最終日
2013 OAMPS Insurance Brokers Australian Youth Championship
オーストラリア ユースチャンピオンシップ2013
Report & Photo:藤谷匠(JSAFジュニア・ユース育成強化委員会)
Edit : オリンピック特別委員会 広報
レーザー4.7級 高山 奮闘むなしく総合5位入賞
遠藤 女子3位に
ラジアル級 北村 総合8位
日本ユースチーム 前年を上回る成果を上げる
▲高山サイドマーク回航後ランニング▲北村最終レースは4位でフィニッシュ▲多田ダウンウィンドウ(1月10日 大会4日目/最終日)
4日に当地ホバートに到着してから1週間、あっという間に大会最終日となりました。最終日は風が安定しており、北西の風、8~20knotで3レースを行い、選手にとってはタフな一日となりました。(大会1~3日目までは、どんどん風速が上がっていったため2レースのみの実施でした)
通算9レース消化したため、カットレースが2レースとなりました。前日までレーザー4.7級通算2位で平均的にスコアをまとめて優勝争いをしている高山にとってはシビアなレースとなりました。結果は(10)‐2‐8とまとめましたが総合5位となりました。高山にとっては最終日まで優勝争いの緊張感のある中レースができたことはとても良い経験になったと思いますが、優勝できる実力がありながら、相手を意識しすぎてしまっていつものようなコース取りができなかったのは、メンタルのもっていき方がうまく出来ていなかったからだと思います。タラレバですが今日の(10)は惜しまれます。トータル点は2位ランクですがネット点で首位艇に4点差をつけられてしまいました。コーチとしても選手のメンタルをもって行けなかったのは反省すべき点です。
同クラスの遠藤は総合20位で女子3位に入賞しましたが、本人は自分の体力のなさを痛感しています。技術はあるので今後は持久力を付けて欲しいと思います。この経験を糧にどれだけ成長が出来るか楽しみです。
ラジアル級は北村が奮起の2レースを6-4で総合8位入りました。強風でまだトップ選手に比べるとスピード負けしているものの、すぐに走り負けることがなくなり、強風でもコースを意識したレースが出来たことはとても大きな収穫だったと思います。
西尾は初海外遠征ながらとても冷静で落ち着いてレースに臨んでいました。総合18位。スタートからコースまで決まれば1マークを上位で回航できます。しかし、ミスが多く沈などをして順位を落としてしまいます。もったいないミス少なくするためにハンドリング強化が必要です。
多田は西尾に続く総合19位で女子4位でした。スピードは良いものの接戦で(特に強風)のスタート、コース選択が今後の課題になってくると思います。国内ではスピードで抜き出てしまうのでわかりにくい点でしたが、今回の経験で今後さらなる飛躍が期待できます。
今大会は終始16ノット以上の中でのレースとなりましたが、日本チームは苦手として
いる強風で予想以上に健闘することができました。ユースJAPANにとって本レガッタへの冬期海外遠征が始まり3年目となりましたが、ユースワールドに優秀な結果を残す選手を輩出しているオーストラリアにかつてほどの差をつけられなくなりました。油断は禁物ですが、日本ユースも着実に実力をつけていると感じました。
今回のオーストラリアナショナルとユースナショナルのポイントシステムによってISAFユースワールドのオーストラリア代表選手が内定しました。このオーストラリア代表を3月に和歌山で行われるISAFユースワールド日本代表選考大会に招聘します。(ラジアル男女、420級男女、ラジアル男子は昨年のISAFユースワールド1位、420女子は2位と好成績を残しています)
今回、大会に参加した選手はこの大会までにどれだけオーストラリア選手に追いつくことが出来るか、また、国内で練習を積んでいる選手も世界レベルの選手とレースをすることが出来るまたとない機会になります。お互いに切磋琢磨し、さらなる競技力の向上を期待します。
最後に今回の遠征にあたりご協力頂いた関係者の皆様、そして、ご声援を頂いた皆様に感謝申し上げます。
【選手コメント】
北村:今回は学ぶことがたくさんありました。4日間強風の中でオーストラリアセーラーと走ることができ貴重な体験をさせてもらいました。8位で終わりましたが、この大会で見つかった課題を克服し、ワールドで入賞できるようにこれからも頑張りたいと思います。
西尾:とても風が強く日本ではあまり経験することができない貴重な経験ができました。オーストラリアは全体的に風が強いところなのでみんな強風に強かったです。そんな人たちと走れたことにより、たくさんのことを学ぶことができました。彼らと自分を比べてみると、スタート・コースでは対等なレベルだと思います。しかし、彼らは筋力・体力・強風での経験が優れていてスピードが速いので負けてしまいます。これからは、体力強化をしていきたいです。そして、30ノットの風でも乗りこなしていきたいです。
多田:今回の大会に来てよかったと思いました。日本で練習してもなかなか得られない部分もあったし、冬休み中ずっと、もっと長い期間いることができればさらに伸びていたかなと感じました。オーストラリアに来てボートスピードも上がったし、自分より速い人たちが沢山いて、自分と同じくらいの人もいる中でレースしてコース取りの大切さとスピード、戦略などまだまだ足りない部分を見つけることができました。海外のレースで慣れることでワールドなどの大会で自信をもってレースできるようになると思いました。ここに来て自分が日本に帰ってやらなければいけない課題がさらに分かって良かったです。
今回出ていた速い選手はユースワールドで優勝できる位のレベルなのでよく自分のレベルを知ることができました。
高山:今回、レーザー級で初めて海外遠征に行って、トリムや体の動かし方などたくさんのことを学びました。一番印象に残ったことは毎日10mを越える強風でした。よい体力作りになってよかったです。そして日本ではまず集まらないような数のレーザー4.7でのレースが出来てとてもいい経験になって良かったです。
遠藤:今回のオーストラリア遠征は2度目の参加になりますが、前回よりも課題が増えたと思います。日本に帰ったらまず体力トレーニングをして外国選手と戦える体を作ります。そして、強風の練習をたくさんしたいと思います。次はたまたまとれたメダルではなく、やっととれたと思えるようなメダルを取りたいと思います。
【大会総合成績・全9レース】( )カットレース
ラジアル級(42艇)
8位 北村 勇一朗 (14)-11-10-9-11-6-(13)-6-4 57p
18位 西尾 勇輝 (25)-25-11-12-(DPI34)-17-9-18-15 107p
19位 多田 緑 16-18-16-13-(20)-13-15-(23)-17 108p(女子4位)
レーザー4.7級(54艇)
5位 高山 大智 (9)-3-4-3-2-8-(10)-2-8 30p
20位 遠藤 紅葉 8-(35)-23-24-11-21-(26)-18-21 126p(女子3位)
▲レース海面の横を豪華客船が走ります▲今回のホストクラブであるRYCT
▲クロージングセレモニーは全員テーブルで食事をします▲男子は食欲旺盛です
▲遠藤が4.7級3位に入賞しました
▲メダルをかける遠藤
3日目
レーザー4.7級 高山大智 首位に1点差の2位に上がる
▲高山フリートをリードします(1月9日 大会3日目)
大会3日目も昨日同様、低気圧の影響で強風が吹きました。選手たちは連日強風下の戦いとなり、疲れが見えますが、海に出ればそれに慣れてきたこともあり余裕ができています。
今日のコンディションは陸風で昨日よりもさらに振れが大きく、振れ幅が左右に40°、風速も5~24knotととても難しいコンディションでした。山から麓に雲が降りてくると風速20knotオーバーの安定した風が入ってきますが、雲が切れてくると振れ振れでムラのある海面になります。その中、両クラス2レース行い、計6レース消化のためカットレースが1レースできました。
4.7級の高山は課題のスタートを決めてトップ争いをしていますが、マークを間違えたり、沈するなど、もったいないミスをしています。それでも順位を前日よりひとつ上げて首位に1点差の2位となりました。明日は最終日です。ミスを少なくして、ここまで来たらぜひとも優勝を狙ってほしいと思います。
女子・遠藤は得意のスタートが風の振れと強弱に対応できず出遅れてしまいます。その後のスピードがよいだけにスタートの失敗が悔やまれます。明日はスタートで出遅れないように修正することが課題です。
ラジアル級は北村が昨日よりひとつ順位を落として10位となりましたが、強風に余裕が出来て周りを見られるようになって来ています。1レース目にスタート直前に沈して1分位出遅れてスタートしましたが、シフトをうまくつかみ一気にシングルにジャンプアップしました。沈を起こしてからの北村の走りは今回見てきた中でのベストでした。ビリスタートでも諦めず一心不乱に走らせていたのが印象的でした。とても大事なことです。
女子・多田はスタートの出遅れが残念ですが、その後シングルで回航するなど持ち前のクローズのスピードが出せるようになってコースが見られるようになってきました。
西尾はスタートに迷いがあったようで、いつもの冷静さを欠いていました。スタートラインを右往左往し、案の定スタートを失敗してしまいました。この海面では振れに反応することが肝心なのですが、プラン変更するタイミングがスタートギリギリになってしまっていました。しかし、走りは良くなっていて順位を上げています。また、接触により抗議を出されるというアクシデントがありました。お互いに沈の状況での接触のため、西尾自身にはその自覚はありませんでしたが、相手側に破損があったため、非を認めました。彼の誠実さが伝わり、抗議者にもプロテスト委員会にも好感を持たれ終始おだやかに話をすることができました。
レガッタもあと1日となりました。集中を切らさず、風を見て周りをよく見て冷静に走ってほしいと思います。悔いのない走りを。頑張れヤングJAPAN!
【選手コメント】
北村:今日は反省することがいっぱいあったのでしっかり反省して明日のレースは全レース6番以内にまとめられるように頑張ります。
西尾:明日は、スタートを決めて沈をしないようにしてシングルを取ります。
多田:スタートがよくない分追いつくのが厳しいです。リーチングの走りは良く、課題のフリーもだんだん良くなってきたので明日は今日より良い順位が取れるように頑張ります。
高山:今日は何回か沈をしたり、マークを間違えてしまったりしたので、明日は大きなロスをしない堅いセーリングをして優勝を狙っていきたいです。
遠藤: 今日は得意のスタートが決まらなかったので、明日はトップスタート目指し頑張ります。
【通算総合成績・3日目終了時】 ( )カットレース
ラジアル級(42艇)
10位 北村 勇一朗 (14)-11-10-9-11-6 47p
17位 多田 緑 16-18-16-13-(20)-13 76p(女子3位)
20位 西尾 勇輝 25-25-11-12-(DPI33)-17 90p
レーザー4.7級(54艇)
2位 高山 大智 (9)-3-4-3-2-8 20p
18位 遠藤 紅葉 8-(35)-23-24-11-21 87p(女子2位)
▲北村下マーク回航▲多田下マーク回航
▲西尾下マーク回航▲遠藤スタート
▲よく吹きます!!!
2日目
レーザー4.7級 男子中学生・高山 3位
ラジアル級 男子・北村 9位につける
女子2選手も大健闘
▲多田、西尾が並んで3マークを回航します▲高山2上を2位で開講(1月8日 大会2日目)
今日は昼前から寒気が入ってくる予報でしたが、朝からいつもの青空とはうって変わって雲が広がる空でした。風も陸風がいつもより強く吹いていて徐々に上がっていき、出艇する9時頃には20knotまで上がってきましたが、寒気の入りが弱く、また、レース海面が岸寄りのエリアであったため風の強弱・触れ幅ともに大きく12knot~24knot、風向も30°以上の振れ幅がありとても難しいコンディションの中、2レースを行いました。
今日はラジアル級が先にスタートして4.7級が後にスタートしました。
風があるものの風軸が定まらずスタートは延期になりましたが、すぐにラジアル級のスタートシークエンスとなりました。スタート直前に大きく左にシフトして、西尾がアウターピンエンドからポートスタートを決めてダントツトップスタートを決めましたが、直後に中止。せっかくの良いスタートが残念なことになりましたが、瞬時に状況判断して行動できるところはとても良いところだと思いました。その後もスタートしましたが、ラジアル級はトラペゾイドアウター回りの3マークで中止、4.7級は1マークで中止となりました。
運営サイドを翻弄させるほど風の振れが大きい海面でしたが、日本選手は奮起して上位に食い込むレースをしました。
特に活躍が目立ったのは4.7級の中学生・高山です。今日のレースを4-3とまとめて54艇中の総合3位にジャンプアップしました。高山はスタートで出遅れるもののコーチボートから見ていてもよくわかる程、周りを見て風を取りにいき、一気に順位を上げています。本人は「地元大分のゲレンデに似ていてわかりやすかった」と笑顔でしたが、大したものです。スタートで出遅れなければもっと楽に展開できるので明日はしっかりとその点を修正していきたいところです。
女子・遠藤はスタートは良い位置で出ているものの持久力がなくスピードで離されてしまいます。体力があるときは良い走りをしているだけにもったいないと思います。23-24の通算総合18位ですが、女子の中では2位です。集中して周りを見ることができれば男子とも互角に戦える技術はあります。
ラジアル級の北村はスタートが決まりトップ集団に食らいついて10-9とまとめて9位に上がりましたが、あと少しのスピードが足りなくトップ5に入れません。明日の課題はやはりメイントリムです。クローズ、リーチングで繊細なボートコントロールができるように意識して欲しいと思います。
女子・多田はスタートも走りもよいのですが、大きく振れる風に対応できなく順位の変動が多かったようです。現在女子3位ですが、単に走るだけではなく視野を広く持って対応できるとまだまだ上位を狙えます。
男子中学生・西尾はスタートが抜群です。ピンエンドでスタートすることが多いですが、セーフティーに確実なスタートを決めて毎回トップスタートです。スタートでアドバンテージを作り、今日は11-12とまとめました。帆走での差はありますが、スタートとコースでうまく戦っており、日に日に海外選手に揉まれ成長しています。
【選手コメント】
北村:今日はオーストラリアの強さを痛感しました。(特にクローズ、リーチング)明日はトップ選手にしっかりと付いていき、5番以内にまとめられるようにしたいです。
西尾:スタートがうまく決まって、そのあともトップについていけたのですがミスが多くなってずるずると落ちていったので、明日は最後まで踏ん張りたいです。
多田:スタートが良くなかったり、コースや強風の時の振れに合わせられなくて負けてしまって悔しいです。明日から少しでも上位に行けるように頑張ります。
高山:強風でのオーストラリアの人のハイクアウトがよく続いていて、そこで負けそうになりましたがメイントリムで頑張りました。ランニングで完全に負けてしまっているので頑張りたいです。
遠藤:スタートはだいたい良い感じにスタートするけど、持久力がないのでハイクアウトが続かず良いところにいてもおいて行かれてしまいます。集中力が切れると沈するので、明日からは死ぬ気で起こして集中します。
【成績・2日目終了時】
ラジアル級(参加艇数42艇)
9位 北村 勇一朗 14-11-10-9 44p
17位 多田 緑 22-14-16-13 63p(女子3位)
26位 西尾 勇輝 25-25-11-12 73p
レーザー4.7級(参加艇数54艇)
3位 高山 大智 9-3-4-3 19p
18位 遠藤 紅葉 8-36-23-24 44p(女子2位)
▲遠藤1マーク回航▲北村3マークシングル回航
1日目
初日 吹き上がるシーブリーズの中 日本チーム健闘
密集の局面対応が改善できればさらに上位が狙える
▲強風下で4.7級3位高山(1月7日 大会初日)
初日は少し肌寒い朝から始まりました。ウォーミングアップをした後、自分たちで朝食と昼食を作り、片付け、準備をしてハーバーに向かいます。
今年はスタートシークエンスが10時と少し早めで、時間がタイトなのですが、日本チームはチームワークが良く、効率的なルーティンが出来ているので集中してレースに臨めます。
朝のそよ風で9時に出艇しましたが、レース海面に到着するまでにベタなぎとなりスタートが延期になり風待ち。12時過ぎにいつものシーブリーズが入り始めました。
レース海面は4.7級、ラジアル級ともに同じ海面で4.7級が先にスタート、その後ラジアル級がスタートとなります。
1レース目は、風向170°、風速8~16knotと徐々に風速が上がっていきました。
4.7級では、遠藤がアウターよりからうまくスタートを決めて、右海面に寄せるように展開、そのまま上位で回航して8位フィニッシュ。
高山はスタートを失敗したものの全体をしっかりとみて、振れタックで順位を上げて9位でフィニッシュしました。
ラジアル級は、海外遠征初参戦の西尾がスタートを果敢に攻めて、アウターピンエンドからスタートを決めて、その後のコース展開も左に大きく振れた風をうまく使い1マークを6位で回航しました。しかし、その後にマークタッチ等のミスをして大きく順位を落としてしまいました。北村、多田はシングル後半で1マークにアプローチしていたものの混戦に巻き込まれてしまい順位を落としてしましました。12月合宿時に混戦を想定した練習をしていたのですが対応できなかったことは残念でした。明日からは集団のレベルにも慣れてくると思うのでしっかり今日の反省をして対応していきたいです。
2レース目は、175°、1レース目よりもさらに風が上がり20knotオーバー、時に30knotが吹き荒れるラフコンディションで行われました。
4.7級の高山はスタートを決めて終始トップ集団でフリートをリードして3位でフィニッシュしました。ラフコンディションの中、安定した走りをしていたのが印象的でした。
ラジアル級は北村が11位、多田は女子の中では上位で全体14位でした。二人とも大きなミス(沈など)をせず、あと少しで上位に食い込む粘りの走りを見せました。
日本のラジアル選手はクローズで上位選手に比べるとバウのアングルが少し風上に向いています。それは風上に上らせて風を逃がしているのですが、逃がしすぎてしまい失速につながります。明日はトリムをしっかりして、風を流してバウを前に出す意識を忘れずに修正していきたいと思います。
【重コーチコメント】
今日は2レース行われて強風下でも上位に食い込む良いレースをしていました。明日の修正点としては、集団のレベルが拮抗した中での混戦対応です。海外選手に比べると駆け引きで負けてしまっていますので早め早めの判断をしていきたいです。
また、帆走ではダウンウィンドは海外選手と遜色なく走れています。あとはクローズでのメイントリムとボディーバランスで船を繊細にコントロールしていければもっと上位で戦えると思います。
【選手コメント】
北村:納得のいくレースができなかった。要因としてはスタートの走り出しで出遅れてしまい、混戦の中を走りきれなかった。明日はスタートの走り出しを意識してレースに臨みます。
西尾:2レースともスタートから1マークまでは良かったですが、その後にマークタッチや沈など大きなミスで順位を落としてしまいました。明日はミスを少なくして順位キープしていきます。
多田:2上で順位を落としてしまうので、ゲートマークの有利の方を回り、有利海面に行って順位キープ以上にしたいと思います。
高山:走りは悪くなかったのですが、スタートが良くなかったので不利エンドに行かざるを得なくなってしまいました。明日はスタートを決めたいと思います。
遠藤:今日は強風で沈をたくさんしてしまいました。明日はしないようにします。
【成績・初日終了時】
ラジアル級(参加艇数42艇)
11位 北村 勇一朗 14-11 25p
17位 多田 緑 22-14 36p
26位 西尾 勇輝 25-25 50p
レーザー4.7級(参加艇数54艇)
5位 高山 大智 9-3 12p
18位 遠藤 紅葉 8-36 44p
▲ラジアル級:北村帆走練習▲ラジアル級:多田緑
▲ラストアップウィンドレグ遠藤▲中学3年生西尾もみんなで料理を作ります
▲日本ユースチーム
AYC2013
日本から2種目に中・高校生 男女精鋭5選手 出場
順調な仕上がりを見せる
●開催地:ホバート/オーストラリア
●レガッタ期間:1月6日〜10日
6日 受付・計測・プラクティスレース
7~9日 レース
10日 レース・表彰式
●日本代表選手
◇ラジアル
男子:北村 勇一朗(聖隷クリストファー高等学校)浜名湖
西尾 勇輝(和歌山県立桐蔭中学校)和歌山セーリング連盟
女子:多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)玄海セーリングクラブ
◇レーザー4.7級
男子:高山 大智(佐伯市立鶴谷中学校)B&G別府海洋クラブ
女子:遠藤 紅葉(横浜創学館高等学校)ユースチーム東京
●帯同コーチ:重 由美子・藤谷 匠(JSAF ジュニア・ユース育成強化委員会)
●大会Web:http://www.youthchamps.org.au/
▲ダウンウィンド練習▲4.7級:高山大智(1月6日)
今回の冬期海外遠征はISAFユースワールドおよび世界選手権に向けた強化プログラムとして計画された遠征活動です。
日本からは国内選考大会で代表権を勝ち取った上記の2種目男女5選手が出場します。日本チームがOAMPS Insurance Brokersオーストラリア ユースチャンピオンシップ(以下:AUSユースナショナル)に参加するようになり3年目になりました。AUSユースナショナルは毎年豪州の各州で持ち回りに開催されます。初めて出場した年はシドニー、昨年はブリスベン、そして今年はシドニーホバート外洋長距離ヨットレースで有名なホバート(タスマニア)のRYCT(ロイヤルヨットクラブタスマニア)がホストクラブで開催されます。
1月3日に日本を出発してシドニー経由、当地ホバートに到着しました。事前の調べでは日本の春先くらいの気候だと思っていましたが、カンカン照りで最高気温38度のホバートに出迎えられました。(もっとも、到着日は今季一番の真夏日だったようですが、今は過ごしやすい気候に戻りました。)
気温が高いので陸上では半袖短パンで過ごせますが、海上では南極からの海水が冷たいので選手たちは厚めのウェットスーツを着用しています。昼過ぎにはシーブリーズが入り、連日風速20knot前後の風が入ってきます。
5、6日は受付、計測を無事に済ませ、海上練習を行い調整しました。まだ修正課題があるもののプラクティスレースでは16knotの中、ラジアル級で北村がトップを独走し、4.7級では高山が2位とよく走っています。西尾、多田、遠藤についても中盤ではミスがありましたが順調な調整が出来ています。
ホバートの特徴は、湾になっているため陸に囲まれています。シーブリーズでも陸の影響を受けて大きく変化するシフティーな海面です。また、大きな川の下口から広がる湾になっているので潮流も陸の影響で一部反流などがあるのでしっかりとその辺りはチェックしていきたいと思います。
明日は大会初日です。よい走り出しができるよう一本目から集中して臨みたいと思います。皆様、ご声援の程宜しくお願い申し上げます。
【選手の目標】
北村勇一朗:スタートを決めて混戦の中を走りきって自分のプランの位置でファーストタックを決めます。オーストラリアのトップ選手に走り負けないようにメイントリムをしっかりします。
西尾勇輝:初めての海外遠征なのでスタートからコースまで自分の納得のいくレースを行います。
多田 緑:女子だけではなく男子にも負けないようにハイクアウト、メイントリムを頑張ります。
高山大智:スタートを決めて男子1位を目指します。
遠藤紅葉:女子3位以内を目指します。そのためにハイクアウトとメイントリムをしっかりと行います。
▲ラジアル級:北村勇一朗▲ラジアル級:多田緑
▲日本ユースチーム