Radiak Youth-1
World & European Laser Standard Junior Championship 2011
2011 レーザーラジアル級ユース
世界選手権
Report & Photo : 藤谷 匠・重 由美子
Edit : オリ特・広報委員会
開催地:フランス・ラ ロッシェル
日 程:7月24日〜25日:大会受付・計測
7月26日〜31日:レース
日本代表選手:
平川 竜也(神奈川県ユースヨットクラブ)
國政 真平(玄海セーリングクラブ)
太田 拓也(玄海セーリングクラブ)
岡崎 一輝(YMFS葉山)
土居 愛実(神奈川県ユースヨットクラブ)
多田 桃子(Siesta)
多田 緑(玄海セーリングクラブ)
帯同コーチ:重 由美子(JSAFジュニアユース育成強化委員会)
藤谷 匠(JSAFジュニアユース育成強化委員会)
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
ラ・ロッシェルの名所ラ・ロッシェルのマリーナ「2011年レーザーラジアル級ユース世界選手権」が「2011年ジュニアスタンダード世界選手権」と「2011年レーザーラジアルオープン世界選手権」に引き続き同じフランス・ラロッシェルで開催されます。
日本から国内予選大会のランキング上位選手が参加します。出場選手は、平川竜也、國政真平、太田拓也、岡崎一輝の男子4名、土居愛実、多田桃子、多田緑の女子3名の精鋭です。
大会には、昨年のイギリス・ラーグスで開催された2010年同世界選手権に出場した選手が多く出場します。その中で、女子の土居愛実はシングルハンド初となる世界大会準優勝を果たし、表彰台にあがりました。また、同じく女子でゴールドフリートに入り健闘した多田桃子も出場します。
日本選手団は、ISAFユースから直接フランスに移動した土居、國政、重コーチの3名は17日に現地入り、日本から出発した選手は22日に到着し、無事に全員合流しました。
南里研二が出場した直前のジュニアスタンダード世界選手権の期間中は低気圧の影響で天気が崩れとても寒かったようですが、我々が到着した頃から天気が回復し、陸上は過ごしやすい毎日です。しかし、海ではシーブリーズが吹き上がり毎日8mくらいの風が吹いてギアは冬装備必至です。
26日のレーススタートまでしっかりと調整して本番に臨みたいと思います。選手・コーチ一同がんばりますので応援よろしくお願いします。
毎朝ハーバーまで走ってストレッチ毎日自炊で頑張ってます!
Radiak Youth-2
レース開始を前に全選手高い目標を掲げました
がんばれ! ヤングJAPAN!
ナイススタート7月25日
日本チームは24日、1番にチャーター艇を受け取り、計測と受付を無事に終了しました。
計測が早く終わった選手は早速海に出て練習を行い、いつもの感覚でセーリングができているか、また、艇に不具合がないかなどを確認しました。
25日はレース期間と同じタイムスケジュールで行動し、朝は6時半にウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ、出艇前体操)。朝食後9時半にハーバーへ移動し、10時半に練習のため出艇しました。練習はセーリングチェックとスタート・コース練習を行いました。ラ・ロッシェルは干満の差が大きく潮流が速いのが特徴です。スタート・コース練習では潮を意識した練習をしました。風は北よりの風で風速は約12ノットでした。毎日シーブリーズが入り、ハイクアウトコンディションになります。レース期間中も同じ予報なので選手達はウェイトアップのためいつもより食事を多く摂り頑張っています。
19時から開会式がSSRのクラブハウスで開催されました。
今大会の参加国は男子42か国277艇、女子27か国99艇です。世界各国のユースセーラーでクラブハウスがいっぱいになり、選手にとっては良い国際交流の場になり、外国人選手の友達も多くできました。
明日からレースが始まります。1年間の成果を発揮して目標達成できるよう選手・コーチ一丸となって頑張りますので応援よろしくお願いします。
【選手の目標】
●男子
平川竜也「ゴールドフリートの30パーセント以内に入る!」
國政真平「総合3番を目指す!」
太田拓也「ゴールドフリートに入る!」
岡崎一輝「まずゴールドフリートに入り、表彰台を目指す!」
●女子
土居愛実「表彰台をめざします!!」
多田桃子「メダルをとります!!」
多田 緑「ゴールドフリートに入り、上位を目指す!」
イスラエルの選手と記念撮影開会式はスラブハウスがいっぱいに!!
日本チーム
1日目
レース第1日目
女子・土居 7-7 13位発進
土居クローズ7月26日
いよいよ開幕。レース初日は少し霧雨が降る朝から始まりました。いつも通り朝のウォームアップをして、朝食をしっかり食べてハーバーに向かいました。10時半からコーチミーティングがあり、内容は、大会運営役員の紹介、大会期間中の注意事項、期間中のラロッシェルの天気などの話がありました。天気についてレース期間前半は軽風、後半から強風の予報だと伝えられました。予報通り大会初日は雨がぱらつく軽風となり、陸上待機になりました。少し晴れてきて風が入り始め、出艇が許可されました。300艇以上が一斉に出艇するのでスロープは大混雑です。海面は女子の2フリートと男子の1フリート(グリーン)が沖の海面、男子の3フリートが手前の海面です。
1レース目の途中まで西寄りの風速3mの風でしたが、気温が上がり、途中からシーブリーズが入り始め徐々に風が上がり、アベレージ6mの風になりました。
沖の海面、女子、土居愛実(イエロー)、多田桃子(イエロー)、多田緑(ブルー)、男子太田拓也(グリーン)です。
【重コーチのレポート】
1レース目、土居は得意風域の中でスタートが良かったものの、その後のコース展開でどっちつかずの展開になってしまい、順位を落としてしまったのがもったいなかったです。しかし2レース目の風の中で1マークを4番で回航したのは練習の成果が出てきている証拠です。
太田は、1レース目スタートに失敗しましたが、2レース目は良いスタートを決め、クローズのスピードが良く、左海面に先行しそのままシフトが振り切ったところでタックして1マークを4位で回航しました。リーチングで順位を落としましたが、フィニッシュは7位でした。明日もこの調子で上位を狙ってほしいと思います。
多田桃子はスタート後、走りに問題はありませんが少し艇団から出遅れてしまい、苦しい状態でいることがあります。明日はいつも通り攻めのスタートをしてください。
多田緑は、1レース目1上スタートをしてとてもアグレッシブに攻めています。このまま攻めの気持ちを持って上位を目指してほしいです。
「今日はスタートが良かったです。1レース目は艇団を意識してしまい、自分の行きたい側に行けず、順位を落としました。明日は自信を持ってコースを引きます」(土居)
「スタートが決まって、クローズの走りも悪くなかったので良かったです。明日はリーチングでスピードを落とさないようにトリムを意識します」(太田)
手前の海面、男子は、岡崎一輝(イエロー)、國政真平(ブルー)、平川竜也(レッド)です。
【藤谷コーチのレポート】
手前の海面は左海面の方が強い風が吹いていました。セオリーとしてスタートしてから左海面に伸ばすことが大切になります。しかし、3人ともスタートで出遅れてしまい、その後のコース展開が思うようにできませんでした。走りは悪くないので、スタートを修正し、明日の飛躍に期待します。
「スタートがダメでしたが、フリーでかなり抜くことができました。明日はスタートを成功させます」(平川)
【日本選手の成績】第1日目終了時
●男子/233艇
77位 太田拓也
130位 平川竜也
156位 國政真平
220位 岡崎一輝
●女子/99艇
13位 土居愛実 7-7
34位 多田桃子 19-15
71位 多田 緑 35-37
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
出艇前体操バースの様子
2つのフリートが重なってしまったリーチングレグ
2日目
土居 上位に僅差の14位
世界を相手に苦戦気味の他選手
4レース目土居トップ回航女子上マークアプローチ7月27日
大会2日目は朝から晴れて気温も上がり、ハーバーには半袖短パンのセーラーが多くなりました。今日も陸上待機でシーブリーズを待ってから13時に出艇しました。
今日は日本チームのコースエリアが男女に分かれ、沖側が女子、手前側が男子になりました。
【重コーチの女子海面レポート】
今日の1レース目、本部船のコンパス方位では260°となっていましたが1マークは270°に設定されていました。シーブリーズが入り始めで右に軸がずれると読んでのことだと思います。案の上レースの途中で右に風軸がずれて270°になりました。その後は270°を軸に安定した風になりました。
土居が第3レース目19位で1マークを回航するものの、すべてのレグで順位を上げて10位でフィニッシュしました。4レース目には1マークをトップで回航、リーチングで後続を離したものの、ダウンウィンドウで抜かれてしまい、フィニッシュは5位になりました。クローズ、リーチングのスピードはトップ選手と同等以上に戦えるのですがダウンウィンドウで少し守りに入ってしまいスピード負けしてしまいます。
「4レース目は左のブローを使いながら、右のブローもうまく使うことができてトップ回航することができました。明日も頑張ります」(土居)
多田桃子、緑はスタートで出遅れてしまい自分たちのセーリングができませんでした。
混戦の中でもスタートラインを把握できていないことが走りだしのタイミングが遅れてしまう原因だと考えられます。明日はまずスタートを成功させることが大切です。
「今日はスタートで出遅れてしまいました。ラインが把握できていなかったのが大きな原因ですが、スタートに並ぶのが遅かったり、走りだしのタイミングが悪かったりしたことも明日は修正していきたいです」(多田桃子)
【藤谷コーチの男子海面レポート】
男子の海面は浅瀬なのでほとんど潮はありませんでした。3レース目風速5~6mで270°にマークが設定されました。フルハイクコンディションでしたが、レースの途中から風速も少し落ち始め、3~5mで風軸が280°になりました。その後は275°から290°の振れ幅で、強いブローは左から275°が入り、左のブローよりも弱いですが290°のブローが入ります。右にシフトする風をうまく使いながら左の良い風をとりに行く展開でした。
「今日は自分の得意な風域でしたが、3レース目はスタートで失敗し、4レース目はよいスタートをしましたが、オーバーセールやマークタッチ等凡ミスをしてしまいました。明日はいつも通りのセーリングができるようにしたいと思います」(岡崎)
「今日はスタートが良かったのですが、1マークまでのコース展開がうまくできませんでした。クローズも風が落ちて叩かれてしまいスピード負けしてしまいましたが明日はメイントリムしっかりやります」(太田)
【日本選手の成績】第2日目終了時 4レース終了時
●男子/233艇
81位 太田拓也 (37)-7-18-30
150位 平川竜也 37-32-(54)-25
124位 國政真平 28-(51)-21-29
218位 岡崎一輝 49-54-57-33
●女子/99艇
14位 土居愛実 7-7-(10)-5
35位 多田桃子 19-15-(22)-15
79位 多田 緑 35-37-(40)-35
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
土居上マーク回航後コーチボート係留場所
3日目
土居 走りを改善して安定 見えてきたベスト10
苦戦が続く男子4選手
多田桃子クローズ7月28日
大会3日目は、1日目、2日目とシーブリーズが少し遅く入って来ていたので、13時予告信号の予定を14時予告信号に変更になりました。おかげで今日は陸上待機もなく予定通り出艇することができました。風もいつもと同じで初めは風速3m、それから徐々に上がり、2レース目には6~8mの良い風になりした。手前の海面は沖に比べると少し風が落ちますが5~7mの風になりました。
海面は女子と男子の國政(グリーンフリート)が沖の海面、男子(太田、平川、岡崎)が手前の海面になりました。
【重コーチのレポート】
今日は土居が10-5とまとめました。一番よかったことは、昨日まではクローズのスピードはあったものの、リーチング、ダウンウインドで抜かれてしまいましたが、今日はそれを修正し、アグレッシブにスネーキングさせて走り勝てるようになりました。多田桃子も1レース目11位とよい走りをしました。上マークアプローチで潮の影響で入れず何回かタックをしたのはもったいなかったですが、今後のレースにつなげる走りになりました。多田緑は、2レース目、スタート直後タックでミスし、ティラーが半分に折れてしまいましたが最後まであきらめず走りきりフィニッシュしました。
「今日はフリーが良くなりました。明日もフリーで抜けるようにしたいです。体重を増やすためにたくさん食べて頑張ります」(土居)
【藤谷コーチのレポート】
今日は潮が昨日までより速くなって、戻し潮だったのでスタートがへこむと思いましたが、男子フリートはスタートを積極的に攻めて、そして攻めすぎてしまい、ゼネリコが多い1日でした。ゼネリコ直後のスタートはすぐにブラックフラッグが上がるのですが、それでもゼネリコして失格になった選手が多くいました。
太田は、スタートは良いのですが、その後に下に吸い寄せられてしまい、また、艇団の流れに乗れず苦戦しています。アウトホールの深さに気をつけて、明日の予選最終日ゴールドに残れるように修正していきたいと思います。平川はスタートのエントリーが遅く何度かゼネリコに助けられました。2レース目はしっかり自分のペースで並びよいスタートができましたが、思うようなコースが引けませんでした。しかし、フリーでアグレッシブに艇をコントロールし、走り勝って何艇も抜いてきました。海風で安定していたので明日は周りをしっかり見て流れに乗っていってもらいたいものです。岡崎も艇団に合わせることができていません。3人ともスタートが良くなり一線から出られるようになりましたが、その中でのスタート直後の混戦の走らせ方、シフトに合わせて艇団の流れを考えることが明日の課題です。
「明日はファーストシフトをうまくとらえられるようにしたいです。絶対順位を上げます」(岡崎)
【日本選手の成績】第3日目終了時 6レース終了時
●男子/233艇
105位 太田拓也 37-7-18-30-28-(42)
143位 平川竜也 37-32-(54)-25-44-24
157位 國政真平 28-51-21-29-(54)-46
224位 岡崎一輝 49-54-(57)-33-43-49
●女子/99艇
14位 土居愛実 7-7-(10)-5
33位 多田桃子 19-15-(22)-15-11-23
80位 多田 緑 35-37-(40)-35-36-45
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
男子レッドフリートスタート快晴ラロッシェル
4日目
土居 2-1を取り ジャンプアップして総合5位に躍進
男子4選手 全員ゴールドFに残れず
男子スタート土居クローズ7月29日 大会4日目。
予選最終日も昨日と同様に14時予告信号になりました。また、海面も同様に沖の海面が女子と男子(國政)、手前の海面が男子(太田、平川、岡崎)です。
1レース目、潮が日に日に早くなり、満潮が17時だったので、1レース目が一番早くなります。沖の海面では1分間に30m、手前の海面は浅いので15mの潮がありました。風は3~4mでいつもより左寄り260~275°の風でした。レースの途中から風が上がり4~6mでいつもと同じ275°の風になりました。
女子は土居と多田桃子がゴールドフリート、多田緑がジルバーになりました。
土居は2レースを2-1とまとめ一気にジャンプアップして総合5位に躍進しました。今回はスタートが良く決まっており、スタートから集団をリードしています。課題だったフリーも昨日、今日でアグレッシブに乗るように修正できてきて、走り負けることはなくなりました。尻上がりに良くなってきたので、決勝でもこの勢いで戦い抜いてほしいところです。
多田桃子は走りが良くなってきていますが、スタートがまだ課題です。走り出しで出遅れてしまうので、相手とのフェイスをそろえて思い切りよくスタートしてほしいと思います。
男子は残念ながら目標としていたゴールドフリートに全員届きませんでした。
太田がシルバーフリート、平川、國政がブロンズ、岡崎がエメラルドです。各々の目標を再設定し明日からのレースに臨みます。
太田、岡崎は、スタートは良く決まっているのですが、スタート後に走り負けてしまい、思うようなコースが引けません。平川は多田桃子と同じでスタートで出遅れてしまいます。しっかりと自分のルーティーンの中でスタートしてほしいです。
男子は、1上までの順位はよくないのですが、フリーで順位を上げてきます。アグレシッブに攻めており、コーチボートから見ていてもきれいに乗れています。願わくば上マークまでの走りとコース取りを修正し、各フリートの上位をめざしてほしいものです。
【日本選手の成績】第4日目終了時 8レース終了時
●男子/233艇
109位 太田拓也 シルバー 37-7-18-30-28-42-(45)-23
153位 平川竜也 ブロンズ 37-32-(54)-25-44-24-43-33
178位 國政真平 ブロンズ 28-51-21-29-54-46-39-(BFD)
210位 岡崎一輝 エメラルド 49-54-57-33-42-50-24-(64)
●女子/99艇
5位 土居愛実 ゴールド 7-7-(10)-5-2-1
30位 多田桃子 ゴールド 19-15-(22)-15-11-23-9-14
75位 多田 緑 シルバー 35-37-(40)-35-36-45-20-36
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
男子アップウインド男子下マーク
最終日
大会閉幕
土居 総合5位 2年連続の入賞を果たす
平川上マーク國政上マーク大会もあっという間に最終日となりました。
最終日は干潮時間の関係から予告信号が11時30分に変更され、いつもより早く会場に行きました。しかし風が安定せず、陸上待機になり13時過ぎに出艇しました。2レース予定でしたが最終予告信号が16時なので実質できて1レースです。3位に2点差の4位の土居は3位以上の表彰を、そして他の選手は今までの最高順位以上を目指して臨みました。
風は風速3~4mで風向260°期間中一番弱い風域でのレースとなりました。また今日は大潮のため男子の海面で1分間に20m、女子の海面で40mとかなり速い潮が流れていました。
男子ゴールドフリートは2レース、それ以外のフリートは1レースのみ実施できました。
土居と多田(桃)はスタートで出遅れてしまい、各レグで順位を上げるもののフィニッシュは土居21位、多田(桃)は29位となりました。多田緑はシルバーで20位でした。
男子は、各フリートで上位にフィニッシュしました。太田(シルバー)10位、平川(ブロンズ)10位、國政(ブロンズ)20位、岡崎(エメラルド)4位でした。
土居の最終成績は4位から5位に落ちてしまいましたが、去年に引き続き入賞したことは大変素晴らしいことです。また、多田(桃)も女子の30パーセント以上に入ることができました。
【重コーチの総括】
土居は、強風では練習とウェイトアップの成果がでて安定した走りを見せていましたが、今まで得意の軽順風でのスピードが出せていなかったように思います。強風での走りが良くなると軽風での走りがいつものように出せないことがあります。それぞれをコンスタントに発揮できることが大切で今後の課題となるでしょう。この課題をクリアするとさらにオールマイティーな選手になることができます。
多田桃子は、スタートで出遅れてしまうことが多かったです。スピードでは引けをとらないので、積極的で攻めのスタートが絶対に必要です。
多田緑は、2回目のワールドとなりましたが、世界と戦うためにはハンドリング、スピードがあともう一歩足りません。まだ高校1年生なのであと2回世界大会に出られるチャンスがありますので、これからの飛躍を期待します。
【藤谷コーチの総括】
男子はスタートで出遅れ、また、スタート後の上り合いについていけないことが多くありました。原因としては、スタート時のフェイス、スピードが足りていなかったこと。また、日本ではあまり経験できない上り角度への対応が遅れてしまっていることがありました。しかし、フリーでは、体とメイントリムでうまくボートコントロールし海外選手と対等以上に走り、フリーのレグでは必ず順位を上げていました。
後半はスタートで積極的になったあまり、BFDやOCSになってしまいました。積極的なことは良いことなのですが、熱くなりすぎず、常に頭はコールに保ち、自分とラインの位置を把握することが大切です。
國政、岡崎は今回でユースの世界選手権は最後になりますが、この経験を生かし今後に活かしてほしいと思います。
太田、平川に関しては来年もチャンスがあります。今回のスタート、スタート後の走りを課題に来年の世界選手権まで新たな目標をもって今からチャレンジしていってもらいたいです。
最後に日本から応援していただいたたくさんの方々にあらためて感謝を申し上げます。
【日本選手 大会最終総合成績】
●男子/271艇
111位 太田拓也 シルバー 37-7-18-30-28-42-(45)-23-48-38-10
144位 平川竜也 ブロンズ 37-32-(54)-25-44-24-43-33-24-20-10
178位 國政真平 ブロンズ 28-51-21-29-54-46-39-(BFD)-28-(BFD)-20
229位 岡崎一輝 エメラルド 49-54-57-33-42-50-24-64-(DSQ)-(BFD)-4
●女子/99艇
5位 土居愛実 ゴールド 7-7-10-5-10-5-2-14-(15)-(21)
32位 多田桃子 ゴールド 19-15-(22)-15-11-23-9-14-(29)-(31)
73位 多田 緑 シルバー 35-37-(40)-35-36-(45)-20-36-9-20-27
大会サイト:http://www.srr-sailing.com/
男女表彰者女子1位~3位
土居5位