最終日
2012 49er World Championship
2012年49er級世界選手権
− ロンドン五輪49er級出場国枠獲得大会 −
Report & Photo : 帯同コーチ
Edit:オリンピック特別委員会 広報
総合23位、国別16位で大会閉幕
▲今日は苦しい戦いでした5月11日 大会6日目(最終日)
大会も最終日となりました。
本日は4〜8ノットのフラットなコンディションの中、3レースが行われました。
今日は昨日より風が弱く、ブロー性のシフトが入り、トップ集団との差がどんどん開いていく展開でした。
1レース目は上有利のラインに右海面のブローが強いとスタート前からはっきり分かる海面。自然と集団は本部船側に固まります。こうなってしまうと少しでも上側からスタートしないと上位に入る事は難しく、ラインでの船の止め方が非常に大事になります。牧野・高橋組は空いているところから出ようと下側を選択。これではなかなかレースになりません。最後まで上がれず、21位フィニッシュ。
2レース目も下側からのスタート。
1レース目の先入観からタックできるところで右海面に向かいますがラルを走りすぎてしまい、その間に両サイドから風が入ってきて23位で回航。そのまま順位を上げるきっかけも少なく、21位でのフィニッシュ。集団の中でのスタート、ここでもまた船を止める技術の重要性を感じるレースでした。
今大会は得意な風が吹いたこともあり、五輪出場、世界選手権で初のゴールドフリート進出等、結果としては良かったと思います。
私も選手も沢山の事が発見でき、大会中も日々進歩していきました。ですがまだまだ出来ていないことも沢山認識できたのも事実です。
ラインに対してジャストに出るスタート技術は向上していましたが、他艇との駆け引きをしながら集団の中で出ていくスタート技術、風のシフトに対してのレース展開、1上までで失敗した後の上がれるチャンスを活かす力、ランニングの走らせ方、等々沢山あります。
そこに気が付けたことは選手、私、日本セーリング界の財産であり、五輪本番までに成長する伸びしろがあるということです。
チームは3月22日に日本を出発し、スペイン、フランス、クロアチアと転戦してきました。このあと次の戦いとなるsail for gold 大会がおこなわれる五輪本番会場英国・ウェーマスに船を移動するため2300キロを走り、船を置いた後一度帰国します。
お陰様でまだ戦いを続けることができます。応援して頂いている方々、本当にありがとうございます。選手達の力になっているのを感じることができました。
これからもご声援をお願い申し上げます。
牧野・高橋組は日本代表として勝負できる事に感謝し、戦い続けます。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
総合23位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6-1-(OCS)-14-17-9-8-BFD-13-5-21-19-5-21-21
●五輪出場枠未獲得国での順位 5位
▲オリンピックまで前を見て進んでいきます
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
6日目
五輪に向けて着実に進化を続ける牧野・高橋組
順位を1つ上げて総合19位に
▲選手達の気迫がものすごいです5月11日 大会5日目
ザダールは本当に毎日同じような風が吹きます。
本日も昨日までと同様、6〜10ノットのフラットなコンディションの中、3レースが行われました。
1レース目、下5番目から会心のスタートを切り、左海面へ。ですが上からスタートした集団が全く左海面に出してきません。総合トップで日本チームの上からスタートしたオーストラリアチームが不利になるにも関わらず、タックして右海面へ。日本チームもオーストラリアチームがタックした1分後に右海面へ行きますが、レース海面中央のラルに捕まり、下位で上マークへ。この判断までの時間がこのレースの分かれ道でした。上位を走る選手達はブロー、シフトに対して非常に敏感で、次にどうなるかを常に考え少しでも早く良いブロー、シフトを掴もうと必死です。このレース上位の選手達は周囲を見る回数が非常に多いのが印象的でした。
2レース目は右有利のこの海面のスタンダードな状況を読み、集団が上から出る中、下4番目からスタート。1上は3位で回航しますがダウンウインドでの有利サイドの選択をミスしてしまい、21位。ミスをするとあっという間に順位を落としてしまうのがこのクラス、このレベルに改めて驚きました。ですが逆に捉えるとミスが非常に分かりやすいのもこのクラス。選手達は納得して次のレースに向かうことができました。
3レース目はゼネラルリコールが2回続き、3回目でスタート。ゴールドフリートでは珍しくブラックフラッグで8艇も失格となる波乱のレースとなりました。今日の日本チームはその点では問題なく、確実にスタートラインを見極めることができていました。
このレースは盤石のレース展開。勝負を仕掛けつつ、後続艇に抜かれない非常に良いレース展開で5位。スタート後、世界チャンピオンのオーストラリアと一緒に走り、ウイークポイントも見つかったようでした。
今日の総合順位19位は過去日本チームが出場している世界選手権での最高位です。彼らにはまだまだ粗削りなところもありますが毎レース確実に五輪に向け進化し続けています。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
総合19位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6-1-(OCS)-14-17-9-8-BFD-13-5-21-19-5
●五輪出場枠未獲得国での順位 3位
▲際どいポイントでのタック。度胸が必要です
▲JAPANの文字がひときわ目立ちます
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
4日目
世界のトップが集う中
五輪を見据え果敢に戦う牧野・高橋組
▲トップグループで1上へ5月10日 大会4日目
牧野・高橋組が五輪出場を確定してから一夜が明けました。
本日から決勝シリーズ・ゴールドフリート(上位25艇)でのレースです。レベルが高く、少しのミスも許されないフリートです。見ている方もワクワクしますが戦っている選手はもっと楽しいはずで、羨ましい限りです。
今日も昨日までと同様、6〜10ノットのフラットなコンディションの中、3レースが行われました。
1レース目、ゼネラルリコールの後、ブラックフラッグであるにも関わらずライン中央から素晴らしいスタート。その中でも30センチ程度、バウを出してスタートしていきました。
これが仇となり、1艇のみリコールを取られ、BFD。失格レースとなりました。着順9位であっただけに残念な結果ですが、苦手なスタートを克服したい気持ちがこもったスタートでした。彼らの意気を買いたいところです。
2レース目はこの海面には珍しく、シフトの入る海面となり、順位がめまぐるしく入れ替わるレース。1上を5位で回航するもダウンウインドで集団が下マークから見て右海面を選択していく中で左海面を選択、当然ながらビリから2番目まで順位を落とします。ダウンウインドで左海面を選択した艇は3艇でした。1上で自艇が右海面を選択して5位で回航したのに逆海面を選択するというセオリーに反した行動を取ってしまったことが原因でした。
ヨットレースでは攻めることは必要なことだと思いますが賭けをすることが攻めることではありません。刻々と変わる状況でどういう判断をしていくか。ほんのわずかな違いで選択が変わってきます。これもヨットレースの醍醐味かもしれません。
今日の牧野、高橋組が素晴らしかったのはこの失敗を認め、1から海面を見てコースの選択が出来たことです。結果的には2上で10艇を抜き、13位でフィニッシュしました。
3レース目はスタートで船をしっかり止めることができず、ボートタックでの出遅れ最後尾スタート。最初は目を覆いたくなる局面でしたが今日の彼らは違いました。前の船のバウの向きを参考にしながら風の振れを予測。リフトブローをうまく使い、1上を5位で回航。ランニングで2艇に抜かれますが2上で抜き返し、最後は世界チャンピオンのオーストラリアとバトルを繰り広げながらも順位を守りきり、フィニッシュ。スタートは悪かったのですが、不思議と見ていて安心できるレースでした。
「悔しい、負けたくない」気持ちを強く持ち、「冷静に淡々と自分のレースをする」ことが出来ている証拠かもしれません。
本日の成績はBFD-13-5。失格があっても総合順位は1つ上がり、21位です。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
総合21位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6-1-(OCS)-14-17-9-8-BFD-13-5
●五輪出場枠未獲得国での順位 3位
▲明日からもオリンピックへの戦いが続きます
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
3日目
牧野・高橋組 17-9-8でゴールドフリート入り
予選最終日 五輪出場枠獲得確定&日本代表内定!
クロアチア・ザダールで開催されているセーリング2012年49er(フォーティー・ナイナー)級世界選手権(5月7日~12日)は9日予選シリーズ最終日(3日目)を終え、日本から出場しているナショナルチームの牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)が8-9の総合22位に入り、上位25位までが出場するゴールドフリート入りを決め、残り5枠の出場国枠の獲得を確定。同時に日本セーリング連盟規定によりロンドン五輪49er級日本代表チームに内定しました。牧野は北京五輪に続いて2回目、高橋は初めての代表です。なお五輪に出場する20か国の中で日本は唯一のアジア地域からの出場国です。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
▲国枠獲得をかけた戦い5月9日 大会3日目
本日で予選が終了。日本49erチーム牧野、高橋組がやってくれました。
ゴールドフリートに国枠未獲得国が5か国入ったため、この5か国に自動的に出場国枠が与えられ、出場権を獲得しました。
日本の49er級は2000年のシドニー五輪に採用されてから4大会全ての五輪に連続で出場することとなりました。
選手達は朝から緊張の面持ち。北京五輪が終わってからの3年10か月の運命が決まる日。
国枠未獲得の国はどこも同じ。自分との戦いに勝てるかが勝負の鍵でした。
選手がいつもの自分にならなかったので1レース目の前にはほとんどヨットの話をせず、リラックスタイムに充てましたが歯車が噛み合わず、ワースト順位の17位。これが良い方向に向かいます。
他国に対してアドバンテージがなくなり、選手に「順位を守る」気持ちが無くなり、「風に対してレースをし、少しでも早くマークに到達する」いつもの思考に変わってくれました。
2レース目は1上12位からジワジワ順位を上げていき9位フィニッシュ。3レース目の前にハーバーに戻りますが、競っている他国との得点差を計算すると誰かをケアするのではなく一つでも良い順位で入ることを考えないとゴールドフリートに進出出来ないことが判明。これも日本チームにとって良い方向に転がりました。3レース目はいつも通りの気持ちでレースをすることができ、8位でフィニッシュ。
帰着後、日本、ギリシャ、イタリア、カナダは成績表の前にかじりつき、必死に得点計算。我々の必死さを感じ取ってくれたのか、他国の選手達が掲示板前列をわざわざ譲ってくれて感謝でした。
この3日間、選手は必死に戦ってくれました。オリンピックに出場できるという結果を残せたことは大きな収穫です。ですがまだ戦いを続けることができます。牧野・高橋組はゴールドフリートのビリから4番目。世界のトップ選手達にぶつかることの出来る3日間です。
ロンドン五輪を見据え、前を見て、上位を目指し戦っていきます。
【牧野選手コメント】
嬉しさよりも悔しさの方が大きいです。オリンピックまでにもっと戦えるように明日からのレースで何かを掴みたいです。
【高橋選手コメント】
ホッとしているというのが正直なところです。今まで応援してくれた方々、支えてくれた関係者の皆様に感謝しています。
ありがとうございます。
今はこれしか頭の中にありません。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
総合22位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6-1-(OCS)-14-17-9-8
●五輪出場枠未獲得国での順位 2位
▲アジア人唯一49er級での出場となる牧野、高橋組
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
2日目
牧野・高橋組 2回目のトップフィニッシュ
総合順位下げるも国枠順位2位キープ
▲本日も1位取ってくれました5月8日 大会2日目
本日も昨日と同じようなコンディション。6~10ノットのシーブリーズが入るフラットな海面の中、3レースが行われました。
本日もスタートが非常に重要な1日でした。昨日と同じく素晴らしいスタートが出来た最初の第4レース、牧野・高橋組は大会2回目のトップを引きました。
続く第5レースはスタート10秒前から飛び出していた艇に翻弄され、彼ら自身もフライング気味だと分かっていながらのリコールを食らってしまいました。
第5レースのリコールを引きずってしまい、出遅れスタートとなった第6レースは14位。
スタート技術と『淡々といつも通りの気持ちでレースを戦う』ことの難しさを実感した1日でした。
このようなとき、悩んでしまう選手、終わった事と割り切って次を見据える選手、自分を分析し何が悪かったのかを明確にして明日の克服課題にしていく選手など、さまざまな選手がいます。
どのように考える選手であっても一番大切なのは『次のレースまでに全ていつも通りになっていること』だと私・関は思っています。
選手達はレース中、24時間全てをこのために費やしています。牧野・高橋組が明日までにどれだけいつも通りにすることが出来るか。勝負がかかっています。
大会2日間6レースが終わっても昨日と変わらず国枠未獲得国がゴールドフリート(上位25位)圏内に日本を含め5か国入っています。これほど熾烈な大会は今までにありません。
選手達も十分理解しています。いつも通り、淡々と、自分達のやるべきことを行うこと。
明日も前を見て、日本49erチームは進みます。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
総合19位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6-1-(OCS)-14
●五輪出場枠未獲得国での順位 2位 *この順位が5位以内だと五輪出場が決定します。
▲いい顔しています
▲華やかな光景
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
1日目
初日 牧野・高橋組 総合9位 好発進
国枠順位2位
▲今日は会心のレースでした49er級世界選手権がクロアチア・ザダー(Zadar)にて始まりました。
当地は2004年の470級の世界選手権をはじめ、様々な大会が開催されている場所です。
今大会は残り4枠の五輪出場権を獲得する最後の大会となっており、国枠未獲得の国は目の色を変えて大会に臨んでいます。もちろん我々日本チームもその1国であり、今までにないフィーリングをつかみ、大会に臨むことができています。
ところで、今大会には毎年世界選手権トップ10に2,3艇入る英国ナショナルチームが不参加です。何をしているのか非常に気になるところです。
初日の今日は6~10ノットのシーブリーズが入るフラットな海面の中、3レースが行われました。このコンディションはタッキング数が少ないこのクラスにとってスタートが非常に重要となります。要はフレッシュウインドを掴めないと世界トップ選手さえ苦戦を強いられるコンディションということです。
そんな中、我が日本49er牧野・高橋チームは3レースとも素晴らしいスタートを果たしました。ラインを読み、頭の中でイメージ出来ているスタートをしていたのが心強く、安心して見ることのできるスタートでした。昨年の世界選手権で惨敗し、日本でポツリと1艇のみ3か月間、1500回以上練習してきたスタート練習の成果がでた瞬間でした。
レース展開も他艇に対しギャンブルせず、自信をもって風を見たコース取りをしていたので頼もしい限りのレース展開でした。
▲わずかなミスが命取りに何より嬉しかったのが第2レースのトップフィニッシュです。このチームになって世界選手権初のトップフィニッシュで本人達の自信になったこと。必ず結果を出さなくてはいけない今大会でそれが出来たこと。これでハードルを1つ超えることができました。
しかし、国枠未獲得の国がゴールドフリート(上位25位)圏内に日本を含め5か国も入っており、先は全く解りません。そのことは選手達も十分理解しています。
いつも通り、淡々と自分達のやるべきことを行うこと。それにつきます。
明日も前を見て、牧野・高橋組は進みます。
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●総合成績(31か国・74艇)
9位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業株式会社)
11-1-6
●五輪出場枠未獲得国での順位 2位 *この順位が5位以内だと五輪出場が決定します。
▲チーム初のワールドトップフィニッシュ
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日/受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日/受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日/予選ラウンド
5月10日~12日/決勝ラウンド
5月12日/メダルレース・表彰式
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
2012WC
パースワールドのリベンジ
牧野・高橋組 残り国枠5を目指し参戦
7日 レーススタート
2012年49er(フォーティー・ナイナー)級世界選手権が5月5日(レースは7日開始)~12日の日程で、クロアチア・ザダールにて開催されます。
日本からはナショナルチームの牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)が参戦します。
この大会、牧野組にはロンドン五輪出場が懸っています。出場国枠全20枠のうち15枠(英国を含む)が懸った昨年12月のパースワールドで牧野組は惜しくも1国違いで出場国枠を逃した苦い思いがあります。今回の2012ワールドに懸けられた残り国枠は5です。
牧野組は今年の欧州遠征初戦のワールドカップ3戦で総合17位を収め、続いて先週行われた前哨戦・フランスオリンピックウイークには艇体を含め各種のチューニングを兼ねて出場しましたが、強風に翻弄され2レースのDNFを記録するなど想定外の総合33位に終わりました。しかし中風から準強風域では本来の実力を発揮、世界の強豪艇と互角の戦いを展開しました。風域によって成績が左右されるチームの課題が残っていますが、ザダールは比較的風が「強くならない」予測もあり、大きなミスを犯さなければ国枠獲得は限りなく近いものと思われます。ライバルはイタリア、カナダ、ロシア、チリです。
●開催地:クロアチア・ザダール(時差:日本時間-7時間)
●会 期:
5月5日 受付・計測・インスペクション・開会式
5月6日 受付・計測・インスペクション・プラクティスレース
5月7日~9日 予選ラウンド
5月10日~12日 決勝ラウンド
5月12日 メダルレース・表彰式
●大会公式HP:http://www.49erworlds.org/
●艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html
●出場国枠既獲得国(15か国):オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、英国、オーストリア、米国、アイルランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランド、スエーデン、ポルトガル、クロアチア
●出場ナショナルチーム選手:
○牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○関 一人(コーチ)
○飯妻宏幸(トレーナー)
▲先月行われたフランスオリンピックウィーク大会より