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SFG 2010


スカンジア セール フォー ゴールド 2010

レポート:斎藤 愛子
写真:帯同コーチ

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日 程2010年8月6日~14日
開催地:英国・ウェイマス
英国南西部のウェイマス。2012年ロンドン五輪のセーリング競技会場で、ロンドン市中心部から230km。参考:オリンピック特別委員会 ロンドン五輪情報

日本代表選手
●470級男子/59艇
 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
●470級女子46艇
 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
●レーザー級179艇
 ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 安田 真之助(鹿屋体育大学)
 斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 城 航太(エスピーネットワーク) 一般参加選手
●レーザーラジアル級92艇
 蛭田 香名子(豊田自動織機)
 高橋 香(福島県セーリング連盟)
 長谷川 哲子(豊田自動織機)
●RS:X級男子72艇
 富澤 慎(関東自動車工業)
 高橋 良典(関東学院大学)
●RS:X級女子52艇
 小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 須長 由季(ミキハウス)
●49er級59艇
 牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
●STAR級36艇
 鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)

帯同NTコーチ:
山田 敏雄(オリンピック特別委員会委員長)
中村 健次・斉藤 愛子・関 一人・飯島 洋一・萩原 正大(NTコーチ)
江口 典秀(NTトレーナー)・岡本 治朗(気象)・
小松 一憲(アビームチーム)・中村 昭仁(ベネッセチーム)
大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010



スカンジア セール フォー ゴールド 2010大会開幕。レースは9日から
日本から五輪をめざす8種目 21選手が出場

 オリンピッククラス10種目とパラリンピッククラス3種目を含む合計13種目が7エリアに分かれてレースを行います。毎朝のスタートは11時を予定していますが、170艇を超えるレーザー級(3グループ)と90艇に及ぶレーザーラジアル級(2グループ)は同海面のため、スタートを若干ずらして、後グループが13時からのスタートです。
 オリンピック本番の時のレースエリアは2011年のプレ五輪が終了した後に決定されますが、ウェイマス沖の広範囲でレースをするため、沖合のエリアはレガッタ後半に潮流が1ノットを超えるような状況になりそうです。

 当地ウェイマスは日本の猛暑が想像できないくらい、8月真夏と思えないほどの涼しさ(海上は寒いです)です。最高気温が20度をやっと超える程度です。北西の冷たい風になると冬支度で海へ出る始末で、昨年よりも寒い感じです。

 大会には700艇を超えるエントリーがあり、コーチボートだけでも200艇を超えます。57カ国、975人の選手がウェイマスに集まりました。日本からは五輪を目指す8種目(全21選手)が参加します。

 今大会終了後にRS:X男女がデンマークで、またレーザーが同じ英国のヘイリングアイランドで世界選手権を控えているため、両種目はエントリー数が多い大会となりました。また49erは新コースのレースフォーマットを試すということで、事前に練習レースを繰り返し行っています。他クラスも五輪本番を見据えて、各国のトップセーラーばかりが揃ったので、1国1艇しか参加できない五輪本番以上にレベルの高い争いになりそうです。

 大会最終日の14日はメダルレースのみ実施、しかもテレビの生中継を予定しています。大会はGPSトラッキングがある日もありますので、情報入り次第お知らせしていきたいと思います。最終日まで6日間、日本選手の応援をよろしくお願いいたします。


1008_SFG-01.jpgTEAM JAPAN集合写真
1008_SFG-02.jpgオリンピックとパラリンピックメダリスト集合写真です。日本からも関一人(アテネ五輪470男子銅メダル)が代表で入っています

1日目


レース始まる
470級女子 近藤・田畑組 総合2位の好発進!

1008_SFG-03.jpg470級女子 近藤・田畑組初日は南西の風が10ノット前後のレースとなりました。各エリア2ないし3レースを行い、順調に大会が始まりました。
 レースエリアには帆走で1時間近くかかるため、朝は9時過ぎからの出艇となります。今日は朝のうちだけ弱めの風だったため、もっとも沖のエリアになるスター級のみ1時間のスタート延期がありましたが、他のクラスは定刻でのスタートを試みました。
 朝は夏、昼過ぎから雲が増えだし、夜には秋になってしまったウェイマスですが、470級女子で近藤・田畑組が2位と好発進です。

大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010



●470級男子  31カ国/60艇 本日2レース
 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9 18位

 得意な順風域の中、手堅いレースでトップグループを追撃しました。もっとも、本人たちは展開に納得がいかないようです。明日に期待の初日でした。

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●470級女子  24カ国/46艇 本日2レース
 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4 2位
 吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-29 21位

 470級はスムーズにレースが終わり、レーザーやラジアルが2レース目を始める前にハーバーへ戻っていました。近藤・田畑組は出足好調です。難しい海面でしたが2レースとも1上の順位が良く、2レースの順位をまとめるチームが少ない中で、安定した走りを見せました。どんなコンディションでも確実に上位をキープできる力は魅力があり、さすが世界ランカーです。早くも総合2位につけました。

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●レーザー級  46カ国/180艇 本日2レース
 ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26 87位
 安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31 109位
 斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40 113位
 城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 OCS-19 124位

 レーザー級は11時スタート予定でしたが風が安定せず、最初のスタートができたのが12時でした。引き続きラジアル級も13時スタートで待機していたため、一時、レーザー3グループ、ラジアル2グループの合計5グループが同時にコースを回っている瞬間がありました。いたるところレース艇で風上マークが見えないくらいすごかったです。
 イアンはスタートがうまくいきませんでした。安田もイメージどおりの走りができませんでした。一般参加の城は2レースとも10番台に入りましたが1レース目が痛恨のOCSでした。

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇 本日2レース
 高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29 61位
 蛭田 香名子(豊田自動織機)
 40-27 67位
 長谷川 哲子(豊田自動織機)
 42-37 82位

2レース目で20番くらいだったのに、ダウンウィンドで調子に乗り過ぎて沈をしてしまいました。もったいないことをしました。残念です。」(高橋香)

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●RS:X級男子 28カ国/75艇 本日2レース
 富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13 11位
 高橋 良典(関東学院大学)
 33-33 32位

 富沢は前日ブームが折れてしまい、急遽須長選手から借りて出ています。

昨日まではブームが折れていたからスピードがなかったのですけど、今日は少しマシになりました。でも、セッティングが合っていないせいか、まだスピードは伸びるはずです。」(富沢)

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●RS:X級女子 22カ国/50艇 本日2レース
 小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-26 22位
 須長 由季(ミキハウス)
 37-25 32位

思い切りのいいスタートができませんでした。展開も後手後手になってしまい、今日はだめでした。」(須長)

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●49er級 21カ国/59艇 本日3レース
 牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 BFD-26-25 55位

 牧野・高橋組には散々な1日でした。第1レースのスタートでアイルランドに追突されてスタートで押し出され、BFDになりました。抗議を出してアイルランドが失格になりましたので、引き続き救済で明日のレース終了後に審問があります。レース委員会が牧野組のブラックがスタート直前であると証言してくれたなら、救済がもらえることになりました。
 2レース目は2回目のダウンウィンドでバウポールが折れてしまい、ジェネカーなしの帆走となり、順位を大きく落としてしまいました。

3レース目もそのまま走るしかなかったのですけど、1上が7位だっただけに、残念でした。」(牧野)

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●STAR級 19カ国/36艇 本日2レース
 鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29 30位

 鈴木・和田組は不安定な風に翻弄され、苦戦しました。風が吹き上がる前の難しい潮流条件の中、コース選択が難しく、1上までが課題となりました。

スターのエリアは潮が速く、最大で2ノットあったのではないかと思います。追潮でのスタートで艇同士がボコボコぶつかっていたようです。今日は大きな風のシフトが2回あったのですが、どちらもうまくつかむことができず、だめでした。明日、頑張ります。」(鈴木)


 明日は雨の予報です。ウェイマスは冬の日本海のような霧が立ち込めています。夏はどこへいってしまったのでしょうか。


1008_SFG-04.jpg470級男子 原田・吉田組1008_SFG-05.jpgレーザー級 イアン

1008_SFG-06.jpgレーザー級 城1008_SFG-09.jpgレーザーラジアル級 高橋 香

1008_SFG-10.jpgレーザーラジアル級 長谷川1008_SFG-07.jpg49er級 牧野・高橋組
1008_SFG-08.jpgスター級 鈴木・和田組

2日目



470級女子 近藤・田畑組 総合首位に立つ!

 大会第2日は長い1日になりました。朝、霧雨の中を出艇、11時スタート予定でしたが、風が弱く、各エリアで最初に吹いていた南西の風が落ち、160から180°くらいで安定したところでレースが始まりました。どのエリアもスタートでゼネリコが多く、雨が降るたびに右へシフトしていくレース展開でした。

 レーザーとラジアルはスタートエリアに270艇とコーチボート80艇が集まり、恐ろしいくらいの混雑ぶり。昨日も今日もこんな状態で、ラジアル女子は8時間半海にいて2レースを行いました。
 今日のレースはスター、470男女がGPS中継されています。

大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010

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●470級男子  31カ国/60艇 本日2レース
 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9-21-8 20位

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●470級女子  24カ国/46艇 本日2レース
 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4-5-5 1位
 吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-29-15-14 14位

 近藤・田畑組が1位に出ました。第4レースでは3上マークで沈をしなければもっと上位に入っていたかもしれません。20ノット以上に吹きあがったレースではトラブルの艇が多くなり、沈艇も続出しました。

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●レーザー級  46カ国/180艇 本日2レース
 ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26-44-40 108位
 安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31-17-39 98位
 斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40-46-46 124位
 城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 OCS-19-47-42 131位

 安田が強風の第3レースで1上マークを5位で回りました。安田の走りを見て、先月合宿でしごいてくれた韓国のジンコーチが大喜びしていました。成果が表れ始めたのでしょう。

1上の後、コースミスしたわけでもないのですが、トップグループにスピードで負けてしまい、少しずつ抜かれてしまいました」(安田)

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇 本日2レース
 高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29-23-27 56位
 蛭田 香名子(豊田自動織機)
 40-27-20-24 55位
 長谷川 哲子(豊田自動織機)
 42-37-27-38 77位

 9時半に出艇し、18時まで8時間半、海上に出て、2レースを行いました。レースは15~25ノットの強風でしたが、とにかく、8時間半レーザーに座っているのは苦痛でした。蛭田、高橋は予選上位45位までが決勝でゴールドになります。あと一息です。

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●RS:X級男子 28カ国/75艇 本日2レース
 富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13-13-12 24位
 高橋 良典(関東学院大学)
 33-33-29-31 68位

 男子は1組ずつレースを行うようになり、待ち時間がとても長くなりました。富沢は毎日繰り返すかのように、「スピードがないです」と、トップグループに置いていかれています。

いつもだったら、この風ならシングルで走れるはずなのですが…、今回はセールも新しいのに、セッティングが合っていないのか、スピードが出せないです」(富沢)

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●RS:X級女子 22カ国/50艇 本日2レース
 小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-25-21-26 19位
 須長 由季(ミキハウス)
 37-24-22-18 23位

 小菅は次のレースのためにコース変更を行っている間にマストが折れてしまいましたが、幸いに運営側作業が手間取り、その間に、うまく交換することができました。強風でも前を走れるようになりました。

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●49er級 21カ国/59艇 本日3レース
 牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 BFD-26-25 55位

 49erは先にスタートしたイエローフリートのみ2レースを行い、午後から吹きあがった風の中でブルーフリートはレースをできませんでした。レース数が異なるので、明日はフリートの組み換えなしで、ブルーフリートが先に4レースを行い、イエローが2レース、その結果で予選が終了します。牧野・高橋組は昨日の抗議の続きで、救済の要求が通り、第4レースのBFDがなくなりフィニッシュ順位がつくことになりました。

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●STAR級 19カ国/36艇 本日2レース
 鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29-RDG〔24〕 28位

 鈴木・和田組はスペインとケースを起こしてブームを破損してしまい、リタイアしました。レース後に抗議を出した結果、スペインが失格となり、鈴木組はRDGで順位をもらいました。スターは今日1レースしかできなかったので、明日は3レースを行います。


明日は予選最終日になります。北西でシーブリーズのパターンが予報で出ています。


1008_SFG-16.jpg470級女子1008_SFG-17.jpg49er級 牧野・高橋組

1008_SFG-11.jpgレーザー級 安田1008_SFG-12.JPGRS:X級女子 小菅

1008_SFG-18.jpgスター級 鈴木・和田組1008_SFG-13.jpg棚に並べられているGPS

1008_SFG-14.jpg並んでいる中から自分のGPSをピックアップ1008_SFG-15.jpg巨大モニター:陸の上ではこの巨大モニターで海上の状況が分かります

3日目


予選終了
際立つ近藤・田畑組の走り 総合2位

1008_SFG-19.JPG49er級 牧野・高橋組前線が通過した後のウェイマスは少し夏らしく晴れ、「イングリッシュサマー」に戻った様子です。「北西の風がベースで、海風の影響がでると左へシフト」と、チームに帯同している気象アドバイザーの岡本さんから選手への予報が出ましたが、各エリアでおおむね流れは的確でした。「もっと南が入るかと思ったのですが、本格的な夏ではないようですね。海風に力がなくて、陸の上で発達した雲が沖へ出てきたら風が弱くなりました」(岡本)
 不安定な風でのレースとなりました。そうした中、470女子、近藤・田畑組は確実に上位を走り、総合2位で踏ん張りました。
 今日のレースはスター、470男女、RS:X男女がトラッキング(GPS)中継されています。

大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010


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●470級男子  31カ国/60艇 本日2レース
原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9-(21)-8-9-18 24位

 スタートした11時には260度からの風でしたが、トラピーズに出ないくらい弱い状況でした。その後、245度で安定してからは10ノット程度の風で、今日で予選が終わりました。明日からゴールドフリートでのレースとなります。

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●470級女子  24カ国/46艇 本日2レース
・近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4-5-5-4-(14) 2位
・吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-(29)-15-14-26-15 22位

上位選手の力は拮抗していてマーク回航は大混戦の時があります。そんな中、近藤・田畑組はいとも簡単に抜け出し安定したスコアでまとめます。二人のコンビネーションもよく、世界トップレベルの走りはさすがと思わせます」(中村NC)

 吉迫・大熊組も健闘しています。上位とはスコアも僅差です。まだまだ上にいけます。

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●レーザー級  46カ国/180艇 本日2レース
・ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26-44-40-(52)-34 119位
・安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31-17-39-31-(BFD) 107位
・斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40-46-46-(48)-43 135位
・城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 (OCS)-19-47-42-22-37 116位

 この大会で一般参加ながら大健闘を続けている城は第5レースで3位を走っていたのですが、最後のランで、

抜かれないように必死で…頭の中が白くなっていたのか、沈をしてしまいました。あっという間に22位まで落ちてしまいました。くやしいです」(城)

 今日のレーザーはゼネリコの嵐で、3フリートがそれぞれ3-5回のゼネリコを繰り返して1時間ずつスタートにかかってしまいました。明日から決勝のゴールド、シルバー、ブロンズに分かれます。安田、イアン、城はシルバー。斉藤はブロンズです。

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇 本日1レース
・高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29-23-27-(36) 66位
・蛭田 香名子(豊田自動織機)
 (40)-27-20-24-19 53位
・長谷川 哲子(豊田自動織機)
 (42)-37-27-38-37 79位

 今日も悲惨なスケジュールでした。レース運営の手違いから今日のスタートが11時に変更とアナウンスされてしまい、朝9時にハーバーへ到着すると陸で2時間延期の旗が揚がっていました。13時スタート目標でレースエリアへ行くと、レーザーのゼネリコで、海で4時間待ち。やっとスタートできた16時過ぎから風がなくなり、結局、1レースしかできませんでした。しかも、風は悩ましいぐらいの微風。日々、過酷さが増しています。

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●RS:X級男子 28カ国/75艇 本日2レース
・富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13-13-12-9-(16) 24位
・高橋 良典(関東学院大学)
 (33)-33-29-31-27-24 66位

 今日からフリートを別々の時間にレースするようになりました。時間差ができてレースエリアはうまく使えるようになりましたが、弱まった風に合わせてコースの変更が多くて時間がかかりました。13時半までで2レースを続けて行いました。

この風、ダメです。速い選手に走り負けています。人によってプレーニングできたり、できなかったり。コースで逆に行ったら、どん詰まりでした」(富沢)

この場所で普段から練習をしている選手達が風のポイントをよく理解しているようです。

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●RS:X級女子 22カ国/50艇 本日2レース
・小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-25-21-26-19-(30) 24位
・須長 由季(ミキハウス)
 37-24-22-18-(41)-32 29位

 二人とも中盤でのレースとなりました。スタートで出遅れたり、有利なサイドに突っ込めなかったり。トップグループとはスピード差があります。左右から入るやや強い風に対して、迷ってタック数が増えてしまった様子です。

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●49er級 21カ国/59艇 本日4レース
・牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 17-(26)-25-4-2-12-24 28位

 ゴールドフリート進出まで3点足りませんでした。古い道具のトラブル(バウスプリット破損)にもかかわらず、第5レースではトップ回航するなど見事な2位を取り意地を見せてくれました。

初日は下位に甘んじましたが、ゴールドに残りたい一心で今日の4レースを走りました。最初に4-2-12ときて、いけるかも!と思いましたが、最後のレースでスタートに失敗して、有利なサイドへ行かれず、残念です」(牧野)

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●STAR級 19カ国/36艇 本日2レース
・鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29-24-(31)-26-29 33位

 スターのエリアは1ノット近い潮があり、エリアの中では一番風が強いコンディションでレースをしています。序盤の出遅れを引きずる鈴木・和田組はスタートがうまく出られず、スピードもいまひとつで、いつもの切れ味ある走りができない苦しいレースとなりました。

最後のレースはスタート前にメンシートのカムが付いている台座ごと取れてしまい、直してから出たので出遅れてしまいました。カムがかからず、足でかけて持っていたので、だめでした」(鈴木)


 今日は18時からオリンピック選手村の施設の視察をしてきました。セーリングハーバーから徒歩15分、ポートランド産の石を使い、エコを意識した選手村になります。オリンピック本番に向けて準備が着々と進んでいる様子がわかりました。


1008_SFG-20.jpgレーザー級 城1008_SFG-21.jpg大谷さん

1008_SFG-22.jpgレーザーラジアル級 スタート1008_SFG-23.jpg韓国コーチボート

1008_SFG-24.jpg2012年ロンドンオリンピック 建設中の選手村1008_SFG-25.jpg選手村ツアー

4日目


決勝シリーズ始まる
五輪本番を見据えて各国の熾烈な争いが続く

1008_SFG-26.jpg470級男子 原田・吉田組決勝初日は北西の風が10ノット前後吹く中、定刻スタートでレースが始まりました。今日のスタート順はシルバーフリートが先(レーザーはブロンズから)で、ゴールドフリートが最後に出るものでした。午後から北西が強まる予報でしたので、それを考慮してなのか、TV中継を意識したものなのか。順調にレースを消化しました。
 今日のレースは470男子(ゴールド)、470女子、RS:X男子(ゴールド)、RS:X女子、49er(ゴールド)、ラジアル(ゴールド)がトラッキング(GPS)中継されています。日々、クラスと艇数が増えていますが、五輪本番では全種目、全艇、全レース中継をすることを目標にテストを始めたそうです。「スポーツ・プレゼンテーション」が合言葉で、セーリングが五輪本番で注目を集め、セーリングを知らない一般の人達に理解してもらえるように慎重に準備を始めているようです。

大会サイト:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/2010
成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/news/_992/latest_results


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●470級男子  31カ国/60艇 本日2レース
原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9-(21)-8-9-1829-29 30位

 今日の原田・吉田組はゴールドフリートのブービーを2回でした。

コースがうまくとれていないのか、スピードがないのか」(原田)

 レース終了後に1艇だけ居残り練習をして、明日への改善をしました。

風下2番手の好スタートを切るも右海面(岸側)のブローに乗れず苦戦、ちょっと良い言い方をすれば思い切りの良いコース取り、悪く言えばギャンブルをしている様に思えるレース展開でした」(中村NC)

 英国のリーサーコーチは、「原田組は昨年よい成績(ワールド3位)を残しているけれど、イギリスやフランスの男子チームは国内にライバルが多数いるので、日々、互いにプッシュし合って練習しているため、昨年よりもスピードが速くなってきている。日本の女子チームは原田と練習しているから速くなっているけど、原田にももっと競り合いが必要でしょう」と、分析していました。

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●470級女子  24カ国/46艇 本日2レース
・近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4-5-5-4-(14)-8-12 2位
・吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-(29)-15-14-26-15-17-27 21位

 今日も上位艇にアップダウンがあり、近藤・田畑組はオランダ<総合3位:49点)を抑えたものの、スペイン(首位:43点)に前に出られてしまい、僅差で2位(45点)にとどまりました。安定しているのがこの3艇です。

グラディエントの影響で310°の岸からの風のため、強弱、そしてシフトが激しい中、苦戦しながらもさすがのトップ争いをしています」(中村NC)

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●レーザー級  46カ国/180艇 本日2レース
シルバーフリート(62〜121位グループ)
・ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26-44-40-(52)-34-41-36 54位
・安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31-17-39-31-(61)-20-16 31位
・城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 (OCS)-19-47-42-22-37-58-57 59位
ブロンズフリート(122位以下グループ)
・斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40-46-46-(48)-44-10-41 18位

安田が前日の反省から気合を入れ直し、20-16(シルバーフリート)で走りました。これから順位があがってくると思います」(飯島コーチ)

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇 本日1レース
シルバーフリート(47位以下グループ)
・高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29-23-27-(36)-24-27 23位
・蛭田 香名子(豊田自動織機)
 (40)-27-20-24-19-27-15 13位
・長谷川 哲子(豊田自動織機)
 (42)-37-27-38-37-23-31 33位

 シルバーフリートが先にスタートしましたが、一番岸に近いエリアで風が左右から入るため、しっかりリフトを走れないと前に行くことができません。2レース目に蛭田が右からの風をうまく使い、15位にジャンプアップしてきました。シンガポールがシルバーフリートの中でリードしているので、追いつきたいところです。

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●RS:X級男子 28カ国/75艇 本日2レース
ゴールドフリート
・富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13-13-12-9-16-(35)-22-34-31 23位
シルバーフリート(39位以下グループ)
・高橋 良典(関東学院大学)
 (33)-33-29-31-27-24-31-20 29位

この風ならもっと走れるはずなのですが、1レース目はセッティングを変えて、失敗。2レース目は少し改善しましたけど、スタートで失敗。まだまだです」(富澤)

この艇種はタッキングのロスが大きいため、スタートは行きたいサイドに向けてポート・スターボ関係無く交差しながら出て行きます。富澤はスタートはともかくも、その後の走る場所が悪く(ブローの中を長く走れず)上位を走る事が出来ませんでした」(中村NC)

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●RS:X級女子 22カ国/50艇 本日2レース
・小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-25-21-26-19-(30)-29-23 25位
・須長 由季(ミキハウス)
 37-24-22-18-(41)-32-15-6 23位

今日はスタートがよく、ガストが入ると右へ伸ばし、ダウンウィンドでも風があるサイドにうまく伸ばせて、納得のいくレースができました。2レース目は1上から良かったわけではありませんが、少しずつ抜いてあがれたので、よかったです」(須長)

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●49er級 21カ国/59艇 本日3レース
シルバーフリート(26位以下グループ)
・牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 17-(26)-25-4-2-12-24-19-7-10 7位

シルバーの中でもしっかり前を走れるようにならなければいけません。残り3レース、頑張ります」(高橋賢次)

イージーミスで順位を落としています。もったいないです」(関コーチ)

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●STAR級 19カ国/36艇 本日2レース
・鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29-24-31-26-29-21-(32) 34位

追い潮のため、スタートラインとの距離感が難しく、鈴木・和田組は出遅れスタート、世界トップランカーと戦うにはもっと攻めのスタートが必要です」(中村NC)


明日のレースでメダルレースに残る10艇が決まります。11位以下の艇は明日が最終日となります。


■大会4日目を終えた中村健次ナショナルコーチレポート
 今日は4クラスのレースを見ました。ここウェイマスはやはり良い風の吹く場所です。気圧配置や天候で風向が変わりますが、順風以上の風がほぼ毎日吹いています。また、エリア(クラス毎の海面)でも波の立ち方、同じ時間帯でも強さの違う風が吹きます。

五輪本番で日本がメダルを獲得するためには強い風でアドバンテージを持つ選手を選考しなければなりません。とは言うものの、スター級ヨーロッパ選手権レポートにも記しましたが、「ヨットレースの原理・原則」である、良いスタートを切る事、風の強い場所を走る事が大切です。ヨットレースは相手よりも風を早く見つける(先取り)、長く強い風の中を走る事が勝利の鉄則です。もちろん、勝ちたい気持ちも重要ですが。


1008_SFG-27.JPG49er級 牧野・高橋組

1008_SFG-28.jpg470級男子 スタート1008_SFG-29.jpg470級女子 近藤・田畑組

1008_SFG-30.jpgレーザー級 斎藤1008_SFG-31.jpgレーザーラジアル級 蛭田

1008_SFG-32.jpgレーザーラジアル級 長谷川&高橋香1008_SFG-33.jpgRS:X級男子 富澤

1008_SFG-34.jpgRS:X級女子 小菅1008_SFG-35.jpgスター級 スタート

1008_SFG-36.jpgジャイロのカメラを取り付けたTV撮影艇

5日目


近藤・田畑組 総合トップでメダルレースに進出
他クラスはレース終了

1008_SFG-37.jpg470級女子 近藤・田畑組今日のウェイマスは朝から北西の風が吹き、11時定刻でスタートしたのですが、陸から海へ出てくる雨雲の影響で、雨が降り出すと右、晴れると左へシフトするコンディションのレースでした。各エリアではメダルレースに残らない艇(10位以下)にとって最終日ということで、どの種目もゼネリコの多い1日でした。

 チームJAPANは49erとスターは前でがんばり、順位をあげてきましたが、レーザー、ラジアルはシフト激しいエリアで苦戦を強いられました。
 RS:X女子は1レース目に須長がよく走り、2レース目は小菅がよかったりと、こちらもアップダウンが激しい内容でした。RS:X男子の富沢は納得のいかない結果で、レースが終わった後もRS:X全艇の最後に帰着となるまで居残り練習をして、引き続きデンマークで行われる世界選手権に向けて課題に取り組みだしました。

 注目の近藤・田畑組は最初のレースで24位と、大きく崩してしまい、2レース目も中盤で苦しい展開でしたが、最後に9位まで追い上げたのが効き、3位(フランス)と18点差、2位(米国)と9点差で総合トップに立ちました。昨年もトップでメダルレースに残りながら、そこで失敗して4位に落ち、悔しい思いをしました。「今年は1位か2位です。明日は思い切りいきます」(田畑)。吉迫・大熊組も13-3で追い上げましたが、一歩届きませんでした。

 470女子のメダルレースは11時半スタートを予定しています。全種目トラッキングがありますので、日本でもリアルタイムでレースを観戦できます。予報は雨が降ったりやんだりで、今日と同じような北風の中風コンディションでしょう。

 残念ながら、近藤・田畑組以外は今日でレースが終了しました。
明日はみんなでコーチボートに乗り込み、メダルをめざす愛ちゃん、和歌ちゃんの応援に行きます!

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成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/news/_992/latest_results


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●470級男子  31カ国/60艇 本日2レース
原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9-(21)-8-9-1829-29-22-21 29位

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●470級女子  24カ国/46艇 本日2レース
・近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4-5-5-4-14-8-12-(24)-9 1位
・吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-(29)-15-14-26-15-17-27-13-3 13位

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●レーザー級  46カ国/180艇 本日2レース
シルバーフリート(62〜121位グループ)
・ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26-44-40-(52)-34-41-36-40-40 54位
・安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31-17-39-31-(61)-20-16-46-47 46位
・城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 (OCS)-19-47-42-22-37-58-57-47-51 59位
ブロンズフリート(122位以下グループ)
・斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40-46-46-(48)-44-10-41-33-35 26位

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇 本日1レース
シルバーフリート(47位以下グループ)
・高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29-23-27-36-24-27-(38)-35 31位
・蛭田 香名子(豊田自動織機)
 40-27-20-24-19-27-15-25-(OCS) 21位
・長谷川 哲子(豊田自動織機)
 (42)-37-27-38-37-23-31-24-17 30位

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●RS:X級男子 28カ国/75艇 本日2レース
ゴールドフリート
・富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13-13-12-9-16-(35)-22-34-31 24位
シルバーフリート(39位以下グループ)
・高橋 良典(関東学院大学)
 33-33-29-31-27-24-31-20-(35)-22 29位

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●RS:X級女子 22カ国/50艇 本日2レース
・小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-25-21-26-19-30-29-23-(33)-15 25位
・須長 由季(ミキハウス)
 37-24-22-18-(41)-32-15-6-16-25 23位

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●49er級 21カ国/59艇 本日3レース
シルバーフリート(26位以下グループ)
・牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 17-(26)-25-4-2-12-24-19-7-10 4位

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●STAR級 19カ国/36艇 本日2レース
・鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29-24-31-26-29-21-(32)-16-11 29位



1008_SFG-38.jpg470級女子 近藤・田畑組1008_SFG-39.jpg470級女子 近藤・田畑組

1008_SFG-40.jpgレーザー級 イアン1008_SFG-41.jpgレーザー級 ゲートマーク

1008_SFG-42.jpgレーザーラジアル級 1マーク1008_SFG-43.jpgRS:X級女子 小菅

1008_SFG-44.jpgRS:X級女子 須長1008_SFG-45.JPG49er級 牧野・高橋組

1008_SFG-46.jpg49er級 スタート1008_SFG-47.jpgスター級 鈴木・和田組

1008_SFG-48.jpgスター級 鈴木・和田組1008_SFG-49.jpgウェイマスの丘に現れた地上絵

最終日


近藤・田畑組 メダルレース3位 総合優勝を飾る!
ワールドカップ2回目の金メダル

1008_SFG-50.jpgやりました。素直に喜ぶ1008_SFG-51.jpg僅差USAに追われるも、冷静に上手くポジションを確保する近藤・田畑組がメダルレースで3位をとり、優勝しました。最終日のウェイマスは330度のコース設定でエリア内はシフトあり、強弱ありの難しい海面でした。11時30分、定刻どおりにレース予告信号があがり、スタート前は米国のマクスウェル組と近藤組が牽制し合う場面もありましたが、オールクリアでスタート。近藤組は1上までのコースがよくなく、1上が9位でしたが、ダウンウィンドで5位にあがると、2上ではオランダ、スペインについで3位まであがり、そのままキープしてフィニッシュしました。

 マッチレースでウェイマスにきていたギリシャのソフィア(470女子アテネの金メダリスト)選手が、「素晴らしいリベンジだった! AiとWakakoはウェイマスに強い」と、大きく崩さずにメダルレースに入ってきた戦いぶりを称賛していました。昨年は大失敗のメダルレースでトップから4位に落ちて苦い思いをしました。それがテレビ中継されていたこともあり、多くのセーラーがリベンジであることを知っています。大勢の方々が、愛ちゃんと和歌ちゃんが優勝したことを喜んで、お祝いの言葉をくれるのも、ありがたいものです。今年もミスが多々あったのですが、それでも3位に入り、自力で勝ち取った優勝は見事! 1歩前進です。

 今年のウェイマスは夏とは思えないほど、寒い日が多く、昨年とは牧草の育ち方も、丘の色、風景も異なります。来年、そして、五輪本番がどんな夏になるのか。ここがオリンピックのフィールドになるのです。「ウェイマスはウェイマスに来て練習しないとだめですね」(富澤)と、不本意な成績に終わった富澤は今日も練習するつもりでハーバーに来ていました。かなり悔しそうな顔をしていますので、来年は富澤が飛び出す番かもしれません。

 トラッキングがうまく見ることができなかったという連絡もいただきましたが、SFGは近藤・田畑組の優勝で幕を閉じました。6日間のレース期間中、多くの方々からご声援をいただき、ありがとうございました。

 なお今後の各クラスの動向ですが、470男女は引き続き、ウェイマスに残り海外チームとの合同トレーニングを行います。8月29日まで参加し、30日に撤収、帰国します。

 レーザーとRS:X男女は続いて世界選手権があります。レーザーは15日にヘイリングアイランド(車で2.5時間)へ移動、RS:Xは16日のフェリーでイギリスからデンマークへ移動します。レーザーラジアル女子、スター、49erは帰国です。


■山田敏雄 オリンピック特別委員会委員長 総括
 470級女子近藤・田畑組が一矢を報いてくれました。日頃の精進の賜物と心から敬意を表したいと思います。私は今回、2012ロンドン五輪の日本チーム環境インフラの事前調査・折衝を兼ねてチームに帯同しました。

 大会を終えた今、470級以外には課題が多々あり強化策を再構築する必要を痛感しています。選手個々で解決する問題は千差万別ですが、私の立場としての総括を以下にまとめてみました。

・現地の風傾向
オリンピック本番と同じ時期に開催の今大会(プレプレ五輪)でしたが、予想した通り強い風が吹く確率が高い。風の振れ、潮流も複雑であった。

・今後の選手選考のポイント
この条件下、五輪にて勝利するためには強風域での選考レース、強化合宿を予定通り行う必要がある。これはオリンピック参加枠取り大会である豪・パースWorldにも繋がることである。

・『選択と集中』方針の加速
限られた原資を有効に使うためにはナショナルチーム選手について「選択と集中」をより明確にする必要がある。本件については9月上旬のレーザーおよびRS:Xの世界選手権終了後にさらに明確にする。世界選手権でオリ特ランキングは全て判明するが、選手評価の材料として主要海外レース(ISAFグレードⅠ以上大会→ISAF World Cupシリーズ)の成績も考慮に入れる。

・『マルチサポート』施策とのリンク
新しくスタートする文部科学省「マルチサポート」の有効活用によるロンドンで勝利するための各施策を最大限活用する。
例えば
・選手練習環境(トレーニング、メンタル等)の外部専門家による助言、サポート
・Weymouth気象データーのより詳細な収集活動
・本番時の選手サポートハウスの運用

マルチサポートに関しては9月-10月にかけ文部科学省、JISS、JOCと詳細を詰め、その内容を確定する。

・英国現地における活動拠点確保の要
幸いに今回の現地折衝において2011年、2012年の練習拠点(マリーナ)、宿泊拠点確保も果たすことが出来た。選手達がWeymouthを習熟するための現地合宿計画を早期に確定する。

 以上、短時間における総括とさせていただきます。
今大会へ寄せられた皆様のエールに感謝申し上げるとともに、今後ともご支援のほどお願い申し上げます。


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成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/news/_992/latest_results


1008_SFG-52.jpg表彰式1008_SFG-53.jpg英国ではメジャースポーツ!!

1008_SFG-54.jpgメダルレース1008_SFG-55.jpgメダルレース、順位確定です



 
 
■最終成績

●470級男子  31カ国/60艇
原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング) 
 12-9-(21)-8-9-1829-29-22-21 29位

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●470級女子  24カ国/46艇
・近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
 7-4-5-5-4-14-8-12-(24)-9-3M 優勝
・吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 12-(29)-15-14-26-15-17-27-13-3 13位

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●レーザー級  46カ国/180艇
・ホール イアン(福岡ヨットクラブ)
 30-26-44-40-(52)-34-41-36-40-40 116位
・安田 真之助(鹿屋体育大学 )
 35-31-17-39-31-(61)-20-16-46-47 108位
・城 航太(エスピーネットワーク)一般参加選手
 (OCS)-19-47-42-22-37-58-57-47-51 121位
・斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 29-40-46-46-(48)-44-10-41-33-35 148位

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●レーザーラジアル級 34カ国/91艇
・高橋 香(福島県セーリング連盟)
 34-29-23-27-36-24-27-(38)-35 78位
・蛭田 香名子(豊田自動織機)
 40-27-20-24-19-27-15-25-(OCS) 68位
・長谷川 哲子(豊田自動織機)
 (42)-37-27-38-37-23-31-24-17 77位

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●RS:X級男子 28カ国/75艇
・富澤 慎(関東自動車工業)
 12-13-13-12-9-16-(35)-22-34-31 26位
・高橋 良典(関東学院大学)
 33-33-29-31-27-24-31-20-(35)-22 68位

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●RS:X級女子 22カ国/50艇
・小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 17-25-21-26-19-30-29-23-(33)-15 25位
・須長 由季(ミキハウス)
 37-24-22-18-(41)-32-15-6-16-25 23位

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●49er級 21カ国/59艇
・牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 17-(26)-25-4-2-12-24-19-7-10 30位

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●STAR級 19カ国/36艇
・鈴木 國央・和田 大地(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)
 25-29-24-31-26-29-21-(32)-16-11 29位

ba_過去レポート.png

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