TOP-B.png

ba_競技活動レポート.png

ラジアル(Y&M)世界選手権

 
2009レーザーラジアル(ユース&メンズ)
世界選手権 in唐津          報告:佐々木 共之・高橋 航


日 程2009年8月3日~10日(レース:予選8月5日~8日・決勝8月9日~10日)
開催地:日本・唐津
出場者男子34名、ユース男子31名、ユース女子10
参加艇数:男子61艇、ユース男子61艇、ユース女子39艇
大会公式サイトhttp://www.karatsu-sports.jp/yacht/
成績サイトhttp://www.karatsu-sports.jp/yacht/result.html


女子ワールドに続きユース&メンズの世界選手権開幕

2009 World Laser Radial Youth Championship及び2009 World Laser Radial Men’s Championshipが始まりました。
メンズは16カ国61名の選手、ユース(U-19)男子は26カ国101名の選手、ユース(U-19)女子は16カ国39名の選手が参加します。
日本からはメンズに34名、ユース男子31名、ユース女子10が挑戦します。
Women’sの喧噪もつかの間、運営スタッフは休む間も無く大会の準備に奔走しています。

本日は、受付と計測を行いました。先日まで吹いていた強めの風は止んでしまい、日差しの強い暑い日となりました。ユース選手は、計測開始の1時間前から集まりだし、順番待ちの長い列を作りました。

お昼過ぎから、ユースは海上練習となりました。ユースチームには、出艇前体操というウォーミングアップメニューが作成されています。出艇前に一度集合し、この体操を行います。関節可動域を大きくする動きが多く取り入れられているため、セーリングの動きがスムーズになるように考えられています。

海上では10ノット前後の風速で10°付近の海風が入る中、5~6艇のグループに分かれレース海面まで帆走練習をしながら移動し、スピードのチェックを行いました。ユースだけでも30艇の大所帯なので、レース練習のコース設定にしても大きくなってしまいます。そこへ、海外からのチーム、メンズの選手が混じり60艇近いフリートでのレース練習となりました。もっとも、通常では体験できない練習であり、ユース選手にとっては面白かったと思います。良い場面も見られましたが、日本チームのメンバーがトップで回っては来られません。しかし、良いところを吸収し調整していきたいと思います。

2日目


さあ明日から本番!頑張れ!日本チーム

0908_radial-M_Y_1-1.jpg唐津市内の広場での開会式0908_radial-M_Y_1-3.jpg海外参加選手と記念撮影大会としては、計測と受付の2日目です。
日本のユース選手の多くは計測が完了しているため、海上練習となりました。明日からのレースに備え、コーチボートの割り振りや出艇前のスケジューリングといった流れの把握も兼ねていました。
そして、コンディションは唐津ワールドの風が戻ってきました。30~40°の海風、風速7mにサーフィングのしやすい波です。少し曇りがちで、晴れ渡らないのがもったいないですが、風はワールドの風です。このよい風の中、コース練習とプラクティスレースを行いました。スタート練習をメインに行い(30艇以上での練習になるため通常のレースのスタートにかなり近いです)、上下コースでのコース練習を行っています。多くの選手のスタートの感覚は良くなってきています。バウを出し、その後のスピードに乗れれば何名かの選手はよいレースをしてくれそうな雰囲気です。本日も、良い風の中しっかり練習ができ、明日へのレースに向けて良い調整ができました。
18時半からは、唐津駅の広場で開会式が行われました。駅の目の前の広場ということもあって、唐津市の皆さんも見にお出でいただいたようでした。開会式では、開催国の国旗が君が代とともに掲揚されました。隣に座っていたユース選手は、「表彰式でも国旗をあげます」と気合十分です。その後の、レセプションでは和太鼓が披露され、海外からの選手・コーチには特に評判がよく、歓声が上がっていました。
明日から、いよいよ本番が始まります。レーザー4.7ワールドでは日本人選手が大健闘をしました。その流れに便乗し、6日間のシリーズを戦いたいと思います。総勢60人近い日本チームであるため、ホームのアドバンテージを活かし、元気にレースができればと思います。

3日目


吹きあがる唐津の風。頑張れ日本チーム!

0908_radial-M_Y_3-1.JPG北東の風30度、風速9mレース初日を迎えました。メンズの選手は、それぞれの時間で集合し出艇の準備をします。ユースチームは、9時半からミーティングを行い出艇前体操をします。2班に分かれてかけ声をかけながら、アップをしていきます。それを遠巻きにメンズの選手が応援してくれます。レース初日の朝は、良い雰囲気で準備ができました。

30分弱かけてレース海面に着くと、30°、風速8m前後の風がしっかり入っています。1レース目はこの風でレースが行われ、その後、風はさらに上がり平均10mガスト12mの中で、2レース目が行われました。海面だけ見ると日本の海とは思えない感じです。さすが唐津、世界選手権にふさわしい風が惜しみなく吹いています。このワールドの洗礼を国内でもしっかり味わえた1日となりました。

0908_radial-M_Y_3-2.jpg本日、日本人ユース男子トップの南里選手0908_radial-M_Y_3-3.JPG本日、日本人ユース女子トップの多田選手ユース男子の、先発スタート組は唐津の南里選手が好調な出だしを切りました。12位と20位でトータル29位の発進です。スタートを無難な位置から出て、右展開するトップフリートに乗っていきます。クローズのスピードが良く1上を良い順位で回ります。その後のリーチングとフリーで順位を落としてしまいますが、レース後の帰りに佐々木コーチからアドバイスをもらい微調整したので明日は大丈夫です。南里選手を追いかけるのは、後発スタートの横田選手です。果敢にスタートで右展開を試みるのですが、ファーストタックが思うように打てず苦戦しました。30位、33位で62位の発進です。ゴールドフリートのボーダーが少し上にあるので、もう少し踏ん張りたいところです。ダウンウィンドは好調の様子で、上りが良い位置に持ってこれさえすれば、さらに順位を上げることができます。

ユース女子は、ブラジルユースワールド、ラジアル女子ワールド、そして本大会とワールド3連発の多田桃子選手が、8位と12位と海外勢に引けをとらない走り出しをしました。疲れをほとんど見せず、前に伸びるクローズで走ってきます。ここからさらに上位を目指して、勝負していってもらいたいものです。

メンズは、永井久規選手が速さを見せつけましたが、ゲートマーク(ゲートの内側を回航しなければならない)の回航方法の違反で、他艇から抗議を受け1レース目が失格となってしまいました。しかし、本人曰く「吹いていれば2位は堅いよ」とのことでした。本日、日本人トップにつけたのは藤村智一選手です。12位と15位でトータル11位の初日となりました。

良く吹いた1日でした。このコンディションはまだ続きそうです。ここは、ホーム。明日からも良い風が吹くことを願っています。

4日目


レース2日目、メンズ・永井選手6位につける

0908_radial-M_Y_4-1.JPG出艇前のミーティング風景0908_radial-M_Y_4-3.JPGラジアルMENのスタート今朝は、雨がちらつく曇り空でした。朝の散歩で海を見に行くと風が無く、喜んでいるユース選手もいました。しかし、予報は昨日と変わらないと出ています。

ユース男子の最初のグループは予定通り11時半予告のため9時半からミーティングを行い出艇前体操となりました。昨日は、出艇が少し遅く海面に着いてからの時間が少なかったので、早めに出艇するようにしました。そして、海面に向かうまでには5mの風が入ってくるようになりました。R3は、25°の海風、7m前後で始まりました。R4は、風は8m強まで上がりました。十分な風が唐津湾に吹いています。レース委員会は粛々とレースを進め、その運営技量の高さをアピールしています。

昨日より風が落ちたので日本チームは「行け行けムード」でした。しかし、今日もまたユースチームにとっては海外選手との差をしっかり意識させられる1日となりました。7m前後の順風なのですが、ちょうど全員がフルパワーで走れる風であるため、波の対応とかセールセッティングにおいて微妙な差が生まれてきます。上マークまで約2000mあるため、ボートスピードの差が少しずつ距離に表れていき、前を走る海外勢とそれを追いかける日本勢という展開になってしまいます。日本の多くの選手が波に叩かれてしまうことが課題で、その対策が必要です。昨日のように風が強くないので、アウトホールを出し目にしてパワーのあるセールを作ろうというアドバイスがありました。

女子の多田選手は上位に絡み、ワールドのレースを体感しています。海外勢ともボートスピードが劣らないため、レースを組み立てることができています。しかしながらその他の選手は、トップ艇が見えないくらい差をつけられてしまい、下位グループかつ日本人同士の戦いとなっています。女子のトップを走るAshley Stoddartは抜群の速さを見せ、2位グループを大きく離してレースをしています。

0908_radial-M_Y_4-2.JPGラジアルMEN R3でトップフィニッシュの永井選手メンズは、永井選手がR3でトップフィニッシュを決めました。通算6位につけました。それを追いかけるのは藤村選手で15位、先日より少し順位を落としてしまいました。檜皮選手はR4でシングルをとり19位にいます。少しでも風が落ち、シフティーになればまだまだ順位を上げることができます。唐津のエース、渡辺選手は通算20位と少し出遅れています。陸の仕切りと選手のかけ持ちのため大変ですが、まだまだ頑張ってもらいたいと思います。

2日目が終わり、順調にレースを消化しています。ユースチームはレース後に、徹底してクーリングダウンをしているため、疲労の蓄積が抑えられているようです。

前半戦、まだまだ元気に戦います。

5日目


目指せ、オールラウンドプレーヤーを

0908_radial-M_Y_5-1.JPGレース前の海面チェック、今日はがんばるぞー0908_radial-M_Y_5-2.JPG軽風ならまかせろとばかりにトップグループにくらいつく脇坂選手唐津は久々の青空となりました。
朝は、唐津城の奥の海岸に靄がかかり幻想的な風景を作り出していました。気温が上がるにつれて入道雲が発生し、日本の夏の風景ができていました。

風は日ごとに落ち、今日の出艇はオンデッキでレース海面に向かいました。R5は定刻通り345°、3.5mの風で始まりました。男子イエローグループでは、脇坂選手がシングルフィニッシュをしました。スタートには失敗したのですが、すぐに右展開をして右のブローで良い位置につけます。最終マークまで5位をキープし、回航前に1つ前の艇が42条違反のホイッスルを吹かれたため4位に浮上。フィニッシュラインまでは抑え合いで順位をキープしました。同グループの日本人2番手は、川村選手で13位。それを埼玉選手が14位で追いかけてフィニッシュとなりました。彼ら3人は昨年の11月に4.7級から始め、4月からラジアルに挑戦してきました。OPからのステップアップ組で、レーザーでも着実にスキルアップしています。彼らは軽風域では海外勢と互角に戦えることを見せてくれました。R6になるとだんだんと風が上がっていき15°、7mとなりました。こうなると1本目のような光るところは無くなってしまい、苦戦の展開となりました。

女子選手もスタート後の上マークまでは中盤辺りに入れるようなのですが、2回目の上りで順位を下げてしまい、いつもの定位置になってしまいます。この風域がボートスピードの差が大きくなる分かれ目のようです。

メンズも今日は苦戦している様子がうかがえました。メンズの海外勢は、ダウンウィンドに高いポテンシャルを持っており、上マーク回航後に差を開かられてしまいます。なかなかシングルで回航してくる様子が見られません。中盤はかなり混戦しているようで、少しの判断ミスやマーク回航のミスが順位に影響しているようでした。

ユース男子にとっては、予選通過か否かの正念場の1日となりました。風の弱い中で、途中までは良いところにつけているのですが、それをキープできずせっかくのチャンスを活かすことができませんでした。残り1日を大事にし、なんとしてでもゴールド入りをしてほしいと思います。

0908_radial-M_Y_5-3.JPG第5レースフリートをリードするタイ Bualong選手今回は、メンズ、ユース男子においてアジア勢が健闘しています。ユース男子にタイから参加のKeerati Bualongは、ISAFユースワールドの代表でもあり、はイエローグループをリードしていました。彼は、強風、軽風共に良い走りをしており、これからもトップ選手になる可能性を多く秘めています。

 明日は、風向が変わる予報です。最後まであきらめず、1つでも上に上がれるようにトライしてほしいものです。

6日目


ユース・南里38位/95艇
ユース女子・多田15位/39艇
男子・永井6位/58艇

0908_radial-M_Y_6-1.JPG出艇前風景0908_radial-M_Y_6-2.JPGユース男子でゴールドフリートへ進む南里選手今日は大会初の風待ちで始まりました。唐津湾には霧がかかってしまい、視界が晴れず出艇を見合わせました。
会場の中央には、レーザーカフェ用の大きなテントがあります。このテントは選手にとってとてもありがたいもので、日陰で時間を過ごせます。十分な椅子があり、ほぼ全員が座れるスペースもあります。
その後、北の海風がだんだんと入ってきて、結局はいつもの出艇時間より15分遅れての出艇となりました。

レースが始まる時間になるといつもの風が吹いてきました。R7、R8とも15~20°の風向で風速7~8mで行われました。

ユース男子にとっては、予選最終日。ゴールド入りか、シルバー残留かが決まります。気合いを入れての勝負となりました。ゴールド入りのボーダーに乗っていた南里選手は、R7を2上まで2位をキープし、ダウンウィンドで抜かれてしまいましたが、4位フィニッシュを決めました。R7はスタートを失敗しましたが右展開をしたのが奏功し、序盤からいいレースができました。ダウンウィンドにおいて、南里選手を抜いていく海外選手はうまく波に乗れていて、大きな波を拾ったときの加速ぶりは遠目からもよく分かります。R8の南里選手はスタートの失敗を挽回できず20位のフィニッシュとなってしまいました。しかしながら、南里選手はゴールドフリート入りを決めることができました。久々のグッドニュースで、本人を含め関係者も喜んでいます。地元選手の健闘に、プレスもインタビューを行っていました。何はともあれひと安心です。しかしながら、その他の日本人選手はシルバー残りとなってしまいました。彼らの課題はボートスピードです。そこは、分かっているものの解決できていないのが現実で、いささか歯がゆさを感じます。

ユース女子は、単一フリートで行われるため、ゴールドとシルバーには分けず同じフリートでこの後もレースが続きます。女子ワールドから連続して参戦しているのは、多田選手と長堀選手です。長堀選手は、日本選手の中では健闘しており、小柄ながらも元気にレースをしています。そのガッツには感心します。残念ながら、トップクラスの女子と後半組の女子との差はかなり大きなものがあります。それにめげずに最後まであきらめず勝負してもらいたいと思います。

メンズは、永井久規選手が1位と4位をとり、調子を戻してきました。メンズのフリートも単一フリートですからこのままレースが続きます。フリートは、当然、下マークへ集団で下ってきます。その中に飲み込まれると、抜け出すのにはそれなりのテクニックが必要になってきます。それ故、上位に上がるには高いレベルが求められています。

レースが始まりいよいよ後半戦に突入しました。どの選手もさすがに疲労の色が見えてきます。しかし、毎日よい風に恵まれて十分なレースができています。これは唐津の皆さん、参加選手にとってもハッピーなことです。そして、今日は国際交流パーティーが唐津市の主催で行われました。夏祭りと盆踊りを体験できて、すべての選手がリフレッシュできたようです。明日からは、決勝シリーズ。残すところ2日です。気合いで頑張りましょう。
期待しています!

7日目


小さい判断ミス、技術的ミス
これを少なくすることが大きな課題

0908_radial-M_Y_7-1.JPGセールチューニングを変えてのレースは順位を上げました0908_radial-M_Y_7-2.JPG4.7ワールドから連戦の多田選手、連日の強風にもめげず頑張ってます今日からユース男子は、決勝レースとなりました。そのため、スタート順が変更され、ユース男子シルバーフリートが最後の組でのスタートとなります。
ハーバーでは台風の影響か朝から風が吹いており、南に流れる雲のスピードはとても速く、風が上がっていきそうな雰囲気でした。この風は昨日から吹いているため、海面には高めの波が残るコンディションとなりました。30°、8~9mの風でレースは始まりました。

ユース男子のゴールドフリート、ユース女子のスタートまでは順調に進みましたが、メンズ、ユース男子シルバーフリートになるとゼネラルリコールを連発してしまい、なかなかレースが始まりませんでした。後半戦に入り、メンズの上位陣は気合いが入っている様子でした。ブラックフラッグでもゼネラルリコールをするので、もちろん失格になってしまう艇もいました。

ユース女子は、運営艇から見ている方の見解だと、海外勢が海面と風に慣れてきたため、その潜在能力を十分に発揮できるようになってきているとのことです。確かに、上位10艇は不動の感じがあり、その中にはなかなか食い込めないようです。下位グループも、日本チームで固定してしまっているようで、なかなか脱出できません。

ユース男子のゴールドに残った南里選手は、肩に力が入ってしまったのか、リコールと30番台後半というスコアをとってしまいました。ゴールドで戦うことの難しさを感じています。多くの日本チームのユース男子はシルバーフリートにいます。シルバーフリートといえどその実力は、お互いに接近しています。テクニック的には同じなはずなのですが、日本チームはシルバーの中でも上位には入ることができません。これは、少しの判断ミスや技術ミスが大きく影響しているためで、ちょっとしたところで順位が変動してしまいます。やはり、ここは世界選手権であることを意識させられます。

いずれにしても今日の日本選手たちは思うように戦えなかった1日でした。根本的な技術の未熟さを感じることとなりました。この状況から一歩脱却できないと次のステージは見えてきません。

明日は最終日です。女子ワールドから、風は十分過ぎるほど吹いてくれています。残り1日も吹き過ぎぐらいでちょうどよいので、風のある中でシリーズが閉められればと思います。最終日も積極的なレースをしていきたいものです。

8日目


強風下の走りに課題を見たワールド大会閉幕

0908_radial-M_Y_8-1.JPGU-17で3位の多田選手0908_radial-M_Y_8-2.JPG最終日に気力で上位にくらい着く高橋選手長かった唐津ワールドも最終日を迎えました。今日も朝から霧がかかっており、視界が良くない状況です。しかし、出艇時間になるとやや晴れてきて、定刻通りに出艇していきました。レース海面では、上マークがなかなか見えないくらいまだ霧が残っていました。風は、シリーズ中もっとも弱い感じで、4~5m 30°付近のコンディションでレースは始まりました。レース前に、しっかりと走り合わせをしてレースに臨みました。
そのまま、風は上がることなく弱めの風でレースは進みました。メンズでは永井久規選
手が前日まで3位圏内を狙える位置におり、果敢に2レースを勝負しましたが残念ながら3位に1点及ばない4位となりました。
ユース女子は、U17の部で多田選手が3位。最終レースでは、高橋友海選手がシングルフィニッシュをすることができました。この二人はまだ高校2年生です。来年も再挑戦してもらいたいものです。
ユース男子のゴールドに残った南里選手は、風が弱めのコンディションで苦戦を強いられました。しかし、吹いている中でのボートスピードは世界に劣っていません。さらなる活躍が期待されます。ユース男子の多くはシルバーフリートでした。しかし、レースをするにつれて彼らも上達していく感じが見てとれました。やはり、風が吹いている中で長期間のレースをするということは、なかなか日本では経験できません。幸いなことに今回それを多くのユースセーラーが経験できました。加えて、指導者や父兄もその内容を目の当たりにしました。この経験は、次のステップにつながります。来年挑戦できるユース選手は、今回の順位を1つでも上げられるようにここからのトレーニングを続けていってもらいたいと思います。

女子ワールドに続いて、メンズとユースのワールドも閉幕しました。奇跡的に風が吹き続けたシリーズとなりました。唐津の風の神に感謝します。今回は日本開催ということもあって、大会のスタッフやボランティアの方々の運営ぶりをよく見ることができました。やはり、大会を支えてくれる方々がいてこそレースは成立するということを再認識した次第です。スタッフとボランティアの方々に感謝をささげたいと思います。
そして、大会期間中応援していただいた方々に重ねて御礼を申し上げます。

レポートをお読みいただき、ありがとうございました。

0908_radial-M_Y_8-3.JPG6日間強風の大会を走りきった日本チーム

大会公式サイトhttp://www.karatsu-sports.jp/yacht/
成績サイトhttp://www.karatsu-sports.jp/yacht/result.html

Photo

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 2日目

0908_radial-M_Y_1-2.jpg0908_radial-M_Y_1-4.jpg
左:日本ユース選手、大いに盛り上がっています
右:明日の大会に向けて栄養補給?

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 3日目

0908_radial-M_Y_3-4.JPG
ワールドにふさわしい風です!

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 4日目

0908_radial-M_Y_4-4.JPG
上マーク回航の横田選手(思うように前で走れません)

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 5日目

0908_radial-M_Y_5-4.JPG0908_radial-M_Y_5-5.JPG
左:5レース13位の川村選手、現役のOPセーラー
右:ユース女子第6レースのスタート

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 6日目

0908_radial-M_Y_6-3.JPG0908_radial-M_Y_6-4.JPG
左:出艇前に実施する準備運動、体幹を刺激しセーリングに備えます
右:レースでの頑張りを誓い合うユース女子

0908_radial-M_Y_6-5.JPG0908_radial-M_Y_6-6.JPG
左:浴衣を着てごきげんのNZLチーム
右:異文化交流を楽しむ海外選手

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 7日目

0908_radial-M_Y_7-3.JPG0908_radial-M_Y_7-4.JPG
左:ユースチームを牽引するムードメーカーの前島選手
右:着艇後のひと時

ラジアル(ユース&メンズ)世界選手権 8日目

0908_radial-M_Y_8-4.JPG0908_radial-M_Y_8-5.JPG
左:風が落ちたレース第二グループの日本選手
右:世界チャンピョンに輝いたタイ-Bualong Keerati。
  レーザーではアジア初のチャンピオン

ba_過去レポート.png

●2011.12.18:2011パースワールドチャンピオンシップ後半戦 大会レポート
●2011.12.12:2011パースワールドチャンピオンシップ前半戦 大会レポート
●2011.11.14:第1回東日本大震災被災地支援セーリングクリニックレポート
●2011.10.23:江ノ島オリンピックウィーク22011大会 レポート
●2011.9.11:和歌山インターナショナルレガッタ大会 レポート
●2011.8.13:2011年 セーリング プレ五輪大会 レポート
●2011.7.17:Open Europeans Helsinki 2011(ヨーロッパ選手権2011)レポート
●2011.6.12:Sail for Gold 2011レポート
●2011.5.30:デルタロイドレガッタ2011レポート
●2011.4.30:第43回フランスオリンピックウィーク
●2011.1.11:2011年度 JSAFナショナルチーム選考レースレポート
●2010.12.11:2010アジアビーチゲームズ レースレポート
●2010.11.22:パースインターナショナルレガッタ2010 レースレポート
●2010.11.21:第16回アジア競技大会 レースレポート
●2010.10.25:JSAF和歌山インターナショナルレガッタ レースレポート
●2010.9.8:2010 レーザー級世界選手権 レースレポート
●2010.9.6:2010 RS:X級世界選手権 レースレポート
●2010.8.13:スカンジアセールフォーゴールド2010 レースレポート
●2010.7.30:韓国・日本NT合同強化合宿 レポート
●2010.7.23:ISAFユースワールド レースレポート
●2010.7.21:470級2010世界選手権大会 レースレポート
●2010.7.17:レーザーラジアル級世界選手権大会 レースレポート
●2010.7.13:49er級2010ヨーロッパ選手権大会 レースレポート
●2010.7.12:RS:X級2010ヨーロッパ選手権大会 レースレポート
●2010.6.13:スター級2010ヨーロッパ選手権大会 レースレポート
●2010.5.31:ISAFワールドカップ第5戦 デルタロイドレガッタ レースレポート
●2010.5.18:エキスパート・オリンピック・ガルダレガッタ レースレポート
●2010.5.7:レーザー級 NT合同強化合宿レポート
●2010.5.1:ISAFワールドカップ第4戦 第42回イエールオリンピックウイーク
●2010.4.9:レーザー4.7ユース世界選手権 レースレポート
●2010.3.31:第14回 アジア選手権 レースレポート
●2010.3.29:2010年度ユース日本代表選考レースレポート
●2010.2.18:2010年度 JSAFナショナルチーム選考レースレポート
●2010.2.2:ISAF ワールドカップ 第2戦 マイアミ OCRレースレポート
●2010.1.27:ユース選手の目標・目的を明確にしたユース合宿レポート
●2010.1.24:ノースアメリカンチャンピオンシップレポート
●2010.1.13:レーザー級・ラジアル級合同合宿レポート
●2010.1.13:2010年 49er世界選手権大会 レースレポート
●2009.12.14:第5回東アジア競技大会 レースレポート
●2009.12.9:49er全日本選手権大会 レースレポート
●2009.11.29:全日本470級ヨット選手権大会 レースレポート
●2009.11.24:470級国内強化合宿レポート
●2009.10.19:和歌山インターナショナルレガッタ レースレポート
●2009.9.23:Skandia Sail For Gold Regatta (ISAFワールドカップ最終戦・第7戦)現地レポート
●2009.9.12:2009 RS:X級世界選手権大会 in イギリス 現地レポート
●2009.8.31:2009 470級世界選手権大会 inデンマーク 現地レポート
●2009.8.29:2009レーザー級世界選手権inカナダ 現地レポート
●2009.8.18:2009レーザーラジアル(Y&M)世界選手権in唐津 現地レポート
●2009.8.10:2009スター級世界選手権inスウェーデン 現地レポート
●2009.8.5:レーザーラジアル級世界選手権in唐津 現地レポート
●2009.7.30:レーザーラジアル級世界選手権事前合宿レポート
●2009.7.22:49er級2009年世界選手権大会inイタリア 現地レポート
●2009.7.12:スター級2009年ヨーロッパ選手権inドイツ 現地レポート
●2009.5.18:ラジアル女子 海外選手招聘合宿レポート
●2009.4.23:第41回フランス・イエール オリンピックウイーク
●2009.2.20:JSAFインターナショナルレガッタ