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Day6




2014 49er EUROPEAN CHAMPIONSHIPS


49er級 ヨーロッパ選手権 2014

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Report & Photo by 石川裕也(トヨタ自動車東日本セーリングチームコーチ)


1407_49er_EW-19.JPG▲49er、混戦の展開に苦戦。
大会6日目(決勝シリーズ最終日)は、18ノット前後のコンディションで2レースが実施されました。

前日の予報通り強風域でのレースとなりました。
走りの内容は少しずつ改善されているものの、理想として描くイメージと実際の感覚とのズレをなかなか簡単には改善できず、総合46位で大会を終えました。

全体を通すと、大会初日のような軽風域では、良い状態まできているのを確認できたことは収穫です。リオ五輪も軽風域が予想されていることから、この部分についてはさらに磨きをかけていく必要があります。

しかし、確実に結果に繋げるには、もっと強い風域でも互角に戦えるようにしていかなければいけません。
問題に対して対策が的確なのか、再度見つめ直したいと思います。

●成 績
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 42位 3-2-UFD-15-9-16-19-20-25-7-6-17-6-16-20
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 36位 26-21-21-19-DNC-DNC-17-9-6-1-15-7-1-1-13

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/

1407_49er_EW-20.JPG▲FXの波多江・大熊チームは、今日もトップを取りました!
1407_49er_EW-21.JPG▲今回は、2000年シドニーオリンピック金メダリストのフィンランド人Jyrkiにコーチングを受けています。

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day5



1407_49er_EW-16.JPG▲49erの3レース目のスタート直後。
大会5日目は、12ノット前後のコンディションで3レースが実施されました。

25ノット前後の強風が吹くとの予報でしたが、吹き上がる時間帯がずれ、牧野・高橋チームのレースは中風コンディションとなりました。

昨日よりも改善されてきていますが、風の強弱での走らせ方の切替えの精度をもう少し高め、安定させる必要があります。

明日は大会最終日、強風の予報で2レースが予定されています。
周りと比較できるせっかくの機会なので、予報どおり課題の強風が吹くことを願っています。

●49erFX 選手コメント
波多江:
今日は陸に近く、振れと強弱が凄い海面で3レースが行われました。
背中のブローを見ることがでず、気づくのが遅く、もっと周りを見ることが必要です。
今日の3レース目は10mほど吹き上がってきた中で、少しずつですが、強風での走らせ方が改善されてきました。
明日も今日と同じ予報なので、色々試しながら次に繋げていきたいと思います。

大熊:
今日はレースごとに風が上がり、3レース目は24ノットほどになりました。
レースごとに走りがよくなり、3レース目にトップホーンを鳴らせて自信につながりました。
明日が最終日なので、しっかりと走りたいです。

●成 績
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 41位 3-2-UFD-15-9-16-19-20-25-7-6-17-6
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 41位 26-21-21-19-DNC-DNC-17-9-6-1-15-7-1

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/

1407_49er_EW-17.JPG▲牧野・高橋チームは本日くらいの風速だと、走りにも余裕があります。さらに強い風域が課題。
1407_49er_EW-18.JPG▲レース海面へ向かうFXの波多江・大熊組。

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day4



1407_49er_EW-12.JPG▲3レース目、トップを快走するFX。
大会4日目は15ノット前後のコンディションで3レースが実施されました。

49er級は、セーリング種目の課題である「見せるヨットレース」に最も積極的に取組んでいる種目です。
そのため今回のレース海面は、陸からも観戦できるほどの間近にレース海面が設けられていますが、レース海面は浅瀬が多く、暗礁で艇を破損する艇が続出。それを避けるため、日に日にマークの距離が狭められ、通常は風上と風下のマークを2周するところ、本日は4周のコースで行われました。

本日の牧野・高橋チームは、スタートから混戦にのまれ、マーク間の距離が短いために常に混戦の中での展開となり、「瞬時の判断」と「切替え」が求められる状況の中、それがうまくいきませんでした。

明日は、強風で3レースが予定されています。

また、FXは、昨日の強風を経験したこともあり、本日は、走りにも余裕がうまれ、良くなってきているようです。

●49erFX 選手コメント
大熊:
シルバーフリートで3レースしました。走りが徐々によくなってきています。本日3レース目のトップホーンは嬉しかった!

●成 績
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 41位 3-2-UFD-15-9-16-19-20-25-7
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 38位 26-21-21-19-DNC-DNC-17-9-6-1

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/

1407_49er_EW-13.JPG▲下マーク回航。
1407_49er_EW-14.JPG▲混戦の中でのレースが続きました。
1407_49er_EW-15.JPG▲FXは3レースとも上位グループに絡んだ走りができました。

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day3



1407_49er_EW-10.JPG▲牧野・高橋のダウンウインド。コースが短いのでジャイブポイントが重要です。

大会3日目は、25ノットの強風コンディションで4レースが行われました。

明日の決勝ゴールドフリート進出を目指し、本日のレースに臨んだ牧野・高橋チームですが、1レース目はスタート前に暗礁でラダーを破損。2レース目はティラーを破損。3、4レース目は目の前を走っていた艇が沈をし、それを避けられずに衝突して沈したりとトラブルが多く、総合順位を昨日から落とす結果となりました。

しかし、トラブルが大きく順位に影響したのは事実ですが、上位陣と比較すると走り・技術もまだ差があります。

大会初日のような10ノット以下のコンディションでは、世界でもトップレベルの実力まできましたが、結果に繋げるためには、もっと強い風域でも互角に戦えるようにさらに改善せねばなりません。

明日も強風の予報なので、残り3日間ベストを尽くし、成長に繋げたいと思います。
明日は3レースが予定されています。(レポート&写真/石川裕也・トヨタ自動車東日本セーリングチーム コーチ)

●49erFX 選手コメント
波多江:
FXで経験した中で1番吹いたレースでした。強風に対してどう走っていいのか最初は分からなかったのですが、レースを重ねるにつれて少しずつ走らせ方が分かってきました。ゴールドには残れなかったのですが、明日も強風予報なので、色々試して次に活かしたいと思います。

大熊:
今までのレースで1番吹いていました。そんな中でもしっかり3ラップのコースが設定され、大会のレベルの高さを感じました。なんとか完走したものの、タイムリミットで悔しいです。

●成 績
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 39位 3-2-UFD-15-9-16-19
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 45位 26-21-21-19-DNC-DNC-17

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/

1407_49er_EW-11.JPG▲ジャイブや回航動作で沈艇が続出しました。

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day2



1407_49er_EW-05.JPG▲レース海面の様子。終日、この様子が変わることはありませんでした。

大会2日目は、無風のためレースは実施されませんでした。

本日は軽風の予報でしたが、レースが実施できるほどの安定した風は吹かず、一度も海に出ることがないままレースは中止となりました。

予選シリーズは、明日が最終日です。

明後日からの決勝シリーズでゴールドフリートに進出するには、明日の終了時点で26位までに入る必要があります。
現時点ではゴールドフリート圏外の当社チームですが、4レース以上実施されると、最も悪い1レースをカットできるため、明日の出来次第ではまだまだ上位進出も可能です。なんとか明日よい走りをしてもらいたいと思います。

明日は、強風で4レースが予定されています。

●成 績(※本日レースは実施されなかったため、昨日の順位のままです)
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 30位 3-2-UFD
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 46位 26-21-21-19

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/

1407_49er_EW-06.JPG▲シーブリーズが入るのを待ちましたが、上空に雲が溜まり始め、14時30分にAP+A掲揚。
1407_49er_EW-07.JPG▲風待ち中のバース。普段造船所の建屋の一部をレースオフィスとして使っています。
1407_49er_EW-08.JPG▲建屋の中にはレースオフィスのほか、食事、休憩スペースが設けられています。
1407_49er_EW-09.JPG▲FX波多江(右)・大熊組。明日の強風に備えます。

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day1



1407_49er_EW-01.JPG

●日 程:2014年7月 5日~ 7日:計測・受付
         8日~10日:予選シリーズ
          11日~13日:決勝シリーズ
●開催地:フィンランド・ヘルシンキ Helsinki, Finland
●出場選手:
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)

●大会サイト:http://49er.org/event/2014-european-championship/


ヨーロッパ選手権は、ヨーロッパに強豪国が多いため、世界選手権と同等にレベルの高い大会です。

今年9月に開催される世界選手権で16年オリンピックの国枠獲得がかかるため、そこに向けての調整・現状把握の場として、強豪チームも全チームが出場しています。

今大会は予選シリーズ3日間、決勝シリーズ3日間の日程で構成されており、49er級は83艇の参加艇数を3フリートに分けて各シリーズを行います。

大会初日の本日は、10ノット前後のコンディションで3レースが実施されました。

49erの牧野・高橋チームは、3レースともすべて上位を走り、常にトップ集団にかしたが、惜しくも3レース目のスタートでわずかにリコールしてしまい、総合順位では揮わず30位で初日を終えました。

3レース目のスタート以外は、走り、レース展開ともに良い内容でしたので、明日以降、本日のスタートの失敗を引きずらずに、勇気を持って臨めるかが課題です。

また、49er FXは総合46位(参加51艇)という結果でした。

●選手コメント
波多江:
今日のレースは陸寄りのA海面で、左右どちらからいつブローが入ってくるか分からない海面でした。
スピードがまったくなく、スタートが良くても周りに置いていかれるばかりで、コースの前にスピードが足りませんでした。ボートの引き波やチョッピーな海面の中で、角度を気にしすぎて上り過ぎが多く、スピードが出せませんでした。
明日から気持ちを入れ替え、まずはスキフでは特に大切なスピードを第一に考えていきます。

大熊:
今日は、牧野・高橋組の走りにパワーをもらい出艇しましたが、4レースともうまく走れず苦戦しました。
5月、6月に課題としていたスタート、ジャイブ、マーク回航はレース中の混戦でもうまくできるようになっています。
明日、気持ちを切り替えて頑張ります。

明日は、軽風で4レースが予定されています。

●成 績
○男 子(49er/83艇)
 牧野幸雄・高橋健次(トヨタ自動車東日本)
 30位 3-2-UFD
○女 子(49erFX/51艇)
 波多江慶・大熊典子(豊田自動織機)
 46位 26-21-21-19

1407_49er_EW-02.JPG
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1407_49er_EW-04.JPG

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

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●2011.11.14:第1回東日本大震災被災地支援セーリングクリニックレポート
●2011.10.23:江ノ島オリンピックウィーク22011大会 レポート
●2011.9.11:和歌山インターナショナルレガッタ大会 レポート
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