Day5
2013 ISAF Youth Sailing World Championship
2013年 ISAFユース世界選手権
Report & Photo:小菅 寧子
Photo:飯島 洋一
大会閉幕 420男子 小泉・有岡組総合4位
次への期待ふくらむ
学ぼう 「勝負への執念」
▲惜しくもメダルに届かなかった小泉・有岡組。悔しい思いは次の挑戦へ▲コーチボートにアドバイスを受けに来たスウェーデンチーム後ろからアルゼンチンがすでにぴったりと後についています。恐ろしいくらいの勝利への執念です(7月19日・最終日)
朝、日本チームはストレッチの後に420・有岡のリードにより円陣を組んで気合いを入れレースに向かいました。メダルをめざす420男子コンビは二人とも気合い十分。
本日は各クラス残すところ1レースのみ。1つでも順位をあげようと選手たちは必死です。
いつものように午前中は風が弱く、無風から始まりました。昼に近づくにつれてシーブリーズが入り始め予定の12時にスタートする頃には225°から10ノットの風、後半組の頃には11〜13ノットで潮流のある海面でした。
420男子・小泉組は8~10ノットの風で彼らが得意とするコンディションの中、上側のポジションをキープして攻めのコースで上マークを2番で回航する事ができ、2上のコースで一度後続艇に抜かれたものの3位フィニッシュ。総合4位をキープすることができました。男女ともイタリアがメダルをかけてすさまじいほどの執念でダントツのトップをとり、ともに順位を上げて2位と3位に入りました。
この彼らの勝利への飽くなき執念は日本チームが学ぶべきものであり、来年も参加することができる小泉にはなんとしてもいままで日本人がなし得ていない世界チャンピオンを目指してほしいと思います。
女子・深沢チームは後半少しずつ調子がでてきました。次の世界選手権(22日~スペイン)では最初から波に乗れて良い勝負ができると思います。
ラジアルクラスはほとんどのレースがハイクアウトコンディションで行われ、体力勝負、スピード勝負のレースでした。高山、多田共にユース世代でこの世界での大きな壁を経験できたことが今回の大きな収穫なのではないでしょうか?今後トレーニングを重ね、次のチャレンジではこのスピード勝負、体力勝負のレースについていけるようになってほしいと思います。
飯島コーチがサポート担当したAエリアではラジアル男子が金メダルを懸けてスペインとプエルトリコがスタートでマッチレースのような激しい攻防を繰り広げました。また、29erクラスではメダルを懸けてアルゼンチンがなんとスタート20分前からスウェーデンの後ろにぴったり張り付き照準を合わせていました。そして準備信号と同時に攻撃を仕掛けました。彼らの順位に対するこだわり、執着心を見る事ができたレースでした。スタート時の攻防の様子を見る限りではとてもユース選手とは思えません。今後日本の選手もこのような激しいレースを行う選手が現れ、熱いレースを見せてほしいものです。
RS:Xは第1レースを除いては風のあるコンディションが続きスピード勝負のシリーズでした。そんな中で圧倒的な強さを見せたのが男子英国、女子は中国でした。最終日を待たずに一足先に共に優勝を決め圧倒的に安定した速さを見せつけました。中国は大会史上初の金メダルとなりました。
今回ユース世代代表のレースをみて、上位の選手は素晴らしい体格、バランス、レースへのファイティング精神をすでに兼ね備えていると感じました。今大会では合同のコーチボートにてレースを観戦したため各国のコーチたちとのコミュニケーションの場が毎日ありました。上位をいく国はウィンドサーフィンにおいても指導体制のシステムがしっかりとできあがっており、たくさんの子どもたちを育成していると言っていました。日本もメダルを取れば変わるかもしれませんが、まずはシステムをしっかりと機能させ、たくさん増えてきたジュニア・ユース世代が活躍していけるようにしなければいけないと思います。今回参加した川崎と原には後に続く世代の代表として今後もしっかりとした姿勢で取り組み模範となっていって欲しいと思っています。川崎は来年も参加するチャンスがあります。これからの1年間でしっかりと練習を積み重ね、今回の課題を克服する努力精進をしてほしいと思います。原は今回がユース最後となり今後はシニアクラスでの厳しい戦いが待っています。昨年はフリートの後ろの方を走っていた彼女ですがこの一年努力を積み重ね、今大会ではレース中に見える景色も大分違ったようで、大きな成長を見せてくれました。これからも同じように取り組み、ユース世代代表として下からシニアを突き上げるくらいに成長してくれることを願っています
私小菅は今回コーチとして帯同させていただきましたが、毎日のミーティングにおいてコーチの重さんから選手に対する話では五輪のメダリストであるからこその言葉の重みを感じることが多くあり私自身も学びのある遠征となりました。今回の日本チームはこの大会に代表として参加したことと合わせてこのような環境でできることは本当に恵まれていると思います。この経験を糧にしてさらなる活躍を期待したいと思います。
明日420チームはスペインのワールドに向けて出発します。他の選手は帰路につき早朝に移動を開始します。どうか、この大会を通して得たことを胸にしっかりと抱き、それぞれに大きく羽ばたいてください。
最後になりましたが、今大会への多くの応援に感謝いたします。御礼申し上げます。
【大会最終総合成績】
http://www.isafyouthworlds.com/editions/2013/2013-results.php
●420級男子:31艇
小泉 維吹・有岡 翼組(山口県立光高等学校)
4位 1-4-14-(20)-2-7-18-11-1-8-3
●420級女子:27艇
深沢 瑛里・馬渡 凪沙組(函嶺白百合学園高等学校・神奈川県立七里ケ浜高校)
19位 15-19-19-16-18-16-17-(24)-18-11-20
●レーザーラジアル級男子:56艇
高山 大智(和歌山県立星林高校)
42位 41-40-(48)-40-41-12-32-32-49-43-33
●レーザーラジアル級女子:40艇
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)
30位 23-28-26-30-28-(33)-32-29-24-30
●RS:X級男子:28艇
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校)
23位 13-25-24-14-17-18-(26)-26-25-27-26-27-14
●RS:X級女子:22艇
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校)
16位 17-12-15-(20)-17-15-17-15-14-17-17-18-18
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
●大会動画サイト:
・7/15(月) : http://youtu.be/XmAIfngOzIA
・7/16(火) : http://youtu.be/LYeDuSPUb0g
・7/17(水) : http://youtu.be/nK8-n8bt6PI
・7/18(木) : http://www.youtube.com/watch?v=SvrJ1btrfOM
・7/19(金) : http://www.youtube.com/watch?v=p1D_6MgNhMs
▲420女子優勝は日本に来たオーストラリアのキャリーとエラ。イタリアとの激闘を制し念願のISAF YOUTH WORLD優勝です
▲集団から離れプエルトリコを追い詰めるスペイン
▲会場となったキプロスのセーリングセンター
▲悔しい思いを胸に次の挑戦へ
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
420級男子 小泉・有岡組 奮起の総合4位再浮上!
明日最終日にメダル目指す
他選手、フリート50%以内に届かず
▲スピード勝負、体力勝負、我慢勝負のレースが続きます(7月18日・大会4日目)
今日もシーブリーズが入り、いつも通り215〜260°まで右に振れていきましたが、終始12 〜16ノットの風で各クラス予定通りレースを行いました。
風が強くなると細かい振れはあまりなくなりスピード勝負のレース展開になります。またレースの始まる正午ごろは潮が風向とほぼ同じ向きから1分間に22mと速く、潮流も考えたレース展開が要求されました。
420級は昨日の反省を活かし、男女ともスピードがトップと戦えるほどにアップし、女子・深沢組もシングルまで手が届くところまで来ました。二人のコンビネーションも良い形になってきて、最後はシングルを狙います。
男子・小泉組は、2レース目、3位で上マークを回った後、2回のリーチングで、2艇を抜き去り見事な今大会2度目のトップフィニッシュを飾りました。3レース目も同じコンディションでしたが、潮と風の関係でコースが右有利と決まっている中、上側を果敢に攻めて上スタート、即タックを決めるトップ陣の気迫に押された形で下寄りから出てそのまま左海面を伸ばしすぎ、スタートの結果が順位にあらわれる形となりましたが、スピードが進歩したおかげで8位をキープする事ができました。11-1-8にまとめ、前日から3番ジャンプアップして総合4位に浮上しました。首位ブラジル、2位ポルトガル、そして3位にイタリアです。3位とは16点差。ハードルは高いですが、ミラクルが起こればメダルも夢ではありません。2人は「打倒イタリア」をめざし「最後まで上位を狙う」と気合が入っています。
RS:X男子・川崎は今日も苦しい1日でした。いろいろな工夫をしてスピード改善に努めていますが、なかなかスピードが伸びません。レースでの判断力や視野の広さはあるもののダガーの走りもプレーニングもスピードの改善が大きな課題となっています。明日軽風の場合にはしっかりスタートから決めて勝負してほしいと思います。
一方の女子・原も今日はトラブル続きでした。レース前から気合いを入れていましたが、出艇時からトラブルがあり、気を取り直して挑んだ1レース目でセイルを破損、そのまま走り、レースの合間にさらにセイルが破れるアクシデントがあり、海上でセイル交換しました。3レース目のスタートに3分50秒遅れでなんとかぎりぎり間に合ってスタートしました。それでも諦めない心で何人かを抜いてフィニッシュしてきました。原の持つスピードを活かすには今後は素早い判断力を鍛えるトレーニング、視野を広く持つことが必要になります。
レーザーラジアル級
「今日はハイクアウトコンディションの中、1レース45分のレースを女子は2レース、男子は3レースとかなりきつい条件でした。しかもスピード勝負、体力勝負。これぞまさに世界選手権です。多田、高山共にスピードについていけず、相当悔しい思いをしていると思います。最終日の明日はこのきつい勝負に少しでもついていけるようなレースをしてほしいと思います」(飯島コーチ)
大会も残すところあと1レースになりました。すでに優勝が決定しているクラスもいくつかありますが、日本は420男子・小泉組にメダルの可能性がありますので全力で応援したいと思います。また全員が学びのある今後につながるレースをして大会を終えることができるようサポートしたいと思っています。
【大会4日目を終えた選手コメント】
●420級・男子
小泉:「風が弱い時はかなり走れていますが、強くなった時は圧倒されすぎてまともなレースができていませんでしたが、今日はまあまあ良いレースができました。ただスタートからしっかり走れないと前にいけないことがよくわかりました。明日はなんとしてもイタリアをやっつけて、メダルを取りたいと思います」
有岡:「レベルの高い大会だと感じました。風の強いレースでは3つ悪いのがあって、でも今日は違うレースができたのでしっかりやれば走れるのだと思えました。今後の大会も含めて強い風のレースでもしっかりと走りたいと思います。明日のレースではメダルを取りにいきます」
●420級・女子
深沢:「体重の少なさや練習量の少なさ、体重が少ないことをカバーできる技術がなかったことで、気持ちに余裕を持つ事ができなかったことを実感してきたレースでした。残り1レースは少しずつ良くなってきているのでそれを出してレースをしたいと思います」
馬渡:「ISAFは去年の選考会で悔しい思いをして今回代表になったので頑張りたいと思っていましたが自分の思った以上にレベルが高かったし、こういう結果になったのだなと実感しています。クルーとしてスキッパーに合わせるように最後の1レースを走れたらいいと思っています」
●レーザーラジアル級・男子
高山:「今回初めてのラジアル世界大会でレベルの高さを知る事ができて良い経験になりました。明日は良いレースをして大会を終えたいです」
●レーザーラジアル級・女子
多田:「いつもクローズで練習どおりの走りが出せないのですが、今回はクローズはうまく走れていましたがフリーがうまく走れていないです。少しずつ良くなっているので最終レースは思いっきり走りたいです」
●RS:X級・男子
川崎:「大会で課題が多く見つかったので今後はそれを一つ一つ克服していきたいです。強風が全然だめなので、もっともっと強風を乗れるようにならないとダメだと思いました。あと1レース、悔いの残らないようにしっかりと走りたいです」
●RS:X級・女子
原:「今回は2回目で去年よりは良いレースで皆についていけるようになったことが嬉しかったことです。微風では細かいところができていなかったので走れていません。明日は最後まで諦めないで走りたいです」
【大会成績】(7月18日・大会4日目終了時点)
http://www.isafyouthworlds.com/editions/2013/2013-results.php
●420級男子:31艇
小泉 維吹・有岡 翼組(山口県立光高等学校)
4位 1-4-14-(20)-2-7-18-11-1-8
●420級女子:27艇
深沢 瑛里・馬渡 凪沙組(函嶺白百合学園高等学校・神奈川県立七里ケ浜高校)
19位 15-19-19-16-18-16-17-(24)-18-12
●レーザーラジアル級男子:56艇
高山 大智(和歌山県立星林高校)
42位 41-40-(48)-40-41-12-32-32-49-43
●レーザーラジアル級女子:40艇
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)
30位 23-28-26-30-28-(33)-32-29-24
●RS:X級男子:28艇
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校)
24位 13-25-24-14-17-18-(26)-26-25-27-26-27
●RS:X級女子:22艇
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校)
16位 17-12-15-(20)-17-15-17-15-14-17-17-18
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
●大会動画サイト:
・7/15(月) : http://youtu.be/XmAIfngOzIA
・7/16(火) : http://youtu.be/LYeDuSPUb0g
・7/17(水) : http://youtu.be/nK8-n8bt6PI
・7/18(木) : http://www.youtube.com/watch?v=SvrJ1btrfOM
▲最終レースを待たずに優勝を決めたラジアル女子Line Flemhost▲喜びのあまり飛び込んだコーチとハイタッチ
▲第9レース最後のレグでイタリアを抜き去り今大会2度目のトップフィニッシュを飾った有岡ここに来て一段と上達が見られます
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
15ノット超の風に苦戦
▲BELと競り合う川崎▲プレーニングで上マークに向かう原(7月17日・大会3日目)
今日から後半戦に入りました。大会3日目は一番風が強く吹き、スタート時刻には14ノットくらいのシーブリーズが順調に入り、早い段階で風があがってきました。
RS:Xが3レース目を行う頃には18ノット、後半組の一番強い時で20ノットの風が入り、一日を通して14~18ノットの風で全クラスのレースを行いました。
日本チームだけではなく全体的に軽風を得意とするチームが徐々に順位を落とし、強風を得意とするチームが上がってきた一日でした。
420男子・小泉組は強風シリーズになり、スピードの差がうめられなく、前を走ることができませんでした。7-18で7位です。明日はセッティングと走らせ方を研究して真っ向勝負します。
420女子・深沢組は結果こそ悪かったのですが、内容は濃く明らかに進歩の跡がみえました。3レースとも抜群のトップスタートで船が生きていました。3レース目はちょっとしたタックミスで沈をしていましたがトップ5に入るところまで来ていました。本人たちもコンビネーションも良くなり、徐々に本来の力を取り戻しつつあります。これからが楽しみです。
RS:X男子の川崎は今日一日強い風に苦しみました。初日よりもプレーニングフォームやセッティングは良くなっていますが、本日の風では海外勢に上り負けしてしまいます。スタートに関してはプレーニングスタートのタイミングをつかみ2レース目3レース目は良いスタートをしていました。上りのスピードと角度の維持が課題です。
女子・原は強風が得意でありながら戸惑いのあるプレーニングスタートで回数を重ねるごとにタイミングをつかめてきました。強風では抜群のスピードがありますが、うねりに対する走らせ方が維持できず角度をロスしてしまっています。本人も速い選手の近くにいながらうまく走りを維持できないことに何かを変えていかなければと考えています。残り2日のレースで多くを学んで走りを磨いてほしいと思います。
レーザーラジアルは男子・高山が頑張りました。1レース目スタートでバッチリ出て集団と共にそのまま左海面に行きました。そして予定通り風は左にシフト、上マークはシングル。2回目のクローズ抜かれはしたものの12位のベストスコアフィニッシュでした。海外レースのスタートとシーブリーズ特有のゆっくりとしたシフトを使って走ることに戸惑気味の高山ですがようやく慣れてきました。
一方、女子・多田はなかなかシフトに合わせる事ができず苦戦が続いています。
今大会は早朝のストレッチから後半組がレースを終えホテルに帰ってくるのが21時頃、そこから夕食とミーティングを終えると22時半を過ぎる日が続いています。そのような超ハードスケジュールでありながら日本チームは皆しっかりと食事、睡眠、体調管理をして元気を保っています。レースの疲れもでてくる後半戦ですが表情は良い顔をしています。残すところあと2日。明日からも毎レースを大事に走りたいと思います。
【大会3日目を終えた選手コメント】
●420級・男子
小泉:「強い風で他の人たちに圧倒されてしまったので、自分たちの走りを出したいと思います」
有岡:「波があって走りにくいので、明日の課題は波に持っていかれないようにしっかり身体を使うことと自分のシーテイングとパンピングです。明日も頑張ります」
●420級・女子
深沢:「スタートはうまくいったのですが、その後の順位をキープすることができませんでした。残り2日間1レース1レースを大事にしていきたいです」
馬渡:「残り3レース自分らしいレースをし、全力で走りたいと思います」
●レーザーラジアル級・男子
高山:「今日は風が強かったけれど、なかなか良い順位を取れたので明日も良い順位に潜り込めるように頑張ります!」
●レーザーラジアル級・女子
多田:「今日はいつも通りの走りができませんでした。昨日までの走りを取り戻せるよう頑張ります」
●RS:X級・男子
川崎:「今日は苦手な強風で大きく順位を落としてしまいました。明日からは順位を挽回できるよう頑張ります」
●RS:X級・女子
原:「今日はプレーニングスタートがトップスピードで出ることができず出遅れてしまったので、明日はトップスピードでられるように意識して頑張りたいと思います」
【大会成績】(7月17日・大会3日目終了時点)
http://www.isafyouthworlds.com/editions/2013/2013-results.php
●420級男子:31艇
小泉 維吹・有岡 翼組(山口県立光高等学校)
7位 1-4-14-(20)-2-7-18
●420級女子:27艇
深沢 瑛里・馬渡 凪沙組(函嶺白百合学園高等学校・神奈川県立七里ケ浜高校)
19位 15-19-19-16-18-16-17-(24)
●レーザーラジアル級男子:56艇
高山 大智(和歌山県立星林高校)
40位 41-40-(48)-40-41-12-32
●レーザーラジアル級女子:40艇
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)
29位 23-28-26-30-28-(33)-32
●RS:X級男子:28艇
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校)
22位 13-25-24-14-17-18-(26)-26-25
●RS:X級女子:22艇
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校)
16位 17-12-15-(20)-17-15-17-15-14
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
●大会動画サイト:
・7/15(月) : http://youtu.be/XmAIfngOzIA
・7/16(火) : http://youtu.be/LYeDuSPUb0g
・7/17(水) : http://youtu.be/nK8-n8bt6PI
▲朝はHugh StyleのMeetingから始まり、天気予報から昨日の海上の説明があります▲泳いで選手のところに行きレースの反省を行うコーチ
▲420バース
▲SL16、29erバース
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
420級男子 小泉・有岡組14-(20)-2で総合4位に後退
▲ラジアル男子スタート(7月16日・大会2日目)
大会2日目はシーブリーズが早く入り始め、予定時刻どおりレースを行いました。
しかし、完全なシーブリーズではなく、最初は140°の弱い風でレースが始まり8〜10ノットで前半組の420女子、ラジアル女子、RS:X男女、15時にスタートの後半組420男子とラジアル男子の頃には右に振れていき230°が12〜14ノット入りました。
長い一日を覚悟していましたが、レース運営はスムーズに進み、今日は日没前に帰ってくることができました。
420級は、女子のレースの時にはシーブリーズが入りきれず、8ノットの風。徐々に右に振れながらその右に振れていく風にうまくのせられるかが勝負どころでした。女子・深沢組はスピードを乗せきれず苦戦していました。19-16-18。本人たちもこの大会にかけてきた思いがあり、心の底から悔しい思いをしているので明日からが楽しみです。
男子・小泉組がレースをするころにはシーブリーズがしっかり入り、12~14ノットの風でしたが、風が吹いてくることを意識するあまりパワーダウンし過ぎて、逆に波に叩かれてスピードを出し切れず、スタートを失敗したこととも重なり、苦戦の2日目でした。1レース目はシングル後半で善戦の走りを見せていましたが、最後のマーク付近で韓国チームと接触し、7位から7ハイ抜かれ14位フィニッシュ。次のレースはそれを引きずったのか、スタートから大きく出遅れ、右にシフトしていく風に対し左に1本突っ込んでしまい20位を叩いてしまいました。それでも3レース目は気を取り直し、素晴らしい走りで2位フィニッシュ。O旗が上がるレースで、パンピングの差で苦労しつつも明日に期待を持たせるレースでした。前日のトップ艇に与えられる金色の栄誉ステッカーを張り、その金色が目に入り過ぎたのでしょうか、日頃しない失敗をしてしまいました。しかし、その失敗が彼らの夢に懸ける強い思いを物語っています。きっと明日は鮮やかな走りをしてくれると思います。
RS:X男子・川崎は風がそれほど吹きあがらなかったものの、中風域において海外選手との走り比べに漕ぎ負けていました。初日より2つ順位をあげて19位。スタート後のスピード、パンピングの持続力などが今後の課題となります。
女子・原もスタートは改善されましたが、スタート後のスピードに課題があります。走りのバリエーションを持つことを研究してください。
レーザーラジアルは厳しい戦いが続いています。シフトに合わせられず集団から遅れていってしまっています。男子・高山は吹いたときのクローズホールドのスピード、女子・多田はダウンウインドが課題です。
【大会2日目を終えた選手コメント】
●420級・男子
小泉:「スタートから負けているので、まずスタートで出てまともなレースを心がけます」
有岡:「ミスが続き、悪循環が続いたので、早く立ち直るようにします」
●420級・女子
深沢:「一つでも順位をあげられるよう明日も頑張ります」
馬渡:「残り3日なので1点でもかせげるように頑張りたいです」
●レーザーラジアル級・男子
高山:「頑張ります!」
●レーザーラジアル級・女子
多田:「今日はいい位置にいたのにプロテストをかけられて順位を落としたので明日はそのようなミスをしないように頑張ります」
●RS:X級・男子
川崎:「スタートは改善しましたが、中風域のフリーで順位を落としてしまいました。残り3日間精一杯走りたいです」
●RS:X級・女子
原:「スタートは出ることができましたが、上りで角度を気にしすぎてスピードが出せなかった。下りもうねりをうまく使えず漕げなかったです」
【大会成績】(7月16日・大会2日目終了時点)
http://www.isafyouthworlds.com/editions/2013/2013-results.php
●420級男子:31艇
小泉 維吹・有岡 翼組(山口県立光高等学校)
4位 1-4-14-(20)-2
●420級女子:27艇
深沢 瑛里・馬渡 凪沙組(函嶺白百合学園高等学校・神奈川県立七里ケ浜高校)
20位 15-(19)-19-16-18
●レーザーラジアル級男子:56艇
高山 大智(和歌山県立星林高校)
44位 41-40-(48)-40-41
●レーザーラジアル級女子:40艇
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)
25位 23-28-26-(30)-28
●RS:X級男子:28艇
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校)
19位 13-(25)-24-14-17-18
●RS:X級女子:22艇
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校)
17位 17-12-15-(20)-17-15
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
▲29ERはオープンの為男女ペアも参加しています
▲女子ペア
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
初日 420級男子 小泉維吹・有岡翼組 1-4で首位に立つ
▲初日首位に立った小泉・有岡組(7月15日・大会初日)
大会初日、420男子、レーザーラジアル男子、RS:X男女が12:00スタート予定でハーバーに向かいました。朝から海上の視界が良く、前日よりも風の吹き出しが早いこと、また風速も強いことが予想されました。
少しのウェイティングののちに風が入り始め、出艇。420男子とラジアル男子は2レース、RS:X男女は3レースを行いました。
風の傾向はシーブリーズが入り始めると右に振れていくパターンで、右からのクロスオン(南西)が吹きます。風速は6〜16ノットの強弱のある中でのレースとなりました。
420男子・小泉と有岡は大会初日を1-4と好調な滑り出しをしました。
ポルトガルチームと同点首位です。走りに自信を持って、この先も突っ走ってほしいと思います。
RS:X男子・川崎は軽風の第1レースでは13位を走り、スタートの出遅れが悔やまれますが良い滑り出しができました。初日21位。課題はシーブリーズが上がってくるにつれてのプレーニングです。
女子・原は軽風とスタートに多少の難があるものの、自分の走りをしっかりとしてスピードに自信を持てるようになってきました。16位。素早い判断力をすることを明日のレースの課題にしています。
レーザーラジアルは男女とも出遅れ気味です。2日目に期待します。
420女子とラジアル女子は15:00スタートの予定でハーバーに入りましたが、男子との入れ替わりをしてスタートしたのが16時、そこから3レースを終えて辺りは暗くなりボートの両色灯をつけて20:30に着艇するとても長い一日となりました。
明日は各クラス正午過ぎから3レースが組まれています。420は艇の男女乗り替りがありますので、このレガッタはとにかく長丁場を覚悟しなくてはなりません。
皆、頑張りましょう。
【初日を終えた選手コメント】
●420級・男子
小泉:「上マークまでは良い順位でいけるのですが、そこから順位を落としているので、明日は落とさないように頑張ります」
有岡:「少しの失敗で順位が簡単に落ちてしまい、海外のレベルの高さを痛感しました。小さいミスをなくせば勝てるので明日からも頑張ろうと思います」
●420級・女子
深沢:「途中までトップ集団の近くで走れているので明日はその位置をキープできるように頑張ります」
馬渡:「気持ちを切り替えて明日は頑張ります」
●レーザーラジアル級・男子
高山:「スタートは良かったのですが、コースが悪かったので明日からはコース選択に気をつけて頑張りたいと思います」
●レーザーラジアル級・女子
多田:「クローズでは良い走りができていましたので、フリーをもっと速くして前を走りたいです」
●RS:X級・男子
川崎:「スタートがダメでした。明日はもっと攻めます」
●RS:X級・女子
原:「上りプレーニングは良かったのですが、風が落ちた時のダガーの判断が遅かったことと下りの角度が悪かったので明日は良くなるように頑張ろうと思います」
【大会成績】(7月15日・大会初日終了時点)
●420級男子:31艇
小泉 維吹・有岡 翼組(山口県立光高等学校)
1位 1-4
●420級女子:27艇
深沢 瑛里・馬渡 凪沙組(函嶺白百合学園高等学校・神奈川県立七里ケ浜高校)
19位 15-19-19
●レーザーラジアル級男子:56艇
高山 大智(和歌山県立星林高校)
41位 41-41
●レーザーラジアル級女子:40艇
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校)
25位 23-28
●RS:X級男子:28艇
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校)
21位 13-25-24
●RS:X級女子:22艇
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校)
16位 17-12-15
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
▲RS:X級スタート▲日没までレースが行われました
▲各国コーチは大きな船に乗合します。選手にアドバイスする29erコーチ
▲真っ暗の中で片付けをする選手達
▲ラジアル多田選手
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
2013YSWC
ISAFユースワールド15日からレース始まる
日本代表 3種目8選手が出場
●開催期間:2013年7月13日~20日
●開催会場 : キプロス共和国・レメソス Cyprus・Limassol(時差:日本時間ー6時間)
●日程:
7月13日 レジストレーション
7月14日 プラクティスレース、開会式
7月15〜18日 レース(各クラス3レースまたは2レース)
7月19日 レース(各クラス1レース)
閉会式
●日本代表選手:
○420級 男子:
小泉 維吹(山口県立光高等学校 2年生)
有岡 翼(山口県立光高等学校 3年生)
○420級 女子:
深沢 瑛里(函嶺白百合学園高等学校 3年生)
馬渡 凪沙(神奈川県立七里ケ浜高校 3年生)
○レーザーラジアル級 男子:
高山 大智(和歌山県立星林高校 1年生)
○レーザーラジアル級 女子:
多田 緑(佐賀県立唐津西高等学校 3年生)
○RS:X級 男子:
川崎 翼(NPO法人 京田辺シュタイナー学校 3年生)
○RS:X級 女子:
原 百花(武庫川女子大学付属高等学校 3年生)
●JSAF帯同スタッフ:重由美子・飯島洋一・小菅寧子(オリンピック強化委員会)
●大会公式サイト:http://www.isafyouthworlds.com/
▲行きの飛行場にて選手たちは緊張の面持ちです第43回2013年ISAF Youth World Championshipが地中海に浮かぶ島国キプロス共和国・レメソスで開催されます。61か国、351名のユースセーラーがLimassol Sailing Centerに集結しています。日本代表チームは3種目(420級、レーザーラジアル級、RS:X級)に選考会を勝ち抜いた上記の8選手が出場します。
日本チームは7月10日に日本を出発、ウィーン経由で18時間を経て現地時間深夜当地キプロス・レメソスに到着しました。
現地の気候は地中海気候で、1年中太陽が照り雨のほとんど降らない夏の気候です。とくに7・8月は1年のうちで一番暑い月となっており気温は34℃を超える日もあります。毎朝のストレッチの頃は気温も低く風も弱いですが、日中から午後にかけてシーブリーズが入ってきます。もちろん朝の湿度や風のあがってくるタイミングは毎日少しずつ違いますが、午後は定番のように風があがってきています。
選手たちはチャーター艇を受け取るまでの3日間、時差調整のために毎朝のストレッチなど規則正しい生活をして、また地中海での水泳などもしながらコンディショニングを行いました。
13日はチャーター艇を受け取り、それぞれに調整をして海上練習を行いました。大会期間中420とレーザーラジアルは男女チームで1艇をシェアして使うため、それぞれのチューニングの違いなどの話し合いを行い、乗り替わりで進めました。ウインド・RS:Xは男女に各1艇ずつが支給されています。
本日14日はプラクティスレースと開会式がありました。
レースでは13:00を過ぎても風があがってくる気配がなく、海上で長い待機ののち前半組が軽風、後半組は15:00頃からのよい風の中でレースを行うことができました。
開会式では国旗を持って街中をパレードしました。水のセレモニーでは日本から持参した海水と同じく参加国がそれぞれ持参した海水がひとつの一瓶に合わされ、明日から開幕のレースに向けての友好親善をキプロスの海に誓いました。
【今大会の日本チーム抱負】
●420級・男子
小泉:「海外選手に圧倒されないようにメダルを獲ります」
有岡:「得意な風では誰よりも速く走りメダルを獲ります」
●420級・女子
深沢:「悔いの残らないレースをし、表彰台を狙います」
馬渡:「日本代表として恥じないレースをします。頑張ります」
●レーザーラジアル級・男子
高山:「入賞します。シングルで大会を終えたいです」
●レーザーラジアル級・女子
多田:「普段通りのスピードが出せるように頑張って走ります」
●RS:X級・男子
川崎:「RS:Xの世界大会は初めてなので世界の中での自分の立ち位置をしっかりとみて走りたいです」
●RS:X級・女子
原:「1レースでもシングルを走りたい。今までよりも良いレースをしたいと思います」
▲地中海の海に浮かぶ日本チーム男子▲7月13日に18歳になった原百花選手
▲開会式でのフラッグパレード▲男子代表と日本から持ってきた光の海水を持った小泉選手
▲チャーター艇を受け取り準備する420チーム
▲今回は420、レーザーラジアルが男子、女子で1艇を乗り回します。そのため、準備も男女で今日で共同で行ないます
▲プラクティスレースでトップを走った小泉、有岡チーム。周りに流されず、黙々と準備をしてレースに臨みます
▲時差ボケをとるためにコンデショニングとして海水浴に行きました
▲日の丸を持ってリマソルの街を行進しました
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)