期間
HOPEユース選手:2025年2月1日(土)〜2月9日(日)9日間
HOPE選手:2025年2月1日(土)〜2月11日(火)11日間
開催地:沖縄 座間味村ヨットハーバー

第5期HOPE育成プログラム(第2回HOPEユース・HOPE合宿)をHOPEユース選手は2025年2月1日(土)〜2月9日(日)9日間、HOPE選手は2025年2月1日(土)〜2月11日(火)11日間の期間、沖縄県座間味村にて開催しました。
合宿期間中には日本列島に大寒波がきたことで座間味村も連日強風が続きました。座間味らしいハードコンディションでの海上練習が連日続きましたが、特にHOPEユースの選手は普段あまり経験のない風や波の中充実したトレーニングをすることができました。

【海上練習】
HOPEユースとHOPE選手で海上練習組とフィジカルトレーニング組に分かれ、より個別に落とし込めるよう取り組みを行いました。
連日ハードコンディションとなりましたが座間味は慶良間諸島に囲まれているので波がある海面はアウトサイド、フラットな海面はインサイドの練習海面とクラス別に選手のレベルや練習内容に沿って海面を選ぶことができ、質の高い練習を行うことができました。
座間味は日が長いため日没ギリギリまで海上練習を行いましたが、個別指導に近い形なので最後まで集中し充実したトレーニングとなりました。

【フィジカルトレーニング】講師:秋間愛トレーナー・山家ひとみトレーナー
HOPEユースはベースとなる体幹を中心に日々トレーニングを行い、座間味のアップダウンのある島を利用した持久系のトレーニングを行いました。HOPEは普段から個々の課題に沿ったフィジカルメニューを作成してもらい取り組んでいます。座間味でも日々行っているフィジカルメニューやサーキットトレーニングを行い、よりスペシフィックに注力したトレーニングを行いました。

【栄養講習】講師:武田哲子さん・横山里実さん
栄養講習では武田さんにアスリートとしての食事について講習をしていただきました。各栄養素の役割や、アスリートとしてどんな食事を選択しどれくらい摂取しなければいけないのか、何をバランス良く食べればいいのか深く学ぶことができました。選手達は普段のトレーニング時や生活において意識するべき点を改めて見直すきっかけになりました。また、講習外でも栄養サポートとして武田さんを始め、横山さんが3食共にバランスの良い食事を提供くださり、増量の選手は夜食のサポートもしていただきました。

【インテグリティ】講師:宮本貴文委員長
インテグリティ講習内ではまず初めにオリンピック選手は競技力以外に何が必要かを皆で考えました。競技力以外に人間力が必要なことが分かり、過去のオリンピック選手の言動を基に皆で自分が思う人間力とは何か考え発表し合いました。お互いの考えを聞くことで勝つことの意味や、ライバル選手への敬意など改めて人間力とは何か考え知ることができました。

【ルール】講師:吉本昌大さん(JSAFルール委員会)
ルール講習では2025年度からルールブックが新しくなりルール改正部分の解説と改正されたルールをどう使用していくかを中心に学びました。引き続き毎朝のルール小テストも行いました。ルール小テスト後のテストの内容を振り返る選手同士の会話の質が高くなり、ルールの理解度が高まっている印象でした。

【ドーピング】講師:三羽マリコさん(JADA)
ドーピング講習ではまず自分がどのアスリートカテゴリーなのか確認を行いました。HOPEユース選手は未成年アスリートや要保護者のカテゴリーに分類され、それぞれの注意事項を学ぶことができました。また講習内ではドーピング検査がどのように行われるのか、禁止薬品の検索方法(global DRO)を学びました。
HOPE選手は海外大会に春から参加していくので、講習をきっかけにアスリートとして薬を使用する前のクリーンススポーツ行動を更に意識してほしいと思います。

【気象】講師:岡本治朗さん
気象講習では慶良間諸島に囲まれている座間味島の地形をから、陸風について学びました。陸風は島、海の水温、潮の流れ、雲、大気の安定性等が影響し変化し、海に風が流れて来たときにどう変化していくかを実際の座間味島の地形を見ながら検証を行いました。

【メンタル】講師:前田凌汰さん(げんき開発)
メンタル講習では自分が普段意識して取り組んでいること、無意識にしていることを書き出し、普段の生活の振り返りをおこないました。意思していることや無意識にしていることを紙に書き出すことで、今の自分に必要か不必要か明確になり今後の生活で何に取り組まなければいけないのか気づきとなる講習でした。講習の最後には個々で目標達成のためのルールを決め、宣言してもらいました。今後普段の生活で自分のルールを意識しさらなる成長のため、トレーニングに励んでもらいたいと思います。

▲海上練習風景
▲フィジカルトレーニング風景
▲海上練習前のウォーミングアップ風景
▲毎日その日の気象担当が練習前後に気象予想と振り返りを発表し、全員で共有しまた
▲毎食バランスの良い食事を提供してもらい、トレーニングに励みます
▲メンタル講習風景

2025年1月から新5期生も新たに加わり、今合宿ではHOPEユースとHOPE選手・コーチ・スッタフ総勢40人程の大所帯となり、たくさんの方々のご協力のもと無事に終了することができました。座間味島での冬季合宿は今合宿で終了となり3月から海外レースや主要大会が始まります。
引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。

▲HOPEユース/HOPE集合写真

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。