2013-2014 Australian Laser Open Champion Ship
2013-2014年 オーストラリア選手権
Report & Photo:飯島 洋一
ラジアルクラスで土居選手、
4.7クラスで安藤選手が女子優勝
●開催期間:2013年12月27日~2014年1月4日
●開催会場:Australia (オーストラリア)・McCrae(マクレー)
●日 程:
2013年
12月27日~28日:受付、計測
12月28日:プラクティスレース、開会式
12月29〜31日:予選ラウンド
2014年
1月1日:予選ラウンド
1月2日:決勝ラウンド
1月3日:決勝ラウンド
1月4日:決勝ラウンド、閉会式
●大会成績:
http://www.mccraeyc.com.au/index.php/sailing/2013-14-regatta-results/2014-australian-laser-championships
●出場選手:
○ラジアル級
土居 愛実(慶應義塾大学)
田畑 和歌子(チームアビーム:アビームコンサルティング株式会社)
冨部 柚三子
長谷川 哲子(株式会社豊田自動織機)
○4.7クラス
安藤 夏海(東京横浜独逸学園)
▲土居優勝に向けて最後のクローズホールド
2013-2014 Australian Laser Open Champion Shipがオーストラリア、メルボルンの郊外のMcCraeで開催され、ラジアルクラスで土居 愛実選手、4.7クラスで安藤 夏海選手がともに女子で優勝しました。今大会は各選手ともJSAFから派遣されての参加ではなく、個人負担による武者修行としての参加です。
レース期間中は真夏のメルボルンには珍しく少し肌寒い気候でしたが、期待どおりの10~20ノットの中で予定した12レースが行われました。レースはヨットクラブの目の前の岸近くで行われ、シフティー、ガスティー、強い潮、強風、加えてめっぽう速い男子選手もいるといったヨットレースの面白さが全てが盛り込まれているようなレースとなりました。
ラジアルクラス
男子選手に混じって予選を3位で通過した土居は、20ノット近い風が吹く決勝シリーズで苦戦を強いられましたが、2004年ラジアルワールドチャンプのKrystal Weirの猛追を振り切りました。
土居はロンドンオリンピック以降、リオを目指し練習しており、とくに苦手としていた強風を克服すべくトレーニングを積み、その甲斐あっての強風のオーストラリア選手権での優勝です。また、第1上マークを10位前後と出遅れたケースでも下マークではトップに立つこともあり、日本人の苦手とするダウンウインドのセーリングの向上も見られたレースとなりました。
そのほか、レース展開のうまさを見せる場面もあった田畑は17位、強い風、シフティーでガスティーな風に苦戦した冨部は33位、長谷川は44位となりました。
●土居選手のコメント
「女子で優勝することができて嬉しいです。悪いところを一つひとつしっかりと修正できたので、レースの中でも成長できたのではないかと思います。しかし、今回オーストラリアの男子選手と走り、ボートスピードがまだまだ足りないということを再認識しました。2月からパースでの練習が始まるので、それまでしっかりと体を作り、練習に備えたいと思います。2013年は大きく成長することができました。また、今回の優勝で2014年を幸先よくスタートすることができたと思います。これも家族や日本セーリング連盟、オーストラリアのアーサー ブレット氏をはじめとするフリーマントルセーリングクラブ、多くの仲間のサポートのおかげだと思っています。2014年も大きく成長します!」
▲並んで上位を走る田畑、土居
4.7クラス
4.7クラスもラジアル同様、岸近くの海面でレースが行われました。
安藤は第1レースでブラックフラッグに引っかかりBFDとしましたが、残りのレースで健闘し、総合で11位、女子で優勝しました。
2013年のOP級アジア選手権(神奈川県・葉山町開催)に参加していた安藤ですが、今回の4.7クラスのレースではダウンウインドで大きく順位を上げるなど、彼女もまたレース中に大きく成長したことがはっきりと見られ、実りあるレースとなりました。
●安藤選手のコメント
「オーストラリアの選手に混じって優勝できてとても嬉しい。これからもどんどん海外レースに出て、いっぱい優勝し、東京オリンピックでメダルを獲りたいです!!」
▲ウィナーのスピーチ4.7女子優勝の安藤
▲フリーマントルセーリングクラブのメンバーに混じってのミーティング
▲優勝を決めてVサイン