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最終日


44th Semaine Olympique Francaise

第44回 フランスオリンピックウィーク 2012

− 2011-2012年 セーリングワールドカップ 第4戦

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Report & Photo : 帯同各コーチ
Edit:オリンピック特別委員会 広報

470級男女メダルレース
原田組 MR8位・総合7位 近藤組 MR6位・総合4位
各ナショナルチーム、五輪日本代表の座を目指して
いざ世界選手権へ


1204_SOF2012-65.jpg▲近藤・田畑組、メダルレース6位フィニッシュ4月27日 470級メダルレース
男子は予定より20分遅れの10:20スタートでした。
コンディションは風向85°(±5°)風速は14ノットから徐々に強くなり18ノットまで上がりました。
原田・吉田組は上3番手からの良いスタートしました。しかし、徐々にフリートに先行され7位で1マークを回航、その後のダウンウィンドでオーバーセールし、先行艇に少し離されてしまいました。風は徐々に強くなってきましたが、シフトが少なく他艇を抜くチャンスがありませんでした。8着フィニッシュの総合7位が確定しました。
「スタートは飛び出して良かったのですが、チューニングミスでボートスピードが出せませんでした。もう少しパワフルなチューニングで風が強くなった時に対処できる技術を身につけたいと思いました。ワールドでは万全を尽くします」(原田)

女子は11:05にスタートしました。徐々に風は上がり、20ノット(ガスト23ノット)風向85°(±5°)の強風模様になりました。
近藤・田畑組は下2番手からのスタートでしたが、ジャストスタートとはならず、少し出遅れてしまいました。やはりトップ10だけのレースですから少しのミスがフレッシュで走る場所を失い、なかなか思いどおりに走れなかった様です。最初の上マークから2位のフランスと4位のアメリカに先行されてしまい、結果的に6着フィニッシュ。メダルを掌中から逃し総合4位に甘んじることになりました。
「スタートの時間のミスもありましたが、実際には右にシフトする雰囲気があったので、スタート位置をもう少し上側からにすればもっと良かったのかもしれません」(田畑)

今大会を終え、470チームはそれぞれ確実にレベルを上げているのが印象的でした。
これらの背景には、もちろん選手・コーチの頑張りもありますが、コンディショニング・トレーニング・栄養・テクニカル・マネージメント面のJISSマルチサポート支援活動が大きく貢献しています。それぞれの専門家を遠く南仏まで派遣していただいた国のサポートに感謝です。

 来週から各種目の世界選手権が欧州各国で始まります。五輪キャンペーンを張ってきたチーム・選手の集大成のステージです。今回のワールドカップはそのための調整機会でもありました。その割には強風に翻弄され、かなりの消耗を余儀なくされました。大一番の前には少し心身のリフレッシュが必要かもしれません。お疲れ様でした。
明日ナショナルチームはそれぞれの大会地に向けて出発します。

最後に、日本チームを応援してくださった皆様にお礼申し上げます。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-66.jpg▲原田・吉田組、混戦の中の上マーク

470級男子 【31か国・82艇】
7位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 
12-(OCS)-2-9-1-6-1-16-6-6-MR8
25位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 
10-15-17-21-17-22-9-(25)-22-21
28位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 
12-9-22-13-18-27-21-15-(31)-24
57位 飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク)シルバーフリート 
26-32-26-23-26-(34)-21-19-6-9

470級女子【26か国・48艇】
4位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
1-2-10-6-3-2-25-(33)-1-2-MR6
12位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)
13-8-21-26-7-10-(29)-4-10-8

49er級【26か国・56艇】
33位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)(DNF)-11-22-23-DNF-3-8-7-2

スター級【21か国・25艇】
12位 鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・ 和田大地(日吉染業)組
10-11-17-13-8-(18)-15-8

レーザー級【41か国・106艇】
46位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16-17-11-25-(31)-9-11
69位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21-19-22-28-20-16-27-(31)

レーザーラジアル級【34か国81艇】
46位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-(DNF)-27-21-16-20-5-14
50位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) (36)-27-34-22-29-19-10-8
52位 松苗幸希(室蘭市体育協会) 28-24-23-25-23-14-27-(35)

RS:X級女子【21か国 ・40艇】
16位 須長由季(ミキハウス) 12-9-6-14-13-12-(34)-30-7-22
32位 小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-(DNF)-34-30-36-32-11-18-37-34
35位 伊勢田愛(パイレーツハーバー) (36)-33-30-35-35-23-35-23-32-35

1204_SOF2012-67.jpg▲原田・吉田組、メダルレース前の準備
1204_SOF2012-68.jpg▲近藤・田畑組、マストの入念なチェック

5日目


決勝ラウンド終了
470級男女 原田組 近藤組 ともにメダルレース進出

大会5日目・4月26日
予報どおり、朝から東の風が吹き上がる中、定刻どおりにスタートしました。しかし、49erは波が悪く出艇できず、中止。スターはサバイバルのサバイバルで早めにやめて戻ってきた艇も多く、1レースのみで終了。RS:X、470、レーザーは順当に2レースを終了。ラジアルは49erのレース運営チームが北側に波が少し悪くない場所でRS:Xのレース終了後に1レースを実施しましたが、ゴールドフリートのみでシルバーは中止となりました。  
レース運営の手落ちが多く、某エリアのコミッティーが首になる場面もありましたが、すぐに他海面のコミッティーで対応しました。強風でマークの打てない運営がフランスにもあったことに驚かされました。
荒れ模様のサバイバルで2レース。ほとんどの種目で予定どおりの10レースを終え、上位10艇が明日のメダルレースに進出です。日本は470級男女がメダルレースに進みました。 
明日も強風の予報です。3位の近藤・田畑組には僅差の激戦を制して、表彰台にあがってほしいものです。メダルレースは男子が10時、女子が11時のスタート予定です。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-57.jpg▲近藤・田畑、トップ快走(アップウインド)

470級男子(決勝2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-58.jpg▲原田・吉田、25ノット超えのアップウインド本日は海風が吹きました。コンディションは1レース目、風速18→20ノット平均、
風向85°(±10°)。2レース目はさらに吹き上がり平均22ノット(ガスト25ノット超)、風向85°(±5°)。海からの風のため波も1.5mを超えるタフなコンディションでした。
原田・吉田組が好調を維持し本日も6‐6で前日より順位を一つ上げ、堂々の6位でメダルレースに出場します。ボートスピードも格段に向上してレースを見ていても安心感があります。メダルレースでは3位のオランダと16点離れていますが、いつもの攻めのレースで一つでも順位を上げてもらいたいと思います。
松永・今村組、前田・野呂組はボートスピードがほんの少し足りない事もありますが、いかんせんスタートの出遅れが響きレースをさせてもらえない状況でした。
いずれにしても、昨年に比べNT3チームがゴールドフリート入りしたことは成長の証には違いなく、頼もしさを感じます。

470級男子 【31か国・82艇】
6位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 
12-(OCS)-2-9-1-6-1-16-6-6 ⇒メダルレース進出
25位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 
10-15-17-21-17-22-9-(25)-22-21
28位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 
12-9-22-13-18-27-21-15-(31)-24
57位 *飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク)シルバーフリート 
26-32-26-23-26-(34)-21-19-6-9

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470級女子(クループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-59.jpg▲近藤・田畑、トップ快走(ダウンウインド)近藤・田畑組は本日のフリートベストスコア1‐2で(総合6位だったスエーデンが総合3位のスペインに抗議を出しスペインが失格)総合3位に浮上しました。最初のレースはスタートでつまずき、フレッシュな風を掴みにタックし集団から一度離れる形となりましたが、 運も味方にしたのか有利なブロー&シフトを掴み一気に集団の前に出てトップになりました。実力者というものはこの辺が違うのかもしれません。
10レースを終えて強風大得意のオランダが(出来すぎの)スコアでメダルレースを待たずに優勝を決めました。近藤・田畑組は2位のフランスまで2点、4位のアメリカと1点差ですから、メダルレースでこの2か国の前を走れば2位になる事が出来ます。
吉迫・大熊組も10‐8とまとめて総合12位確定となり、12点及ばずメダルレース進出には届きませんでした。しかし、彼女達も昨年までに比べ大きくレベルアップを果たしています。ちょっとしたミスが順位を落とす原因ですから、間近に迫る世界選手権に向けさらなる強化を期待します。

470級女子【26か国・48艇】
3位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
1-2-10-6-3-2-25-(33)-1-2 ⇒メダルレース進出
12位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)
13-8-21-26-7-10-(29)-4-10-8

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49er級(決勝2グループ・本日レースなし)
49erは東風で波が悪い中、レースは中止になりました。昨日までの成績で11位以下の成績が確定しました。牧野組は世界選手権に向けての各種の調整を試みました。強風などにも揉まれて順位はけして良いものではありませんが、収穫は大です。五輪の座(残り5席)は目の前にあります。

49er級【26か国・56艇】
33位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)(DNF)-11-22-23-DNF-3-8-7-2

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スター級(グループ分けなし・本日1レース)
風向70~80°風速20~26ノット。スター級にとってサバイバルなコンディション(完走は12艇)の中、ダウンウィンドでリスクをとって走り、順位を上げる展開が出来ました。残り4枚の 五輪切符を争う相手が8位から12位(デンマーク、スペイン、クロアチア、オーストリア、日本)を占める結果となりました。ポイント差は決して離れていないので来週開幕の世界選手権予選ラウンドに希望を繋ぎました。夢達成のために強い気持を持って集中して戦います。

スター級【21か国・25艇】
12位 鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・ 和田大地(日吉染業)組
10-11-17-13-8-(18)-15-8

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レーザー級(決勝3グループ・本日1レース)
1204_SOF2012-60.jpg▲強風の中の安田大きなうねりの中、1レースが行われました。安田はスタートで飛び出すもその後のレース展開、ダウンウィンドとも勢いがなく11位でフィニッシュしました。今大会で、スタートやダウンウィンドなど改善が見られましたがもう少しレースを丁寧にすることができれば、必ずや五輪参加国枠獲得(残り12枠)はできるはずです。
イアンは強風シリーズで疲労困憊でしたが、強風でのクローズホールドを修正して次に臨んでほしいと思います。



レーザー級【41か国・106艇】
46位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16-17-11-25-(31)-9-11
69位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21-19-22-28-20-16-27-(31)

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レーザーラジアル級(決勝2グループ・本日レース行えず)
1204_SOF2012-61.JPG▲うねりの中待機中土居選手うねりと20ノット超の風の中、1時間レース開始を待ちましたが運営の不手際がありハーバーバック。午後からゴールドフリートはレースを行いましたが、シルバーフリートはAP・A旗となり、ついに今大会が終了となりました。
ワールドへ向けた調整の中でシリーズ通して20ノット超のコンディションでレースをこなし、課題を残しながらも十分な収穫を得ることができました。成績が物語るように3人の実力は紙一重です。ワールドでも強い気持ちを持って最終選考を戦い抜いてほしいと思います。


レーザーラジアル級【34か国81艇】
46位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-(DNF)-27-21-16-20-5-14
50位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) (36)-27-34-22-29-19-10-8
52位 松苗幸希(室蘭市体育協会) 28-24-23-25-23-14-27-(35)

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RS:X級女子(グループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-62.jpg▲大荒れの最終レース(須長2上)大荒れの最終日でした。須長の1レース目のスタートはスピードに乗れずけして良いとは言えませんでしたが、ハードなコンディションの中ボードをうまくコントロールしてスピードを上げて1上を9位で回航、攻めのフリーで2人を抜き7位でフィニッシュしました。2レース目の最終レースはスタートを失敗し集中が切れたのか22位フィニッシュ。
今大会は、国内外で事前にスタート練習をしたこともあり、その成果が出ました。ただし、まだマークアプローチや微風でのセッティング等課題もあります。しっかり五輪に向け調整していきましょう。
伊勢田、小嶺は初めての海外遠征、加えて強風下でのレースでしたが今回の経験で明らかに成長が見られました。これを糧にしてトレーニングを積んでさらなる進化を見せてほしいと思います。

RS:X級女子【21か国 ・40艇】
16位 須長由季(ミキハウス) 12-9-6-14-13-12-(34)-30-7-22
32位 *小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-(DNF)-34-30-36-32-11-18-37-34
35位 *伊勢田愛(パイレーツハーバー) (36)-33-30-35-35-23-35-23-32-35

≪備考≫選手名の前の*印はナショナルチーム外表示

1204_SOF2012-63.jpg▲470男子、上マークアプローチ1204_SOF2012-64.JPG▲運営不手際でハーバーバック

4日目


470級・原田組 2回目のトップを取り
総合8位に上昇
近藤組 5位にダウン
レーザーラジアル級土居 NTトップに上がる

大会4日目・4月25日
昨日の30ノットが嘘のように、風のない快晴の朝を迎えました。陸上待機の後、一番遠いエリアCから順番に12時前に出艇し、南風が入った後、14時頃からやっとスタートとなりました。
今日から決勝グループに分かれてのレースです。各エリアともに10ノット前後の風速で順調にレースを消化しましたが、49er牧野組は2レース終了後に一度陸へ戻り、16:45からレーザーの終了したD海面で残りのレースを実施しました。
470男子は原田組に勢いがでてきて、ゴールドフリートで堂々のトップフィニッシュをはたし、総合でも8位に上がりました。
明日は東からの強風予報で、スタートが午前10時に繰り上がっています。
毎日、コンディションが変化していますが、明日でフリートレースが終了。メダルレースが狙える選手には重要な1日となります。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-46.jpg▲原田・吉田組、上マークトップ回航

470級男子(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-48.jpg▲470男子、上マークからサイドマークに向かう決勝グループに分かれてレースが行われました。昨日までとは全く違う南東の風の中で2レースを実施、最初のレースは風向、125°(±10°)、風速7ノット(±2ノット)のコンディション、2レース目は140°(±10°)で風は少し強くなり、10ノット(±2ノット)の中でのレースでした。
原田・吉田組が昨日に続き1レース目で最初のマークからトップを守りきり、今大会2回目のトップフィニッシュを果たしました。2レース目も苦戦しながらも16位でフィニッシュし、総合8位。メダルレース(10位までの艇が出場可)に残れるところまで順位を上げました。
松永・今村組は本日9-25と2レースを纏める事が出来ず苦戦していますが、「気持ちを切り替えて明日のレースをしっかり出来る様にしたい」とコメントしていました。
前田・野呂組もシングル目で良い走りをしながらも、「マーク回航で失敗して6艇に抜かれる場面があり、もったいないミスをしました」「明日はトップを狙ったレースをしたいと思っています」と意気込みは十分です。
余談になりますが、フランス男子代表に決まったばかりのピエールは、クルーのビンソンが怪我で欠場、コーチのニコラが何年か振りにトラピーズハーネスを着用して即興コンビを組んでいます。そんな状況でも4位にいるのをみるとフランスチームの底力を感じます。

470級男子 【31か国・82艇】
8位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 12-(OCS)-2-9-1-6-1-16
28位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 12-9-22-13-18-(27)-21-15
29位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 10-15-17-21-17-22-9-(25)
63位 *飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク) 26-32-26-23-26-(34)-21-19
    シルバーフリート

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470級女子(クループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-47.jpg▲吉迫・大熊組、上マークアプローチ近藤・田畑組が1レース目のスタートで出遅れ、レースを組み立てる事が出来ず25位。続く2レース目、よいスタートを切り左海面で勝負を仕掛けましたが、風は徐々に右にシフトしていまい、最初のマークから大きく遅れてしまいました。その後も偏った風の入り方が続き33位(カットレース)に甘んじました。メダル圏内の総合5位です。
「今日はダメでした、明日頑張ります!!」(近藤)
吉迫・大熊組は最初のレースでスタートに失敗し、近藤組同様にフレッシュな風を掴めず29位。2レース目はスタートも良く、1レース目の失敗を生かして右海面でレースを組み立て、上位で1上マークを回航、まだシフトするだろうとの判断から先行グループの即ジャイブに対し少し遅らせてからのジャイブが奏功し、1下マークで5位にジャンプアップ、その後も1艇を抜いて4位でフィニシュ。総合12位です。
「やはりスタートと視野の広さが大切ですね」(吉迫)。
10位艇とは27点の差がありますが、気持ちを切り替えて明日頑張って欲しいと思います。

470級女子【26か国・48艇】
5位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)1-2-10-6-3-2-25-(33)
12位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)13-8-21-26-7-10-(29)-4

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49er級(予選2グループ・本日4レース)
今日はラインが良く見えていたようでどのレースも最高のスタートでした。最初に頭を出せるとレース展開も自然と良くなります。軽中風なら十分世界と戦えるのですが・・・・・。

49er級【26か国・56艇】
33位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)(DNF)-11-22-23-DNF-3-8-7-2

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スター級(グループ分けなし・本日3レース)
風向140~150°、 風速8~14ノット。今日はコース取りに苦労した日でした。良いところも徐々に出始めているので、残りのレースでしっかりと調整して行きたいと思います。(スター級はこの後、世界選手権が同じ海面でありますから、それに向けての準備を兼ねています。)

スター級【21か国・25艇】
12位 鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・ 和田大地(日吉染業)組
10-11-17-13-8-(18)-15

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レーザー級(予選3グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-49.jpg▲安田とイアンDエリアはエリアの沖にある島の影響で右海面の風が強く、右エリアの風をうまく掴んだ選手が上位を走りました。安田は今大会スタートが今までに比べて良く、練習の成果が出ているようでした。しかし、レース展開にまだ雑な点あり世界選手権ではもう少し修正しなければなりません。イアンはスタートが出遅れる展開が多く、課題は解消されていません。




レーザー級【41か国・106艇】
49位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16-17-11-25-(31)-9
67位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21-19-22-(28)-20-16-27

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レーザーラジアル級(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-50.jpg▲1レース目5位でフィニッシュ土居緩やかな周期風に合わせて良いタックポイントを決めることができた原田と、マーク回航ごとに順位を上げてきた土居が、それぞれ1レースずつシングルを走り10ノット前後の風で成果を出すことができました。その一方、松苗には苦戦の一日となりました。
レガッタを通してそれぞれの長所・短所がはっきりとしてきました。明日の最終日、少しでも良いパフォーマンスができるよう取り組んでほしいと思います。



レーザーラジアル級【34か国81艇】
46位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-(DNF)-27-21-16-20-5-14
50位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) (36)-27-34-22-29-19-10-8
52位 松苗幸希(室蘭市体育協会) 28-24-23-25-23-14-27-(35)

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【RS:X級女子】予選なし1グループ・本日2レース
1204_SOF2012-51.JPG▲小嶺上マーク回航須長は久しぶりの微風レースだったことでうまく風域での切り替えができず、いつものボードスピードが出せないため思ったようなコースが引けませんでした。16位に順位を落としてしまいました。点差はありますが明日は奮起して何とかシングルに入りメダルレースに出られるようにがんばってほしいと思います。






RS:X級女子【21か国 ・40艇】
16位 須長由季(ミキハウス) 12-9-6-14-13-12-(34)-30
37位 *小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-(DNF)-34-30-36-32-11-18
33位 *伊勢田愛(パイレーツハーバー) (36)-33-30-35-35-23-35-23

≪備考≫選手名の前の*印はナショナルチーム外表示

1204_SOF2012-52.jpg▲近藤・田畑組、混戦から抜け出せず1204_SOF2012-53.jpg▲スターのセーリングを研究中の宮野コーチ
1204_SOF2012-54.jpg▲1レース目1上トップの原田1204_SOF2012-55.JPG▲スタートライン
1204_SOF2012-56.JPG▲牧野・高橋組、ベストスタート

3日目


強風続く
際立つ走りを見せる470級の近藤組と原田組

大会3日目・4月24日
午前9時スタート予定のため早朝7時半頃からハーバーに選手が集まりだしました。
朝吹いている15ノット前後の北西風が西に変化すると「30ノットオーバーになる」という予報に従い「とにかく、1レースはやろう」とレース運営側の気合が伺われた日でした。    
470級男女、レーザー級、RS:X級は順調に2レースを行い、スター級、49er級は1レースのみ。レーザーラジアル級は一度沖のエリアへ出たものの、H旗で戻り、RS:X級が終わった後に近いエリアで2レースをこなしました。
晴れて西に回ると吹き上がるイエールの強風は今日も12時から吹き荒れて選手たちを苦しめました。11時前に出艇し、270°30ノットの中での2レース目を終えて戻ったのは16時半。運営の手際の悪さもあり、皆ぐったりした顔で帰着しました。
予選グループがあったクラスは明日から決勝ラウンドのゴールド組とシルバー組に分かれてのレースになります。
明日25日は15ノット前後の風予報で、今日を思えば中風です。11時(日本時間:18時)スタート予定です。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-30.jpg▲原田・吉田、強風の中でのトップフィニッシュ

470級男子(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-31.jpg▲松永・今村、攻めのリーチングレースエリアの風速は20ノット(±3ノット)でした。
男子は3チーム共にボートスピードでは以前よりもワンランク上のスピードを手に入れた感じがあります。その中でもスタートを果敢に攻めている原田・吉田組が1レース目でトップフィニッシュを果たしました。G-1大会の強風域では久々の日本チームトップフィニッシュでした。2レース目も6位。5レース以上を経たため1レースのカットが生まれ、初日の第2レースのOCSが除外されて大きくジャンプアップ、総合11位につけました。
松永・今村組、前田・野呂組はスタートの改善が進めば、必ず上位を走れるスピードがありますから、明日からのゴールドフリートでの巻き返しに期待します。
飯束・八山組は試練のシルバーフリートです。

470級男子 【31か国・82艇】
11位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 12-(OCS)-2-9-1-6
30位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 12-9-22-13-18-(27)
33位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 10-15-17-21-17-(22)
63位 *飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク) 26-32-26-23-26-(34)

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470級女子(クループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-32.jpg▲近藤・田畑、3位でフィニッシュに向かう近藤・田畑組が3‐2を取りトップのオランダに7点差に詰め寄りました。ボートスピードも勿論ですが、やはりスタートが良いことがこの成績(総合2位)に繋がっています。 
吉迫・大熊組も1レース目はスタートが良く7位フィニッシュしました。2レース目も10位で以前に比べ安定感が出ていました。ベストテン内が見えてきました。明日も良いスタートを切り、上位を走ってもらいたいと思います。




470級女子【26か国・48艇】
2位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)1-2-(10)-6-3-2
12位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)13-8-21-(26)-7-10

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49er級(予選2グループ・本日1レース)
強風を予想したため、2グループ各1レースを順番に実施し、牧野組は風があがった後組ブルーフリートでのレースでした。
結果はDNF。サバイバルコンディションの中での走りは牧野組、もう一息です。
「風のインパクトが強くて、吹き倒されてしまいました。フィニッシュしようとがんばりましたが49erは沈をすると復帰に時間がかかるので、間に合いませんでした」(牧野)

49er級【26か国・56艇】
45位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)(DNF)-11-22-23-DNF

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スター級(本日1レース・グループ分けなし)
エリアの風は250~265 ° 15~25ノット。
サバイバルの20ノット超でスタートし、13位でフィニッシュしました。クローズのスピードは悪くありませんが、コース選択と強風下でのダウンウィンドの走りが課題です。1レースを終了したところで風があがり、H旗でハーバーへ戻りましたが、そのまま今日はレースができませんでした。
「一瞬、修羅場の状況になっていました。少し風が落ちたからよかったけど…」(鈴木)
「ウィスカポールを折り、バテンを折り、セールも少し破損。ウィスカポールは4本持って来ましたが、あと3本になってしまいました」(和田)

スター級【21か国・25艇】
13位 鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・ 和田大地(日吉染業)組
10-11-17-13

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レーザー級(予選3グループ・本日1レース)
1204_SOF2012-33.JPG▲連日の20ノットオーバー安田はゴールドフリート入りを目指し、果敢に勝負をしましたが5レース目のダウンウィンドで痛恨の沈。ゴールドフリートは来年以降に持ち越しになりました。イアンはこの強風で「スピードでついていけない」とぼやいていました。
明日から二人ともシルバーフリートでの戦いになりますが、近づく世界選手権に向け調子を上げてほしいと思います。




レーザー級【41か国・106艇】
48位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16-17-11-(25)
70位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21-19-22-(28)-20

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レーザーラジアル級(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-34.jpg▲土居愛実の上マーク回航後岸よりのエリアを使って2レース実施しました。振れ幅が大きく、マーク変更もありトップ選手がマークを間違うミスに対して、土居が的確に判断し一時11位までジャンプアップ、松苗が20ノットを超える風の中14位フィニッシュするなど、昨日までになかった良い展開の兆しを見ることができました。しかし、共通課題であるスタートの走り出しから3分間の壁については、未だ解消できていません。技術不足を選手・コーチともに強く反省し、明日以降取り組んでいきます。


レーザーラジアル級【34か国81艇】
48位 松苗幸希(室蘭市体育協会) (28)-24-23-25-23-14
49位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-(DFN)-27-21-16-20
53位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) (36)-27-34-22-29-19

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【RS:X級女子】予選なし1グループ・本日2レース
1204_SOF2012-35.jpg▲RS:Ⅹ須長下マーク回航2上へ今日はかなり難しいコンディションでのレースだったせいかミスが多い1日でした。
須長は今日のレースで順位を落としてしまいましたが、レース内容は悪くありません。ベストテンを目指して同じミスをしないように気を引き締めて明日からのレースに臨んでほしいと思います。
「トータルで落ちてしまいました。自分が遅くなったとは思わないのですが、それ以上にみんなが吹きで速くなりました。ポーランドの若い選手がすごい速さでトップを走っています。私も強い気持を持って戦います」(須長)

RS:X級女子【21か国 ・40艇】
13位 須長由季(ミキハウス) 12-9-6-(14)-13-12
33位 *伊勢田愛(パイレーツハーバー) (36)-33-30-35-35-23
37位 *小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-(DNF)-34-30-36-32

≪備考≫選手名の前の*印はナショナルチーム外表示

1204_SOF2012-36.jpg▲原田・吉田、下マーク回航1204_SOF2012-37.jpg▲前田・野呂のアップウインド
1204_SOF2012-38.jpg▲近藤・田畑の安定した走りのアップウインド1204_SOF2012-39.jpg▲吉迫・大熊、フィニッシュ直前スピンカット
1204_SOF2012-40.jpg▲吉迫・大熊のアップウインド                      1204_SOF2012-41.jpg▲ゴールドフリートに向け最後のダウンウインド。結果は残念
1204_SOF2012-42.jpg▲原田小夜子の上マーク回航1204_SOF2012-43.jpg▲コ松苗幸希の上マーク回航
1204_SOF2012-44.jpg▲榮樂コーチとようやく笑みがこぼれた土居1204_SOF2012-45.JPG▲レースまで海面観察する原田選手

2日目


470女子 近藤・田畑組2位キープ
ウインド 須長10位に上昇
スター級 鈴木・和田組10位発進

大会2日目・4月23日
北西から南西にシフトした12ノット~18ノットのコンディション。良く晴れ、気温は19度まであがり絶好のレース日和でしたが、日本チームは変化の多い風をつかみきれずに苦労しました。
パラリンピック種目と海面をシェアするスター級は午後からのスタートとなり、3レースを終了して帰着したのは19時近くになりました。
 明日は午後からGALE(嵐です)が予報されており、スタート時刻を午前9時(日本時間:午後3時)に繰り上げて各エリアで2ないし3レースを行います。吹きだす前に完了しようという大会運営の方針です。1レースでもできたらと希望をもって9時にしたそうです。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-15.jpg▲迫力あるスター級

470級男子(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-17.jpg▲原田・吉田組、気合の2位フィニッシュ風速:15ノット(±3ノット)風向:250°(±20°)。
今日はまずまずのコンディション(中風域)でしたが、風の強弱とシフトが大きく、選手たちには悩ましい1日となりました。
原田・吉田組は昨日のOCS(リコール)の影響も無く、スタートからの飛び出しと大きなレースの組み立てが上手く噛み合い、上位を快走しました。2-9で27位に上がってきました。OCSが消えれば上位が見えてきます。
「思い切りやるだけです。最初から爆弾(OCS)を抱えてのレガッタですが、我慢をする練習だと思ってやっています。マヨルカ(総合7位)でもそうだったので、そこからメダルレースまで残れたことが自信になっています。今回も同じと思うようにしています」(原田)

一方、松永組と前田組はスタートがうまくいかず、その挽回に終始するレース展開でした。
2日目の勝敗を分けたのはスタートとストラテージ(戦略)の差であったと思います。いつもながらですが、『大きい視野を持ってレースを組み立て、そのレースプランに合ったスタートを図ること』を実現して欲しいと思います。

470級男子 【31か国・82艇】
22位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 12-9-22-13
26位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 10-15-17-21
27位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 12-OCS-2-9
55位 *飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク) 26-32-26-23

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470級女子(クループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-16.jpg▲近藤・田畑組、トップグループで上マーク回航近藤・田畑組は10-6にまとめて大きく順位を落とすこともなく総合2位をキープしています。首位はオランダ艇です(13点差)。
「オランダが1-2で安定していて、ポイントが少し離れてしまいました。明日はまた吹きのレースだと思うので、何とか離されないようにふんばりたいです」(田畑)
「スピードは問題ないのですが、展開でちょっとしたミスがひびいています。残りの日はほとんど吹きの予想なので、オランダに負けたくないです」(近藤)

吉迫・大熊組はスタートの改善が要です。大きい視野を持って戦ってください。

470級女子【26か国・47艇】
2位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)1-2-10-6
15位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)13-8-21-26

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49er級(予選2グループ・本日3レース)
1204_SOF2012-18.JPG▲混戦で上マークを回航して行くJAPAN49er中風でのレースでは、スピードは負けていません。スタートも1線で出て、レースをコントロールできるよい位置にいるのに、自分のレースにできないもどかしさがありました。中途半端にフリートをカバーしている間に順位を落とし、レース展開に難ありでした。マヨルカ(総合17位)の時のような思いきりの良さが影をひそめ、変にフリートを意識しすぎていたかもしれません。



49er級【26か国・56艇】
43位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)DNF-11-22-23

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スター級(本日3レース・グループ分けなし)
1204_SOF2012-19.jpg▲鈴木・和田組、果敢に攻めるアップウインド昨12月の豪州・パース以来のレースです。岸近いコースで1、2レース目は振れるコンディションでしたがその後弱まり、夕方は左しか風がない状況でした。コースは上マークまで1.1マイルで3周、70分のレースでした。
スピードは悪くないのですが、判断が遅いせいか、レース展開で今一つついていけませんでした。10位発進です。
「課題はダウンウィンドの走りです。シェイド(北京の金メダリスト)は途中で帰ってしまったけど、今回はカナダが速いですね」(鈴木)


スター級【21か国・25艇】
10位 鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・ 和田大地(日吉染業)組
10-11-17

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レーザー級(予選3グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-20.jpg▲ブラックフラッグ今日のレーザーはブラッグフラッグの船が多く荒れたレースとなりました。安田はレース展開的には良くなかったものの、ブラッグフラッグの船が多数いたため34位と総合順位を上げました。イアンは19-22と定位置となりもう一ランク上でフィニッシュしたいところです。






レーザー級【41か国・106艇】
34位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16-17-11
62位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21-19-22

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レーザーラジアル級(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-21.JPG▲気合入れ直した土居選手昨日、共通の反省課題であったスタート、スタート後の3分間の走りについて多少ながらも改善がすることができ、逃げの展開を減らすことができた一日でした。気持ちもリセットされ、積極的な選手の姿勢を見ることができました。さらに貪欲に、ほんの少しのスピードアップとスピード維持を目指してほしいと思います。





レーザーラジアル級【34か国81艇】
49位 松苗幸希(室蘭市体育協会) 28-24-23-25
55位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) 36-27-34-22
58位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-DNF-27-21

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【RS:X級女子】予選なし1グループ・本日2レース
1204_SOF2012-22.jpg▲須長1上回航須長はスタートが良くなったことによってレースの組み立てが良くなり、1レース目は6位でフィニッシュ。いままでよりも上位に入ることが多くなってきました。小さいミスが無くなればさらに上が狙えます。目標は2レースともにシングルです。







RS:X級女子【21か国 ・40艇】
10位 須長由季(ミキハウス) 12-9-6-14
33位 *伊勢田愛(パイレーツハーバー) 36-33-30-35
37位 *小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-DNF-34-30

≪備考≫選手名の前の*印はナショナルチーム外表示

1204_SOF2012-23.jpg▲前田・野呂組、リーチングで上位に迫る1204_SOF2012-24.jpg▲スタースタート
1204_SOF2012-25.jpg▲イアン1204_SOF2012-26.JPG▲ラジアルスタート直前
1204_SOF2012-27.jpg▲2上アプローチ1204_SOF2012-28.jpg▲船置き場
1204_SOF2012-29.JPG▲大混雑のレーザーバース

1日目


強風の幕開け
好発進は470級女子の2チーム

「今年は吹きのイエール」とレース委員長が宣言するとおり、イエール・フランスオリンピックウイーク初日は30ノットのガストが入る中で期待どおりの強風レースとなりました。
アゾレス高気圧から地中海低気圧への吹き込みで、西風が昼前にレースエリアに入り、スター級は早々に待機。レーザーは定刻スタートで2レースを行い、14時には陸へ戻るハイペースで、ラジアルは30ノットのガストにあおられ、初イエールの洗礼を受けました。   
そうした中、470女子の近藤・田畑組が好調で、オランダと同点首位の発進を果たしました。

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

1204_SOF2012-02.jpg▲近藤・田畑組、強風番長オランダチームをフィニッシュで抜き去る

470級男子(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-03.jpg▲原田・吉田組、力強い走りでトップ回航第1レース:風速18ノット平均、風向250°(±5°)
第2レース:風速22ノット平均、風向250°(±5°)
松永・今村組は2レース共に最初のコースをミスしてしまい、追い上げる展開に終始してしまいました。第2レース目は10艇を抜き、シングルまで追い上げましたが最後のダウンウインドでバウ沈。結局は順位を落としてしまいました。10-15の22位発進です。
原田・吉田組も第1レースはコースミスで追い上げる展開の12位、第2レースでは2着フィニッシュしましたが、リコール(OCS)でした。初日は出遅れの53位です。
前田・野呂組は強風での走りが見違えるように良くなり、スタートの飛び出しと最初のコースが良くなれば十分上位を走れるところまで来ています。12-9で日本チームのトップに立ちました。
明日も強風の予報です。今日のミスを修正して順位の挽回を図る必要があります。

470級男子 【31か国・82艇】
20位 前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク) 12-9
22位 松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド) 10-15
53位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング) 12-OCS
59位 *飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク) 26-32

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470級女子(クループ分けなし・本日2レース)
1204_SOF2012-04.jpg▲吉迫・大熊組、上マーク回航久々に強風で始まった本大会、日本470女子2チームは力強さを感じる滑り出しとなりました。
近藤・田畑組の第1レース目は、最初のマークをトップ5付近で回航、そこからジリジリと追い上げて最後はトップ艇(2010年ワールドチャンピオンの強風に強いオランダ艇)のフィニッシュに向かうリーチングでの2枚張り(スピンをおろして)を横目に3枚張りで一気に抜き去り、逆転トップフィニッシュを果たしました。世界ランク1位艇の「判断力と自信」が成せる技を見た嬉しいシーンでした。第2レース目も安定した走りで2位フィニッシュ。早くもトップ発進です。
吉迫・大熊組も昨年に比べボートスピードも上がり十分上位を狙えるところまで来ています。スタートシーンでの出遅れが惜しまれます。明日からのレースの課題です。

470級女子【26か国・47艇】
1位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)1-2
9位 吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)13-8

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49er級(予選2グループ・本日1レース(イエロー組のみ))
1204_SOF2012-05.JPG▲メインハリヤードを落とし、フィニッシュへ先にスタートする組だった牧野・高橋組は吹き上がる中でのサバイバルレースとなり、何とかフィニッシュラインを横切ったものの、トップ艇から10分のタイムリミットに僅か45秒届かず、DNFとなりました。11艇しかフィニッシュできなかっただけに、惜しいレースでした。牧野いわく「メンハリ、落とさなきゃな。45秒か…」。
明日は組み替えなしで4レースを予定しています。


49er級【26か国・56艇】
順位なし 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)DNF

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スター級(本日ノーレース・グループ分けなし)
出艇前に30ノットを超えるガストがエリアに入り、陸上待機で風が落ちるのを待ちましたが、結局ノーレースでした。

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レーザー級(予選3グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-06.jpg▲もう少しでゴールドフリートの安田岸よりのDエリアで2レースがおこなわれました。エリアの右は半島の陰になっているため波が立たずにフラットになっており、トップ集団はシフトを掴みながらうまく波の立たないエリアを選んで走っているようでした。安田はダウンウインドでは順位を上げることができていましたが、クローズホールドが今一つの走りでした。40位発進です。
イアンはスタート後に逃げのタックの展開となりました。


レーザー級【41か国・106艇】
40位 安田真之助(鹿屋体育大学職員) 12-16
65位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ) 21-21

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レーザーラジアル級(予選2グループ・本日2レース)
1204_SOF2012-07.JPG▲ラジアルMAX30Knotースエリアが一番遠く沖に出ているため、ガスト30ノットオーバーの風と2mの波が入り、同じ海面のフィン級同様沈艇続出となりました。スタート後3分間のポジショニング維持を課題に臨んだ3選手でしたが、もう一段上のボートスピードの必要性を痛感する初日の結果となりました。明日必要なのは誰にも負けない気迫です。
土居は2レース目のダウンウインドでバウ沈した際にロアマストが折れ、リタイアを余儀なくされました。日本選手トップは松苗です。

レーザーラジアル級【34か国81艇】
50位 松苗幸希(室蘭市体育協会) 28-24
56位 原田小夜子(鹿屋体育大学職員) 36-27
68位 土居愛実(慶應義塾大学) 28-DNF 

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【RS:X級女子】予選なし1グループ・本日2レース
1204_SOF2012-08.jpg▲第2レース最終ジャイブマークへ須長はスタートから1線でがんばりました。スピードは良いのですが、ファーストタックとマークへのアプローチでのオーバーセイルがたたり、初日12位発進となりました。ただし、世界選手権の時よりも走りが整ってきているので明日以降の改善次第で、期待が持てます。伊勢田、小嶺は世界の洗礼を浴びています。





RS:X級女子【21か国 ・40艇】
12位 須長由季(ミキハウス) 12-9
36位 *伊勢田愛(パイレーツハーバー) 36-33
37位 *小嶺恵美(大垣共立銀行) 33-DNF

≪備考≫選手名の前の*印はナショナルチーム外表示

1204_SOF2012-09.jpg▲松永・今村組、ミスを挽回し8位で2上マークを回航1204_SOF2012-10.jpg▲女子スタート                   
1204_SOF2012-11.JPG▲フィンクラスと同海面のラジアル1204_SOF2012-12.JPG▲前フリートとスタート待ちの松苗選手
1204_SOF2012-13.jpg▲2ジャイブマーク1204_SOF2012-14.jpg▲下マークへ

SOF2012


ロンドン五輪日本代表選考を前にした
フランスオリンピックウィーク2012
日本選手 7種目に出場 22日よりレーススタート

第44回フランスオリンピックウィークが4月19日(レースは22日開始)~27日の日程で、南仏・プロバンスのイエールにて開催されます。大会はワールドカップ第4戦(グレード1)に位置づけられ、日本からは7種目に男子15名、女子10名のチーム・選手が参戦します。
この大会はロンドン五輪日本代表を内定したウインドサーフィンRS:X級以外のチーム・選手にとっては代表選考を懸けた5月の各種目別世界選手権の前哨戦として相互の実力を計る重要なレガッタとなります。
時差は日本時間-7時間です。


開催地:南フランス・プロバンス イエール
会 期:
4月19日~21日 受付・計測 21日午後プラクティスレース・開会式
4月22日~24日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
4月25日~26日 決勝ラウンド 4レース予定(49erは6レース) 
4月27日     メダルレース(上位10艇のみ)

大会公式HPhttp://sof.ffvoile.com/

出場ナショナルチーム選手&一般参加選手:
470級男子 【32か国・86艇】
松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド)
原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
前田弘樹・野呂英輔組(エス・ピー・ネットワーク)
飯束潮吹・八山慎司組(エス・ピー・ネットワーク)*ナショナルチーム外
470級女子【27か国・49艇】
近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)◆直近世界ランキング1位
吉迫由香・大熊典子組(ベネッセコーポレーション)
49er級【26か国・58艇】
牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
スター級【22か国・27艇】
鈴木國央(和歌山セーリングクラブ)・和田大地(日吉染業)組
レーザー級男子【42か国・125艇】
安田真之助(鹿屋体育大学職員)
ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)
永井久規(豊田合成)
レーザーラジアル級女子【40か国91艇】
土居愛実(慶應義塾大学)
原田小夜子(鹿屋体育大学職員)   
松苗幸希(室蘭市体育協会)
RS:X級女子【22か国 ・44艇】
須長由季(ミキハウス)
伊勢田愛(パイレーツハーバー)※ナショナルチーム外
小嶺恵美(大垣共立銀行)※ナショナルチーム外

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
中村 健次(ナショナルコーチ)
飯島 洋一 宮野幹弘 斉藤 愛子
榮樂洋光(ラジアル級担当)船澤泰隆(スター級担当)関 一人(49er級担当)
江口典秀(専任トレーナー)武田哲子(栄養サポート:筑波大学)

帯同国立スポーツ科学センター(JISS)マルチサポート事業スタッフ:
居石真理絵(コンディショニングサポート)
松岡けい(マネジメント)
近藤衣美(栄養サポート)
藤原 昌(IT担当、風調査、海上パフォーマンス評価)
萩原正大(風調査、リザルト分析、海上パフォーマンス評価)

1204_SOF2012-01.jpg▲昨年のフランスオリンピックウィーク大会

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●2011.9.11:和歌山インターナショナルレガッタ大会 レポート
●2011.8.13:2011年 セーリング プレ五輪大会 レポート
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●2010.6.13:スター級2010ヨーロッパ選手権大会 レースレポート
●2010.5.31:ISAFワールドカップ第5戦 デルタロイドレガッタ レースレポート
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●2010.5.7:レーザー級 NT合同強化合宿レポート
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