期間：
2024年6月24日（月） オンライン講習会
2024年6月28日（金） オンライン講習会
2024年7月6日（土）江の島ヨットハーバー

開催地：江の島ヨットハーバー / オンライン

7月イタリア・Riva del Garda（ガルダ湖）にて行われる2024 Youth Sailing World Championships 代表合宿・講習会を実施致しました。
テスト期間などの学校行事や各水域での練習やレース、また海外での別大会遠征などで選手たちも忙しい時期ではありましたが、オンラインと対面の両形式を取り、ユースワールド大会に向けた準備を行いました。

【メディカル・コンディショニング講習】講師：鈴木トレーナー（理学療法士）
昨年、ブラジルでの同大会では長時間の移動や時差、また現地での食事環境などに上手く体を合わせることが難しく、コンディションのキープが難しいレガッタとなりました。
ユースワールド大会に参加する代表選手たちは18歳以下とまだ遠征に不慣れな選手も多いため、万全のコンディションで大会に挑めるような事前準備として、海外渡航に際する注意点を共有し、また食事や水、感染症などの対策も鈴木トレーナーから講習していただきました。
遠征に際して積極的に自ら準備した方が良い備品や補食などについても情報共有していただいたので、選手たちは今後の遠征でも活用していける内容を学ぶことが出来ました。

【ストラテジー講習】講師：市川 / 後藤コーチ
今回、選手達が戦う舞台であるガルダ湖は地形特有の風が大きく影響する、かなり特異なレース会場です。ここでのレースに馴れているヨーロッパ勢に遅れを取らないように、これまでガルダ湖で実際にレガッタを複数回経験したことのある市川と後藤コーチから、ガルダ湖のレースストラテジー、注意する点などを選手に共有しました。
気象講師の岡本さんから提供いただいたガルダの気象データとも照らし合わせながら講習をすることができ、データと経験の両面から選手に伝えることが出来ました。

【気象講習】講師：岡本さん / 市川
岡本さんから事前に作成していただいたガルダ湖の年間気象データをもとに、7月の気候にさらにフォーカスした内容を選手に共有しました。 朝晩に北から吹く山風(陸風系)のペレルやヴェント、午後に南から吹く谷風(海風系)のオラの特徴と、それぞれの風での注意点をストラテジー講習も交えながら選手に落とし込みました。
また、気温や水温、雷雨などの注意点も選手には説明し、事前に準備して欲しいウェアなどについても理解してもらいました。

【セルフケア講習】講師：井手トレーナー
長時間の慣れない移動、現地での練習、レース期間中など、自身の身体に蓄積する疲労や筋肉の炎症などを選手自らメンテナンス・コンディショニング出来る様になってほしいという想いから、井手トレーナーの協力のもとセルフケア講習を行なっていただきました。
機内移動の最中も行える実践的なケア方法や、選手それぞれが抱える身体の特徴や怪我のリスクに応じた適切なストレッチ方法などを学ぶことが出来ました。
海外遠征にトレーナーさんやメディカルスタッフが帯同してくれることは殆どありません。世界のトップで戦える選手になる為には、フィジカル能力はもちろんのこと、それを高い水準で発揮していけるコンディショニング能力も選手には強く求められます。
選手達には、自分の身体をユースワールド本番に向けて、しっかりピーキングしていってもらえたらと思います。

【メンタルトレーニング講習】講師：高志さん
高志さんより、ユースワールドに向けたメンタルトレーニング講習をしていただきました。
海外遠征時やレース中に起こりうる予期せぬストレスに対してどう向き合うのか、どう本来のパフォーマンスを出しやすい心理的状態を作り出すのか、そのコーピング方法について学びました。
選手達にはセルフモニタリングをしてもらいながら、自分なりの対処方法や、ストレスを抱え過ぎた状態に陥らないように何が事前に準備できるのかなどを考えてもらいました。
最高のパフォーマンスを発揮する為には、リラックスだけでなく適度な緊張感(ストレス)も自身に上手く内在させる必要があります。ユースワールドを少しでも良い心理的状態で迎えられるように、その準備として今回メンタルトレーニング講習を取り入れさせていただきました。

選手達は7/15〜7/19の期間、イタリア・ガルダ湖にて行われるYouth World大会に臨みます。18歳以下の各国代表が集まるレガッタで入賞・メダルの獲得を目指して頑張ります。派遣される日本代表選手達の応援を、どうぞ宜しくお願い致します。