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最終日



470CLASS 2012 JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIPS
2012 470級ジュニア世界選手権

Report & Photo : オリンピック特別委員会 中村健一
Edit:オリンピック特別委員会・広報

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開催地:ニュージーランド(タカブナボートクラブ)
会期:1月28日~1月30日 予選シリーズ
   1月31日〜2月2日 決勝シリーズ
   2月3日 メダルレース
日本代表選手:
男子
土居一斗・磯崎哲也 組 (日本経済大学)
今村 亮・外薗潤平 組 (日本経済大学)
女子
波多江慶・畑山絵里 組 (日本経済大学)
波田地由佳・牟田絢美 組 (明海大学・鹿屋大学)

オリ特帯同スタッフ:
〔ヘッドコーチ〕中村健一 〔コーチ〕栗田直美 〔サポート〕岡村勝美

大会公式サイト:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html
成績表:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/JWresults.htm



強化が進む外国勢 実力まざまざ 
奮起が求められる日本470級ユース世代


2月3日 大会最終日
一矢報いるためにも頑張りたい一戦。メダルレースに残れなかった男子チームは最後のフリートレースに臨みました。女子チームは2艇がメダルレースに出場しました。

男子第11レース
コース:LR3(ソーセージ3周)
上マーク:45°(振れ35~50°)
風速:9~15Kt
メダルレースを逃した日本男子のフリートレースが行われました。10艇でのレースで、メダルレースさながらの雰囲気でスタート。良いスタートを決め、土居・磯崎組がトップで1上回航、続いて3位で今村・外薗組も回航、良い展開でレースを進めるが、AUSチームにクローズで競り負け、順位を落としてのフィニッシュとなりました。

女子メダルレース
コース:LR3(ソーセージ3周)
上マーク:45°(振れ35~50°)
風速:10~16Kt
女子の2艇がメダルレースに臨むころには少し風が上がってのスタートとなりました。スタートはリコールX旗が掲揚され、総合1位のNED74 KYRANAKOU Afrodite  KISTERS Jeske組がリコールを解消し、大きく遅れてのスタート。総合2位のGERが上マークをトップで回航し、NED74は8位で回航。日本チームは6位で波田地・牟田組が、9位で波多江・畑山組が上マークを回りました。風が少し吹き上がったのと2上で左に10度シフトし、マーク変更となった所からNED74の快進撃。マークごとに艇を抜き去り、フィニッシュでは3位まで追い上げ彼女たちの優勝が決まりました。彼女たちのスピードはずば抜けていました。日本チームは7位、10位でフィニッシュ、順位の変動はありませんでした。


大会を終えて

日本男子最強のメンバーで臨んだ大会も、12位、15位という結果で惨敗しました。女子も同じで、艇数こそ少ないものの、トップ3は常に安定した強さがありました。
メダルレースでは短いレグにもかかわらずトップ3とほぼ1レグの差をあけられ日本チームはフィニッシュしています。男女ともにこれは「非常に深刻なことだ」と私は受け止めています。
今回、このレガッタを通じて感じた事は、各国の参加選手の年齢が非常に若く、今回総合7位のGRE333 KAVVAS Alexandros  KAVVAS George組(兄弟チーム)は15歳と16歳でした。彼らは420級のヨーロッパチャンピオンだったようです。この事実は私の中でもかなり衝撃的でした。ジュニアワールドに参加している選手の多くが10代後半の選手で、高校生の段階で470級に乗り、強化が進められていることが分かりました。
今回優勝した男子ITA29 SIVITZ KOSUTA Simon  FARNETI Jas組は昨年のジュニアワールドでは10番後半の成績で、7位の土居・磯崎組に大きく水をあけられていましたが、約半年の間に追い越され、大きく水をあけられた形となりました。スピードもタクティクスもセールトリムも全ての面において負けていたことは明らかです。トップ5に入れない今の実力を受け止め、今後の強化方針を進めていく必要性を強く感じました。

レースが終わって間もないのでまとまりませんが、オリンピックに繋がって行く470級の強化について、来年の上位入賞を考えた時に「何が我々にできるのか」しっかり検討し、方針を打ち立てていく必要があります。
選手達も今回の大会で「自分の立ち位置」がはっきりと見えた事と思います。帰国し、春休みとなる2カ月間で、今回課題であった項目をしっかり練習し、今後のレースに生かしてほしいと思います。
日本はこれまでも幾度となく良い選手を輩出してきた力があると思います。
今こそ、その力が求められているのだと強く感じました。

【選手コメント】
土居一斗:しっかり自分の力が出し切れず終わった大会になってしまいました。少しでもレースのリズムが狂ってくると、どんどん悪い方向に行ってしまいました。今後は基礎をもっと確実に行えるよう、練習量を増やし自信を持ったセーリングができるよう目指していきます。

磯崎哲也成績は自分たちで満足できるものではありませんでした。しかし、レースで学んだことは多く、これから何をしていけばいいか課題を見つけることが出来たので、日本に帰りこれからの練習やレースに生かせる取り組みをしていきます。
今村 亮:ペアとのコミュニケーションを取りながら、クルーに周りの状況を教えてもらい自分の頭の中でレースをイメージできるようにして、いつも以上のスピードが出せる感覚を作っていきます。

外薗潤平:基本的なことがズレていて、コースに対してもスピード感覚にしても全てが間違った方向に行ってしまい、成績に結び付けることができませんでした。
これからはもう一度基本に戻り、徹底的に練習していきます。

波多江慶色々な成長と課題が見つかった大会でした。レース中は基本的な「風に素直になる」ことが大切だと改めて思いました。そのためにはまず、クルーと自分とで会話を回していき、周りの状況や先の展開を予測していくことが必要だと分かりました。まだまだ基本に忠実になれていないので、自分が今何をしたいのか、何をすべきなのか、もっと考えられるように訓練していきます。

畑山絵里: 初めての海外遠征で緊張していましたが、自分なりにレースを通じて成長できたように思えます。しかし、世界のトップ選手とは大きく実力が離れていることを確認できた大会でした。クルーとして一人前になることがチーム力を上げることだと思うので、日本に帰って、自分の課題を克服できるよう、しっかり練習していきます。

波田地由佳:今回NZLに来てからの練習からレースにかけて、さまざまなことを学ぶことができました。できた事とできなかったことを忘れず、学んだこと、経験したことを糧にこれからの練習、レースに生かしていきます。

牟田絢美:普段のレースでは味わうことができない経験を積むことができました。また、これから取り組んでいかないといけない課題を見つけられました。レースで学んだことを無駄にしないように、これからの練習に取り組みステップアップしていきます。


【総合成績】前日10レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
12位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-13-12-7-9-8-6-12-(15)-3
15位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14-11-10-9-13-16-(17)-4

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4-7-4-1-4-4-1-7
10位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8-5-(10)-9-9-9-10-10

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

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6日目



スタートするも無風となり 本日のレースは中止(APA)
明日最終日 男女とも1レース

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2月2日 レース6日目
1つでも順位を上げたい日本チーム。朝から風が無く、時間がたつにつれて風が無くなる予報のため、今ある風で何とかレースを行おうと運営サイドも頑張り3Knotの風の中スタートを強行しました。ソーセージコース2周で行われましたが2上を回った地点で風が全くなくなり、APA旗が掲揚され本日のレースはキャンセルされました。

明日は男女のメダルレースとなりますが、男子は11位以下のグループでもレースが1レース行われます。女子は波多江組がメダル獲得をかけてメダルレースに臨みます。

メダルレースは日本時間のAM9時にスタートとなります。皆さん応援してください。

第11レース
コース:LR2(ソーセージ2周)
上マーク:155°(振れ145~170°)
風速:0.5~4Knot
超微風の中、スタートシーケンスに入るも右に15度シフトし、一旦APが掲揚される。風軸に戻りすぐさまBF(黒色旗)でレース再開。日本チームは今大会最高のスタートを切って上手くシフトをつかみ、上マークを3・4・5位で並んで回航しました。このまま順位をキープしたいところでしたが、悲しいかな無風となり、残念ながらレースは中止。しばらく風待ちかと思いきや、無念のAPA旗が掲揚されてしまいました。


【総合成績】前日10レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
12位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-13-12-7-9-8-6-12-(15)
15位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14-11-10-9-13-16-(17)

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4-7-4-1-4-4-1
9位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8-5-(10)-9-9-9-10

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

5日目



あと一日 頑張れ日本チーム
女子・波多江組 メダル圏内に4点差

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2月1日
今日はレガッタ特有のオフショア南西風がよく吹きました。時にはムラがある突風にも見舞われました。いわゆるクレージーブリーズです。
日本チームにとってはメダルレースに残るための重要なレースでしたが、シフティーな風に出鼻をくじかれ、男子2チームはそれぞれ捨てレースを作り、そろって順位を落としてしまいました。男子・土居組は豪州艇と同点の12位。自力でメダルレースには残れない事が確定しましたが、残り2レース何があるかわかりません。女子は波多江・畑山組が4-1と2回目の女子トップを取り、3位英国・バーネット組との得点差を一気に縮め、4点差に迫っています。明日の2レース次第ではメダル獲得に大きく近づきます。
日本チームは最後まであきらめません。

第9レース
コース:I3(インナー3周)
上マーク:225°(振れ195~230°)
風速:8~14Knot
レース前にチームでシフトの傾向をつかみながら海面を走り、レースに臨みました。これまでの課題であったスタートは問題なくきれいに出たものの、ファーストタックのポジションが悪く一回シフトを逃すと、どんどん遅れていく難しい海面で、順位を上げることができませんでした。男子は今回もイタリアが貫録のトップでフィニッシュしています。彼らはジュニア世代ながら昨年のパースISAFワールドでは35番を取っています。それを考えると、今回のワールドでの実力は本物なのだと納得せざるを得ません。

第10レース
コースI3(インナー3周)
上マーク:225°(振れ200~230°)
風速:7~14Knot
ゼネリコ後の黒色旗でスタート、今村・外薗組が下一で最高のスタートを切りました。スタート時は下に20度シフトしていましたが、2分後には右にシフトバックし、そのまま伸ばした彼らは右艇団に呑みこまれて順位を大きく後退してしまいました。波多江・畑山組は女子トップでフィニッシュし、3位との得点差を一気に縮めることができました。

日本代表の男子が世界で苦戦しています。これまでにないプレッシャーと彼らは戦っており、何とか次につなげるヒントを模索しながらのレースになっています。今回の海面はラルとパフの強弱が激しく、非常にシフティーで上手くブローをつなげて走るタクティクスが要求されます。クルーとスキッパーの4つの目でいかに情報を取り、コースに反映できるかが鍵となるこのレガッタでは、まだまだ「練習が必要」と感じました。
明日が大会最終日となりますが、目標である5番以内フィニッシュを達成したいと思います。


【総合成績】全10レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
12位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-13-12-7-9-8-6-12-(15)
15位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14-11-10-9-13-16-(17)

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4-7-4-1-4-4-1
9位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8-5-(10)-9-9-9-10

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

1201_470Jr-07.jpg波多江・畑山組

4日目



上昇機運 何かをつかみかけてきた日本チーム

1201_470Jr-04.jpg© OceanPhotography1月31日・レース4日目
今日はまぶしいほどの快晴。朝から5~8ノット の風が入っており、予定通り11時スタートとなりました。日本チームは、これまでの反省を踏まえたレース展開ができるようになり、徐々にペースをつかんできました。
男子・土居組が8-6を取り、10位のアルゼンチン艇に6点差に迫ってきました。女子・波多江組も1-4の健闘を見せ、英国・バーネット組に9点差の4位につけています。


第7レース
コース:I2(インナー2周)
上マーク:25°(振れ20~35°)
風速:5~6ノット
昨日と同じ風向風速、風の振れも大きくブローが非常に見えにくいため、コンパス角度と集団の動きがとても重要になってきます。選手達もレース数が増すたびに興奮度が高まるのか、かなり積極的にスタートを攻めてきています。日本チームはゼネリコ後の黒色旗で良いスタートを決めて1上を3艇がシングル回航、今大会初めて上位回航となりました。
その後も順位をキープしてフィニッシュ。少しずつ調子が上がってきました。

第8レース
コースI2(インナー2周)
上マーク:30°(振れ10~35°)
風速:7~9ノット
ゼネリコ後の黒色旗でスタート。風の強弱が激しく順位の変動もある中、何とかシングルでまとめて1上を回航。その後、大きく崩れることもなく、順位をキープしてのフィニッシュとなりました。男子・土居組はこれまでのベストとなる6位を取りました。

男子に関してはイタリア・サイモン組が8レース中7レースをトップフィニッシュ。ダントツです。あまりの速さに言葉がありませんが、ここ一番、日本も一矢を報いてほしいと思います。
男子はメダルレースに残るために5位以内の順位がほしいところです。女子は3位以内に入ってほしいと思います。そのためには、先ずはそれぞれの課題をクリアして良いレースを展開することが大切です。
残りは4レースです。良いレースをして、さらに上を目指しましょう。

【選手コメント】
土居:「後半戦の一本一本を大切にしてレースを戦っていきます」

磯崎:「スタートが上手く出られないので、それを意識してしっかり戦います」

今村:「クルーとコミュニケーションを取りながら、周りの状況を教えてもらい、自分の頭の中でレースをイメージできるようにして、より以上のスピードが出せる感覚を作っていきます」

外薗:「今回は1上が悪いので、スタートから1上までしっかりとマークと風、集団を意識して展開していきます」

波多江:「これまで1上の順位がキープできていないのが課題でした。今日はクルーとのコミュニケーションをよく取るようにして、4つの目を活かしたせいか女子でトップを取ることができました。明日からももっと二人で話し合い、より良いコースが引けるようにしていきます」

畑山:「今日は1上を4番で回航することができました。落ち着いて動作や周りを見ることができると、ちゃんと順位がついてきます。明日からも気を抜かず自分たちの力を出していきます」

波田地:「スタートは積極的に一線から出ることができましたが、シフトに合わせ切れず、コース展開に苦戦しました。少しでも順位を上げられるようにミスなく頑張ります」

牟田:「周りや風を見ることばかりに気を取られ、スピードや角度を取ることがおろそかになりました。明日は優先順位やチェックポイントを決め、走りの改善を図りたいと思います」



【総合成績】全8レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
11位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-(13)-12-7-9-8-6
14位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14-11-10-9-13

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4-7-4-1-4
8位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8-5-(10)-9-9

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

1201_470Jr-05.jpg土居・磯崎組

3日目



課題は「スピードの改善」
正念場を迎えた日本チーム

1月30日 第3日目
今日は朝から風が無く2時間の延期となりました。レースが始まったのは13時。1レース目は微風でしたが、2レース目は北東のシーブリーズが入り、Max20ノット近くまで吹き上がりました。
日本チームは少しずつ調子を取り戻しています。男子・土居組が7-9で総合順位を上げています。男子の上位はイタリア、ニュージーランド、オーストラリア。女子はオランダ、英国、ドイツです。

第5レース
コース:I2(インナー2周)
上マーク:20°(振れ0~30°)
風速:2~6ノット
微風だけに日本の底力を示したいレース。スタートシーケンス(sequence)に入って間もなく、風が無くなりAP掲揚。新たにブローが入り再スタートもゼネラルリコール。黒色旗(ブラック)となって綺麗にスタートし、久しぶりに日本チームが上位で上回航となりました。期待が膨らみましたが、2上途中で大きく右に15°シフトし、逆に大きく遅れて2上を回航する。そこからは大きな変動もなく、追撃をはかることができませんでした。

第4レース
コースI3(インナー3周)
上マーク:30°(振れ10~35°)
風速:12~18ノット
ゼネラルリコール後の黒色旗でスタート。風がスタート後一気に吹きあがり15ノット平均でレースが展開されました。日本チームはセッティングをノーマルのまま臨んだため、上手くスピードに乗れませんでした。他国と条件は同じはずなのですが、ずるずる落ちていく感じで苦戦が続いています。

勝負の日に何とか大崩れすることなく3日目(予選最終日)を終えました。総合順位は少し上がりましたが油断はできない状況です。日本チームの課題はやはりスピードの改善でしょう。世界ジュニアのトップクラスはパワフルかつ正確なトリムをしています。
日本チームは必死に頑張っています。チョットしたきっかけで大きく化けると思います。チャンスを生かせる集中力とコミュニケーションを高めて、明日からの決勝シリーズに臨んでいきたいと思います。


【総合成績】全6レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
12位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-(13)-12-7-9
15位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14-11-10

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4-7-4
8位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8-5-(10)

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

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2日目



女子 波多江・畑山組 3位へ僅差の4位浮上
攻めあぐむ男子組 本領発揮できず

1月29日・2日目
初日と同じ190°~230°の南西の風で2レースを消化しました。残念ながら期待した日本DAYにはなりませんでした。
30°近いシフトの中で、男子組は攻めあぐんでいる感じです。2組とも順位を下げてしまいました。一方、女子の波多江・畑山組が2-4を取り、1番上げて3位と2点差の総合4位に浮上しました。
風も12~20ノットと後半になるにつれて上がってきましたが、とにかくシフトが激しく、苦しい戦いを強いられています。

第3レース
コース:I3(インナー3周)
上マーク:215°(振れ190~230°)
風速:8~16ノット
昨日と同じようなコースエリア設定で、風向は若干右の215°が軸となりました。ラインはイーブンでしたが、昨日のレースで左コースが全て伸びたせいか、集団は下に固まりながらスタートするもゼネラルリコール。仕切り直しのスタートはBF(黒色旗)、またも下に集団が固まり、3艇のBFがあったものの集団は左展開。しかし、早めに右に展開した艇団に230°右いっぱいに振ったブローが入り、一気に右集団がトップ集団となりました。固定観念にとらわれず、しっかり風を読んで展開できたチームが上位を占めました。

第4レース
コース:O3(アウター3周)
上マーク:215°(振れ200~230°)
風速:13~20ノット
ゼネラルリコール後のBF(黒色旗)スタート。日本チームは良いスタートをしましたが、無情にも今回は左奥の艇団が伸びる結果となってしまいました。結局、10番台の展開で順位を上げられず、本日のレースは終了となりました。

予選シリーズ2日目、日本チームは全体的に7m超の風になると若干スピードが負けているような印象を受けます。たしかにスタートも決まっていないのも要因の一つですが、振れに対するタクティクスをしっかり組み立てていかなければ勝負になりません。チームには4つの目があります。しっかり周りを見て状況の変化に対応できるコミュニケーションをチーム毎にとっていくことが浮上の鍵となります。
明日は予選最終日。勝負の日となります。頑張っていきます。


【総合成績】全4レース終了時(ディスカード1)
男 子(21艇)
14位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12-(13)-12
15位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8-11-14

女 子(10艇)
4位 波多江慶・畑山絵里 組 (8)-4-2-4
8位 波田地由佳・牟田絢美 組 (9)-6-6-8

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

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1日目



大会初日 男子チーム 中位発進

1月28日 2012年470級ジュニア世界選手権が本日から開幕となりました。
今年のワールドは五輪イヤーの影響なのか、男女合わせて31艇(男子21艇:女子10艇)と予想外に参加艇数が少ないため、スタートは1フリートの男女同時スタートとなりました。順位は男女で分けられていますので、メダルレースは開催されます。

第1レース
コース:I3(インナー3周)
上マーク:190°(振れ175~210)
風速:13~16ノット
南の風、35°のシフトが入る非常に難しい海面でレースが行われました。潮も強く2回のゼネリコをしたのちブラックフラッグ掲揚、オールフェアでスタート。見た目は右海面がよく見えるのですが、最終的に伸びてきたのは左海面奥で、日本チームは中位での戦いとなりました。振れを使って順位を上げてきたいところでしたが、そこは世界選手権だけにしっかり押さえ込まれ、順位を上げることができませんでした。

第2レース
コース:O3(アウター3周)
上マーク:180°
風速:11~16ノット
気持ちを切り替えて第2レースに臨みました。各艇ともに良いスタートで上位を占めての上回航、アウター2周目に差し掛かったところでサイドマークが流れ出し、無情にもN旗が掲揚され延期となってしまいました。
再スタートでは今村・外薗組が上マーク3位回航、他チームは中位回航。期待を持たせましたが、シフトに合わせ切れず、各艇とも順位を落としてのフィニッシュとなりました。

予選シリーズ初日、非常に難しい海面でしたが、トラブルもなく2レースを終えることができた事は良かったと思います。明日は中風の予報です。日本DAYになるよう頑張っていきます。


【総合成績】全2レース終了時
男 子(21艇)
11位 土居一斗・磯崎哲也 組 8‐12
14位 今村 亮・外薗潤平 組 15‐8

女 子(10艇)
5位 波多江慶・畑山絵里 組 8-4
9位 波田地由佳・牟田絢美 組 9-6

大会ホームページ:http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

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●2011.8.62011年 レーザー4.7級世界選手権 レポート
●2011.8.32011年 レーザーラジアル級ユース世界選手権 レポート
●2011.8.22011年 470級ジュニア世界選手権 レポート
●2011.7.252011テクノ293級 ウインドサーフィン U-17クラス世界選手権 レポート
●2011.7.25レーザースタンダード・ジュニア世界選手権 レポート
●2011.7.18ISAF ユースワールド2011 レポート
●2011.7.10東日本大震災 JSAFチャリティーフラッグ&ステッカーキャンペーン レポート
●2011.7.4ボードクラス 関西水域・ユニバーシアード派遣前 強化合宿 レポート
●2011.7.4ボードクラス 関東水域 強化合宿 レポート
●2011.6.23レーザーラジアルユース・4.7世界選手権代表選手強化合宿 レポート
●2011.6.10ダッチユースレガッタ2011 レポート
●2011.5.172011 ISAFジュニアユースワールド日本代表選考会 レポート
●2011.1.292010年 九州水域ジュニア・ユース強化合宿 レポート
●2011.1.142010年 ユースナショナルチーム候補合宿 レポート
●2011.1.11オーストラリアユースチャンピオンシップ レポート
●2011.1.72011年 420級世界選手権大会 レポート
●2010.12.242010年 470級ジュニア世界選手権 レポート
●2010.9.162010年 スナイプ級西半球および東洋選手権大会 レポート
●2010.9.162010年 第23回全日本420級選手権大会 レポート
●2010.9.8関西・四国・中国水域強化合宿 レポート
●2010.8.28関東水域強化合宿 レポート
●2010.8.28第1回 ユースオリンピック大会 レポート
●2010.8.2420級世界選手権大会 レポート
●2010.7.27レーザーラジアル ユースワールドチャンピオンシップ レポート