2013 East Japan practice meeting at Tokyo Bay
2013年度 東日本水域別練習会(東京湾)
●開催期間:2013年 11月16日(土)〜17日(日)
●開催会場 : 千葉県 稲毛ヨットハーバー
●主 催 : JSAFオリンピック強化委員会
●協 力 : 千葉県セーリング連盟、千葉県立磯辺高等学校
●公 示 : http://jsaf-osc.jp/_userdata/2013_EastJapan_camp_TokyoBay_%20NOR.pdf
●参加選手 : 岩井裕樹・植木武成・川島健太・久保田大介・佐藤武・玉井瑛士・北林妙恵子・宮野菜々・小倉晴太・小関仁晴・鈴木真人・馬渕遼太郎・山内健史・行縄優大・小林果帆・清水智華・知久愛美・里別宮香子・今井拓也・田中 颯人 計20名
●指導スタッフ : 大橋一之・並木 淳・北林岳人・藤原達也・宮野美恵子・原田龍之介・飯島洋一
11月16日、17日、千葉県稲毛ヨットハーバーで開催されたこの合宿は、当該水域での次世代セーラーのセーリング活動普及(発掘・育成・強化)を促進するとともに、地域と連盟(JSAF)との交流を促し、連携を強化することを第1の目的としています。今回は試乗艇として29erを持ち込み、29erでのセーリングを経験してもらいました。
初日の午前中は5~6mの絶好のコンデションとなり、コース練習を行いました。午後は風が落ち2m程度となったものの、原田コーチが420、FJに乗り込み選手と一緒にセーリングを行いました。やはりオリンピアンとの技術の差は歴然で、見ている私も勉強になることばかりでした。スタートテクニック、ボートスピードのキープ、スピンを張る際の角度、すべてが安定していました。
▲29erに試乗する選手達。難しい船に四苦八苦しました。
2日目は風がなかったのですが、ラダーを外して「ラダー・レス」でセーリングを行いました。ここでも原田コーチはまるでラダーがついているかのようにマークを周り、スピンを上げてスタートラインまで戻ってきました。最初は戸惑っていた選手達も次第に慣れ、中にはスピンを上げてスタートラインまで戻ってきた選手もいました。
29erは微風でもバランスを取るのが難しく、また風が吹けばパワーとスピードに圧倒されて高校生達は乗りこなすことができません。しかし、皆口を揃えて「難しいけど楽しい」と言っていました。
この「難しい」ボートを経験し、今までどれだけ楽をして(バランスをとること、スピード感覚に注意を払っていなかったこと)ヨットに乗ってきたかが分かったと思います。今回の29erや「ラダー・レス」トレーニングの経験を「楽しかった」「また乗りたい」、「難しかった」というだけに終わらせず、「もっとバランスをとらなくては」、「スピードに敏感に」と感じて、今後のセーリングに生かしてほしいと思います。
最後になりましたが、開催に尽力いただいた千葉県セーリング連盟、千葉県立磯辺高等学校ヨット部の皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。
▲夜のミーティングで原田コーチの話を真剣に聞く選手達。
▲29er、420、FJとダブルハンドが集まり練習を行いました。
Report & Photo : 飯島洋一
(オリンピック強化委員会・東日本水域担当ナショナルコーチ)