大会5日目

レースができない日が続き早くも最終日を迎えました。今日は朝から順風が吹き絶好のレース日和になりそうです。ここまで6レースしか実施できていないため、スタートの時間を早め4レースが行われる予定で9時前にD旗が掲揚されました。
49er・FX共に予定通りスタート。トップ10入りを狙い追い上げる嶋倉・上園田は上マークを6位で回航しマーク毎に順位を上げ2位でフィニッシュ(1位の艇が審問で失格となり最終成績は1位)します。
一方、FXの市橋・後藤はジャイブの失敗からケースを起こしてしまい痛いDNFとなりました。両チームとも次のレースに向けて気合を入れる中、雨と共に徐々に風が強まります。49erのレースエリアでは風に加え強い潮にドローンマークが流され始め次のスタートがなかなか出来ません。そうこうしているうちにも風は上がり続けアベレージで25ktを越え始めてしまいました。今日こそは予定通りのレース数を行いたい運営側も我慢して海上待機を試みますが、風が落ちる気配が見えなかったため止む無くAP-Hを掲揚。ところが、ハーバーに着く頃に更に厳しい状況になったことより帰着前にAP-Aが揚がり大会は終了してしまいました。
優勝は49er・FX共にドイツチームでした。本大会にも多くのチームが参加しており層の厚さが際立っていました。日本チームは両チーム共に悔しい結果となり、また不完全燃焼の感は否めませんがこうしたことが起こるのもセーリングです。1レースの重みを改めて考えさせられる大会となりました。一方で、十分な結果を残すことはできませんでしたが、世界に少しずつ近づいていることも実感しています。今後共スキフクラスの選手達の成長に注目してください! 応援ありがとうございました。

【Day4 総合成績】
49er(男子)【参加53艇/20カ国】

11位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)
5-5-(21)-14-6-5-1

49erFX(女子)【参加29艇/15カ国】
10位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)
8-5-15-11-6-11-(DNF)

▲下マークを5位で回航する嶋倉・上園田
▲風は上がり続けます
▲無情にも全7レースで大会は終了しました
▲表彰式に参加する日本FXチーム(真ん中はPabloコーチ)

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会4日目

デンマークの海はなかなかレースをさせてくれません。今日も朝から風がありません。朝のブリーフィングでは予定通りD旗を揚げてレースを実施したいと運営も意気込んでいましたが、十分な風が吹いて来ずしばらく風待ちしてから南からの軽風が入ってくると同時に49erのゴールドフリートが出艇しました。そのまま風が続いてくれれば十分にレースできる風ではありましたがまたしても雨雲が接近してきて大雨を降らせ風を奪っていきました。再び17時前まで陸上で風待ちをしましたが、結局レースができるような風は吹かず今日もレースが行われませんでした。

【Day4 総合成績】
49er(男子)【参加53艇/20カ国】

14位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)
5-5-(22)-14-6-5

49erFX(女子)【参加29艇/15カ国】
8位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)
8-6-(15)-11-6-11

▲今日も朝から風がありません
▲レース海面に着くとまた雨雲の接近です
▲海上でも風待ちです
▲夕方まで待ちAP-Aで片付けです

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会3日目

予報に違わず朝から風の無い始まりとなった3日目は、2時頃になり長い風待ちの後にそよそよと入ってきた風に期待して49erクラスが出艇しましたが、スタートのタイミングで雨雲が通り過ぎそれまで吹いていた風もパタリと止み後日延期となりました。
風待ちをしていた午前中には急遽クラスミーティングが開催されましたが、若い選手たちは今後のオリンピックに関する話に熱心に耳を傾けていました。
本日レースができませんでしたが、49erは明日から決勝シリーズに入りFXは後半戦に突入します。前半の振り返りと明日からのレースに向けて選手たちのコメントをもらいました。

【49er】
予選では、天候変化への判断やタクティクスに課題が残り、順位をまとめきれませんでした。決勝では反省を生かし、攻めの姿勢と自信を持ってレースに臨みたいです。(嶋倉)

本日予選シリーズを終えました。結果は14位で、無事にゴールドフリートへの進出が決定しました。予選シリーズを通じて見えてきた課題を踏まえ、ゴールドフリートでは攻めの意識を持って、さらに順位を上げられるよう、引き続き全力で取り組んでいきます。(上園田)

【FX】
初日は風が強く、時折サバイバルコンディションとなる中でも、うまくレースをまとめることができました。しかし2日目は、風のシフトにうまく対応できず、順位を落としてしまいました。明日からは風をしっかりと捉え、良いレース展開をしていきたいです。(市橋)

初日は激しい天気の変化に翻弄されましたが、強風の中しっかりとした走りができました。2日目はシフティな風にうまく対応できず、8位まで順位を落としてしまいましたが、明日からも引き続き自信を持ってレースに挑みます。(後藤)

【Day3 総合成績】
49er(男子)【参加53艇/20カ国】

14位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)
5-5-(22)-14-6-5

49erFX(女子)【参加29艇/15カ国】
8位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)
8-6-(15)-11-6-11

▲風のない一日でした
▲狭いスロープは大混雑です

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会2日目

朝から時折降り出す雨の様子から昨日同様に不安定な風になるかと心配された2日目でしたが、南南東の風が比較的安定して吹いた一日となりました。
今日は先にFXクラスのレースが行われ昨日の遅れを取り戻すため4レースが実施されました。コンスタントな順風の中で上位チームがスピードを生かしシングルでまとめる中、市橋・後藤組は積極的なレースをするも順位が伸び悩み総合成績を8位に落としました。
後半に行われた49erは、最初のレースでタクティクス的なミスが響き14位と今一つの結果となりましたが、二つ目以降のレースでは攻めの姿勢を取り戻し5位、6位と持ち直し総合成績も14位に上げトップ10を狙える位置に踏みとどまりました。
明日以降再び風速が落ちることが予想され、不安定な風の中でのレースとなりそうですが、いいリズムを掴み上位を目指します。

【Day2 総合成績】
49er(男子)【参加53艇/20カ国】

14位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)
5-5-(22)-14-6-5

49erFX(女子)【参加29艇/15カ国】
8位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)
8-6-(15)-11-6-11

▲レース2日目の朝
▲下1スタートを決める市橋・後藤
▲一番に海面に向かいます

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会1日目

西から北西の微風・軽風が続いていた昨日までとは打って変わり南寄りの順・強風の朝を迎えた初日は49erから先に3レースが行われました。嶋倉・上園田は3本ともスタートを決め優位な位置を得るものの、3レース目に流れてきた雨雲に対する詰めの甘さがあり大きく順位を叩き初日の成績としては少し出遅れた形となりました。
順・強風から一転いくつかの雨雲が抜けると風がパタリと止み、続けて予定されていたFXのレースは延期となり数時間の待機の後に出艇となりました。晴れたかと思うと大粒の雨が降る不安定な状況で一つのレースキャンセルを経た後2レースが行われました。市橋・後藤は変化の激しい風の中8位、6位とまとめ総合6位につけ長い一日を終えました。
明日はまた違った風向の風が吹きそうです。両チーム共に期待が持てるレースをしていますので更なる順位アップを目指して明日に臨みます。

【Day1 総合成績】
49er(男子)【参加53艇/20カ国】

19位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)
5-5-22

49erFX(女子)【参加29艇/15カ国】
6位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)
8-5

▲下マークに向かう嶋倉・上園田
▲出艇準備
▲レースに大きな影響を及ぼす雨雲

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会前日

7月27日から8月3日にかけてデンマーク・ラングステッドにて49erおよび49erFXのジュニアワールドが開催されます。
会場となるラングステッドは首都のコペンハーゲンより北に20km程の場所に位置する町で、北欧らしい落ち着いた雰囲気の街並みが広がっています。海面は対岸のスウェーデンとの間となり水深も浅いため比較的フラットですが、バルト海と北海の間の海峡のため潮の流れには注意が必要です。
本大会には世界中から次代を担うセーラー達が集まり合計で100艇を超えるチームが集まりました。日本からは49erFXクラスにHOPE AdvanceでNTの市橋愛生・後藤凛子組が、49erクラスにはHOPE Basicの嶋倉照晃・上園田心太浪組が出場します。
昨日までの練習期間は風が弱く穏やかな日が続いていましたが、明日からのレースは風向も変わり順風域でのレースになりそうです。HOPE育成プログラムのターゲット大会でもある本大会では、持てる力を存分に発揮して好成績を目指しますので応援の程よろしくお願いします。

大会名:2025 49er and 49erFX Junior World Championships
開催地:デンマーク・ラングステッド
大会期間:2025年7月27日(日)〜8月3日(日)

出場選手:
49er(男子)【参加53艇】

嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE:早稲田大学・佐賀県ヨット連盟/SAGA MIRAIプロジェクトJV)

49erFX(女子)【参加29艇】
市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE:早稲田大学・青山学院大学)

▲念入りに艇を準備
▲無事に計測をパス
▲参加の4選手(左から後藤・市橋・嶋倉・上園田)

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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