大会1日目

今大会はオープニングシリーズが予選3日間、決勝2日間で構成されています。大会初日は49erFXからレースが予定され南風の5〜8ノットで3レース実施しました。
海風でのレースでしたがシフトの周期が短く左右どちらからもブローが入ってくるので、他艇の状況や風の情報収集が重要なレース展開となりました。日本チームは2チーム共に大きく順位を落とすことはありませんでしたが、細かい風の振れを掴みきれず上位に組み込むことができませんでした。
後発組の49erがレースをする頃には風速が徐々に上がり14ノット前後の風速で3レース実施しました。嶋倉/上園田ペアは左右から入る風に翻弄されたレース初日となりました。明日も同じようなコンディションの予報となるので、3チーム共に今日のミスを明日に活かしゴールドシリーズ進出を目指したいと思います。

今大会はLA2028オリンピックに向けて、新たなレースフォーマットのテストをしています。49erFXの1レース目のみコースLAが適用され、上マーク回航後オフセットマークが設置されていました。
また、レースフォーマットが大きく変更した点は、今までは最終日に上位10艇でメダルレースが実施されていましたが、最終日のメダルシリーズがゴールドアンパイアレースと4ポイントレースで構成されます。
ゴールドフリートの成績から上位20艇がゴールドアンパイアレースに進み、20艇で1レース実施します。オープニングシリーズ(予選、決勝、ゴールドアンパイアレース)の結果上位4艇が4ポイントレースに進出でき、上位4艇には1位から3点、2位2点、3位1点、4位0点が与えられその得点を持ち越し、4ポイントレースに進みます。4ポイントレースは4艇で1レース行い、1位のみが4点の得点が与えられ合計得点(持ち越し得点+4ポイントレース)が高い順に順位が付けられます。
このようにLA2028オリンピックに向けて今後レースフォーマットや道具等の変更が少しずつあるので、変化に順応し情報を早く手に入れられるよう取り組みたいと思います。

【Day1 大会成績】
49er【参加84艇/29カ国】

75位 嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学、ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟、SAGA MIRAIプロジェクトJV)
28-18-20

49erFX【参加52艇/20カ国】
24位 田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
17-18-3

35位 市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学】
16-15-15

▲市橋/後藤ペアはスイスチームとパブロコーチをシェアし、一緒に練習もしています
▲49erFX下マーク回航風景
▲嶋倉/上園田ペア
▲シーブリーズが徐々に強くなり49erは良いコンディションの中レースができました

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

大会前日

10月6日から10月12日にかけて、イタリア・カリアリにて49erおよび49erFXの世界選手権が開催されます。大会会場となるカリアリは、イタリアのサルデーニャ島の州都となります。カリアリはサルデーニャ島の南部に位置し冬でも比較的暖かく、セーラーの冬季練習場所にもなっています。レース海面は陸地で囲まれた湾となっているため波がほとんど無く、風の振れが大きい海面となっています。日本チームからは3チーム参加し、各チーム問題なくレース当日に向けて準備を進めています。
今大会はパリオリンピックが終了し最初の世界選手権となり、パリ大会に出場し休んでいたペアの復活や各国ペアの組み替え、新しい世代の若い選手も多く参加し、新たなオリンピックキャンペーンに向けて重要な大会となります。各チーム新しいスタートとなり新しい世界チャンピオンが誰になるか結果に注目です。6日間日本チームへのご声援をよろしくお願いいたします。

大会名:49er,49erFX and Nacra17 World Championships
開催地:イタリア・カリアリ
大会期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)

出場選手:
49er【参加84艇/29カ国】

嶋倉 照晃・上園田 心太浪(HOPE 早稲田大学・ナブテスコ/佐賀県ヨット連盟・SAGA MIRAIプロジェクトJV)

49erFX【参加52艇/20カ国】
田中 美紗樹・永松 瀬羅(株式会社豊田自動織機)
市橋 愛生・後藤 凛子(HOPE 早稲田大学/青山学院大学)

▲事前練習風景(市橋/後藤ペア)
▲事前練習風景(田中/永松ペア)
▲出艇風景
▲ご声援よろしくお願いいたします

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター