Day5
470 Junior World Championships
2014年 470ジュニアワールドチャンピオンシップ
Report & Photo : 中村健一
大会5日目
▲強風下のスタートシーン
メダルレースをかけた最終日、6〜13ノットの順風の中、男女2レースが行われました。
昨日成績が揮わなかった濱本・中川が3位フィニッシュで総合順位を一つ上げましたが、小泉・太田組は15位で変わらず、女子は両チームとも総合順位を1つ落として大会を終えることになりました。
今大会で選手は技術的にも精神的にも成長したことと思いますが、このままではいけないという「危機感」も感じたことと思います。選手たちは下記2点を今後の重点項目として目標に上げています。
●スタートで競り負けない技術の習得
●体力強化=集中力向上
今回の大会を「良い経験」で終わらせないためにも、日本へ課題を持ち帰り、次の目標を明確に打ち出し、確実に前進できる環境を作れるかが、次に世界と戦える条件であると考えます。来年の日本代表を目指す選手たちには是非この2項目を日々の練習に取り入れてほしいと思います。
世界のユース選手は確実に育っています。日本でも世界の流れに負けない取り組みが始まり、今後の成長が期待されます。来年はギリシャで7月8日から開催される予定です。
明日はメダルレースを選手全員で観戦し、トップ選手の技術・テクニックを間近で学びたいと思います。大会期間中の応援、ありがとうございました。
●470級男子最終成績〔46艇エントリー〕
○濱本・中川(日本経済大学)
17位 2-32-19-24-(BFD)-17-26-31-25-3-16
○小泉・太田(早稲田大学・明海大学)
15位 (33)-10-9-31-11-22-30-10-10-30-11
●470級女子最終成績〔24艇エントリー〕
○林・木村(明海大学)
18位 6-15-10-(OCS)-18-13-20-18-15-12-19
○松浦・関(関西学院大学)
16位 18-17-12-17-11-2-(22)-15-17-17-16
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
大会4日目
▲強風下のスタートシーン
今日は16〜20ノットの強風下で2レースが行われました。
男女ともにスタートでは果敢に攻めていましたが、強風のクローズで少しずつ競り負け、上マークまでには大きな差となるレースばかりでした。
大きな違いは、体力面につきると思いました。上位グループのスキッパーの力強いメイントリムやクルーのパンピングの力強さは、選手達が一番感じていることと思います。
その中で、小泉・大田組が順位を上げています。残り2レースでどこまで行けるか頑張ってほしいと思います。
明日は2レースが予定されています。
●選手コメント
小泉・大田組:明日は軽風が予想されるので、繊細にトリムして走る。
濱本・中川組:スタートを第一線で出て、自分のレースをします。
木村・林組:自分たちの得意な軽風で上位フィニッシュを目指します。
松浦・ 関組:スタートを決めて、一上回航順位を守ってフィニッシュする。
●470級男子成績〔46艇エントリー〕
○濱本・中川(日本経済大学)
18位 2-32-19-24-(BFD)-17-26-31-25
○小泉・太田(早稲田大学・明海大学)
15位 (33)-10-9-31-11-22-30-10-10
●470級女子成績〔24艇エントリー〕
○林・木村(明海大学)
17位 6-15-10-(OCS)-18-13-20-18-15
○松浦・関(関西学院大学)
15位 18-17-12-17-11-2-(22)-15-17
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
大会3日目
▲2位フィニッシュの松浦・関(関西学院大学)
男女ともに3レースが行われた勝負の日でしたが、スタートでの競り合いに負けることが多く、自分たちのレースをさせてもらえない我慢のレースとなりました。
女子グループの松浦・関チームが6レース目で2位フィニッシュをしています。前を走れば競り負けず走れる実力は男女ともあるものの、出だしで苦戦していることが本当に悔やまれます。明日は2レースが予定されています。
残り少ないレースでチャンスを物にできるよう、頑張ります。
●選手コメント
小泉・大田組:スタートで競り負けることなくトップラインで出る。
濱本・中川組:良いレースでブラックフラッグにかかったので、明日はライン把握を十分行いレースを展開します。
木村・林組:レース途中までの展開は良いが、中盤で順位を落とすので、順位を落とさない走りをします。
松浦・ 関組:自分のポイントでタクティクスができるよう、スタートを決めて攻めていく。
●470級男子成績〔46艇エントリー〕
○濱本・中川(日本経済大学)
17位 2-32-19-24-(BFD)-17-26
○小泉・太田(早稲田大学・明海大学)
16位 (33)-10-9-31-11-22-30
●470級女子成績〔24艇エントリー〕
○林・木村(明海大学)
17位 6-15-10-(OCS)-18-13-20
○松浦・関(関西学院大学)
15位 18-17-12-17-11-2-(22)
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
▲男子グループは混戦から抜け出せず苦戦
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
大会2日目
天気予報が大きく外れ、16時まで風待ちをした後、男女ともに2レースで2日目を終えました。風は90〜120度、風速8〜12ノットで、150度からの潮が速く、シフトも30度と選手にとっては非常に難しい海面の中、レースは行われました。
男子チームは展開がうまく合わず上マークを中盤で回ることが多く、追い上げが出来たときと出来なかった時の差がはっきりとした一日でした。
女子は艇数が少ないため、トップグループとの差はあるものの、上位を走れるチャンスをつかめていない感じでした。上マーク中盤までは上位ポジションにいるので、しっかり周りを見てチャンスをモノにしてほしいと思います。
明日は男女ともに3レースが予定されています。明日が勝負の日になるでしょう。
●選手コメント
小泉・大田組:各マークでの混戦で競り負けているので、コミュニケーションをしっかり取って順位を落とさないレースをします。
濱本・中川組:自分たちのミスで順位を落としているので、周囲の状況判断と確認を怠らないようにします。
木村・林組:風の強弱でうまく走れない場面があったので、明日はセッティングも含めしっかりと調整して臨みます。
松浦・ 関組:攻める気持ちを常に持ってレースに臨みます
●470級男子成績〔46艇エントリー〕
○濱本・中川(日本経済大学)
14位 2-32-19-24
○小泉・太田(早稲田大学・明海大学)
18位 33-10-9-31
●470級女子成績〔24艇エントリー〕
○林・木村(明海大学)
14位 6-15-10-OCS
○松浦・関(関西学院大学)
19位 18-17-12-17
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
初 日
今回の大会参加艇数は男子46艇、女子24艇で、男女ともにメダルレースまで1グループで争うことになりました。
レース初日は5〜8ノットのシーブリーズの中、2レースを消化しました。シーブリーズですが、周期的に90〜120度と30度のシフトが入り、パフの影響も大きく、順位の入れ替わりが激しいレースとなりました。
日本チームは、何とか踏ん張り明日に繋げるレースができましたが、やはり課題はスタートです。
世界戦が初めてという選手が多い今大会、第1レースは非常に緊張したと思います。その中で濱本・中川の2位は日本チームのモチベーションを上げてくれる良いレースでした。明日からも気を引き締め、取り組んで行きます。
明日は女子3レース、男子2レースが予定されています。
●選手コメント
小泉颯作:スタートやマーク際の混戦で順位を落としてしまいました。明日は冷静に判断して順位を上げていきます。
大田貴弘:緊張と焦りでタックミスやスピントリムが固くなってしまいました。明日は冷静に臨みます。
濱本唯人:クローズのスピードを止めないこと、風を見極めてモードチェンジを行います。
中川大河:スタートを第一線で確実に出る。レース中しっかり周りを見て情報を集めレースに反映します。
木村沙耶佳:スタートの走り出しが他艇より遅く、滑り負けしたので、明日はスタートから勝負していきます。
林優季:スタートでのフルスピード、フレッシュウインド、フリーウォーターを意識して、第一線でスピード負けしないようにする。
松浦朋美:リーチをよく見てスピードを止めないように走ることと、順位を1上マークから落とさないようにする。
関友里恵:ブローとパワーを意識してヒールトリムをしっかり行う。大事なところでのミスをなくし、混戦でも焦らず冷静に対応し、スキッパーを少しでも支えられるようにします。1レースずつ気持ちを切り替える。
●470級男子成績〔46艇エントリー〕
○濱本・中川(日本経済大学)
12位 2-32
○小泉・太田(早稲田大学・明海大学)
17位 33-10
●470級女子成績〔24艇エントリー〕
○林・木村(明海大学)
11位 6-15
○松浦・関(関西学院大学)
20位 18-17
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
470JrWC
日本から470セーラー4組が参加
▲左上から濱本、小泉、中川、大田、左下から松浦、木村、関、林の各選手
●日 程:6月25日~7月3日
●開催地:イタリア
●出場選手:
○470級 男子
小泉颯作・大田貴弘(早稲田大学・明海大学)
濱本唯人・中川大河(日本経済大学)
○470級 女子
松浦朋美・関友里恵(関西学院大学)
林優季・木村沙耶佳(明海大学)
●帯同コーチ:
ナショナルコーチ:中村健一
サポートコーチ:脇永達也(明海大学)
●大会サイト:http://juniorworlds.470.org/en/default/races/race
6月25日からイタリアで470級ジュニア世界選手権が開幕しました。
昨日、全艇の計測が無事終了し、本日プラクティクスレースと開会式が行われました。
日本代表選手は体調も良く、レースまでの練習期間でいい調整ができました。
明日からいよいよ本番になりますが、選手たちの実力が発揮できるようしっかりサポートしたいと思います。
日本からの応援、よろしくお願いいたします。(中村健一)
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)