期間:
2025年4月14日(土)〜15日(日)
2025年4月19日(土)〜20日(日)
開催地:江の島ヨットハーバー
2025年4月14日(土)〜15日(日)、2025年4月19日(土)〜20日(日)の計4日間、江の島ヨットハーバーにて29erクラスのHOPEユース強化合宿を実施しました。本合宿は、ユースワールドでのメダル獲得を見据え、帆走技術の精度向上に加え、セーリングへの理解力、身体的な適応能力の向上を図ることを目的に行われました。
【海上練習】
4日間ともに風速・風向の変化に富んだコンディションに恵まれ、特に初日は中〜強風域、二日目は微風かつ雨天という異なる状況下での対応力を試される良い機会となりました。
今合宿では、主にジャイブを交えたダウンウィンドの技術練習を中心に、帆走・マークラウンディング・コース練習といった実戦形式のセッションを行いました。 選手たちは前週のユースセーリングワールド選考会で浮き彫りとなった課題を共有し、チーム内でのフィードバックを生かしながら集中してトレーニングに取り組みました。
特にダウンウィンドでは、ジェネカー展開後の艇速保持と、ガストに対するバウアングル調整の最適化をテーマに、長距離のダウンウィンドを帆走し練習を繰り返しました。 ジェネカートリムにおいては、クルーとヘルムスマンの役割分担の明確化と、動作の精度向上が求められ、個々の艇の技術的な完成度が問われる内容となりました。
【フィジカルトレーニング】
フィジカルトレーニングは、HOPE統括トレーナーである鈴木トレーナーの指導のもと実施されました。各選手に合わせて個別に設計されたプログラムに基づき、フォームの最適化と、動作の目的に対する理解を深めることを重点に行われました。
身体動作の一つひとつが海上でのパフォーマンスにどのように結びつくのかを言語化し、選手自身が「なぜこの動きが必要か」を意識することで、陸上トレーニングと海上動作の相関性を再認識する機会となりました。また、日々の自主トレーニングで見落としがちな身体の使い方や可動域の差異についても細かく指導が入り、選手たちは自らの身体に対する感度を高めることができました。
【栄養】
日々のパフォーマンスを支える「栄養」の重要性についても意識が高まりました。朝食では、武田栄養士から以前に指導を受けた内容を活かし、たんぱく質や糖質のバランスを意識したメニュー選択を行っていました。選手自身が自分の体と向き合い、食事からコンディションを整えるという姿勢が定着しつつあり、今後の長期的な成長につながる実践となりました。
Report & Photo by オリンピック強化委員会