レポート・写真:オリンピック特別委員会コーチ 飯島 洋一
多くの学びを得た韓国NT合宿への参加
世界を目指して切磋琢磨を誓う
Ha選手に負けまいと必死になっています。 2010年7月5日から20日まで、特別に韓国チームにお願いをして韓国ナショナルチームの合宿に参加してきました。下関からフェリーで海を渡り、韓国釜山で厳しいトレーニングを行ってきたのはレーザーのNT選手の安田、斎藤と帯同の飯島。
今回の合宿では朝食前、午前、午後とトレーニングが3つに分けられ、セーリング半分、陸上トレーニング半分といった内容でした。陸上トレーニングは走るものもあれば、山登りもありました。今回はレーザーだけでなく、OP、ホビー、RS:X、420の選手も合同で合宿を行っており、また宿泊は韓国チームと同じ宿舎だった為、選手達は交流を深めたようです。
韓国チームのエースのHa選手はKOC(Korean Olympic Committee)からも期待されている、まだ大学生の選手です。彼のセーリングは今までの韓国選手のように、パワフルセーリングを引き継ぎながらも、海外の技術を身に付けた非常にスマートな選手でした。日本選手達は彼の技術を盗もうと毎日集中しており、その目は真剣そのものでした。
韓国のJinコーチが言うには「今まで韓国のレーザーチームは日本選手と良い関係(ライバル、友人)を築いてきた。お互い、世界選手権でTOP10に入れるように、今まで以上に親交を深め、お互いの国を行ったり来たりし、海外レースを回り、切磋琢磨していかなければならない」とのこと。同感です。
私自身、一人でコーチボートに乗る機会が多く、他のコーチの指導を目の当たりにすることはあまり多くありませんでした。しかし、今回は韓国チームのコーチと同じ船に同乗し、彼から多くのことを学ぶことができました。
韓国チームは今年度の日本チームの世界選手権の成績が、どれだけ良くなるか期待しているようです。その期待に応えられるよう、9月の世界選手権で選手達には、頑張ってもらいたいと思います。
韓国もこの時期はあまり吹かないようです。
韓国のJinコーチにしごかれる安田。合宿にはこんな小さなセーラーも参加でした。