大会5日目

大会5日目は、警戒レベルオレンジの警報が1日中発令されていたため、14時まで陸上延期をしていましたが、天候回復は見込めずAP/A(ノーレース)となりました。午前中は穏やかな海でしたが、15時には雨と共に雷が鳴り響き、あたりは黒い雲に覆われて不安定な天気が続きました。

本日、決勝シリーズを行えなかったU17/U15男子は明日10時よりゴールドフリートのみ2レースを行う予定となっており、その他のU19男子、U19女子、U17/U15女子のメダルシリーズは10時30分から予定されています。

今大会では事前練習を含めて風が弱く乗れない日も多く、大会中も1日目と3日目、5日目の本日もレースができず終了となってしまい、選手たちは悔しさを滲ませていました。
そのような中でもトップ選手たちは素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、昨年までのユース&ジュニアのレベルに比べて各国とも選手層も厚くなり確実にクラスのレベルが上がっています。世界との差を縮めるために何が必要で何をすべきか、今後それぞれが見つけた課題に対して、しっかり行動していってほしいと思います。

DAY5 終了時成績(ノーレースのためDAY4終了時成績から変動無し)
U17/U15男子クラス【参加:125艇】

71位小薗 正虎
39-(48)-45-41-(47)-20-24-17-39-28

99位窪田 大雅
19-46-43-49-51-47-(60)-(60)-52-50

U17/U15女子クラス【参加:58艇】
37位大島 朱莉
32-26-32-34-31-(36)-(36)-29-34-33

53位村岡 美空
49-46-50-(51)-47-47-(51)-50-49-50

▲前日DAY4のスタートシーン / 写真中央 JPN1120 大島選手
▲陸上の様子 / 小薗選手と小菅コーチ

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会4日目

9時のコーチミーティングの時点で10ノット前後の風が入っていたことから、U17/U15男子クラスの初日に途中までしかできなかったスプリントスラロームレースの残り5ヒートを優先的に行うスケジュールが出され、B海面にて10時30分よりレースが行われました。
第1ヒートがスタートする頃には風は次第に吹き上がり始め、90度のサイドショアでアベレージ13-15ノット、時折17ノットオーバーのブローも入り始める中でレースが繰り広げられました。
風が次第に吹き上がってきたことで、第2レースからはトラぺゾイドのコースレースに変更し、さらに4レースが行われました。

A海面の女子クラスでは、11時スタートの時点で十分な風が入り始めたため、U19/U17/U15ともにコースレースを5レース行いました。
風はガスティかつシフティという難しいコンディションでしたが、トップ選手はこのコンディションの中でも適切な判断をして集団を確実にリードする走りを見せていました。
風速は女子のレースが終わる頃には次第に落ちる傾向で、風上に位置するB海面に比べて、風下のA海面は波高が高く残るような傾向にありました。

B海面のU17/U15男子クラス、A海面のU19/U17/U15女子クラスのレースが終わってからは、U19男子のゴールドフリートとシルバーフリートがそれぞれの海面に分かれて夕方までレースが行われた1日となりました。

U17/U15男子クラスは本日で予選シリーズ計10レースが成立し、明日から決勝シリーズに移行します。日本の小薗選手はゴールドフリートに進むチャンスもある走りを見せていましたが、肝心なところで痛恨の沈をしてしまい順位につなげることができませんでした。

DAY5は警戒レベルオレンジの警報が出ていることから、明日の10時にレーススケジュールのアナウンスがある予定となっています。本日は夕食後に各チームは大会会場に再び出向き、各自の艇をラックに縛ったり、道具をテントに移動させたり、またコーチボートも安全対策を行いました。
無事にストームが過ぎ去り、引き続きレースが行えることを祈ります。

【選手コメント】
U17男子クラス:小薗 正虎選手
「今日のレースでは一昨日より風が落ち着いていて、得意なコンディションだったので、スタート・走りと共に昨日より良いパフォーマンスが発揮できました。しかし、小さなミスや判断が最終的なレースのリザルトに大きく影響してしまいました。特に1R行われたスラロームレースではトップ3を走れていたのに沈をしてしまい、その影響でゴールドフリートに上がることが出来ませんでした。明日からは今日の反省を生かしながら、ミスを少なくして、シルバーフリートでトップになります!」

U17女子クラス:大島 朱莉選手
「今日はコースレースを行いましたが、前回の反省の通り良いポジション取りをするためにスタート後のパンピングを誰よりも行いました。そこは良かった点だったと思います。パンピング自体は海外の選手に比べると全身を使って漕げていないこともあり、そこも改良の余地がまだ沢山あると感じています。
悪かった点はスタートが下に膨らんでいたことを認識するのが甘く、ワンテンポ遅れたスタートとなってしまうことが多く、そのままずるずると集団の下に引き込まれてしまっていたことです。
明日からは、今日の反省を活かして思い切ったスタートをしたいです。」

DAY4 終了時成績
U17/U15男子クラス【参加:125艇】

71位小薗 正虎
39-(48)-45-41-(47)-20-24-17-39-28

99位窪田 大雅
19-46-43-49-51-47-(60)-(60)-52-50

U17/U15女子クラス【参加:58艇】
37位大島 朱莉
32-26-32-34-31-(36)-(36)-29-34-33

53位村岡 美空
49-46-50-(51)-47-47-(51)-50-49-50

▲JPN1120 / 大島選手
▲男子U17/U15 スラロームスタートシーン
▲大島朱莉選手

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会3日目

大会3日目、朝だけ風がある予報で8時30分にコーチ/スキッパーズミーティングが開かれ、予選シリーズの終わっていないU17男子を優先して10時スタートでレースを行うスケジュールとなりましたが、残念ながら風が弱まり陸上待機から1日が始まりました。
そのまま16時まで風を待ちましたが、U19男女とU17女子はAP/Aが掲揚され本日のレースは終了に。U17男子は引き続き16時50分まで風を待ちましたが、日没時間までに風が上がり切らずに本日は全クラスでノーレースとなりました。

風待ち中には日本チームも海外選手と共に暑い中で海遊びなどをしながら交流を深めて過ごしていました。

明日も予報はあまり期待できませんが、予選シリーズの終わっていないU17男子を優先してレースが始まる予定です。

DAY3 終了時成績(DAY2 終了時成績から変動無し)
U17/U15男子クラス【参加:125艇】

81位小薗 正虎
(48)-45-41-47-20

97位窪田 大雅
46-43-49-(51)-47

U17/U15女子クラス【参加:58艇】
33位大島 朱莉
32-26-32-(34)-31

52位村岡 美空
49-46-50-(51)-47

▲大会会場のSa Rapita
▲風待ちの様子
▲ブリーフィングシーン
▲陸上でセッティングする大島選手

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会2日目

大会2日目は朝から風が吹き、U19/U17/U15女子クラスはA海面で10時30分スタート、U17/U15男子クラスのイエローフリートとブルーフリートは11時よりB海面でスタートとなりました。風はビーチに対してサイドショアの90度から1日を通して17〜24ノットの強い風が吹き、ドラペゾイドコースでレースが行われました。
U19男子クラスは昨日スプリントスラロームレースが1レース成立しているので合計で6レースが成立、その他のクラスは本日がレース初日となり、5レースが成立しました。
U19男子クラスは6レースが成立したことで予選ラウンドは終了となり、明日から決勝になります。日本選手が参加しているU17/U15男子クラスは明日も引き続き予選シリーズが継続される予定となっており、ゴールドフリート進出を目指した戦いが続きます。

【選手コメント】
U17男子クラス:小薗 正虎選手
「今日は一日を通して初歩的なミスが多いレースとなってしまいました。風が強く吹いていたこともあり、緊張も含めメンタルの面でも弱くなっていたことも影響し、スタートやマークアプローチが上手くいかず順位を落としてしまうことがありました。最後の5Rではやっといいスタートを切ることができ、少し前に出ることが出来ました。明日からは最初のレースからしっかり集中して、気持ちを高めて臨もうと思います。」

U17女子クラス:大島 朱莉選手
「今日は強風域でのレースとなり、スタートでクリアな場所から出てスピードをつけられるかが重要な1日でした。しかし、1レース目では混戦に紛れてしまいブランケットの影響で良いスタートを切ることが出来ませんでした。レース後半ではクリアな所からスタートすることは比較的出来たものの、スタート後の走りでスピードも角度も充分につけることが出来ておらず、その後の展開が苦しい状況になり、思うように順位を上げることが出来ませんでした。しかし、冷静に落ち着いたレース展開は出来ていたと感じる1日だったので、明日からもしっかり頑張りたいと思います。」

大会3日目は少し風が落ち、スラロームコースレースの実施が予想されます。引き続き、日本選手の応援を宜しくお願い致します!

DAY2終了時成績
U17/U15男子クラス【参加:125艇】

81位小薗 正虎
(48)-45-41-47-20

97位窪田 大雅
46-43-49-(51)-47

U17/U15女子クラス【参加:58艇】
33位大島 朱莉
32-26-32-(34)-31

52位村岡 美空
49-46-50-(51)-47

▲スタートシークエンス前の様子
▲海上での様子 / JPN256 小薗選手
▲マーク回航シーン / JPN1120 大島選手
▲強風で沈する選手も多いレース展開でした
▲スタートシーン / 写真手前 JPN256 小薗選手
▲海上での様子 / JPN1120 大島選手

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日本スポーツ振興センター
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大会1日目

大会1日目、この日は朝から風が弱く長い風待ちとなりました。15時頃よりコーチを集めてブリーフィングが開かれ、2025年から導入予定のIQFOiLクラス新ルールの説明、セールサイズ変更に伴う現状の報告、今後のイベントスケジュールやユースオリンピックについてのミーティングがありました。

ミーティングをしていると次第に風が入り始め、予選シリーズがあるU19男子クラスが16時にD旗出艇、続いて日本からもエントリーのあるU17/U15クラス男子は16時20分にD旗出艇となり各海面に向かいました。
やや陸地の影響を受けるような風向90度の8〜10ノット程度の風でスプリントスラロームのレースが行われレースがいよいよ始まりました。参加選手も非常に多い大会となっているので、各クラスともイエローフリートがA海面、ブルーフリートがB海面といったかたちに分かれ、U19男子クラスは各ヒートで1レースが成立しました。
一方、U19のレースを待っていたU17/U15クラスの男子は風が弱まってしまったことでレースは成立出来ず、日没間際にAP/Aで本日は終了となりました。
女子クラスは16時の時点でAP/Aとなり、U19/U17/U15の全選手が海上に出ることがない1日となりました。

明日はレース開始時間が早まり10時30分よりレースを行う予定です。風もしっかり吹く期待できる予報が出ていますので最大で5レースを行う予定となっています。
引き続き、日本選手の応援を宜しくお願い致します!

▲出艇の様子/小薗選手。白く美しいビーチが広がりますが、遠浅なためフォイルの出着艇は慎重に行います
▲海上での様子/小薗選手。この日は風を待った長い1日となりました。明日の良い風に期待です

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会前日

iQFOiLクラスU19(Youth部門), U17&U15(Junior部門)の世界選手権がスペインのマヨルカ島南部に位置するSa Rapitaにて10月26日から11月2日まで開催されます。

大会名:2024 iQFOiL Youth & Junior World Championships
開催地:スペイン・マヨルカ島・Sa Rapita
大会期間:2024年10月26日~11月2日 8日間

出場選手:375名(35ヶ国)
小薗 正虎(U17)
大島 朱莉(U17)
村岡 美空(U17)
窪田 大雅(U15)

帯同コーチ:
小菅 寧子

プリンセス・ソフィア杯が毎年開催されることで有名なマヨルカ島ですが、今大会会場のSa Rapitaは中心都市のパルマから南東に少し離れており、3km以上も続く美しく白いビーチを有する歴史的なスペインの町となっています。

次世代の覇権を争うこのYouth & Juniorの世界選手権は、ユースワールドなどで活躍する選手はもちろんのこと、これからU23やシニアの世界でも活躍が期待される選手が多く集まる大会です。
今大会も35カ国、総勢357名の参加選手が集まるビッグイベントとなっており、ヨーロッパを中心にこのiQFOiLクラスが若い世代でどれだけ盛り上がっているかがはっきりと伺える大会にもなっています。
日本からも4選手が参加しますが、2026年のアジア大会(蒲郡)も見据え、世界のレベルでどういった戦いを繰り広げることが出来るのか、期待がかかる一戦となっています。

日本出国から現地入りまでは無事に済み、10/26からはいよいよ大会に向けた本格的な調整が始まりました。この日はサンダーストームでの待機、ストーム後は無風となってしまい風待ちなどもありましたが、長い風待ちの間に大会受付なども無事に済ませることができ、また15時過ぎに風が入り始めたところで現地入りして初めての海上練習も1時間半ほど行うことが出来ました。

10/27はオンショア10~11ノットの弱めの風、うねりも伴うコンディションの中、ドラペゾイドコースでのプラクティスレースも行われました。
18時からはオープニングセレモニーも行われ、いよいよ大会が始まる実感を選手たちも感じている様子でした。

大会は11月2日まで行われます。日本からの応援をどうぞ宜しくお願いします!

▲大会会場の様子/357名の選手が集まるビッグレガッタです
▲会場でギアの準備をする小薗選手と大島選手
▲ホテルのジムを活用しながら、コンディションを整える選手たち
▲海上練習の様子/小薗選手
▲大会開会式での日本選手団の様子
▲大会開会式での日本選手団の様子

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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