2013 Windsurfing Kyushu・Chugoku Camp①
2013年度 九州・中国水域別練習会
(ウインドサーフィン)①
Report & Photo : 萩原 正大(オリンピック強化委員会)
小学生3名をはじめとする中・高・大学生が参加
促進が図られた水域指導者との交流と連携
▲コース練習スタート
●開催期間:2013年 10月19日(土)〜20日(日)
●開催会場 : 山口県スポーツ交流村ヨットハーバー
10月19日から20日(日)の2日間、山口県光市のスポーツ交流村ヨットハーバーにて、ウィンドサーフィンクラスの九州・中国水域別練習会が開催されました。
http://jsaf-osc.jp/_userdata/2013_K-C_wind_camp-1_NOR-3.pdf
今回の練習会の目的は、九州・山口水域でのセーリング競技普及(発掘・育成・強化)を促進することと、地域とJSAFとの交流を促し、地域の水域指導者との連携を図ることでした。
この合宿には、テクノクラスの選手7名(大学生1名、高校生2名、中学生4名)と、その他クラス(小学生)の選手3名の総勢10名が参加しました。
今回、小学生が参加したのにはそれなりの理由があります。現在全国各地で活発化している「地域タレント発掘・育成事業」(JOC支援の下、全国の各都道府県や市区町村が将来のアスリートとして有望かつ高い能力のある子供たちを発掘・育成することを目的に行っている事業)の一環として、山口県ではセーリング(ウィンドサーフィン)、レスリングの2種目に特化して、子供たちに選ばせて、挑戦させています。今回の参加することになった3名はいわばそのセーリングアカデミーの選手達です。
合宿2日間を通して、帆走練習、ハンドリング練習、マーク練習、そしてコース練習とかなり基礎的な練習からレース形式の練習まで一通りの練習を実施しました。今回の合宿では様々な競技レベルの選手が参加していたため、帆走練習やハンドリング練習については、競技レベル差を考慮した上でグループ分けを行い実施しました。またマーク練習とコース練習については出来るだけ同じ場所で、同じ内容の練習を行えるようにマーク設置(マークまでの距離)やコース指示(周回数)を工夫して行いました。このようなトレーニング方法をとったことで、競技レベルが高い選手を常に意識させることができ、「高い意欲」と「良いイメージ」を常に選手に持たせて練習が行えたのではないかと思います。また海上練習中はコーチボート上で水域指導者間の情報交換が活発に行われ、指導方法を共有するという意味でも有効な時間となりました。
陸上でのミーティングでは海上練習をふりかえり、選手同士やコーチとの意見交換を行い、一つ一つ課題を解決していきました。また海上練習中のビデオを参考にスタート時の動き方(ポジショニング、加速動作など)、レース中のコース取り、セーリングのフォームなどを確認しました。
▲練習会開始時のアイスブレーキング
19日の夜は山口県体育協会が取り組んでいる体力開発プログラム(中学生対象)に、高校生2名と中学生4名を参加させ、基礎体力向上のためのトレーニングを行いました。とくに山口県外から参加した高校生2名については普段はおこなわれていないトレーニングであったため、身体的には非常につらかったはずですが、一生懸命取り組んでいた姿が印象的でした。スタッフを代表して私も一緒に体験してみましたが、翌日かなりの筋肉痛に襲われてしまいました。
今回は異なる水域の選手・スタッフが集まったことにより、「競技力向上のための情報交換」や「指導方法の共有」などの水域間における連携を深められたことが、非常に有意義でした。今後もこうした機会を見つけ、水域間の連携をより一層深めていけるように努力していきたいと考えています。
最後になりましたが、きめ細かいお世話とご協力をいただきました山口県体育協会、山口県セーリング連盟、ならびに関係各所の皆様に心からの感謝と御礼を申し上げる次第です。
今後ともJSAF・オリンピック強化委員会の活動にご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▲スタート練習
▲セッティングレクチャー
▲陸上レクチャー
▲小学生スタート
▲小学生のための講習
▲海上練習での指導場面
▲終了後集合写真
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)