2009年度ナショナルチーム(日本代表)決定!
ロンドンオリンピックを目指す6艇種・男女32名選手
財団法人日本セーリング連盟(会長:山﨑達光 http://www.jsaf.or.jp)は、
2012年ロンドンオリンピックを目指す2009年度ナショナルチーム(以下:2009NT)
6艇種8種目男女32名を決定しました。
2009NTは同時に2009年度各種目の世界選手権日本代表選手となります。
※オリンピックイヤーの昨年と比して32名の内約半数の17名が入れ替わっています。
470級女子
(世界選手権:8月20日~30日・デンマーク)
北京五輪日本代表(14位)の近藤愛(28歳・アビームコンサルティング)が長くコンビを組んできたクルーの鎌田奈緒子の引退に伴い新たに田畑和歌子(25歳・福岡経済大学職員:2008NTスキッパー)をクルーに迎え新チームを結成、ロンドンをめざします。
過日の和歌山NT選考会では宿敵吉迫由香(29歳)・大熊典子(29歳)組(ベネッセコーポレーション)を1点差でおさえ結成間もないチームながら両選手のポテンシャルの高さを示しました。この2組の力量は世界レベルにあり、ほぼ互角です。ロンドンまでの長い戦いが続きます。3番手の平井・栗栖組は現役日本大学コンビです。
470級男子
(世界選手権:8月20日~30日・デンマーク)
北京五輪・女子・近藤組の練習パートナーをつとめていた原田龍之介(23歳)吉田雄悟(25歳)組(アビームコンサルティング)が大きく成長して、昨年の全日本選手権に優勝。いち早く初の2009NTの座を獲得しました。選考会でも先輩選手組をおさえて堂々たる優勝を飾りました。2番手の石川裕也(25歳)・柳川祥一(31歳)組(関東自動車工業)は両者とも2008NTで別々のチームを組んでいましたが今回から正式にコンビを組みました。北京五輪では同級7位に入賞した松永鉄也・上野太郎日本代表組(スリーボンド:両者とも五輪後に種目を引退)の練習パートナーをつとめ、入賞の影の立役者と言われました。
ウインドサーフィン・RS:X級
(世界選手権:8月30日~9月11日・英国)
女子の第一人者・小菅寧子(北京五輪13位)がNT活動を中断しているため、実力ほぼ互角の須長由季(28歳・ミキハウス)と大西富士子(25歳・TEARS ONS)の戦いがこれからも続きそうです。長く国体艇級で活躍してきた高木未散(30歳)が今年からRS:X級に乗り換えました。慣れてきたら怖い存在です。
男子は選考会でも世界ランカー(北京五輪10位)に恥じない圧倒的な走りを見せた富澤慎(24歳・関東自動車工業)が別格的存在です。
レーザー級
(世界選手権:8月17日~26日・カナダ)
北京五輪代表の飯島洋一が引退したこともあり、2008NTメンバーとはすっかり入れ替えとなりました。2009NT3番手のHALL IAN(ホール・イアン 24歳・福岡経済大学)は米国人の父親を持つ日本国籍です。3月、大学を卒業します。
レーザーラジアル級
(世界選手権:7月25日~8月2日・日本・唐津)
2008NTからただ一人、蛭田香名子(23歳・琉球大学)が2009NTの一番手を獲得しました。
49er級
(世界選手権:7月12日~19日・イタリア)
北京五輪代表(12位)の石橋・牧野組のクルーをつとめた牧野幸雄(28歳)が関東自動車工業に入社、同社の2008NT・高橋賢次(26歳)をクルーとして新チームを結成。スキッパーとしてデビューして2009NTの1席を獲得しました。
スター級
(世界選手権:7月30日~8月9日・スエーデン)
惜しくも北京五輪出場を逃した鈴木国央(32歳・和歌山セーリングクラブ)・和田大地(34歳・日吉染業)組が2008NTに続き、不動の席を獲得しました。
日本セーリング連盟のオリンピック事業を所管するオリンピック特別委員会では2012年ロンドンオリンピックを視野にいれた強化活動を推進するために従来の組織を改革、それぞれの役割・責任をより明確にした下記の陣容・取り組みにて活動を展開してまいります。
オリンピック特別委員会を統括する委員長には山田敏雄(連盟理事)が再任。その下に現場部門(フィールド担当)とサポート部門(フロント担当)を置き、現場部門の責任者として中村健次(日大出・北京五輪代表監督・過去五輪3回出場・関東自動車工業)が就任、強化実行小委員会と指導・評価小委員会を所管。サポート部門の責任者は山田敏雄が兼任、マネージメント小委員会ならびに広報・事業小委員会を所管します。さらにオリンピック特別委員会と常に連携して次世代ユース・ジュニア選手の強化育成をはかる競技力向上委員会委員長には箱守康之(日大出・(財)ヤマハ発動機スポーツ振興財団)が引き続きその任にあたります。
今後とも日本セーリング連盟ならびにオリンピック特別委員会をどうぞよろしくお願い申し上げます。