2010年6月28日
第1回ユースオリンピック競技大会(8月・シンガポール)
セーリング競技 日本代表選手を決定
ウインドサーフィン種目(テクノ293級)に男女2名の高校生
2007年IOC総会にて開催が決定されたユース世代のオリンピック競技大会・第1回ユースオリンピック競技大会(2010年8月14日~26日:シンガポール)のセーリング競技に(財)日本セーリング連盟(会長:山﨑達光)が派遣する日本代表選手が決定しました。
大会(26競技予定)でおこなわれるセーリング競技(本年末現在15歳以上、16歳以下)は2種目(ヨットのバイト級、ウインドサーフィンのテクノ293級)です。昨年、その出場権を競うアジア地区予選(タイ)が開かれましたが、日本は2種目とも数少ない出場国枠を獲得することができませんでした。その後、ISAF(国際セーリング連盟)にて出場国枠の再検討がおこなわれ、このほど第2次配分として、日本には「テクノ293級 男女各1名」が認められました。この決定により、かねてから再配分を見込んで去る5月実施したJOCジュニアオリンピックカップ競技大会兼ユースオリンピック代表選考会(佐賀県唐津市)のテクノ293級優勝者男女各1名を代表選手として派遣するに至ったものです。
●男子代表
倉持 大也(くらもち だいや)
1994年5月生まれ 16歳 東亜学園高等学校 1年
東京都足立区在住
●女子代表
由里 汐里(ゆり しおり)
1994年11月生まれ 15歳 京都府立西城陽高等学校 1年
京都府宇治市在住
監督 宮野 幹弘(40歳)
日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会ウインドサーフィン専任コーチ
(フォーティーファイブアールピーエムスタジオ株式会社勤務)
テクノ293級は全長293cm・最大幅79cmのウインドサーフィンボードを使用します。現在のオリンピック種目であるRS:X級とは異なる艇種ですが、世界的にも高い普及率を示している艇種で日本では大学クラブ(学連)の正式ボードとして公認されています。中学・高校でも競技ボードセーラーを目指す選手たちが競って乗っています。日本セーリング連盟でも現在、オリンピック・ウインドサーフィン競技の育成ボードとして強化を進めています。
●参考
IOCのロゲ会長が提唱して開催に至った「ユースオリンピック」は【スポーツを通じた若者の教育】【ジュニア層のトップ選手が競技会に加えて教育/文化プログラムを通して“オリンピズム”を理解する】趣旨のもとに実施されます。会期中、参加選手たちは競技すること以外に国際交流、セミナーなどの各種教育研修プログラムに参加出席することが義務付けられています。同時に全期間中の滞在も義務となっており、競技が終了しても自国への途中帰国は認められていません。