大会6日目

大会最終日の今日は強風予報の通りの風でしたが、海上の風速が予報よりもかなり強く、朝9時の時点で30~35kt吹いているということで落ち着くまで延期となりました。風速が落ち着く頃には11時半になっており、ゴールドフリートとシルバーフリートのみ出艇、その他のフリートはレースを行わないことが決定しました。
出艇してみると風速はそこまで強くないものの、沖に出るとものすごいガストが入っており、陸に近いところでしかレースができないということで上マークが陸地ギリギリに設置され、強弱の激しいコンディションでのレースとなりました。

堤・後藤がレースしているシルバーフリートは何度かシークエンスを行いますが大きく振れる風とゼネラルリコールの繰り返しで進行が遅れ、16〜22ktの中1レースのみの成立となりました。激しい強弱に翻弄されながら20番前後で終始走っていましたが、最終レグ直前の下マークで彼らの目の前で沈をした船にぶつかるのを急激に避けたため、堤・後藤も沈をしてしまい順位を落としての幕引きとなりました。

今大会に向けて事前練習から海外チーム・海外コーチとタッグを組んで練習を行い、選手は短期間で見違えるほど成長し、結果にも表れることとなりました。この経験を活かし、これからの日本の29erを盛り上げていってほしいと思います。
また、海外でレースをするだけでなく、練習会等コミュニティに参加することの重要さも改めて感じる大会となりました。これからさらに活発にできるよう取り組んでいきます。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

57位(シルバーフリート12位)堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-17-17-(28)-11-11-6-11-14-7-(41)-11-11-27-14-33

▲女子カテゴリー 1位ハンガリー 2位ポーランド 3位ドイツ
▲Mixカテゴリー 1位ポーランド 2位ドイツ 3位イタリア
▲男子カテゴリー 1位イタリア 2位フランス 3位フランス
▲国別対抗 優勝イタリア
▲29erクラス特有ルールで世界選手権Top25はその順位のセールNo.が与えられ、来年の世界選手権まで使用することができます。選手のモチベーションにつながる素晴らしい取り組みです
▲応援ありがとうございました

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会5日目

大会5日目の今日は朝から肌寒く、すっきりしない天気で始まりました。午後に向けて天気が回復しながら風速が上がっていく予報通り、最初は軽風から始まり、最終レースには15ktほどのコンディションとなりました。また今大会初めての西寄りの南西風となり、強弱とシフトの激しいコンディションで、ゴールドフリートを含め全てのチームが1レース以上のカットレースを作ってしまうほどの荒れ模様となりました。

堤・後藤は激しいシフトに惑わされながらも安定したスタートとアップウインドで第1マークは良い順位で来ますが、ダウンウインドで抜かれるケースが多く、もったいない得点を重ねてしまいました。

明日最終日は今大会で一番風の強い予報で、最大25ktほどになっています。シルバーフリート3位まで点差は少し開いてしまいましたが、3レースあれば十分逆転可能なので、得意な風で最終レースまで上位を狙っていきたいと思います。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

54位堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-17-17-(28)-11-11-6-11-14-7-(41)-11-11-27-14

▲第1マークを上位で回航する堤・後藤
▲黒雲の通過とともに一気に吹き上がり、また一気に落ちたりと変化の激しいレースとなりました

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大会4日目

大会4日目の今日から決勝シリーズが始まりました。堤・後藤はシルバーフリートでのレースとなり、昨日までの予選と違ってハイレベルなレースとなっており、少しのミスで順位が入れ替わるレースとなっています。
今日は15ktほどの良い風が吹く予定でしたが、夕方にあったサンダーストームにより大気が不安定な状態になり、第12レース以外では昨日までと同じ軽風となりました。

堤・後藤は、シルバフリートになってからも良いスタートを決め続けています。
第11レースでは、風速が落ちて波だけ残る難しい海面でのボートスピードに苦しみカットレースを作ってしまいましたが、それ以外のレースでは良いスタートから第1マークまでに抜け出し、安定した成績を残しています。フリートのレベルが上がったことによりダウンウインドのスピードが良くなく順位を落としてしまうということでレースの合間に練習したりしながら少しでも上位を目指そうとする姿勢が見られ、レース期間を通してさらに成長しています。

最終日がレースができるかどうかギリギリの強風予報となっているので、明日前倒しでレースが行われる可能性があるとのことです。明日が勝負の1日になりそうです。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

55位堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-17-17-(28)-11-11-6-11-14-7-(41)-12

▲レースの合間にダウンウインドの練習をする堤・後藤
▲サンダーストームが来る前にレースを終えて帰着できました
▲470級のメダルレースを見るためにレース後急いで片付けて帰宅しました。残念ながら明日に延期されましたが、ILCA7級を見ることができました

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大会3日目

大会3日目の今日は朝から南風が安定して吹いており、予定通り全フリートで4レースを完了することができました。

堤・後藤は、昨日までの成績でゴールドフリートまであと8点の位置につけており、今日のレース次第でゴールドフリートを目指せる位置にいました。
今日もたくさんのフリートでUFDやBFDなどのフライングでの失格が出る中、素晴らしいスタートを決め続け、第8レース終了時点でゴールドフリートまであと2点の47位まで順位を上げましたが、第9レースで踏ん張り切ることができず、明日からはシルバーフリートでの戦いとなります。

今日までは軽風シリーズでしたが、明日以降の決勝シリーズはかなり良い風の予報となっています。得意な風でシルバーフリートでの優勝へ目標を切り替えて明日以降のレースに取り組んでいきます。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

55位堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-17-17-(28)-11-11-6-11-14

▲第7レースを6位でフィニッシュする堤・後藤
▲事前練習を一緒に行ったドイツチームとスタート前の走りあわせ
▲出艇前の様子。今日は朝9時半から16時まで海上でした

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大会2日目

大会2日目の今日は風が落ちる予報だったため、予定を1時間早めて朝8:30にはD旗が上がり、朝のうちに残っている風でレースにトライしました。結局昼頃には風が落ち始め、日本チームがレースを行っていたコースエリアCのみ2レース完了し、それ以外は1レースしか完了することができず、ハーバーバックとなりました。風待ちののち、15時に1レースしかできていない4フリートが再度出艇しレース数を合わせ、2レース完了した2フリートはAP+Aとなり、1日が終了しました。

堤・後藤は、今日の2レースとも素晴らしいスタートを決めています。第4レースはファーストシフトを逃したものの、15番前後と悪くない位置にいましたが、ダウンウインドで風が不安定になり上位陣が弱い風で苦しんでいる中、後続にかなりの風が入り大きな集団となって下マークの大混乱に巻き込まれて、28位まで順位を落としてしまいました。続く第5レースは風速が5ktまで落ちて苦手な風域ながらもスマートにレース展開し、11位とまずまずのレースで2日目を終えました。

明日予選最終日は、今大会初めての南風である程度の風速がある予報となっています。この風向は比較的安定しているので、これまで通りの良いスタートから良いレースを期待します。ゴールドフリートまで8点差と非常に僅差なため、明日の4レースでゴールドフリート進出を目指して頑張ります。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

67位堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-17-17-(28)-11

▲大集団に飲み込まれた下マーク回航
▲午前に2レース完了したコースCのフリートは早めの終了となりました

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大会1日目

大会初日の今日は、長い待ちの日となりました。午前中は大雨で風がないということで、雨があがるのを待つことになりました。出艇する頃には午後1時を回っており、海上でも振れまわる風にコース設定がうまくいかず、少し待ちとなり、レースが始まる頃には15時になっていました。

また、今大会は艇数が非常に多いため、オフセットマークが採用されているのですが、確認していない選手がそのまま回航してしまい、失格艇が多数出る結果となりました。
その影響か、初日から28件の抗議と救済が出る大荒れのレースとなっています。

堤・後藤は、1レース目を素晴らしいスタートからコース取りが冴え、第1マークを2位で回航すると、フィニッシュまで守りきり、素晴らしい滑り出しとなりました。
このレースに対してマークタッチをしたとドイツ艇から抗議を出されましたが、相手艇からプロテストと声かけされていないと認定され審問が始まることなく却下となりました。また、このレースのトップ艇がオフセットマークを回航しておらず、成績上は1位となりました。
続く第2.3レースは素晴らしいスタートを決めるものの、スパンの短いガストに合わせ切ることができず、20番台後半で上マークを回航する苦しいレースとなりました。フィニッシュまでに少しずつ順位を上げていますが、風に翻弄された初日となりました。

明日は風が落ちていく予報で午後は不安定になることが予想されるため、スタート時刻を1時間早めることになりました。予選通過には少しも気が抜けない状況なので、引き続き気を引き締めて取り組んでいきます。

大会成績
29er級【参加艇数260艇】

54位堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)
1-(17)-17

▲1レース目2位フィニッシュで喜ぶ堤・後藤
▲事前練習で仲良くなったNZLチームとレース前の走り合わせを行いました
▲レースエリアにイルカが登場

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大会前日

2024 29er World Championshipsが8月4日〜8月9日までデンマーク・オーフスにて開催されます。
オーフスはセーリングが盛んな町で、2018年にはSailing World Championshipsが開催され、2020東京オリンピックの国枠予選が始まった地であり、当時470級女子の吉田・吉岡組が世界一になった場所でもあります。

デンマーク・オーフスは北欧に位置しているため、夏は日が長く夜11時近くまで明るく、朝5時前には明るくなります。大会会場は湾の中にあり、南風以外は陸地が近く、風の強弱、シフトが激しい海面となっています。大会期間中は前半が弱めの北風、後半が中風以上の南風が予想されています。

大会名:2024 29er World Championships
開催地:デンマーク / オーフス Aarhus International Sailing Center
大会期間:2024年8月1日(水)〜8月9日(日)

出場選手:29er級
堤 悠人 / 後藤 大志(慶應義塾湘南藤沢高等部 / 横浜市立南高等学校)

エントリー数は男子、女子、Mix全て合わせて260艇となっており、29er Worlds史上最大数の参加となっています。大会は予選決勝方式で43,44艇の6フリートで行われます。
ゴールドフリートに残るには単純計算では予選を平均6〜7位で抑える必要があり、予選シリーズが非常に重要となります。
堤・後藤はユース世界選手権から直接現地入りし、ドイツ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアチームと素晴らしい環境のもと事前練習を行い、選手たちは格段にレベルアップしました。その成果を存分に発揮して欲しいと思います。

大会前日は開会式とプラクティスレースが行われました。堤・後藤は真ん中付近から素晴らしいスタートを決めて左展開し、上位でレースを進め、2位でフィニッシュしました。この調子で明日からのレースに期待したいと思います。

▲大会会場のAarhus International Sailing Center
▲計測の様子
▲プラクティスレースを2位フィニッシュする堤・後藤
▲開会式
▲開会式前はユースの大会恒例の行進が行われました

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