2010年8月15日
セーリング・ワールドカップ 第7戦(英国)
470級女子 近藤 愛・田畑 和歌子組 金メダル獲得!
2012年ロンドン五輪のセーリング競技会場(英国・ウェイマス)にて9日から行われていた国際セーリング連盟のワールドカップ最終戦(第7戦)『SKANDIA SAIL FOR GOLD』大会は現地14日最終日を迎え、日本から出場していた470(ヨンナナマル)級女子ナショナルチームの近藤愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング株式会社)が優勝、金メダルを獲得しました。同組のワールドカップ優勝は昨年の第5戦・オランダ大会(5月)に続く2回目となります。
大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010
成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/news/_992/latest_results
近藤愛(艇長:29歳・日本大学卒)と田畑和歌子(クルー:26歳・福岡経済大学卒)は元々それぞれのチームの艇長(近藤は北京五輪日本代表)をつとめていましたが、北京五輪後の2009年に現在のチームを組み、実力派コンビとして日本の女子470級界を名実ともにけん引、国際大会でも大活躍し現在世界ランク5位に位置しています。本年は春先からヨーロッパに遠征、ワールドカップ3戦から5戦を7-5-6位、世界選手権でも6位入賞を果たすなど世界トップレベルの実力を発揮していました。
二人の持ち味はその優れたレースの大局観によっていかなる条件の中でも上位に抜け出るセーリングテクニックに長け、それを支える絶妙なコンビネーションを有していることです。今大会でも並みいる世界の強豪と互角に戦い、予選シリーズ(24カ国46艇参加)を2位で通過、決勝シリーズでは首位に躍り出て、最終日、総合上位10艇のみが出場できる「メダルレース」に進出しました。メダルレースでは手堅くオランダ、スペインに続く3位に入り、予選シリーズから積算した総合得点で2位のスペインに大差をつけて堂々の優勝を飾りました。今回の世界選手権6位入賞に引き続く快挙はいわゆるプレプレ五輪(ロンドン五輪と同時期開催であり、同一レース海面)における優勝ということで、ロンドン五輪470級女子種目のメダル獲得に向けて大きなアドバンテージを得たことになります。
大会を終えた近藤・田畑組は同社の男子チーム(原田・吉田組:総合29位)とともに引き続き現地ウェイマスに残り、海外チームとの合同トレーニングを29日まで行い、その後帰国する予定です。
なお、今大会には日本からナショナルチーム8種目20選手が出場しました。各チームとも健闘しましたが近藤・田畑組以外はメダルレース進出が果たせませんでした。