期間:2025年4月26日(土)〜4月29日(火)4日間
開催地:和歌山ナショナルトレーニングセンター
和歌山ナショナルトレーニングセンターにて4日間の期間で第4回HOPEユース合宿を実施しました。JOCジュニアオリンピックカップ直前の合宿ということもあり、大会に参加する選手はレースに向けて取り組み、それぞれの選手は海上練習及び陸上トレーニングにおいて各自の課題に取り組みました。
【救命救急講習】福島理文講師/JFA医学委員会スポーツ救命部会員
今回の合宿ではJFAより福島講師をお招きして、トレーニング用の簡易型A E Dモデルを使って救命救急講習を行なっていただきました。人が倒れている現場で、もしもの時に各自が救命救急を行えるようにすることが目的で、実際に心室細動が起きている時の症状や確認するポイントなどを学び救命救急のトレーニングを行いました。講習会の終了後には修了証をいただきました。
【メンタル講習】前田凌太講師 みらい医療推進センター/げんき開発研究所
メンタル講習では「自己分析・自己理解」を深めるための講習を行なっていただきました。勝つ人(チーム)になるための法則について、各自で書き出したものをクラスごとのグループでディスカッションを行い、それぞれが考える勝つ人になるための法則についてまとめて発表しました。目標に向かってこれから取り組む上で自己分析・自己理解を深め考える時間となりました。
【ルール】吉本講師
毎日オンラインでの小テストを実施しました。実際の審問の流れを想定し、制限時間10分程度の中でテストを受け、すぐに講師による採点と解説が実施されます。ルールに対する知識を高め、実戦でルールを有効に活用出来るよう引続き取組を進めて参ります。
【フィジカルトレーニング】鈴木慶メディカルスタッフ、井出トレーナー、相馬トレーナー
海上練習後のトレーニングでは、コアトレーニングを中心に色々な種目を組み込んだトレーニングを行いました。今回から新しくバトルロープが用意され、全身の筋肉を効率よく鍛えることができるバトルロープエクササイズも組み込まれました。体幹も鍛えられるため、バランス感覚の向上にも効果のある種目です。その他には懸垂やローイング、スペシフィックトレーニングを組み込んで行われました。また、風の弱い日にはしっかりとトレーニングの時間を設け、ウェイトトレーニングを行う際のフォームや留意点を指導してもらった上で、バーベルを使ったウェイトトレーニングを行いました。各種目にトレーナーとコーチが付き、フォームの確認を行いながら筋力の弱い種目も補助をしてもらいながら取組みました。。HOPEユースの選手も徐々にウェイトトレーニングに取り組み始めましたが、成長期に怪我が無いよう正しいフォームで取り組んで欲しいと思います。
【海上練習】各クラス担当コーチ
4日間を通して色々な風向から風が入りました。各クラスに分かれて海上練習を実施し、初日は午後から次第に入ってきた北西よりの風で練習を行いましたが、風は長くは続かずクラスによっては短時間の練習となりました。2日目も午前中は講習会のため午後からの練習でしたが、南寄りの風が吹き上がり、時には山を越えて入ってくるガスティでシフティな強いブローが入る中、各クラススピード練習やマーク練習を行いました。3日目は1日中海上練習のスケジュールでしたが朝から風が弱く、午前中は海に出るクラスと道具整備やチューニングをするクラスに分かれました。時間を経るにつれて次第に風が入り北西よりの風で全クラス練習ができましたが雨が降り始めて風が落ち練習は終了となり、その後はフィジカルトレーニングをしっかり行いました。
クラスによっては担当コーチが選手と一緒に乗って帆走指導を行ったり、各クラス基本動作の反復練習やスピード練習、マーク練習を微風から10メーター前後のコンディションまで各風域の課題に取り組むことができました。
その他、毎朝宿舎にて全体でウォーミングアップ、朝食後にはハーバーまではランニング、海上練習前にはその日の気象について発表、練習後には気象の振り返り等も実施しています。今回も盛りだくさんの内容となりましたが、今後の大会や個別の課題についてフォーカスをして取組む事が出来、また講習等では新たな気付きも得ることが出来ました。
選手の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。また、和歌山NTCのスタッフの皆さまお世話になりました。選手たちは今後それぞれレースシーズン本番を迎えていきます。皆様、応援よろしくお願いいたします。
Report & Photo by オリンピック強化委員会