Sail for Gold
チャリティーフラッグ・ステッカーキャンペーン
活動報告
オリンピック特別委員会は、2011年6月3日~11日に英国・ウェイマスで開催された「Skandia Sail for Gold」(セーリングワールドレガッタ第6戦)会場にてJSAFが組織をあげて展開している東日本大震災被災セーラー復興支援「チャリティーフラッグ・ステッカーキャンペーン」を海外初の義援金活動として行いました。
会場では、各国のセーラー、関係者から「1日も早い復興を心よりお祈りしている」「日本にはたくさん友達がいるので、他人事ではなく、できることはしたい」「津波という海の自然災害のため海が怖くなってしまっても仕方がないはずだが、それでもセーリングを続けている日本のセーラーたちには敬意を表する」などたくさんの温かいお言葉を頂戴し、多大な支援をいただくことができました。
この現地活動はSail for Gold 大会実行委員会の絶大なご協力で実現可能となりました。大会前日のコーチ全体会議では日本チームの義援金活動に触れ、参加各国の協力を仰ぎ、メダルレース前日のパラリンピック表彰式では各クラス優勝者にブーケの代わりにチャリティーフラッグを贈呈し念押しのキャンペーンアピールをしていただき、さらに最終日には(表彰するクラスが多いので)フラッグ贈呈の代わりに大会側から£200を寄付していただくなど、最後の最後まで我々の活動をサポートしていただきました。
今大会直前のオランダ・メデンブリックで行われたデルタロイドレガッタではこのキャンペーンをメディアが大きく取り上げ世界へアピール、ステッカー購入の予約をうながしていただき、また、フランスセーリング連盟は4月末にプロバンス・イエールで行われたフランスオリンピックウィークの際の日本選手エントリーフィーを全額義援金として返納贈呈してくださるなど、海外支援の輪はすでに広がっていました。
津波というセーラーに一番近い海での自然災害。その破壊力の恐怖に挫折することなくセーリングを続けようとしている被災地セーラー、それを全力で支援する日本のセーリング界は、世界のセーリングを愛するすべての人々から支援を受け、この災害に立ち向かっているという実感が得られた活動となりました。
お陰様で、今大会の義援金は€300、£773で総額14万円となりました。ご支援いただきました皆様に心より感謝を申し上げる次第です。
なお、この海外での義援金活動は、今後ナショナルチームが参戦するプレオリンピック、パースISAFワールド、およびISAFユースワールドでも展開していく予定です。
カフェテリア一角に設けられたJSAF東日本大震災被災セーラー復興支援ブース(左、右はボランティア参加の英国在住・鈴木祥子夫妻と二女、中央はNTレーザー・ラジアル級の高橋香選手と蛭田香名子選手)
レースオフィス前の一角に設けられた義援金活動ブースで日章旗にサインをNT女子470級・吉迫由香選手と大熊典子選手
ブースにて震災状況を聞き入る海外セーラー
大会実行委員の計らいで、パラリンピック表彰式で活動のアピール
スカッド-18級金メダリスト(Daniel Fitzgibbon選手とLiesl Tesch選手)に贈られた「がんばれ東日本」フラッグ