期間:2024年8月17日(土)~8月26日(月)10日間
開催地:江ノ島ヨットハーバー
江ノ島ヨットハーバーにて470 クラス HOPE 選手を対象とし、470ジュニア世界選手権でのメダル獲得に向けて帆走技術/セーリング理解力/フィジカル等、総合的なセーリングパフォーマンスの向上を目的に開催しました。
【海上練習】
今回の合宿は台風の影響もあり、予定されていた合宿日程よりも少ない期間での調整となり、470全日本選手権前ということもあり、レース前のセッティング調整やスタート練習、コース練習に重点をおいて取り組みました。
【スタート練習/コース練習】
スタート練習では、スタート前の確認ルーティーンとして風軸、振れ幅、潮、有利ポジションを確認し、更にファーストブローを取れるポジションなどを考えながら1分前に並んで行けるような思考を持つよう指導しました。コーチから何故その位置からスタートするのかを聞かれた時に「何故ならば」をしっかり言葉として伝えられるようにすることを重点的に指導しました。
コース練習ではショート・ロングコースをそれぞれ実施し、マーク回航での遅れが動作なのか、ポジションなのかをしっかり確認しました。また、対相手を意識しすぎて本来のパフォーマンスが出ていない場面もあり、まずは素直に最大のVMGが出るセーリングを意識し、その中でどのようなポジションに置けばベストだったのかをコーチと話し合い理解することで練習内容の濃い練習になりました。
470全日本選手権では、それぞれのチームが目標順位を設定して大会に臨みました。結果はパリオリンピックで銀メダルを獲得した岡田/吉岡チームは2位以下を圧倒的な大差で優勝しました。
HOPEチームは今回、目標をクリアすることができませんでした。トップとの圧倒的な差は細かいことの積み重ねが招いていることを大会後の練習の中で説明しました。
次世代選手の多くの選手は良いセンスを持っている選手が多いのですが、練習につぐ練習を繰り返し、感覚的なものを確実に再現できる力を養って行くことと、言葉でしかり説明できる力が重要であることを講習の中で学びました。
目標に対する取り組む姿勢や行動力を地道に積み重ねて行くしかありません。今回の大会を通じて多くの学びがあったことは今後につながる良い経験として捉え取り組んで行くことを確認しました。
大会後の合宿では、各チームの反省の中にあったスタートポジションを確保するためのトレーニングを重点的に行いました。
また、今回は470担当コーチの土居コーチがパリから帰国し、レベルの高い指導と直接艇に乗って細かい指導をしていただきました。
大胆かつ繊細なトリムが印象的で、艇の前後移動、ヒール調整、セールトリムどれをとっても勉強になることばかりで、半日間ダウンウィンドの練習を行い、選手は「観てチャレンジする」を繰り返し早い時間の中で再現できるようになりました。
しかし冒頭でも述べたように、繰り返し自分のものにするまでには時間がかかります。次回合宿の重点課題としてしっかり取り組んでいくことを確認し合宿を終了しました。皆さんお疲れ様でした!
Report & Photo by オリンピック強化委員会