期間:2025年8月23日(土)〜8月27日(水)5日間
開催地:愛知県・豊田自動織機海陽ヨットハーバー

愛知県 蒲郡にて8/23〜27の5日間の日程で、iQFOiLクラスのHOPEユース選手を対象にした強化合宿を行いました。本合宿は2026年に同開催地で行われる第20回アジア大会や、12月に開催されるセーリングユースワールドに向けて帆走技術の向上、セーリングへの理解力向上、フィジカル強化など、各選手の課題を向上することを目的に実施しました。

【海上練習】
今合宿は8月28日より同開催地で行われるテストイベントの前入りの練習で現地の気象傾向やレース海面の特徴を掴む機会になりました。合宿期間を通して気温は高く、午後からのシーブリーズを期待しましたが最初の2日間は朝から危険な暑さでもありながらシーブリーズは入らず、競技用具の調整やフィジカルトレーニングを増量に向けて実施しました。3日目は風が朝から入っていましたが内陸に雷雲が発生し雨と共にゴロゴロと音を立てながら近づきハーバーは出艇禁止に。雷雲が過ぎ去った後は弱いながらも東よりの風が続き、ミニマム風域の走り出しの技術練習やタック練習を実施、参加した大島選手はこれまで上半身の筋力が弱くパワー負けしてパンピング力不足でしたが、ここ数ヶ月の筋力トレーニングと技術改善の双方の取り組みによりパンピング技術について向上傾向にあり走り出しも早くなってきていることが確認できました。4日目、5日目は昼前くらいから予報通りシーブリーズが入り、ショートアップウィンドコースの中でレースに向けた総合的なハンドリング練習を実施しました。相手艇と同じタックで競っている際にレイラインでのタックの成功率の差はタック数秒の間で少し着水するかどうかで約50m±は軽くアドバンテージができるためタックの成功率を上げることは上マーク順位を上げるためには必須の練習となります。課題が多くありますが、合宿を繰り返して一つずつ改善していきます。翌日からの大会では現状の実力を発揮し良いパフォーマンスで走ってもらいたいと思います。

▲蒲郡にて練習の様子 左:小薗選手、中央:大島選手、右:高濱選手
▲下マーク回航練習を行う小薗選手
▲ミニマム風域で練習をする様子
▲パンピング練習をする大島選手
▲ユースクラスの7.3セイルで練習する高濱選手
▲出艇前にセイルを準備している様子

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。