6日目
●前半戦レポート(1日目〜6日目まで) 後半戦はこちらよりご覧ください。
Edit:オリ特 広報 Photo : 中嶋 一成・オリ特コーチ
前半種目決勝S最終日
470級男子参加国枠獲得するも松永組・原田組ともに
五輪代表候補内定基準に届かず 代表候補選出は来年に
ウインドRS:X級女子 代表候補選出は来年に
レーザーラジアル級も参加国枠獲得 女子種目2種目目
代表候補選出は来年に
12月10日
今日は前半組の決勝シリーズ最終日。
RS:X級女子、レーザーラジアル級、そして470級男子がおこなわれました。
久々の雲一つない快晴。真夏の太陽が照りつけました。
注目の470級男子ゴールドフリート最初のレース(アウターコース3周)は230°セット、12ノットで始まりました。海面は左振れ傾向でした。松永組は即タックの右伸ばし、原田組はスターボーの左へと伸ばしました。左海面の高さが断然高く1上は原田組21番、松永組はブービー前の38番回航となってしまいました。ブローは15ノットまであがりましたが、結局両組とも最後までさほどのゲインもならず、原田組20位、松永組は捨てレースとなる33位に沈みました。松永組は次のレースに10番台前半を取らないと内定基準を満たさなくなります。
続く2レース目は210°セット、15ノットでスタートしました。両組ともに多少の迷いがあったのでしょうか、さすがと思わせるスタートが見られませんでした。1上、2上ともお互い中位の回航になりました。風はガストで17ノット超、最後の追い上げに期待がかかりましたが、ゴールドフリートのレベルの高さはそれを許さず、原田組は14位、松永組は21位のフィニッシュでした。
結果、松永組は五輪参加国枠については11位で獲得しましたが、総合は内定基準に惜しくも1番足りない16位、国枠基準10位以内にも届くことが出来ませんでした。上位10艇が出場できるメダルレースにも進出が不可能となりました。この結果により470級男子ロンドン五輪日本代表候補の選出は今回リセットされ、来年5月の世界選手権(スペイン・バロセロナ)に先送りされることになりました。同大会には松永組、原田組、前田組が出場します。
すでに参加国枠を獲得しているウインドサーフィンRS:X級は須長が31-27の総合33位で日本選手最上位選手となりましたが、内定基準には遠く及ばず、日本代表候補の選出は来年の世界選手権(3月・スペイン・カディス)にて決定することになりました。
参加国枠取りを昨日まで首の皮1枚でつなげていたレーザーラジアル級は蛭田が頑張りを見せ19-11の総合57位に食い込み、国枠28位となりRS:X級女子に続いてロンドン五輪参加枠を獲得しました。ただし内定基準は今大会ではクリアできず、代表候補の選出はこれまた来年の世界選手権(5月・ドイツ・ボルテンハーゲン)に委ねられることになりました。
【RS:X級女子】
〔宮野幹弘コーチコメント〕
「最終日を終えたが課題は多い。ボードスピードは一定のレベルにはきているが、タクティクスがまだまだ未熟でなおかつミスが目立った。さらに精進努力して来年の世界選手権を目指して欲しい。国枠は取ったが、順位についてはとにかくリベンジだ」
【レーザーラジアル級】
〔斉藤愛子コーチコメント〕
「最終日は強風で2レースを行いました。第9レースでは蛭田が1上7位だったの
で安心したのもつかの間、前を行くカナダと接触して2ターンペナルティーをしてい
る間に30位まで落ちてしまいました。枠を争うロシア(日本の次)が2位で回って
いったので、逆転されてしまうかと心配でしたが、蛭田は2上を26位で回った後、最後の
ダウンウィンドで19位まであがってくることが出来ました。最終レースはX旗(リコール艇あり)があがり、見守るコーチ陣ははらはらドキドキ。本部艇に掲示されるOCSリストを見て、ほっとする私とあわてるノルウェーコーチ。大急ぎで得点計算をしてからフィニッシュを見守りました。蛭田は11位で入り、シルバーフリートで国枠取りを狙うシンガポール、ポルトガルに次いで3番目にロンドン五輪の参加枠になりました。OCSのノルウェーを加えた4か国がゴールドの25か国に加わります。正直、ほっとしました。ラジアル女子はロンドンへ行きます!」
【470級・男子】
〔中村健次ナショナルチームコメント〕
「前半3種目が終了し、3種目共にロンドン五輪出場枠が獲得できた事にひと安心している。特にレーザーラジアル級は北京五輪に出場できず悔しい思いをしていたので尚更だ。しかし、レース現場を見るとまだまだ強化の余地がある。RSX級女子については、国枠こそ取れたものの、率直に言って内容は散々であり、反省・改善点が多々あった。
激戦の470級男子は中風以上の風でどこまで上位に食込み日本代表の内定を取るかという所がポイントだったが、惜しくも選考基準をクリアする事が出来なかったのは残念の一言だ。やはり体力面での劣りが判断力の低下に繋がっているのではないか?と言う物理的部分と一方で考えられる事としては、ここで日本代表内定を勝ち取りたいと言う焦りから雑なレース展開になったことがそれぞれの順位を落とす結果になったのだと思う。今回で得た経験をもとに、何をすればよいのかが見えてきたはずだ。明日からの後半組の活躍に期待したい」
《日本ナショナルチーム成績》
(12月10日確定成績)*( )内に記載の国枠順位には英国は含まず。内定基準には英国を含む。
■前半種目
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
五輪参加枠獲得
決勝シリーズ最終日 本日2レース
【国別順位:18位】
33位 須長 由季(ミキハウス)
(22)-16-10-17-16 ・・26-29-28-(31)-27 191点(ゴールドF)
45位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)
6-(24)-21-21-20 ・・11-12-22-20-11 113点(シルバーF)
42位 大西 富士子(TEARS)
8-5-(29)-28-28 ・・6-8-16-16-15 144点(シルバーF)
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
五輪参加枠獲得
決勝シリーズ最終日 本日2レース
【国別順位:28位】
57位 蛭田 香名子(豊田自動織機)
18-26-(42)-26-27 ・・25-18-3-19-11 172点(シルバーF)
71位 高橋 香(福島県セーリング連盟)
24-39-30-25-(41) ・・24-20-11-30-26 238点(シルバーF)
73位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)
(47)-34-31-39-32 ・・17-12-21-24-34 243点(シルバーF)
92位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)
BFD(52)-45-44-41-39 ・・42-23-34-37-36 341点(シルバーF)
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
五輪参加枠獲得
決勝シリーズ最終日 本日2レース
【国別順位:11位】
16位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)
3-4-17-18-6 ・・17-4-19-(33)-21 109点(ゴールドF)
23位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
18-17-13-15-4 ・・5-37-BFD(41)-20-14 142点(ゴールドF)
51位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)
17-26-31-BFD(41)-12-25 ・・BFD41-10-1-6-6 160点(シルバーF)
48位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)
21-28-18-19-17 ・・17-4-BFD41-20-9 153点(シルバーF)
58位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)
30-15-23-(32)-25 ・・15-30-24-11-10 184点(シルバーF)
■後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
【国別順位: 】
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
【国別順位: 】
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
岩山 周平(NT外・琉球大学)
尾川 潤(NT外・島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
【国別順位: 】
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
【国別順位: 】
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
【国別順位: 】
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
5日目
470級男子決勝シリーズ2日目 松永組 原田組 明暗分ける
松永組 4-19 総合11位にジャンプアップ 国順位も8位へ
原田組 37-BFD(41) 総合26位に後退
12月9日
今日はRS:X級女子とレーザーラジアル級がレイデーで休み。レースがおこなわれたのは470級男子のみでした。
当地は快晴、午後になると定番のように南からの肌寒いシーブリーズ(この風を当地の人々は「フリーマントルドクター」と言っています。大地の熱を心地よい風が冷ますため、医者いらずになることからこのニックネームがついているのだそうです。強い風の総称ではないとのことです)が入ってきます。
今日のレース実施海面はいつもとは違いメダルレースがおこなわれる海面が使われました。スタートとフィニッシュが幅800mぐらいの入り江の中に設定されているため、陸側からもその模様が見えるなかなかに考えたエリアです。ゴールドフリートが先に上下2本、そのあとにシルバーが同じく2本ということでレース開始前から左右両岸には大勢のチーム応援団が駆けつけました。
ゴールドフリート第1レースは210°設定の9ノットの中、1回のゼネリコを経てスタート。松永組は左へ伸ばし、原田組は即タックの右伸ばしでした。松永組は1上を8番回航、
原田組は右からの返しが裏目に出て後位となってしまいました。その後松永組は2上を7番、2下を8番、3上で6番に上がり、ガスト14ノットの215°を背にフィニッシュまでの右攻めが奏功して5位でフィニッシュしました。原田組は最後まで順位を上げることができず想定外の38位に沈んでしまいました。(レース後、上位のイスラエル艇が失格となったため成績はそれぞれ1番繰り上がりました)
続く第2レース。風向風速とも変わらず14時近くに1回目のスタートが切られましたがゼネリコ、AP、AP、ゼネリコが繰り返されついに5回目にブラックフラッグ(スタート1分前以降にスタートラインからはみ出したら即失格。即除外)のスタートが切られました。このスタートもゼネリコとなりましたが、もちろんブラックフラッグルールは有効で、ここで9艇の即除外艇が本部船上に表示されました。岸壁で見守る日本チーム関係者の間に緊張が走りました。なんと原田組がリコール(スタートラインからはみだし)をしていて即除外失格となってしまいました。このレースを捨てレースとしても総合15位以内を目指す原田艇には致命傷です。原田組の心中察するに余りあります。
フリートのスタートシークエンスは引き続きおこなわれ、またしてもAP。15時過ぎにスタートやり直し7回目でようやくスタートが切られました。風は平均で19ノット超の強風モードに変わりました。ここまで吹き上がると万全の体調ではない松永には辛いコンディションになります。それでも松永組は1上を13番、1下18番、2下同じくとしてフィニッシュは踏ん張りの19位を収めました。
決勝2日目を終え、松永組と原田組は明暗を分ける結果となりました。松永組は総合11位に上昇し、国別順位も8位の位置に上がってきました。内定基準の範囲にも入ってきました。メダルレースに出るための10位には得点差4点です。すべては明日の決勝シリーズ最終日に委ねられました。
【470級・男子】
〔中村健次ナショナルチームコメント〕
「勝負の過酷さを目の当たりにした1日だった。この大会の位置づけは、その趣旨から各国とも選び抜かれた選手が集う大会であることは言うまでもない。スタートのかけひき、戦術、ストラテージ、ボートスピードのすべてを備えなければ上位を走る事ができないレベルだ。とくに中風以上の風になるとボートスピード、ストラテージがより重要になる。2本のレースをまとめるためにはあとわずかなボートスピードが必要かもしれない。明日の2レースでは集中力を切らさずに、強い精神力をキープして、上を目指して欲しい」
《日本ナショナルチーム成績》
(12月9日暫定成績)*記載の国別順位には英国は含まず
■前半種目
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
五輪参加枠獲得
決勝シリーズ 本日レイデー
【国別順位:18位】
32位 須長 由季(ミキハウス)
(22)-16-10-17-16 ・・26-(29)-28 135点(ゴールドF)
45位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)
6-(24)-21-21-20 ・・11-12-22 113点(シルバーF)
41位 大西 富士子(TEARS)
8-5-(29)-28-28 ・・6-8-16 99点(シルバーF)
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
決勝シリーズ 本日レイデー
【国別順位:27位】
59位 蛭田 香名子(豊田自動織機)
18-26-(42)-26-27 ・・25-18-3 142点(シルバーF)
69位 高橋 香(福島県セーリング連盟)
24-39-30-25-(41) ・・24-20-11 182点(シルバーF)
70位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)
(47)-34-31-39-32 ・・17-12-21 185点(シルバーF)
92位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)
BFD(52)-45-44-41-39 ・・42-23-34 268点(シルバーF)
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
決勝シリーズ 本日2レース
【国別順位:8位】
11位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)
3-4-17-18-6 ・・17-4-(19) 69点(ゴールドF)
26位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
18-17-13-15-4 ・・5-37-BFD(41) 108点(ゴールドF)
56位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)
17-26-31-BFD(41)-12-25 ・・BFD41-10-1 148点(シルバーF)
49位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)
21-28-18-19-17 ・・17-4-BFD41 124点(シルバーF)
62位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)
30-15-23-(32)-25 ・・15-30-24 163点(シルバーF)
■後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
【国別順位: 】
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
【国別順位: 】
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
岩山 周平(NT外・琉球大学)
尾川 潤(NT外・島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
【国別順位: 】
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
【国別順位: 】
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
【国別順位: 】
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
4日目
470級男子両雄のゴールドフリート対決初日 原田組5位
17位の松永組に総合順位、得点ともに詰め寄る
ウインドRS:X級女子 ロンドン五輪参加国枠 獲得決定を確認
12月8日
今日は決勝シリーズの初日。470級男子の1レースとRS:X級女子、レーザーラジアル級の3レースがおこなわれました。決勝シリーズは各フリートを予選の総合成績順に半分に分け、上位がゴールドフリート、残りがシルバーフリートの区分けでレースをおこないます。シルバーフリートでたとえ1-1を引いてもゴールドには上がることができないドライな線引きです。そしてゴールドの総合成績上位10位までが最終日のメダルレース(MR)に出場が許される、セーリング競技独特の勝ち抜きシステムとなっています。
今日のフリーマントルは概ね灰色の雲に覆われた曇天。時たま太陽が顔をのぞかせましたが気温は21~26℃。午後に入ると全レース海面共に南寄りのよい風(11~18ノット)が吹きこみました。
昨日のレポートにて大事なお知らせをする確認を怠っていました。
ウインドRS;X級女子がゴールドフリート(須長選手)に残ったことからロンドン五輪参加国枠(出場国枠)獲得が決定しました。ゴールドフリート選手(34名)の国数は主催国の英国を除いて18か国です。ゴールドフリートとシルバーフリートの入れ替えは前述のとおりありませんので、今回の世界選手権におけるロンドン五輪の国枠数20をクリアしたことになります。日本が出場を目指すセーリング競技8種目の中の1番乗りとなりました。
明日はRS:X級女子とレーザーラジアル級はリザーブデーで休みとなり、470級男子のみがレースをおこないます。
【RS:X級・女子】
〔宮野幹弘コーチコメント〕
「須長選手が頑張ってくれたことにより五輪参加国枠を獲得することができてひとまずは安堵している。ただ、今大会で4選手とも候補選手内定基準を満たす可能性が無くなっていることが残念だ。まだまだ切磋琢磨が足りないということだろう。今日の戦い方を見ていてももったいないケースが多すぎた。選手としての広い視野が必要だ。日本に戻っても練習を怠らず、代表の座を獲得してほしい」
【レーザーラジアル級】
〔斉藤愛子コーチコメント〕
「ラジアル女子は3レースを行いましたが、1回ずつ8ノット前後の弱め、10ノット前後の中風、15ノットオーバーの強風とコンディションが異なる1日でした。シルバーフリートでは4枠の五輪枠に対して25か国が狙っているため、非常に厳しいレースになっています。今日は蛭田が第8レースで3位に入り、首の皮1枚で、29枠目に残っています。これまでの世界選手権でシルバーフリートに20隻もコーチボートがいるのを見たことがありません。各国とも枠取りで必死です。今日の3本はきつかったので、しっかりエネルギーを充電して土曜決戦に向かいたいと思います。長谷川、高橋、原田も今日はいいレースがありました。シングルにこそ入れませんでしたが、最終日にはトップ10に入るレースをしてほしいと思います」
【470級・男子】
お互いに総合15位以内を目指す松永組と原田組の両雄がゴールドフリートに進出。今大会初の直接対決が実現しました。今日は決勝シリーズ初日、1レースのみということもあってゴールドフリートのスタートは気負うチームが多く、数度のゼネリコを繰り返しました。15時を過ぎ、いつもの200~210°から順調に風(11~13ノット)も入り、白波が見え始めた中、上位チームのゴールドフリートがスタートしました。原田組は下手側から、松永組は上1からスタートを図りました。風の振れもさほどではなくガスト18ノットの中、1上では両者シングル順位(原田組5位、松永組9位)で回航、その後のコース取りが結果的にこのレースの雌雄を決することになってしまったようです。フィニッシュ順位は原田組5位、松永17位でした。原田組は前日の25位から20位に順位を上げ、19点あった差を6点差にまで縮めました。松永組のリードは続いていますが僅かです。決勝はあと4レース予定されています。決着は10日まで持ち込まれる気配です。
《日本ナショナルチーム成績》
(12月8日暫定成績)*記載の国別順位には英国は含まず
■前半種目
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
決勝シリーズ 本日3レース
国別順位:18位
32位 須長 由季(ミキハウス)(22)-16-10-17-16 ・・26-(29)-28 135点(ゴールドF)
45位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)6-(24)-21-21-20 ・・11-12-22 113点(シルバーF)
41位 大西 富士子(TEARS)8-5-(29)-28-28 ・・6-8-16 99点(シルバーF)
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
決勝シリーズ 本日3レース
国別順位:27位
59位 蛭田 香名子(豊田自動織機)
18-26-(42)-26-27 ・・25-18-3 142点(シルバーF)
69位 高橋 香(福島県セーリング連盟)
24-39-30-25-(41) ・・24-20-11 182点(シルバーF)
70位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)
(47)-34-31-39-32 ・・17-12-21 185点(シルバーF)
92位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)
BFD(52)-45-44-41-39 ・・42-23-34 268点(シルバーF)
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
決勝シリーズ 本日1レース
国別順位:13位
17位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)
3-4-17-(18)-6 ・・17 47点(ゴールドF)
20位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
(18)-17-13-15-4 ・・5 53点(ゴールドF)
62位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)
17-26-31-BFD(41)-12-25 ・・BFD41 137点(シルバーF)
48位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)
21-(28)-18-19-17 ・・17 92点(シルバーF)
56位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)
30-15-23-(32)-25 ・・15 109点(シルバーF)
■後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
国別順位:
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
岩山 周平(NT外・琉球大学)
尾川 潤(NT外・島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
3日目
中風から準強風コンディション
片振れの海面に苦戦のNT選手 順位落とす
本日にて3種目とも予選終了へ
12月7日
予選各種目2グループに分かれたレース2日目。今日のフリーマントルはストーム一過の快晴に恵まれました。正午過ぎには240°・8ノットオーバーの風が順調に入り始め,各海面ともにレースが開始となりました。
当初は前日のキャンセルが順送りされ、レース数が優先されるものと思われましたが、大会本部は日程を優先する決断をおこなったため結果的に前半組の予選最終日となりました。予選の最終日は翌日からの決勝シリーズを戦うための重要な分岐点の日となります(予選の成績結果によって、出場艇数の1/2がカットラインとなり上位グループと下位グループに決然と分けられてしまう)。
本日は昨日の挽回を図ることから各種目とも3レースが実施され、レース進行とともに風も増しMAX18ノット平均14ノット、波高1.5mという世界選手権に相応しいコンディションとなりました。風向は徐々に左方向に振れ、戻りもなく後半は175°までの片振れとなりました。
本日のポイントは風を見極め、戦略を見越したスタートポジションの取り方にあったようです。
【RS:X級・女子】
〔宮野幹弘コーチコメント〕
「RS:Xアスリートにとっては誰でもが好む最高のコンディションだった。こういう場合は少しのミスが命取りになってしまう。NT3選手ともミスが多かった。スタートが湾内ということもあって条件が難しかったが、強い選手はそれを物ともしない。幸い1名がゴールドフリートに残ることができた。決勝ではミスをしないようにすればさらに順位をあげることができるだろう」
【レーザーラジアル級】
〔斉藤愛子コーチコメント〕
「後半2レースは15ノットからガストで20ノットを超える吹きのレースとなりました。蛭田が25番前後でがんばり、あと一息でゴールドフリートに残れるところでした。ゴールドフリートは英国を含めて26か国が残りましたので、国枠とりはシルバーフリートに4枠残っています。今日の順位だと2番目なので枠取り圏内に残っています。今日まではゴールドに残ることを目標にしていましたが、明日からはシルバーフリートの中で4位以内に入ることが絶対条件となります。心を強くもち、それぞれの課題をスタート前に入念に練習してレースに挑もうと、夜のミーティングで話合いました。熱い戦いを覚悟して、明日からのレースに取り組みます」
【470級・男子】
松永組と原田組がゴールドフリートに残りました。両組共に本日の最終レースでは意地を見せ、価値ある順位を取りました。実力は世界トップレベルです。決勝シリーズでの頑張りに期待です。
〔中村健次ナショナルコーチコメント〕
「ゴールドに2組が残ることは実力から見ても想定内のことなのでとくにコメントすることはないが、あえて辛口とすれば今日などは刻々と変化する局面に早くから気づいて戦ってほしかった。2組はレースの大局観を持っている。決勝シリーズでは風が強くなる気配だ。ボートスピードもさることながら、持ち前の判断力を発揮してさらに上位を目指してほしい」
《日本ナショナルチーム成績》
(12月7日暫定成績)*記載の国別順位には英国は含まず
■前半種目
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
本日までの5レースを以って予選終了。明日から決勝3レース
国別順位:16位
33位 須長 由季(ミキハウス)(22)-16-10-17-16 59点
40位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)6-(24)-21-21-20 68点
41位 大西 富士子(TEARS)8-5-(29)-28-28 69点
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
本日までの5レースを以って予選終了。明日から決勝3レース
国別順位:27位
56位 蛭田 香名子(豊田自動織機)18-26-(42)-26-27 97点
68位 高橋 香(福島県セーリング連盟)24-39-30-25-(41) 128点
73位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)(47)-34-31-39-32 136点
92位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)BFD(52)-45-44-41-39 169点
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
本日までの5レースを以って予選終了。
明日からの予定が変更され、決勝シリーズが開始されることになりました。
国別順位:13位
17位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)3-4-17-(18)-6 30点
25位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)(18)-17-13-15-4 49点
57位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)17-26-31-BFD(41)-12-25 110点
41位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)21-(28)-18-19-17 75点
55位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)30-15-23-(32)-25 94点
■後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
国別順位:
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
岩山 周平(NT外・琉球大学)
尾川 潤(NT外・島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
2日目
サンダーストーム襲来
悪天候により本日のレース中止
12月6日
気象予報で「サンダーストーム」襲来が告げられ、大会本部は午前から安全のため全フリートに陸上待機を命じました。空には時たま稲妻が走り、雷鳴が轟く不気味な空模様となりました。気温も20°まで下がり、肌寒ささえ感じる1日になりました。
午後に入ると天候はますます悪化、雨風が止む気配はなく、結局長い待機の末、本日のレースはすべてキャンセルとなりました。これにより予定されていた予備日は振替レース日となります。
(昨日記載の暫定順位が確定段階で一部選手に変更がありました。ご確認ください)
《日本ナショナルチーム成績》(12月5日現在)
前半種目:3日目まで予選、その後決勝
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
国別順位:7位
37位 須長 由季(ミキハウス)22-16
29位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)6-24
11位 大西 富士子(TEARS)8-5
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
国別順位:26位
44位 蛭田 香名子(豊田自動織機)18-26
65位 高橋 香(福島県セーリング連盟)24-39
84位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)47-34
98位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)BFD(52)-45
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
国別順位:2位
3位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)3-4
37位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)18-17
45位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)17-26
51位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)21-28
47位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)30-15
後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
国別順位:
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
岩山 周平(NT外・琉球大学)
尾川 潤(NT外・島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
1日目
真夏突入の西豪・パース・フリーマントル
ロンドン五輪出場を懸けたNTの大一番 いよいよスタート
前半組 初日、470男子・松永組3-4 総合3位につける
RS:X女子・大西8-5 総合11位の好発進
2012年ロンドン五輪・セーリング競技の各種目参加国枠獲得と日本代表第1次候補チーム・選手を選出する「2011年セーリング種目合同世界選手権」(国際セーリング連盟主催)が西オーストラリアのパース・フリーマントルにて開幕しました。
http://www.perth2011.com/
日本はJSAFナショナルチーム(6艇種・8種目・28名)と自費参加の4名(2種目)を加えた全32名の選手が参加しています。
http://jsaf-osc.jp/_userdata/2011perth_JPNplayer.pdf
参加国枠取りと日本代表の座獲得に1歩近づくためのこの大会は前半種目と後半種目に分かれ18日まで続きます。五輪キャンペーンを張るJSAFナショナルチームにとっては文字通りの大一番となります。
http://jsaf-osc.jp/_userdata/2012London_sankakokuwa.pdf
大会参加国数は76か国。789艇がエントリーしています。
日本チームはフリーマントル13か所のチームごとの宿舎に分散、先月早めに当地入り、連日の練習と調整を経て準備万端で大会を迎えました。
12月5日
本日から前半組の種目、ウインドサーフィン・RS:X級女子、レーザーラジアル級、470級男子の3種目が始まり、中風の中、それぞれ2レースを消化しました。(今回はレース海面が5海面設定され種目ごとに指定されています)
当地は本格的な夏を迎え、まばゆいばかりの太陽の下、日中の気温は33℃に達しました。
風は各海面とも概ね200~210°、風速は8~12kt.のコンディションでした。
【RS:X級・女子】
中風を得意とする大西がコースをよく読み8-5にまとめ総合11位の好発進を果たしました。国別順位も7位につけ幸先良いスタートを切りました。
〔宮野幹弘コーチコメント〕
『風にムラがあり、難しい海面だった。3選手とも健闘を見せたが、大西がシングル2本にまとめて上位につけることができた。まだ初日だしこの先の風条件によって順位は変動するはず。先は長いので3人とも、とにかくコースをしっかり読んで走ってほしい』
【レーザーラジアル級】
105艇の大フリート種目。上位3分の1は強豪揃いです。その中、蛭田が18-26の頑張りを見せ総合44位につけました。国枠順位は26位スタートです。
〔斉藤愛子コーチコメント〕
『海面はさほど難しくはなかった印象を持った。選手によってはもったいない走りがあった。一生懸命戦っているのは理解できるが、時に焦点がずれているようにも見える。強い気持を持って、あわてずに、自分のレースをできるように頑張ってほしい』
【470級・男子】
初日のハイライトは松永・今村組の走りにつきます。スキッパーの松永は1週間前から数年前に患ったぎっくり腰が再発し、前日までまともに歩ける状態ではなく、出場が危ぶまれていましたが、有事に備えて現地入りしたオリ特トレーナーの治療を受け、痛みも改善し、勇を奮っての出場になりました。結果は3-4の総合3位。2レースとも有利な右海面を読み切り「土壇場に強い松永」の面目躍如となる走りを見せつけました。
〔松永鉄也選手のコメント〕
『なんと言っても、乗れたことがうれしかった。流れに逆らわず、風に素直に走らせたことがよかった。クルーの今村にも大いに助けられ、感謝したい。明日からも頑張る』
〔中村健次ナショナルコーチコメント〕
『ロンドン五輪選考である本大会は選手にとって、結果を残すべく重要な大会であることは言うまでもないが、その中で風を冷静に読み、かつ海面の状況を判断できたチームが初日の好成績を残せたと言える。ただ、風向は安定しているものの、レベル拮抗の中では微妙な風の強弱で大きく順位に差がつく非常にシビアなレースでもあった。
まだ、初日を終えたばかりでどうこう言える状況ではないが、選手皆がより上位を目指し、ハイレベルなレースをして欲しいと願うばかりだ』
《日本ナショナルチーム成績》(12月5日現在)
前半種目:3日目まで予選、その後決勝
●RS:X級女子
(35か国70艇・2011国枠20・内定基準:20位以内 or 国別12位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
国別順位:7位
38位 須長 由季(ミキハウス)22-16
28位 小菅 寧子(J-WILL PARTNERS)6-24
11位 大西 富士子(TEARS)8-5
●レーザーラジアル級
(51か国105艇・2011国枠29・内定基準:国別15位以内・5日~11日・予備日9日 MR・11日)
国別順位:26位
44位 蛭田 香名子(豊田自動織機)18-26
66位 高橋 香(福島県セーリング連盟)24-40
84位 長谷川 哲子(NT外・豊田自動織機)47-34
100位 原田 小夜子(NT外・鹿屋体育大学)BFD(52)-46
●470級男子
(39か国86艇・2011国枠19・内定基準:15位以内or国別10位以内・5日~11日・予備日8日 MR・11日)
国別順位:2位
3位 松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)3-4
37位 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)18-17
45位 石川 裕也・柳川 祥一組(関東自動車工業)30-15
50位 前田 弘樹・野呂 英輔組(エス・ピーネットワーク)21-28
47位 渡辺 哲雄・八山 慎司組(エス・ピーネットワーク)30-15
後半種目:3日目まで予選(スター級のみ4日目まで)、その後決勝
●スター級
(24か国50艇・2011国枠11・内定基準:国別11位以内・11日~17日・予備日15日 MR・17日)
国別順位:
鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子
(45か国97艇・2011国枠28・内定基準:20位以内or国別12位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
富澤 慎(関東自動車工業)
金子 岳司(大垣共立銀行)
NT外 岩山 周平(琉球大学)
NT外 尾川 潤(島精機製作所)
●レーザー級
(66か国149艇・2011国枠35・内定基準:国別15位以内・12日~18日・予備日16日 MR・18日)
国別順位:
安田 真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピーネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
●470級女子
(28か国53艇・2011国枠14・内定基準:12位以内or国別10位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級
(29か国74艇・2011国枠14・内定基準:国別14位以内・12日~18日・予備日15日 MR・18日)
国別順位:
牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)