SFG2011
Sail for GOLD 2011
(セーリングワールドカップレガッタ第6戦)
レポート:斎藤愛子 & 帯同スタッフ
編集:オリ特 広報委員会
6月6日のレース開幕へむけて、英国・SFG(Sail For Gold)大会の受付が始まりました。昨年まではワールドカップの最終戦として8月に開催されていましたが、今年はオリンピック前年にあたり、8月にはプレ五輪が開催されるため、時期を早めての開催となります。大会本部の発表では62カ国、755艇、1,072選手の参加規模となっています。
日 程:6月3日~5日 受付・計測
6月6日~8日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
4レース以下の場合は9日以降に4レース終了するまで予選
6月9日~10日 決勝ラウンド 5レース予定(49erは6レース)
6月11日 メダルレース(上位10艇のみ)
開催地:英国・ウェイマス
来年、ロンドン五輪・セーリング競技が開催される場所です。ロンドンから南西に172km、古くから英国の保養地として観光で栄えている街です。セーリング基地のWPNSA(Weymouth & Portland National Sailing Academy)は五輪本番のセーリング会場であり、英国・オリンピックチームのトレーニングベースです。
出場ナショナルチーム選手:
●470級男子 【28ヵ国/76艇】
松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド)
原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
石川裕也・柳川祥一組(関東自動車工業)
市野直樹・吉見亮平(関西学院大学・栄和)
渡辺哲雄・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク)
阿部幸久・森田栄納介(J.F.P)※ナショナルチーム外
前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク)※ナショナルチーム外
●470級女子【24ヵ国/46艇】
近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)
●49er級【26ヵ国/65艇】
牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●スター級【22ヵ国/42艇】
鈴木國央・和田大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
●RS:X級男子【37ヵ国/88艇】
富澤 慎(関東自動車工業)
金子岳司(大垣共立銀行)
●RS:X級女子【27ヵ国/61艇】
須長由季(ミキハウス)
小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)
●レーザー級男子【45ヵ国/128艇】
安田真之助(鹿屋体育大学)
城 航太(エス・ピー・ネットワーク)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
南里研二(玄海セーリング)※ナショナルチームホープ
永井久規(豊田合成)※ナショナルチーム外
●レーザーラジアル級女子【32ヵ国/71艇】
蛭田香名子(豊田自動織機)
高橋 香(福島県セーリング連盟)
長谷川哲子 (豊田自動織機)※ナショナルチーム外
帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
・山田 敏雄(委員長)
・中村 健次(副委員長・ナショナルコーチ)
・斉藤 愛子・関 一人・飯島 洋一・宮野幹弘・江口典秀
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
今大会、チームJAPANは五輪本番の諸準備を始めており、日本から文部科学省が推進しているチーム「ニッポン」マルチ・サポート事業のJISS(国立スポーツ科学センター)メンバーもウェイマスに到着しています。エリア内の風実測を行うチーム(鹿取、岡本、藤原、萩原)、本番のサポート体制を整えるための事前調査を行うチーム(居石、近藤)、コンディショニングのチェック(前田)がそれぞれ現地活動します。とくに風実測については4艇の測定ボートをエリアに配置してデータの蓄積を行います。チームJAPANの活躍を陰で支える日本の英知がここにも集結しています。
また、今回はすでにHP等でご報告していますが、東日本大震災被災セーラー復興支援のオリ特・海外キャンペーンを現地展開しています。特設ブースにての実務は松岡けい(オリ特/マルチ・サポート)が担当、同じスタッフとして英国・サザンプトン在住の鈴木祥子ご夫妻がボランティアとして参加していただいています(このキャンペーン模様についてはあらためてご報告します)。鈴木祥子さんには一昨年からチームJAPANの宿泊関係をはじめとして各種の準備・手配なども担当していただいています。心強い限りです。
このほか、今大会では多くの国がプレ五輪代表(8月・ウェイマス)を決定したり、五輪本番の選考の一部にしています。日本はとくに選考がかかっているわけではありませんので、本番の会場で、できるだけ多くの情報を収集し、特徴ある海面に慣れることが重要です。470女子の近藤・田畑組はワールドカップ第5戦(5月・オランダ・メデンブリック)でも銀メダルを獲得しており、今回もウェイマスでの2連覇を目指しています。他国が選考で緊張する中、日本選手はマイペースで確実なレースをしてもらいたいと思います。
大会を通し、日本選手がよい走りができますよう、皆様の応援をよろしくお願いいたします。
チャリティーブースを訪れた海外セーラーロンドンから日本のマスコミが取材に見え、被災地セーラーのレーザーラジアル・高橋香選手にインタビュー
カフェテリアの一角に設けられたJSAF東日本大震災被災セーラー復興支援ブース右、左はボランティア参加の英国在住・鈴木祥子夫妻(二女さんを抱っこ)
1日目
大会初日 日本チーム そろりと発進
予選ラウンド第1日:6月6日
初日は風待ちから始まりました。午前9時にAP旗があがり、陸上待機。北寄りの風が西に変化しだした昼頃に49erから順番に出艇し、最後になったラジアルクラスが17:05にAP降下でした。スター、レーザー、ラジアルは1レースしかできず、しかもラジアルチームが陸へ戻ったのは20時を回っていました。欧州は夜遅くまでレースをしますが、第1日目からこれではたいへんです。
【中村健次ナショナルコーチの報告】
470級男子・女子はちょうど風の吹き始めるタイミングでレースが始まり、風の予測がとても難しい中でのレースとなりました。日本チームは初日をまとめた上位チームを明日から追いかける展開となります。
今回、風調査チームも仲間入りし、風の入り方・傾向の調査を始めています。直ぐに答えは出ないですが、日々新しい発見やアイ ディアが生まれてきています。
まだ大会は始まったばかりです。とは言え、世界の強豪が勢ぞろいしています。現在の日本チームの実力が試される大会であることには違いありません。470級だけでなく、すべてのクラスの成果・成長に期待し、チーム一丸となってサポートして行きたいと思います。
【日本選手の成績】
●470級男子〔28カ国/77艇〕
「今日は誰が良かったのですか?」(松永)というように、みんなアップダウンのある1日となりました。2レースを行いましたが、中盤を走るばかりで、コースの右展開になってしまうと前に行かれなかったようです。
24位 原田・吉田組(アビームコンサルティング)5-21
31位 松永・今村組(スリーボンド)15-15
37位 市野・吉見(関西学院大学・栄和)17-19
40位 前田・野呂組(エス・ピー・ネットワーク)26-15
56位 渡辺・八山組(エス・ピー・ネットワーク)27-27
58位 石川・柳川組(関東自動車工業)31-25
61位 阿部・森田組(J.F.P)24-36
●470級女子〔24カ国/46艇〕
第1レースはスタート前に本部艇に掲示されたコースにミスがあり、アウターとインナーを回る集団に分かれるという混乱がありました。しかし、掲示が直されたのが準備信号直前ということで、誤ったコースを走った7艇が失格となりました。
「7分前にはアウターだったのに…今度から5分前に確認するようにします。でも、第2レース目は全艇、すごく真剣にコースボードを見ていましたよ」(田畑)
28位 近藤・田畑組(アビームコンサルティング)DSQ-9
31位 吉迫・大熊組 (ベネッセコーポレーション) 21-36
●49er級〔26カ国/64艇〕
3レースを行いました。
「1レース目はスタートから良くて3位でしたが、2レース目はトップ艇がかなり前で入り、フィニッシュ前に風が反対から吹き始め、僕らはダウンウィンドではなく、アップウィンドになってしまい、フィニッシュライン30m手前でタイムリミットになってしまいました」(高橋)
24位 牧野・高橋組(関東自動車工業)3-DNF-10
●スター級〔21カ国/41艇〕
沖の海面でフィン級といっしょですが、大混戦で迫力のあるレースぶりでした。
31位 鈴木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)31
●RS:X級男子〔37カ国/85艇〕
ポートランドハーバー内でレースをしました。富澤は先月24日から当地で練習を重ねてきましたが、今日はいまひとつ思い通りの展開ができませんでした。
53位 富澤 慎(関東自動車工業)14-39
81位 金子岳司(大垣共立銀行)39-40
●RS:X級女子〔27カ国/60艇〕
16時を過ぎた頃から海面に出ましたが、10ノット前後の南西からの風が吹き出し、2レースを行うことができました。富澤同様、早めに当地入りして練習した小菅はスピードに少し変化がでてきたようです。
29位 小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)12-17
40位 須長由季(ミキハウス)19-21
●レーザー級〔45カ国/124艇〕
一番沖の海面になってしまったレーザーですが、風が安定せず、レースのやり直しとなり、1レースしかできませんでした。上マークでは1ノットの逆潮があり、ストラテジーがわかっていないと、すぐに抜かれてしまうハードな展開でした。
69位 永井久規(豊田合成)35
97位 安田真之助(鹿屋体育大学)49
107位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク)54
109位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)55
123位 南里研二(玄海セーリング)62
●レーザーラジアル級〔35カ国/91艇〕
AP降下が17:05、レースのスタートが18:32。そして、フィニッシュしてハーバーへ戻ったのが20:05でした。朝からスタンバイしていたので、とても長い1日になりました。その中、高橋は右へシフトした風をつかみ、トップ集団のすぐ後ろでフィニッシュする健闘を見せました。
35位 高橋香(福島県セーリング連盟)18
67位 長谷川哲子 (豊田自動織機)34
83位 蛭田香名子 (豊田自動織機)42
前線が通過し、明日からは西風15ノットでレースができるのではないかと予想されます。英国らしい天気で晴れたり、雨が降ったり、目まぐるしいコンディションというべきでしょうか。
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
470級女子:近藤・田畑組 第1レース上げ潮のためスタート前に男子スタートの様子を入念に行う。虎視眈々と上位を狙いマーク回航をしていく安田選手
後ろの追撃を抑える永井選手レーザーラジアル級
RS:X級男子下マークへ向かう牧野、高橋組
混戦の上マーク回航
2日目
強い風の中 懸命に戦うチームJAPAN
49er級 牧野・高橋組 総合11位につける
断崖絶壁の景色を背景にレースを行うレーザーのフリート。
予選ラウンド第2日:6月7日
2日目は朝から南西の風が15ノット吹く中、11時定刻で各エリア2ないし3レースを行いました。ポートランドの上空には雲列ができて時折にわか雨もありましたが、13時過ぎからは晴れて、風も強まりました。
【日本選手の成績】
●470級男子〔28カ国/77艇〕
20位 原田・吉田組(アビームコンサルティング)5-21-19-3
37位 松永・今村組(スリーボンド)15-15-23-21
41位 石川・柳川組(関東自動車工業)31-25-19-12
48位 前田・野呂組(エス・ピー・ネットワーク)26-15-29-26
49位 渡辺・八山組(エス・ピー・ネットワーク)27-27-20-22
62位 市野・吉見(関西学院大学・栄和)17-19-DNC-DNC
64位 阿部・森田組(J.F.P)24-36-33-23
●470級女子〔24カ国/46艇〕
風邪気味だった近藤選手ですが、今日くらいから顔色もよくなりました。昨日はレース委員会から抗議を出されて失格となりましたが、明日、5レース以上を終われば捨てレースが生まれ、失格が消せることになり上位にジャンプアップとなります。
「今のうちに経験しておいてよかったです」(近藤)と、いたって冷静でした。
23位 近藤・田畑組(アビームコンサルティング)DSQ-9-9-17
27位 吉迫・大熊組 (ベネッセコーポレーション) 21-36-27-23
●49er級〔26カ国/64艇〕
2グループに分かれて予選をしていますが、牧野組は黄組で今日3レースを行いました。反対グループの青は2レースしかできていないので、明日、取戻しのレースを行います。牧野組はシングルに2回入り、トータルでも11位につけています。
11位 牧野・高橋組(関東自動車工業)3-DNF-10-9-7-14
●スター級〔21カ国/41艇〕
初日を31位で終え、迎えた2日目、14-20ノットの南西風の中、色々試しながらの35-16でした。これまで使用していた艇を乗り換え、調整が戻ってこない鈴木組ですが、5位で第1マークを回航するなど良いところも見え始めてきました。明日に期待です。
「フィンのゼネリコが多くて閉口しました。昨日よりもさらに沖で、予定していた3レース目を誰も待たずに戻ってきました。とにかく遠いです」(鈴木)
27位 鈴木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)31-35-16
●RS:X級男子〔37カ国/85艇〕
湾内のコースで2レースを行いました。昨日は周囲のセーラーに翻弄されて自分を見失っていた富澤でしたが、今日は少しセッティングを変えたりして、落ち着いてレースができました。少し、思い込みでセッティングしているところがあったのではないでしょうか? 今日は韓国が2位でフィニッシュしていたので、コーチのキムさんにその訳を聞きました。ブームを短くしているそうです。
39位 富澤 慎(関東自動車工業)14-39-15-14
81位 金子岳司(大垣共立銀行)39-40-42-39
●RS:X級女子〔27カ国/60艇〕
今日は先のスタートでしたので、昼過ぎには2レースを終了しました。小菅はフォームもよくなり、日々、研究しながら環境を整えています。
37位 小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)12-17-20-19
38位 須長由季(ミキハウス)19-21-17-15
●レーザー級〔45カ国/124艇〕
ラジアル女子の3レースが終わってからのスタートとなり、レーザーが実際に始まったのは15時過ぎでした。西風が吹きあがった中での強風シリーズとなりました。3レースを行い、後組にいた城がハーバーに戻ってきたのは20時近くになりました。
69位 安田真之助(鹿屋体育大学)49-29-35-32
79位 永井久規(豊田合成)35-34-45-43
95位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)55-41-38-45
99位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク)54-43-43-47
117位 南里研二(玄海セーリング)62-55-54-54
●レーザーラジアル級〔35カ国/91艇〕
レーザーと同じ海面ですが、11時からレースできました。
「きつかったです。1上は10番台で回れた時もありましたが、15位より上の選手達と比べるとスピードもスタミナも足りません。ダウンウィンドがまだとくに遅いです」(高橋)
61位 高橋 香(福島県セーリング連盟)18-38-30-32
66位 蛭田香名子 (豊田自動織機)42-34-29-23
78位 長谷川哲子 (豊田自動織機)34-37-41-33
明日で予選が終了します。ゴールドフリートとシルバーフリートに分かれるなら、できるだけゴールドに残りたいものです。470男子、RS:X男女、そして49er、さらにはレーザー、ラジアルとチームJAPANの皆が一人でも多くの選手がゴールドに残れるように懸命です。
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
スピンアップ。 今日も粘りのセーリングで上位に食らいつく牧野、高橋組
ラジアル女子のスタート。高橋(風下エンドから出ている)ラジアル曳航
世界のレベルに全く歯が立たない南里。富沢1上回航
須長世界チャンピオンと好スタート本部船ボードを確認する選手、コーチ達
3位でリーチングレグを快走する原田・吉田組
3日目
強風下の予選シリーズ最終日
470女子 近藤・田畑組 執念の走りで総合8位に浮上
470男子 原田組 松永組、49er牧野組、RS:X須長が
ゴールドフリート入り
予選最終日:6月8日 大会3日目
近藤・田畑、安定したスコアで、初日のトラブルを挽回する走りを見せる。朝のチームリーダー会議では定刻どおり470とレーザーはスタートすると伝達があったのですが、それからすぐにレース運営艇が海上へ出ると、「全エリア陸上待機」と知らせが入りました。風は27ノット、波が悪く、少し風が落ちるのを待って9時半過ぎから出艇し、レースをこなしました。49erは1レース、スターは2レースしかできませんでしたが、他のクラスは2レースを行い、予選シリーズ6レースを終了しました。235°からの風が時折25ノットを超える場面もありましたが、ほぼ15~18ノットで、よいレースコンディションでした。
【中村健次ナショナルコーチの報告】
3日目を終えましたが、世界の強豪を相手に期待していた結果にはなかなかなりません。ロンドンを前に試練が与えられている図です。しかしながら、部分的には日々改善が施され、それなりの前進ができているように見えます。
一方のマルチ事業の風調査ですが、予想以上に成果が見えてきています。詳細は次の機会に譲りますが、プロフェッショナルとしてアメリカズカップキャンペーンで活躍した鹿取氏、気象予報士の岡本氏ほかマルチ・サポートチームが我々オリ特の思いを共有し「一丸となって勝ちに行く」強い意識がこれらを導き出しているのだと思います。添付するデータはごく一部ですが、「見えない風」を「見える風」にして選手がレースに使う情報の一助になれば幸いと思っています。
さらに、7月には東大潮流調査チームも当地入りし調査を行います。仲間が増え「強いTEAM JAPAN」になると信じています。
【クラス別レポート】
●470級男子〔28カ国/77艇〕
吹いて、しかも波が悪い中で、12月のオーストラリア・パース(ISAFワールド)対策を重ねている国がよく走りました。また、英国、フランスのようにプレ五輪の代表選考がかかり、しかもパースへ向けて五輪代表予選を兼ねている国の選手達がしっかり走っています。日本は強風域の走りに進境めざましい原田組、松永組がゴールドフリートに残りました。
26位 原田・吉田組(アビームコンサルティング)5-21-19-3-19-12
31位 松永・今村組(スリーボンド)15-15-23-21-6-11
43位 石川・柳川組(関東自動車工業)31-25-19-12-21-23
51位 阿部・森田組(J.F.P)24-36-33-23-18-20
53位 前田・野呂組(エス・ピー・ネットワーク)26-15-29-26-29-24
55位 渡辺・八山組(エス・ピー・ネットワーク)27-27-20-22-28-25
59位 市野・吉見(関西学院大学・栄和)17-19-DNC-DNC-32-20
●470級女子〔24カ国/46艇〕
女子は強風番長のオランダに迫る走りを見せた近藤組が1カット(初日のDSQ)になり、23位から8位にあがりました。2レース目は吹いた中、誰よりも先にリーチングでスピンをあげ、一気に追いつくなど随所に執念の走りを見せていました。
8位 近藤・田畑組(アビームコンサルティング)DSQ-9-9-17-2-11
29位 吉迫・大熊組 (ベネッセコーポレーション) 21-36-27-23-26-30
●49er級〔26カ国/64艇〕
牧野組は昨日のうちに黄組でレースを行っていたため、今日は1日中、風が落ちるのを待って終わってしまいました。18時からRS:X女子の後に湾内でレースをする予定でしたが、結局、18~22ノットの風で中止となりました。安全確認ができなかったことが理由のようでした。
16位 牧野・高橋組(関東自動車工業)3-DNF-10-9-7-14
●スター級〔21カ国/41艇〕
2レースが実施されましたが、25ノットオーバーの強風下、鈴木組はフォアステイが切れてしまい、2レースともDNCとなりました。途中までよいレースが出来ていただけに残念なトラブルでした。幸い、修理はできましたので、明日から復帰します。
34位 鈴木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)31-35-16-DNC-DNC
●RS:X級男子〔37カ国/85艇〕
富澤が少しずつですが、走りを整えつつあります。アジアのライバル達が上位にからんで走るのが気になってしかたがないようです。また、金子は初遠征ではあるものの「もっとしっかり走れ!!」とコーチから叱咤激励されています。
29位 富澤 慎(関東自動車工業)14-39-15-14-19-11
82位 金子岳司(大垣共立銀行)39-40-42-39-41-38
●RS:X級女子〔27カ国/60艇〕
吹くと須長のスピードはトップクラスになってきました。今日は2本をシングルでまとめて前日から11人抜きしてゴールドフリートに残りました。小菅も吹きの走りがよくなってきましたが、1歩届きませんでした。
27位 須長由季(ミキハウス)19-21-17-15-3-6
37位 小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)12-17-20-19-17-18
●レーザー級〔45カ国/124艇〕
安田が10点足りずにゴールドに残れませんでした。10点というのは1レースで2点頑張っていたら残ることができた順位です。オランダ戦と比べてあとひとつの勢いがなかったことが結果に表れたのではないでしょうか。
69位 安田真之助(鹿屋体育大学)49-29-35-32-26-34
82位 永井久規(豊田合成)35-34-45-43-33-46
95位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク)54-43-43-47-41-42
97位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)55-41-38-45-50-44
113位 南里研二(玄海セーリング)62-55-54-54-50-55
●レーザーラジアル級〔35カ国/91艇〕
ラジアル女子もレーザー同様全員がシルバーフリートになりました。レベルの高いフリートですが、50位が壁になっています。少しずつの積み重ねが前を行く集団を抜くことにつながります。蛭田は第6レースで20番まであがりながら、フィニッシュ前のマークで沈をしてしまい、残念でした。
57位 高橋 香(福島県セーリング連盟)18-38-30-32-31-26
59位 蛭田香名子 (豊田自動織機)42-34-29-25-29-24
70位 長谷川哲子 (豊田自動織機)34-37-41-35-35-25
明日から決勝グループでのレースとなります。明日は少し風が弱くなる予報です。
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
近藤・田畑組ここから執念の走りが始まりましたオランダでの良い走りができない安田
ダウンウインドのレグに突入する城 ダウンウィンドの高橋。ラジアルエリアのアウターループは波が悪くて四苦八苦。
強風のレース、1上を回航する須長 風調査
原田・吉田(左)と松永・今村のシングル争い!! 昨年に比べ強風域でも良いパフォーマンスが出てきた。
4日目
チームJAPAN 各クラスともシビアな展開
ゴールドフリートの470男女 上昇できず
6月9日 大会4日目
大会が始まって以来、初めてスケジュールどおりに、順当にレースを消化しました。英国の北に低気圧がありますが、ウェイマスには南西からの冷たい風が安定して入りました。49erの牧野・高橋組がゴールドフリートになってからも健闘しています。
【クラス別レポート】
●470級男子〔28カ国/77艇〕
今日からゴールド、シルバーの決勝フリートに分かれ、2レースを行いました。風は15ノット超のよいコンディションでした。総合首位を走るのは和歌山でも勝ったフランスのルボシェール・ギャロス組、続いて2位スエーデン、3位オーストラリアとなっています。原田組と松永組はシビアな展開の中、それぞれ捨てレースポイントを取り、上位進出は果たせませんでした。シルバーフリートの若手NT・市野組は5-3の走りを見せフリートの9位・総合48位に上昇しました。
26位 原田・吉田組(アビームコンサルティング)5-21-19-3-19-12-32-20
32位 松永・今村組(スリーボンド)15-15-23-21-6-11-24-36
48位 市野・吉見(関西学院大学・栄和)17-19-DNC-DNC-31-20-5-3
50位 石川・柳川組(関東自動車工業)31-25-19-12-21-23-22-25
56位 前田・野呂組(エス・ピー・ネットワーク)26-15-29-26-29-24-33-14
57位 阿部・森田組(J.F.P)24-36-33-23-18-20-25-20
67位 渡辺・八山組(エス・ピー・ネットワーク)27-27-20-22-28-25-DNC-DNC
●470級女子〔24カ国/46艇〕
総合首位ニュージーランド、2位英国、3位イスラエルの順となっています。近藤組は順位を落としましたが、ベスト10内とは僅差です。
「う~ん、スピードで負けていますね。私達はとくに変えていませんから、自分のスピードが遅くなっているのではなく、トップグループの人達が速くなっているのだと思います。というか、ウェイマスの風域とコンディションに合わせて風域を上げていると思います」(近藤)
「出遅れているわけではないのですけど、走り負けてタックして逃げて、行きたいほうへ行けない。今日はニュージーランドが思い切りいいコースで圧勝です」(田畑)
11位 近藤・田畑組(アビームコンサルティング)DSQ-9-9-17-2-11-18-19
30位 吉迫・大熊組 (ベネッセコーポレーション) 21-36-27-23-26-30-20-26
●49er級〔26カ国/64艇〕
トップレベルが揃う中でのゴールドフリートレースですが、果敢に攻める牧野組は1レース目に9位とシングルスコアでフィニッシュ、その後も18-6-23でまとめました。
「4レース行いましたが、どんな風域でもスピードが出せるようになってきたことが大きいです。470チームに負けないぞ!」(牧野)
その意気を買いましょう。元気が一番です。
17位 牧野・高橋組(関東自動車工業)3-DNF-10-9-7-14-9-18-6-23
●スター級〔21カ国/41艇〕
前日のトラブルから復帰して3レース戦いましたが、とにかくスピード負けです。新艇はキールの位置が異なり、それに合ったマストの位置がうまく出ず、マストのベンドが思ったように調整できず…というのがスピードにつながらない要因のようです。悩める鈴木ですが、辛抱強く、準備と調整を続けることが大切です。
35位 鈴木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)31-35-16-DNC-DNC-38-35-32
●RS:X級男子〔37カ国/85艇〕
負のサークルに落ち込んでしまったのか、富澤はゴールドの42-42で全くいいところがありませんでした。レースの風域にあわせたセッティングがきちんとできていないのか、レース後、頭を抱えて、セッティングを一生懸命に直していました。
39位 富澤 慎(関東自動車工業)14-39-15-14-19-11-42-42
81位 金子岳司(大垣共立銀行)39-40-42-39-41-38-18-34
●RS:X級女子〔27カ国/60艇〕
須長はゴールドフリートで順位に変動はありませんでしたが、小菅がシルバーフリートで連続の2位をとりました。予選ではゴールドフリートに届きませんでしたが、「せっかくだから、考えていることを試していきます」と、スピードアップに努めて、落ち着いてレースをしています。
27位 須長由季(ミキハウス)19-21-17-15-3-6-19-26
35位 小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)
12-17-20-19-17-18-2-2
●レーザー級〔45カ国/124艇〕
全員シルバーフリートでの戦いでしたが、今日のエースは城でした。3位を2回とり、95位から76位へと大きく順位(シルバー14位)を上げました。
「ウェイマスへ来てから走りで悩んでいたのですけど、今日は海面がよく見えたし、走り方をちょっと工夫したらスピードも出せました。すべてがうまくかみ合いました」(城)
67位 安田真之助(鹿屋体育大学)49-29-35-32-26-34-20-4
70位 永井久規(豊田合成)35-34-45-43-33-46-35-29
76位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク)54-43-43-47-41-42-3-3
90位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)55-41-38-45-50-44-19-20
114位 南里研二(玄海セーリング)62-55-54-54-50-55-51-49
●レーザーラジアル級〔35カ国/91艇〕
2レースを行いました。蛭田は15ノット前後になるとスピードが安定します。1上はあわやトップかと思いきや、最後のシフトでデンマーク他の数艇に抜かれてしまい、6位でした。
「ダウンウィンドがよかったです。今日ぐらいの風だとクローズも安定して走れます」(蛭田)
56位 蛭田香名子 (豊田自動織機)42-34-29-25-29-24-14-6
65位 高橋 香(福島県セーリング連盟)18-38-30-32-31-26-21-21
70位 長谷川哲子 (豊田自動織機)34-37-41-35-35-25-15-30
明日はフリートレースの最終日で、2レースを予定しています。470の近藤組はメダルレース進出をかけた勝負の1日となります。吹かない予報が出ていますので、長い1日になりそうです。
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
近藤・田端、1上で良い側に行けず先行艇を追いかける展開となるが、ワンサイドゲームでは追いつくチャンスも少なく苦戦を強いられた。トップ集団に食らいつき5位で回航スピードが安定して出せるようになったことで風が見れれば上位に食い込めるようになりました。
イアン下マーク回航NTホープ南里
蛭田の思い切りいいスタート。もちろんオールクリアで、トップハイクアウトでした。RS:X女子須長、最後の追い抜き
鈴木・和田、混戦から抜け出せず苦戦。
5日目
チームJAPAN 健闘及ばず大会を終える
即タックで有利な右海面に。この海面・この風向230°は潮流の時間帯でコースがハッキリする。
各クラス、フリートレースの最終日
メダルレースに進出する可能性をもったチームが振るわずに終わりました。470女子・近藤組は13位、49er・牧野組は16位でした。
いつもより20度くらい西寄りの風で定刻にスタートしましたが、次第に上がる風の傾向は夏の五輪でもよく吹く海風の弱めバージョンだったのではないでしょうか?
原田・吉田、第9レース意地のファーストフィニッシュ。【中村健次ナショナルコーチ総括コメント】
ウェイマスは風向と潮流の条件により、走るサイドが明確になりますから、どれだけ攻めスタートが出来るかによって、結果に大きな差が出た大会でした。
これらは選手自身、身をもって体験できた部分であると思います。これは470級に限らず、どの海面にも共通した傾向でした。つまり、ウェイマスではその「海面癖」を掴むことが成績に「大きく左右する」という事です。
今大会ではプレ五輪(8月・当地)の選考の掛かった国(選手)とは違い、我々はこの海面の「癖」を掴む事が重要な大会と位置付けしていました。そして個々の選手たちはそのための「大いなるTRY」もおこないました。勝負には負けましたが、風調査を含めそれに勝る情報を我々は手に入れることができました。これらの成果を選手、スタッフが共有し、プレ五輪、そして本番である2012年ロンドン五輪につなげて行きたいと思います。
【クラス別レポート】
●470級男子〔28カ国/77艇〕
中村NCの写真キャプションのとおり、良いスタートそして賢明なストラテージで日本選手は前を走ることができます。
原田組と松永組は1回ずつシングルを取り、順位を上げましたが、上位艇との得点差はいかんともし難いものでした。シルバーフリートの市野組は1-6を取り、次への期待がふくらみます。
18位 原田・吉田組(アビームコンサルティング)5-21-19-3-19-12-32-20-1-12
24位 松永・今村組(スリーボンド)15-15-23-21-6-11-24-36-18-2
44位 市野・吉見(関西学院大学・栄和)17-19-DNC-DNC-31-20-5-3-1-6
49位 石川・柳川組(関東自動車工業)31-25-19-12-21-23-22-25-3-15
62位 阿部・森田組(J.F.P)24-36-33-23-18-20-25-20-28-27
65位 渡辺・八山組(エス・ピー・ネットワーク)27-27-20-22-28-25-DNC-DNC-21-19
69位 前田・野呂組(エス・ピー・ネットワーク)26-15-29-26-29-24-33-14-DNC-DNC
●470級女子〔24カ国/46艇〕
13位 近藤・田畑組(アビームコンサルティング)DSQ-9-9-17-2-11-18-19-21-23
28位 吉迫・大熊組 (ベネッセコーポレーション) 21-36-27-23-26-30-20-26-20
●49er級〔26カ国/64艇〕
牧野組は今日もタフなフリートの中で、スタートを中心に頑張りました。メダルレースには届きませんでしたが、トップセーラーがすべて揃う中での走りは、遠征に出てからまた1ステップ前進した印象です。次はメダルレースという期待が持てるレース振りでした。
「総合16位、国別9位と来年の五輪出場国枠を取れる順位でした。今回はほぼ大満足の結果でしたが、課題がまだまだあります。油断せず、さらに上を目指して精進していきたいと思っています」(関 一人コーチ)
16位 牧野・高橋組(関東自動車工業)3-DNF-10-9-7-14-9-18-6-23-16-17-11-15
●スター級〔21カ国/41艇〕
トラブル続きだった鈴木が、やっとニコッとしました。1レース目9位でフィニッシュし、その風域ではセッティングが合ってきたのかと感じることができました。まだ、長いワーキングリストができただけかもしれませんが、一つずつ、クリアしていく辛抱が肝心です。「6~12ノットの南西風の中、2本戦いました。1本目はスピードが無いなりにしぶとくレースを続け、ワンチャンスをものにし、中盤からジャンプアップし、9位でフィニッシュ。
2本目は中盤の混戦を何とか走り切り27位。疲れを取って次に向かいます」(舩澤コーチ)
「なにかと大変なシリーズでした。この後、フィンランドのヨーロッパ選手権までに、スピードという重要な課題を克服できるように頑張ります」(鈴木)
35位 鈴木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
31-35-16-DNC-DNC-38-35-32-9-27
●RS:X級男子〔37カ国/85艇〕
迷える富澤はまだトンネルの出口が見えないようです。次の大会はプレ五輪になりますが、その前にウェイマスで海外チームと練習をする時間をとりましたので、問題点を整理整頓して万全の準備をしてもらいます。
39位 富澤 慎(関東自動車工業)14-39-15-14-19-11-42-42-38-37
79位 金子岳司(大垣共立銀行)39-40-42-39-41-38-18-32-34-29
●RS:X級女子〔27カ国/60艇〕
ゴールドフリートで戦った須長ですが、トップフリートの中では、中軽風の走りで付いて行かれてない様子です。昨年から少しずつ減量と軽風での技術を学んでいますが、誰よりも先にプレーニングしだすことが今後の課題です。
29位 須長由季(ミキハウス)19-21-17-15-3-6-19-26-23-23
35位 小菅寧子(ジェイ・ウィル・パートナーズ・新潟県セーリング連盟)
12-17-20-9-19-16-18-11-12-13-15
●レーザー級〔45カ国/124艇〕
安田が2回ともシングルで、シルバーフリートの2位になりました。予選の時からあと1歩でゴールドに残れる力がついてきたので、予選最終日で安全モードになったのが惜しまれます。ビッグフリートのレーザーでは、とにかく勢いが大切だということを学んだのではないでしょうか。
「安田は、ちゃんと走ればゴールドフリートに残れたはずです。なんとしても予選での失敗が悔まれます」(飯島コーチ)
64位 安田真之助(鹿屋体育大学)49-29-35-32-26-34-20-4-3-5
83位 永井久規(豊田合成)35-34-45-43-33-46-35-29-19-25
87位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク)54-43-43-47-41-42-3-3-BFD-28
96位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)55-41-38-45-50-44-19-20-46-16
112位 南里研二(玄海セーリング)62-55-54-54-50-55-51-49-36-51
●レーザーラジアル級〔35カ国/91艇〕
蛭田は12~15ノットのアップウィンドではよいスピードが出せるようになりました。課題はダウンウィンドで、パンピングとステアリングのコンビネーションをもっとマスターしなければなりません。昨年から取り組んできたダウンウィンドは人並みのスピードになりましたが、ここからトップグループについていけるスピードをマスターするにはもっと運動量を上げなければなりません。チェコのベロニカは「アップウィンドよりもダウンウィンドのほうが心拍数は上がる」と言っていました。
60位 蛭田香名子 (豊田自動織機)42-34-29-25-29-24-14-6-24-12
68位 高橋 香(福島県セーリング連盟)18-38-30-32-31-26-21-21-30-35
70位 長谷川哲子 (豊田自動織機)34-37-41-35-35-25-15-30-20-20
スカッド級金メダリストに贈られた「がんばれ! 東日本」フラッグこの大会は各国のオリンピックへの取り組みがよく出た大会でした。大会に焦点を合わせてきた英国,フランス、ニュージーランドは確実に成績を出してきています。これまでは選考がかかった大会では上位選手がプレッシャーでつぶれるということもありましたが、強豪国ではセーラーというよりもアスリートという域で選手を育成していますから、個人の力で戦っていた20年前のようなことはなくなりました。今回、日本は選考にかかっている大会ではありませんでしたが、(収穫と課題を得たものの)全体的に選手に疲れが見えたのも事実です。欧州に住んでいないハンデもありますが、次のプレ五輪では万端の準備と調整をおこなってリベンジしたいと思います。
最後に当地における「がんばれ! 東日本」キャンペーンについて少し触れておきます。主催者側の協力と理解をいただき順調に進んでいます。海外セーラーの心遣いに感謝です。
今日の夕方、パラリンピックの表彰式がありました。その中で主催者が各種目の金メダリストに震災支援のチャリティーフラッグをその趣旨と経緯を説明して贈呈してくれました。
2人乗りのスカッドクラスの金メダリストは女性(オーストラリア/リスル・テッシュ選手)でした。彼女が表彰式の後、渡されたフラッグを持ってくれました(写真)。明日のオリンピッククラスの表彰式でも同じくフラッグを各金メダリストに贈呈してくれるはこびになっています。
大会公式サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
松永・今村、こちらも第10レースで2位フィニッシュ意地を見せました。大混戦の上マーク上位で回航するとスピードの速いこのクラスでも大混戦になります。船を操るだけでも難しいこのクラスでこの状態になると度胸も一つの勝負要素です。
今日2レースともシングルでまとめた安田。ゴールドフリートで走りたかった順位を挽回しようと焦り、42条のペナルティーをとられる永井。
1上を4位で回航していく牧野、高橋組シビアなレース展開に食らいついています。