大会6日目

大会最終日となる本日は49erブロンズフリートからレースが始まりました。午前中は風が弱かったですが、徐々に南東のシーブリーズが入り始め、49erブロンズフリートのレースが始まる頃には10〜13ノット程入り、2レースを実施しました。
嶋倉/上園田は1レース目のスタートを決めますが、上マークまでのフリートの流れに上手く対応できず11位でフィニッシュし、続く2レース目は6位でフィニッシュしました。嶋倉/上園田ペアは総合60位で大会を終えました。
続く49erFXシルバーフリートのレースが始まる頃には、20ノット前後まで風は上がり特に波が悪く、2レース目はフリートの半分は沈をしていました。日本チームは波の悪いコンディションにうまく走れず、苦戦しました。49erFXシルバーは3レース予定でしたが、最終予告のタイムリミットとなり2レースで終わりました。田中/永松ペアは総合を29位、市橋/後藤ペアは47位で大会を終えました。
2025年の世界チャンピオンは男女共にスペインが優勝しました。49er男子のスペインチームはパリオリンピックで金メダルを獲得したチームで、49erFXで優勝したスペインチームはパリオリンピックまでクルーで活動していた選手がスキッパーに転向し僅か1年で世界チャンピオンとなりました。
今大会は微風から強風までレースが行われ、日本チームそれぞれの課題が明確になったと思います。しばらく大きな大会はないのでまた来年に向け、さらなるレベルアップをするため冬季練習に励みたいと思います。
ご声援ありがとうございました。

【大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

60位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
(28)-18-20-9-16-19-15-19-7-17-13-9-24-11-6

49erFX【参加52艇/20カ国】
29位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3-24-19-16-5-13-20-3-7-(UFD)-3-11-7

47位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15-15-11-17-26-22-23-17-(RET)-20-17-18-17

▲出艇前の嶋倉/上園田ペア
▲田中/永松ペア
▲ピンエンドスタートを決める市橋/後藤
▲49erFX上位3チーム:1位ESP、2位SWE、3位CAN
▲49er上位3チーム:1位ESP、2位NED、3位DEN
▲Nacra17上位3チーム:1位GBR、2位ITA、3位NED

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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大会5日目

決勝2日目となる本日は、朝から南東の風が入り予定通りレースは始まりました。49erFXシルバーはNacra17シルバーの後にレースを行い、130度の10〜13ノットの風で2レース実施しました。
田中/永松ペアはボートスピードも良く、大きく振れる風に上手くコース展開でき4-3とフィニッシュしました。しかし惜しくも、本日1レース目がUFDとなり総合31位となりました。市橋/後藤ペアは2レース共に良いスタートを決めますが、ボートスピードで徐々に遅れ苦しい展開となり20-17と総合47位となりました。
49erFXシルバーフリートの後に49erブロンズフリートのレースが行われました。49erブロンズフリートがレースをする頃には、風速はMAX18ノットまで上がり、波も波高が高く乗りにくいコンディションとなりました。49erブロンズフリートは3レース実施し、嶋倉/上園田ペアはスタート後良いポジションにはいますが、上マーク手前の最後のアプローチで良いポジションキープすることができず上位で上マークを回ることができませんでした。最終レースではゲート手前で沈をしてしまい、大きく遅れる展開となりました。
明日は大会最終日となります。それぞれ課題をもう一度振り返り少しでも改善できるよう取り組みたいと思います。引き続きご声援よろしくお願いします。

【Day5 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

63位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
(28)-18-20-9-16-19-15-19-7-17-13-9-24

49erFX【参加52艇/20カ国】
31位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3-24-19-16-5-13-20-3-7-(UFD)-3

47位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15-15-11-17-26-22-23-17-(RET)-20-17

▲今大会も市橋/後藤ペアはパブロコーチにコーチングをお願いしています
▲3位を走る田中/永松ペア

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日本スポーツ振興センター
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大会4日目

本日から決勝シリーズとなり、49erFXからレースを実施しました。田中/永松ペアと市橋/後藤ペアはシルバーフリートでの戦いとなります。
南風の5〜6ノットの風で定刻通りレースが始まり、スタート後次第に風は弱くなり風向も185度から150度に一時大きく振れますが、不安定な中でもレースは続行しました。難しい風の中、田中/永松ペアは左サイドを使い大きくゲインし3位でフィニッシュしました。反対に市橋/後藤ペアは上側から良いスタートを決め右サイドのコース展開をしますが、大きく左に振れた風に対応できず17位のフィニッシュとなりました。
続く本日2レース目は南東からの雨雲と共に12ノット程の風が入り、田中/永松ペアはレース序盤では前のフリートを追いかける展開でしたが、少しずつ順位を上げ7位フィニッシュとなりました。市橋/後藤ペアはレース前にマストのキャプスワイヤーが切れ、残念ながらリタイアとなりました。
49erの嶋倉/上園田ペアはブロンズフリートで戦いとなり、ブロンズフリートは16時から3レース予定されていましたが、4レースを行う前に180度から130度の東よりに大きく風が振れ風向が不安定なため、海上で待機をした後12ノットの風で1レース実施しました。ブロンズフリートの本日1レース目が開始される頃には18時を回っていました。
嶋倉/上園田ペアは上側から良いスタートを決め、上マークを7番で回航しますが反対サイドで伸びているフリートにブローを繋ぎながら寄せられず、大きく順位を落とし17位フィニッシュとなりました。また、レースは20分程で終わり、レース展開が早い分、情報収集と早い判断が必要となりました。
明日は東風の15〜18ノット予報となります。引き続きご声援よろしくお願いいたします。

【Day4 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

59位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
(28)-18-20-9-16-19-15-19-7-17

49erFX【参加52艇/20カ国】
30位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3-(24)-19-16-5-13-20-3-7

46位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15-15-11-17-26-22-23-17-(RET)

▲レース前にスイスチームと走り合わせする市橋/後藤
▲カリアリの海はとても澄んでいて、ハーバー隣のビーチには観光客も多くいます
▲19時頃日没と共にハーバーに帰着しました

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日本スポーツ振興センター
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大会3日目

予選最終日となる大会3日目は、49erからレースが始まりました。
本日も南風のシーブリーズを待って午後からレースが予定されました。定刻通りレースは開始され、49erの1レース目は6ノット程の風でしたが、徐々に風速が上がる中3レースを実施しました。49erの嶋倉/上園田ペアは3レース共にスタート後ボートスピードがあるため良いポジションでレース展開ができ、上マークを7〜10番前後で回航しますが、1、2レース目については動作のミス等で順位を落とす展開となりました。3レース目は12ノットの風の中レースを行い、スタート後良いボートスピードをキープでき上マークを5位で回航し、2上で振れを逃し7位でフィニッシュしました。
49erは予選シリーズが終了し、55位までがシルバーフリートとなりますが、嶋倉/上園田ペアは55位と同点で惜しくも56位となり明日からはブロンズフリートでの戦いとなります。
49erFXがレースを行う頃には風速は上がり、12〜15ノット程の風速で予定通り3レース実施されました。風速が上るとともにチョッピーな三角波のコンディションになり、特にアップウィンドは走りづらいコンディションでした。
田中/永松ペアは本日1レース目に5位を取りそのまま波に乗りたいところでしたが、続く2、3レース目を13位-20位で総合32位となりました。
市橋/後藤ペアはチョッピーな波に苦戦し良いボートスピードが出せずフリート追いかけるレース展開となり、順位を落とし総合44位となりました。49erFX2チーム共に明日から2日間の決勝シリーズをシルバーフリートで戦います。

【Day3 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

56位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
(28)-18-20-9-16-19-15-19-7

49erFX【参加52艇/20カ国】
38位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3-(24)-19-16-5-13-20

39位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15-15-11-17-(26)-22-23

▲嶋倉上園田ペア
▲下スタートを決める市橋/後藤ペア(左から3番目)
▲本日1レース目に5位を走る田中/永松ペア
▲今大会はコーチボートの数に制限が設けられ、49er、49erFX、Nacra17全体で70艇のみ使用できます。コーチボートの数が足りないので各国コーチ同士でゴムボートをシェアしています。

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大会2日目

予選2日目となる本日は49erからレースが始まりました。
予定では12時レーススタートでしたが、シーブリーズを待つため13時からに変更となりました。海上で30分ほど待機した後、南風の6〜8ノットで3レースを実施しました。嶋倉/上園田ペアは昨日の反省を活かし本日の1レース目にシングルを取り、総合59位と順位を上げました。後発組の49erFXは16時頃レースが始まり、レースが始まる頃に少しずつ風速が上がり、9〜12ノットの風速でスケジュール通り3レースを実施しました。
風速は上がったものの、風のフレは大きく本日も左右どちらからもブローが入ってくるような海面で、49erFXは2チーム共に大きく触れる風の流れを掴めず、順位を上げることができませんでした。
明日は予選最終日となり、明日の予報は本日と同じようなコンディションです。引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

【Day2 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

59位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
(28)-18-20-9-16-19

49erFX【参加52艇/20カ国】
38位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3-(24)-19-16

39位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15-15-11-(17)

▲田中/永松ペア、山田コーチ
▲市橋/後藤ペア

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日本スポーツ振興センター
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大会1日目

今大会はオープニングシリーズが予選3日間、決勝2日間で構成されています。大会初日は49erFXからレースが予定され南風の5〜8ノットで3レース実施しました。
海風でのレースでしたがシフトの周期が短く左右どちらからもブローが入ってくるので、他艇の状況や風の情報収集が重要なレース展開となりました。日本チームは2チーム共に大きく順位を落とすことはありませんでしたが、細かい風の振れを掴みきれず上位に組み込むことができませんでした。
後発組の49erがレースをする頃には風速が徐々に上がり14ノット前後の風速で3レース実施しました。嶋倉/上園田ペアは左右から入る風に翻弄されたレース初日となりました。明日も同じようなコンディションの予報となるので、3チーム共に今日のミスを明日に活かしゴールドシリーズ進出を目指したいと思います。

今大会はLA2028オリンピックに向けて、新たなレースフォーマットのテストをしています。49erFXの1レース目のみコースLAが適用され、上マーク回航後オフセットマークが設置されていました。
また、レースフォーマットが大きく変更した点は、今までは最終日に上位10艇でメダルレースが実施されていましたが、最終日のメダルシリーズがゴールドアンパイアレースと4ポイントレースで構成されます。
ゴールドフリートの成績から上位20艇がゴールドアンパイアレースに進み、20艇で1レース実施します。オープニングシリーズ(予選、決勝、ゴールドアンパイアレース)の結果上位4艇が4ポイントレースに進出でき、上位4艇には1位から3点、2位2点、3位1点、4位0点が与えられその得点を持ち越し、4ポイントレースに進みます。4ポイントレースは4艇で1レース行い、1位のみが4点の得点が与えられ合計得点(持ち越し得点+4ポイントレース)が高い順に順位が付けられます。
このようにLA2028オリンピックに向けて今後レースフォーマットや道具等の変更が少しずつあるので、変化に順応し情報を早く手に入れられるよう取り組みたいと思います。

【Day1 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

75位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
28-18-20

49erFX【参加52艇/20カ国】
24位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3

35位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)
16-15-15

▲市橋/後藤ペアはスイスチームとパブロコーチをシェアし、一緒に練習もしています
▲49erFX下マーク回航風景
▲嶋倉/上園田ペア
▲シーブリーズが徐々に強くなり49erは良いコンディションの中レースができました

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日本スポーツ振興センター
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大会前日

10月6日から10月12日にかけて、イタリア・カリアリにて49erおよび49erFXの世界選手権が開催されます。大会会場となるカリアリは、イタリアのサルデーニャ島の州都となります。カリアリはサルデーニャ島の南部に位置し冬でも比較的暖かく、セーラーの冬季練習場所にもなっています。レース海面は陸地で囲まれた湾となっているため波がほとんど無く、風の振れが大きい海面となっています。日本チームからは3チーム参加し、各チーム問題なくレース当日に向けて準備を進めています。
今大会はパリオリンピックが終了し最初の世界選手権となり、パリ大会に出場し休んでいたペアの復活や各国ペアの組み替え、新しい世代の若い選手も多く参加し、新たなオリンピックキャンペーンに向けて重要な大会となります。各チーム新しいスタートとなり新しい世界チャンピオンが誰になるか結果に注目です。6日間日本チームへのご声援をよろしくお願いいたします。

大会名:49er,49erFX and Nacra17 World Championships
開催地:イタリア・カリアリ
大会期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)

出場選手:
49er【参加84艇/29カ国】

嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学・ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟・SAGA MIRAIプロジェクトJV)

49erFX【参加52艇/20カ国】
田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)

▲事前練習風景(市橋/後藤ペア)
▲事前練習風景(田中/永松ペア)
▲出艇風景
▲ご声援よろしくお願いいたします

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