第19回 アジア競技大会(中国・杭州)代表選考方法
PUBLISHED ON:6. Octorber 2021

(公財)日本セーリング連盟
オリンピック強化委員会

JSAF オリンピック強化委員会(以下、オリ強)は、 第19回 アジア競技大会(以下、2022アジア大会)代表の選考を、以下の内容で執り行います。

1. 2022アジア大会の位置づけ -2024パリオリンピックに向けて-

● 2024パリ五輪は東京大会よりも出場艇数削減の可能性があり、国枠獲得のハードルは高い。
● 2022アジア大会のうち一部種目は、2024パリ五輪のアジア枠となる可能性があり、該当種目は、2022アジア大会金メダル獲得が2024パリ五輪に直結するという、重要な位置づけである。
● 国内のスポーツ関連行政機関および統括機関において、アジア大会でのメダル獲得は、セーリング競技の評価、ひいては強化環境へ大きく影響することから、オリ強はアジア大会を重要視している。

2. 2022アジア大会種目

● 〈男子〉ILCA7(Laser)・ILCA4(Laser4.7)・49er・iQFOiL・RS:X・Kite
● 〈女子〉ILCA6(Laser Radial)・ILCA4(Laser4.7)・49erFX・iQFOil・RS:X・Kite
● 〈混合〉470・Nacra17

3. 選考対象種目(クラス)と選考方針

3.1 オリ強が選考対象とするクラスは、2024パリ五輪艇種、かつ2022アジア大会にてメダル獲得の可能性があるクラスとし、そのクラスは4項に示す。他クラスの選考は、各クラス協会HP参照。

3.2 各クラスでの実力ある選手(チーム)を選考すべく、選考に相応しい大会のないクラスを除き、複数の大会の結果を考慮した選考とする。

3.3 2022アジア大会に関連したプレ大会等の事前大会が実施される場合、その代表選手(チーム)は、本選考結果により選考された選手(チーム)とする。

4. 選考対象種目と選考方法

選考対象種目 選考指定大会 選考方法
1 2
ILCA7/ILCA6 ミッドウィンター
(2月;唐津)
選考大会
(2月下旬;江の島)
4.1 項参照
470 全日本選手権
(11月;相模湾)
選考大会
(2月下旬;江の島)
iQFOiL 全日本選手権
(11月;大分)
選考大会
(2月;津久井浜)
49er / FX
Nacra17
選考大会
(2月下旬;江の島)
- 大会最終成績最上位
Formula Kite ※別途公示(3月末までの選考完了を予定)

4.1 ILCA7、ILCA6、470、iQFOiL 各クラスの選考方法

(1)表に示す各選考指定大会の種目別総合成績の順位を「選考得点」とし、2大会合計の選考
得点の最も低い選手(チーム)を選考する。種目別総合成績の順位とは、例えば 470男子、女子、mixなど複数種目のある大会での総合成績において、選考対象種目のみを抽出した順位を指す。

例)

(2)表に記載の 2 つの選考指定大会が共に実施され、選考得点がタイとなった場合、各大会の特性および予想参加艇数を考慮し、それぞれ下記大会での上位選手(チーム)を選考する。
・ Laser、Laser Radial︓選考大会(2 月下旬;江の島)
・ 470、iQFOiL;全日本選手権

(3)表に記載の2つの選考指定大会のうち1つの大会が中止または不成立もしくは3レース未満の場合には、残りの大会の選考得点の最も低い選手(チーム)を選考する。

(4)選考指定大会に参加しなかった選手(チーム)の選考得点は、その大会における選考対象種目の参加艇数に1を加えた得点を、その大会の選考得点とする。

(5)iQFOiL の選考指定大会がすべて中止または不成立となった場合には、ILCA7 等のクラスで実施予定の選考大会(2月下旬@江の島)と併せ、iQFOiLの最終選考大会を開催し、この大会における選考得点の最も低い選手(チーム)を選考する。

4.2 2月下旬に予定する選考大会(@江の島)の詳細は別途公示する。ただし、この大会の参加艇数が2艇以下の場合には、その対象種目の選考大会は実施しないことがある。

4.3 表に記載の選考指定大会がすべて行われなかった、または不成立の場合には、新しい選考方法を別途公示する。

4.4 JSAFは、選考された選手(チーム)をJOCに推薦する。ただし、2022アジア大会の代表はJOCが最終決定するため、本選考を経て選考された選手(チーム)であっても 2022アジア大会の代表とはならないことがある。また、JOCによる2022アジア大会出場選手枠数が、本選考を経て選考または選考予定選手の総数よりも少ない場合、メダル獲得を重視する JOC の方針に基づき、JSAFは一部クラスに対し、JOCに推薦しないことがある。

4.5 選考された以降のダブルハンドクラスにおける乗員の変更は認めない。ただし、選考されたチームの乗員が、疾病または事故等のやむを得ない事由により、出場できないか、または出場できたとしても十分に能力が発揮できないと判断された場合には、オリ強は、当該選手(チーム)との協議の上、オリ強が適切と考える代替方法を選択することができる。

4.6 本選考結果における上位選手(チーム)は、オリ強が定めるシニア強化選手として選考されることがある。これは、2022アジア大会に選考されなかった選手(チーム)も含まれる。

5. その他

5.1 2022アジア大会は、オリ強が定める「ナショナルチーム等強化対象選手に関する規程」4(4)に記載の、オリ強が指定する大会であり、2022アジア大会への参加は、強化対象選手の義務である。なお、同規程4前文にある「やむを得ない理由」のうち、クラス別世界選手権大会など他大会との日程に関する理由は、「やむを得ない理由」とはみなさない。

5.2 4項の表に記載の選考指定大会は、各クラスの世界選手権大会代表選考を兼ねる場合がある。詳細は各大会のレース公示参照。