日 程:2010年12月25日~29日
開催地:和歌山ナショナルトレーニングセンター
全体ミーティング佐々木コーチからの話フォローザリーダー栄養ミーティング筋トレ初日から強風の洗礼に会い、エキサイティングな練習から始まりました。西風が入ることが多く、和歌山の西風はピッチの短いうねりが入ります。選手たちは普段走り慣れていない、この波に苦戦するところからの練習となりました。
420クラスは全国よりユースNT入りを目指す13チームの参加があり普段420での活動を行っていない選手やダブルハンドに乗り始めて間もない選手も参加しており、クローズホールドのストレートラインをいかにセールトリムとボートバランスでスマートに走らせるか、タッキング、ジャイビングの動作をスムーズに行えるかを中心に基本的なトレーニングを海上にて実践し陸上のミーティングではビデオによるチェック、フィードバック、質疑応答と非常に充実した時間を過ごせました。強風時には、オーバーパワーの420を使い強風のプレーニングと体の強さの強さの重要性を経験したことが、参加選手の大きな収穫でした。強風時、出艇を控えた選手もボートコントロールを目の前で見学し、地元に帰ってからの練習に役立てる事でしょう。
期間中には担当コーチが420に乗艇し選手たちと同じ条件でセーリングし、目の前の目標となりました。それぞれの選手にはこれからの課題が多く与えられたと思います。これからの飛躍に期待しています。
レーザーラジアルクラスは、16艇の参加がありました。中学生、高校生の次のシーズンのチャンピオンを競うメンバーです。
クローズでは、波に合わせてメインシートをトリムすること。ダウンウィンドでは、できるだけ多くの波を拾うことを目標に取り組みました。選手たちがこのコンディションに慣れてきた3日目に、ナショナルコーチの飯島洋一氏がトレーニングパートナーとして合流しました。選手は自分たちが苦戦してきた風と波の中をアグレッシブにセーリングする飯島氏を見て、歓声を上げていました。選手たちは、飯島氏が何をしているのかを学ぼうと一緒に帆走し、できるだけ多くを吸収しようとしていました。それに対して飯島氏も海上、陸上ミーティングで感覚的なことの細部までを伝えてくれていました。
今回は5日とも強風コンディションで練習ができました。オーバーコンディションでの乗り慣れが足りない感じがしました。吹いている中では、体力と恐怖心をいかに乗り越えるかが勝負になります。今回はその点を少し克服できたのではないでしょうか。
世界で戦うためにはまだ幅が足りません。ISAFワールドでのさらなる表彰台を目指して、これからも新たなセーリングを模索していきたと思います。
レーザー4.7クラスには男子3名、女子4名の中学2年生から高校1年生の計7名、今回初めてユース強化合宿に参加する選手や今年の4.7世界選手権に出場した選手など様々な選手が合宿に参加しました。
練習内容は、フォローザリーダーでボートコントロールの練習、ゲートスタートからの帆走練習でセールセッティング、スピードトレーニングを行い、毎日練習の最後にロングコースを設置してレース練習を行いました。始めは強風コンディションで恐怖心やうまくボートコントロールできなかった選手も毎日良いコンディションで練習することで強風でのセッティングや乗り方を理解しパフォーマンス向上することができました。
今回の合宿は連日フルハイクコンディションで風に恵まれ選手、指導者共に有意義な合宿になりました。今回の合宿で国内だけではなく世界を目指す意識を持ってもらえたと思います。
ウィンドサーフィンクラスは、昨年の合宿に比べおよそ2倍の参加人数となり、担当コーチとスタッフを合わせると総勢20名程度となりました。RS:Xとテクノ293という2つのクラスが終結したため、原則として海上でのスピードトレーニングは2つのクラスに分かれて行いました。海上でのコーストレーニングや陸上でのトレーニングについては、両クラス共同でお互い刺激しあって行いました。ユース合宿の取り組みの一つである体力測定では、選手自身の足りない部分がはっきりと数値で表されるため、自分の課題を見つき得だすヒントとなります。この合宿を基に、自分の課題を見つけ出し、克服していってもらいたいです。選手みなさんの成長に期待しています。
●身体能力測定
今回で3回目を迎えた身体能力測定は、江口トレーナー監修のもと新しい項目を追加しました。セーリングパフォーマンスがより反映されるようになったと思います。また、今回はシングルハンドの選手のみではなく、ダブルハンド、ボードの選手も測定を行いました。シングルハンドの選手は、選考基準に含まれるため事前の準備をしている選手が多かったように思えました。ダブルハンドの選手たちも強風合宿の中、身体能力向上の重要性を認識した選手が多かったように思います。今後の努力に期待です。
選手60人分のデータ処理を当日に行うことができ、翌日にはフィードバックを行うことが出来ました。これはボランティアスタッフの尽力があってこそ行えました。この場をお借りし御礼申し上げます。
選手たちにトレーニングをしようという雰囲気はできあがってきました。今後は、選手が自分の体力的要素で何が足りないかを考えトレーニングに取り組む環境作りが必要です。知識や方法を提供し、自分たちでトレーニングが出来るような選手育成に取り組んでいきたいと思います。
今回の参加選手は強風時のセーリングについて、指導者、保護者の協力を得ながら、多くを経験し、学びを深める必要があるという事を再認識した事だと思います。
安全面に十分配慮して強風時の練習を行う過程でシーマンシップを高めることが出来、結果的に安全で確実な海上行動を実践出来る良いセーラーが育っていく事でしょう。
将来、世界に羽ばたき活躍するにはユースの時期に基礎身体能力を高め、シーマンシップを身に付ける事が全てのベースとなります。今回の合宿参加者は皆認識を高めた事だと思います。皆さんの今後の努力と活躍に期待します。
420クラスビデオでフィードバック シングルハンドクラス鈴木、飯島コーチへ質問タイム
合宿会場
ミーティング風景全体ミーティング風景