Day6
Laser 4.7 Youth World Championships 2014
2014年 レーザー4.7ユース世界選手権大会
Report & Photo : 榮樂 洋光(オリンピック強化委員会)
男子の岩城選手、5位入賞
8月15日
▲総合5位入賞の岩城選手の喜びの表情。
本大会も最終日となりました。朝から雨が降り、前線が通過するまで陸上待機となりました。待機中に10m/sを超える風と雷が鳴り、選手は室内に逃げ込みました。午後になって風は落ちましたが不安定な状態が続いたため、スタート予告が後発だった男子シルバーフリートが13時過ぎ、女子フリートが14時過ぎにAPA旗となり、2フリートは昨日までの成績を持って大会が終了しました。
男子ゴールドフリートは、16時のスタート予告信号のタイムリミットぎりぎりに出艇となり、2~3m/sの風の中で運営側も必死にマークを設定しレースを試みましたが、風向が安定せず、16時をもってAPA旗が揚がりました。このレースは、ヨット―ハーバー前のレースエリアにおいて観戦できるようになっていたため、雨の中でも多くの観戦者が防波堤沿いに集まっていましたが、レースは行われずに終了となりました。
その結果、昨日までの結果がそのまま最終結果となりました。男子は岩城選手が5位入賞、女子は辻選手が6位、岸選手が7位と3選手がベスト10に入りました。結果に満足していない選手もいますが、最後まで戦い抜いた全選手への健闘を称えます。
28名の選手とコーチ、保護者、スタッフの方々との協力体制を築き情報交換を行いながら一体感を持ってレースを行うことができました。入賞や上位で戦った個々の技術や栄誉をたたえると共に、チームとして戦えた成果であるとも思っています。
一定の成果を残した反面、世界レベルで戦うためには、技術・体力・知力ともに向上させ、タフでスマートな走りが要求されているように感じます。加えてボードハンドリングやスタートなど基本技術は練習を重ね技術向上を図っていく必要があるとも感じました。加速していく世界レベルの向上に追いついていくために、コーチ陣もすでにいくつかの案を用意しています。高い向上心を持って戦う選手の挑戦を待っています。
本大会は関係者のご尽力により日本で開催することができました。日本で世界選手権が開催できることはそうそうありません。この環境に28名が選手として出場できたことのメリットは非常に大きかったと思います。個々に色々なことを体感し、学んだことと思います。今後、4.7級を乗り続けて来年の世界選手権でのリベンジを誓う選手、ラジアル級や他クラスへの転向など様々ですが、今回の経験を是非とも次のステージで活かしてほしいと願います。
本大会の開催にあたり準備・大会運営等でご活躍された運営スタッフ、サポーター、遠方から声援を送っていただいたすべての方々に感謝の意を表します。
●レースに関する情報
http://2014laser4.7-worlds.com/
●最終成績・女子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1487
●最終成績・男子
○ゴールドフリート:http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1491
○シルバーフリート:http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1489
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
http://www.laserjapan.org/lasernews
▲チーム一丸となって戦った選手たち。エネルギー溢れる良い笑顔です。
▲本大会の入賞者全員での一枚。
▲参加選手、コーチ、サポートの方々。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day5
8月14日
▲日本人女子トップをキープする辻選手。
大会5日目。
朝から厚い雲に覆われ、昨日までとは様子の異なる朝となりました。今日から男子は決勝に入り、ゴールドとシルバーに分かれてレースが行われます。昨日までの成績で5名の日本人選手がゴールドへ進出しました。女子は1フリートなのでグループ分けはありません。
陸上待機中に雨が過ぎ去り、南からの4~5m/sの良い風が入ってきましたが、レース海面に風が広がったのは14時でした。昨日までの海風と違い、このシリーズ初めての南風となりました。特徴を掴むためにレースエリア全体にコーチ・サポートボードを配置し、風向変化の情報を収集しました。
しばらくして安定した4~5m/sの風が入り、レースが始まりました。レースの途中に前線が通過し視界が悪くなりましたが、雨雲が通過した後は6~7m/sの風が吹き、日没間際まで各クラス3レースを行いました。
これまでの微風とは異なり、シリーズ終盤にきての中強風のレースは、選手の技術・体力・精神力のすべてを試されているようでした。強風域でも基本に沿ってスタートやコース取りができているか否かが成績に影響しています。女子フリートでは辻選手が奮起して総合で6位、岸選手が7位、男子での日本選手トップは岩城選手の5位となっています。
残すところ残り一日となりました。世界選手権の舞台を経験できるのも明日までになります。個々の順位を一つでも上げるとともに、最後の最後まで力を出し切ってほしいと思います。
辻アンナ選手のコメント
「ハイクアウトを頑張りました。しかし、外国人選手の方がハイクアウトをしっかりしています。体力強化を今後の課題にしていきたいです。スタートはしっかりと決めることができたので良かったと思います。」
●レースに関する情報
http://2014laser4.7-worlds.com/
●5日までの成績・女子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1426
●5日までの成績・男子
○ゴールドフリート:http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1421
○シルバーフリート:http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1424
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
http://www.laserjapan.org/lasernews
▲厚い雲に覆われて風待ち。
▲レース中雲行きが2度ほど悪くなりました。
▲風待ち中のテント内。
▲カフェでおもてなしをしてくださるサポーター。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
8月13日
▲4日目終了時点で総合7位の日本女子トップの辻選手。
大会4日目。
今日も8時30分ハーバー着、9時コーチミーティング、9時30分に日本チームミーティングのスケジュール。毎日のルーティンワークが選手、コーチ共に確立しています。男子は本日までが予選です。今日の結果次第で明日以降のゴールド、シルバーフリートが決定する日となりました。女子は1フリートのためグループ分けはありません。
いつのように、海風が入って来るまで陸上待機となりました。選手も午前中の待機に慣れてきました。日本チームは出艇許可が降りてから出艇までの時間を短縮するために、ウォーミングアップや艤装を済ませた状態で待機をしました。レースも後半戦に入り徐々にペースが乱れがちになるところを、一番に出艇をするように心がけます。少しでも多くのレース前情報を得るためです。
海風が入りはじめ、出艇許可が降りて、勢いよく出艇しました。フラッグコントロールで曳航許可が降りなければ帆走で海面まで行くのですが、その場合50分近くかかります。その間にも風の傾向やセッティングを確認し、大事な時間と意識して取り組んでいます。
昨日同様、北からの海風が入り、潮流の傾向も昨日と同じでした。
スタート時のタイミングでどちら側が有利であるかを見極め、艇団の流れに沿いながらコースを取っている選手が上位に入っています。この時に潮流でスタートが下がり気味になるので、ラインを正確に見る必要があります。
スタートラインの把握と積極的な加速を修正できた選手は、見違えるような走りを見せてくれました。流れに乗るとシングルを連発する選手もいて、良い傾向が見られました。
一方で、スタートでの課題を解決できず、思うように走らせてもらえない選手もいます。レベルの高い世界選手権のフリートの中で、少しでも学びながら改善してほしいと思います。
本日の男子は2レース終了時点で風速が低下し、以降の風が見込めなかったことからAPA旗となりました。女子は最終下でコース短縮になりましたが、3レースを消化することができました。これで、女子が10レース、男子が9レースを終えました。
陸へ上がってからは審問の対応に追われました。日本選手に関係する抗議が3件あり、1件は通り、1件は却下、1件は失格という結果に終わりました。それぞれの審問について、該当の選手たちはルールの認識や審問への適切な準備など多くのことを学んだと思います。
結果、男子選手は5名がゴールドフリートに残ることが決定しました。男子チーム全体の3分の1にあたる人数で、一定の評価ができると思います。明日からの決勝ではさらなる活躍を期待します。
明日は、天気が崩れ、風向もこれまでと異なるとの予報が出ています。レース数も残り少なくなり、1レースごとの重要性が増します。明日以降、より緊張感を持って選手・コーチ一同取り組んで行きます。残り2日間のさらなる声援をお願い致します。
●レースに関する情報
http://2014laser4.7-worlds.com/
●4日までの成績・女子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1363
●4日までの成績・男子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1360
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
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▲女子フリートスタート。
▲PA旗となりハーバーに戻る男子。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
8月12日
▲レース艇と遠くに見える唐津城。
大会3日目です。
昨日に引き続き午前中は陸での風待ちとなりました。
日本チームはこの時間を利用して、トレーナー指導によるストレッチ、潮流に関する知識の確認、スタート時のルーティン確認などを行いました。選手自身、そしてコーチスタッフは選手のパフォーマンスを少しでも上げたい一心で取り組んでいます。
海風は昨日より早く12時を過ぎて入り始め、2~4m/sでのレースとなりました。風は安定しており、予定の3レースを消化しました。
風・潮流・シフトの変化などは昨日と同じような傾向でした。
昨日と今朝のミーティングで良いイメージを持つための情報は提供しましたが、チーム全体としては、昨日の成績より順位を下げてしまう選手の比率が多くなってしまいました。
レースでは成績の良し悪しは必ずついてくるものです。悪いレースの後に気持ちを切り替えて、次のレースに向け強い気持ちを持って臨むことが重要です。大会は14レース行われる予定で、すでに半分の7レースを消化しました。男子フリートは予選が明日までになります。良い流れを引き込むためにも、基本を大事に、大きなリスクを負わないよう取り組んでほしいと思います。(
●選手のコメント
岸祐花選手(暫定女子総合8位)
「2日目はスタートで前に出ることができ、余裕のあるレース展開ができました。しかし今日は、スタートは良かったもののボートスピードが出せず、中途半端なコース取りになってしまいました。一上が悪くて挽回には限界がありました。明日からは、しかっかりスタートして、風の良いサイドを見極めて全部シングルでまとめます。」
岩城海都選手(暫定男子総合4位)
「これまでの3日間を振り返って、安定した成績をとれていますが、一つひとつのレースでケースやマークタッチなどのミスがありました。しっかり反省して、明日からのレースはさらに上位で安定した成績が取れるよう頑張ります。」
●レースに関する情報
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●3日までの成績・女子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1283
●3日までの成績・男子
http://2014laser4.7-worlds.com/posted/news/1280
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
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▲終日、風向10度で安定していました。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
8月11日
▲トップフィニッシュ後の岸選手。総合でも2位にあがりました。
大会2日目です。
朝からレース海面は無風に近い状態が続き、昼まで陸上待機で、海風が入ってきた午後過ぎに出艇しました。風速はあまり上がりませんでしたが、微風(2~4m/s)の風が続き、予定の3レースを消化しました。
今日は潮流が風向より若干右側から流れ、スタート時に艇団がアウター側に寄せられたり、上マーク付近でマークタッチが出たりと、潮流を意識したセーリングが必要となりました。、スタート時の風下側のスペースの確保、加速のタイミングを見極めて行動することが良いスタートへと繋がり、長い方のレグを先に走るセオリーを実行できたように思います。
今日、特筆すべき点は、各フリート(女子、男子イエロー、男子ブルー)でトップフィニッシュを飾ることができたことです。さらに、トップ争いや、上位を争う選手の顔ぶれはレースごとに替わっていました。異なる選手が上位を競えることは、すべての日本選手にチャンスがあるということです。そのチャンスを活かすためにも、これまでの技術を表現できるよう、大きなミスのない基本的な取り組みをしてほしいと思います。
総合成績では女子の岸選手が2位、男子の岩城選手が5位と奮闘しています。
成績に関する目標は個々に設定していますが、チーム全体として一人でも多くのゴールドフリート進出を願っています(女子は1フリートですので50%以内)。そのための毎回のレース順位の目安を15位に設定しています。
現在、全4レースを消化し、成績は様々ですが、平均順位を15位以内に近づけられるようチーム全体として盛り上げていきたいと思います。
●レースに関する情報
http://2014laser4.7-worlds.com/
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
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●成績(暫定:各フリートの着順のみ)
○女 子
2位 岸 祐花 15-8-(17)-1-6
9位 辻 アンナ U16-26-12-5-9-(20)
10位 池田 樹理 30-(21)-14-13-3
21位 林 佳奈 46-19-2-25-(28)
22位 西本 海月 47-22-(29)-16-9
24位 石川 満里奈 53-23-16-14-(26)
26位 佐藤 春菜 58-(29)-19-17-22
28位 中村 瑠夏 67-28-9-(34)-30
31位 菅沼 汐音 U16-83-25-27-(33)-31
32位 長岡 叶子 U16-86-20-32-(35)-34
33位 仲 南美 90-30-31-(32)-29
34位 濱松 郁美 93-35-(OCS)-26-32
35位 荒木 陽菜 96-33-(OCS)-30-33
○男 子
5位 岩城 海都 14-4-(10)-1-9
8位 花田 義弘 U16-15-3-(23)-5-7
15位 高山 颯太 U16-23-11-4-8-(14)
19位 玉山 裕登 27-9-14-4-(25)
35位 新谷惟斗 42-18-(22)-22-2
37位 杉浦 涼斗 U16-43-16-26-(31)-1
40位 藤木 一誓 50-(19)-14-17-19
47位 豊島 以知朗 62-20-19-23-(27)
51位 中島 成興 64-(26)-21-26-17
56位 城之木 信 U16-69-12-(29)-29-28
58位 辻 翔太 73-25-20-(33)-28
59位 前野 達郎 75-(DNF)-18-28-29
61位 椎木 秀映 U16-81-23-29-29-(30)
62位 宮田 一志 82-(31)-26-25-31
65位 大久保 諒 U16-83-(DNF)-27-25-31
▲総合5位の岩城選手。
▲女子フリートのダウンウインド。
▲潮流の影響で上マークは多くのマークタッチがありました。
▲選手を見守る佐々木コーチ。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
8月10日
▲トップ争いができた花田選手。
大会初日の朝を迎えました。
風速は10m/sを下回り、台風の影響は徐々に収まる傾向にありましたが、時よりの雨で視界が悪かったため、午前中はレースが延期され、午後、天気が回復してから出艇しました。
レース海面は台風の影響でうねりが残り、風向も変化しやすい(300~330度)、運営側・選手側にとっても難しいコンディションでした。
スタートは先発の女子フリートが、ゼネラルリコールと風向変化の延期などで1時間ほど時間がかかりましたが、5m/s前後の風速でスタートしました。男子は2フリートに分かれており、こちらもゼネラルリコールをそれぞれ1回ずつした後にスタートしました。
3グループとも、良いスタートを切ってエリアの左側で一方向にシフトする風を上手に使った選手が、上位を走っていました。また、フィニッシュ直前(トラペゾイドコースで最後はクローズフィニッシュ)のクローズホールドでの順位変動も多くありました。本日は、各フリートとも1レースを行いました。
日本選手の成績は様々ですが、初日を終えたばかりなので、明日以降への課題を明確にして取り組むことがシリーズを戦っていく上で重要であると考えています。
日本選手全体で課題としてきたスタートについては、多くの選手が良いスタートをしており、成長が感じられました。
男子グループは2グループともにトップ選手と絡み、女子選手は若干苦戦しながらも、シングルフィニッシュをすることができました。各グループの選手がシングルを走ったことによりチーム全体の士気が高まったと思います。
日本チームは選手28人とコーチ3名、そして保護者の方々の多くのサポートによってチーム全体としてまとまり、協力し合うことができています。この雰囲気を保ちながら2日目以降のレースも戦いたいと思います。
●レースに関する情報
http://2014laser4.7-worlds.com/
●コーチ・選手に関する情報
○帯同コーチ:佐々木共之、高橋昌威、榮樂洋光
○選手:28名(レーザークラス協会News217号から確認できます)
http://www.laserjapan.org/lasernews
●成績(暫定:各フリートの着順のみ)
○女子フリート
8位 岸 祐花
12位 辻 アンナ
19位 林 佳奈
20位 長岡 叶子
21位 池田 樹理
22位 西本 海月
23位 石川 満里奈
25位 菅沼 汐音
28位 中村 瑠夏
29位 佐藤 春菜
30位 仲 南美
33位 荒木 陽菜
35位 濱松 郁美
○男子イエローフリート
3位 花田 義弘
16位 杉浦 涼斗
19位 藤木 一誓
23位 椎木 秀映
25位 辻 翔太
DNF 前野 達郎
DNF 大久保 諒
○男子ブルーフリート
4位 岩城 海都
9位 玉山 裕登
11位 高山 颯太
12位 城之木 信
18位 新谷 惟斗
20位 豊島 以知朗
26位 中島 成興
31位 宮田 一志
▲女子グループのスタート。
▲レース海面へ向かう選手たち。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
4.7YWC③
8月9日
▲開会式での日本選手とサポーターの方々。
今日も8時30分にヨットハーバーに入りました。台風の影響で早々にプラクティスレースの中止が決定されました。そのため、海上練習をせず、3日間の練習の疲れをとるために、トレーナー指導によるストレッチを行いました。その後は、帆走指示書の読み合わせや、レース期間中に起こり得るトラブルへの対処法等を確認しました。
ミーティングの後は、接近する台風への対策に追われることになりました。艇の固定、レスキュー艇や運営艇の上架など作業は多岐にわたり、選手・コーチ・運営スタッフ総出の作業となりました。
その後、選手は休息のため宿舎へ戻り、19時に唐津駅近くの会場へ移動し、開会式へ参加しました。開会中では、河野日本セーリング連盟会長、木村レーザークラス協会会長から選手を激励していただきました。日本選手と外国人選手が浴衣姿で交流する様は大変にほほえましいものがありました。最後は選手がバンドの音楽に合わせて行進し、会場全体が盛り上がりました。
いよいよ明日から、練習の成果を発揮する大事なシリーズが始まります。選手たちはこれから5日間を戦うためのスイッチを入れることができたのではないでしょうか。明日も台風の影響が予想され、予定かどうなるかはわかりませんが、第1レースから良いパフォーマンスが発揮できるよう準備したいと思います。
大会の成功と選手の好成績を望み、多くの方々の声援をお願い致します。
▲河野会長(中央)と選手たち。
▲増し舫いをして台風に備える運営艇。
▲レース艇も台風襲来に備えました。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
4.7YWC②
8月8日
▲日本の28艇の計測もトラブルなく終了。
本日は朝から台風11号の影響が出始め、北の7~8m/sの風と大きなうねりの中、3時間の練習をしました。
唐津に来て初めての強風とあって、選手たちはレース海面の風とうねりに慣れることを第一にスタート練習に重点を置いて練習しました。28艇の日本選手だけの練習ですが、本番さながらのスタート状況を想定して、課題へのトライができました。各選手、徐々に技術も改善されています。
午後の計測はトラブルなく終了。その後、午前中の練習に関するミーティングを行い、スタートの課題を克服するために、レース本番に向けたルーティンワークを再確認しました。この3日間の練習は非常に充実しており、レースまでの準備期間として良い取り組みができてきたと思っています。
明日は14時からプラクティスレースが行われます。台風の影響で海象がどうなるかわかりませんが、安全対策も行いながら、大会に向けた準備を進めていきます。
▲練習後のミーティングではスタートの課題が再確認されました。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
4.7YWC①
23カ国から男子66艇、
女子33艇の計103艇がエントリー
●日 程:8月8日~15日
●開催地:佐賀県ヨットハーバー(佐賀県唐津市) Japan・Saga
●大会サイト:http://2014laser4.7-worlds.com/
▲午前中は風待ちでした。
25カ国から男子66艇、女子37艇の計103艇のエントリーです。日本代表選手は国内各選考会を突破した男子15名、女子13名の計28名。代表選手に関する情報は、レーザークラス協会News217号から確認できます。
http://www.laserjapan.org/lasernews
日本代表選手およびコーチは8月6日から唐津に入り、大会に向けた最終調整中を行っています。6日、7日はスタート練習に重点を置き、ファーストタックまで走りきるためのチャレンジを行ってきました。最後の最後まで課題への修正を行い、最善の準備で大会へ臨みたいと思います。8日計測、9日プラクティスレース、10日に第1レースを迎えます。
唐津は2009年にレーザーラジアル級の世界選手権を開催し、そのときは非常に良い風に恵まれました。5年ぶりとなる唐津での世界選手権、良い風で大会が開催されることを期待します。
▲風待ちの時間を使ってミーティングする日本の選手たち。
▲その後は、良い風に恵まれて練習ができました。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)