水域別強化合宿 − 関西・四国・中国 −
レーザー
8月28、29日と和歌山セーリングクラブにおいて、2010年度関西・四国・中国水域ジュニア・ユース強化合宿が行われました。ラジアル級3艇、4.7級4艇、420級5艇の参加があり、遠くは鳥取から、そして兵庫の高校ヨット部の選手が多数参加してくれました。420級の指導は重由美子コーチが担当し、シングルハンドは高橋が担当しました。
和歌山でも連日猛暑が続いており、この2日間も例外なく猛暑日となりました。そのおかげで11時近くになると海風がしっかり入ってきて、フルパワーのコンディションで練習することができました。風に恵まれ、夏休み最後の土日をプレーニングコンディションで満喫することができました。
420艤装の講習 今回の参加選手は、多くが420級、ラジアル級、4.7級に初挑戦でありました。普段馴染みがないため、セッティングで多少時間がかかってしまいましたが、海上では格段の進歩で艇を操れるようになっていきました。練習方法としては、フォローザリーダーでグループをまとめ、その後に帆走練習やタック・ジャイブ練習に移行するという方法で進めました。最初はボートコントロールすることが難しいようでしたが、すぐに慣れていったようです。ボートハンドリングを重点的に練習し、船の特性を掴むことを優先しました。複雑な練習をするのではなく、基本的な動作を繰り返す練習を多く行いました。そして、1日の最後には、しっかりとしたコース設定で本番レースを行うことができました。十分に風がある中でのレースだったので白熱した戦いになり、見ていて楽しいものになりました。
選手の感想としては、艇にパワーがあるので乗っていて楽しいというのが多かったです。また、少しずつ艇を乗りこなしていけるところが面白そうでした。選手たちは、風が上がってくるほどに生き生きとしてきて、ポジティブな姿勢が感じられました。2日間という短い時間でしたが、その中で少しでも技術を吸収してやろうという姿勢が見られました。違った環境での練習ということもあるとは思いますが、艇種を変えての練習ということもポジティブな姿勢の要因にあったと思います。なかなか乗りこなせるようにならないので、試行錯誤をしてセーリングするコツを掴もうしているように感じました。そういった感触が得られたことは、この合宿の成果であったと思います。
違った艇に乗ると違う世界があります。これがセーリングの面白さだと思います。自分がコントロールできるぎりぎりの範囲であったり、もしくは許容範囲を超えてしまう艇の方が、楽しさは大きいものです。なかなか他艇種にチャレンジできるという環境は、多くはありません。このような水域合宿を行うことで、少しでもチャレンジする場を作ることが大切になるはずです。
次回の関西・四国・中国水域の合宿は1月29日~30日で行います。次は、冬の風でのトレーニングになりますが、試合シーズンの合間なのでさらなる参加を待っています。ぜひ次回もステップアップの場として、チャレンジしてもらえたらと思います。
みんな勢ぞろい
420ミーティングあれ! 足がつかない…
いざ出艇ようやく着艇
レーザーミーティング艤装のチェック
最後のミーティングもうすぐお昼ご飯