East Japan joint practice meeting
東日本水域別合同練習会
Report & Photo:JSAFオリンピック強化委員会 スタッフ一同
JSAFと高体連が協力した大規模な練習会
100人を超える選手が参加
▲練習スタートを真剣に見つめる特別コーチの松永選手
12月21日~24日、ジュニア・ユースの競技力向上、次世代選手の育成・発掘を目的とした東日本水域別合同練習会が江ノ島で行われました。
2014年のインターハイが江ノ島で開催されることもあり、北海道から関東水域の他、希望のあった中部、近畿水域からの参加もあり、100人を超える中高生が集まる大規模な練習会となりました。
今回の練習会では普段のメンバーと違う選手と走り合わせたり、複数艇でスタート練習をしたりと、各艇種が高い意識と緊張感の中で練習に取り組みました。
FJクラスでは北京五輪の松永選手が参加者の船に乗り込んで指導を行いました。選手たちにはいい刺激となったようで、乗り慣れないFJでもすぐに乗りこなしてしまう松永選手に驚きながらも、自分と何が違うのかを分析しようという姿勢が見られ、陸上でも選手同士で話し合っていたことが印象的でした。
海上練習後には、松永選手からユース選手へのアドバイス、どんなことを考えてレースをしているかなどの話があり、選手たちは何か一つでも新しい知識を増やして帰りたいという熱い眼差しで聞いていました。
また、東京オリンピックに向け強化が必要になるスキフクラスへの挑戦として、江ノ島の2艇の29erを試乗艇として準備し、交代しながらセーリングを行いました。各指導者もこの取り組みを前向きにとらえており、様々な高校ヨット部の選手が沈を繰り返し、貴重な体験をしていました。
海上練習以外にも、夕方には全員で陸上トレーニングをし、午前中の風のない時間には艤装・システムのポイント、コントロールロープの効果などを学ぶなどバラエティに富んだ内容でした。
JSAFと高体連が協力し合ってこれほど大規模な練習会が開催されたことは過去になく、日本のセーリング界にとってプラスになる動きではないかと感じました。運営にご尽力頂いた各校の指導者の方々、スタッフの方々のご協力により大人数での練習会が事故なく安全に終えられたことが何よりだったと思います。
今回学んだ知識や課題、熱い気持ちなどを持ち帰り、今後の練習やレースに活かしてほしいと思うと同時に、今後もこのような合同練習会が毎年開催されることで、ユース選手の育成強化に繋がることを期待します。
▲ナショナルチームの470で艇の艤装・整備をしっかり教えました
▲シングルハンドの艤装からシート整理についての説明風景
▲29erも体験、皆苦労しました