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最終日


Laser Radial World Championship 2012

2012年レーザーラジアル級世界選手権

− ロンドン五輪日本代表選手選考会

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Report & Photo : 帯同コーチ
Edit:オリンピック特別委員会 広報


大会最終日 胸つまる土居と原田の戦い
五輪日本代表の座は土居に輝く


1205_radial_w-29.jpg▲意識しあい並んでスタートの土居、原田1205_radial_w-30.jpg▲代表を諦めず、最後の追い上げ原田5月20日 大会6日目(最終日)
 今日のボルテンハーゲンは鏡のような海面で朝を迎えました。しかし、勝負の神様は4年間の努力にエールを送る風を運んで来てくれました。
11:00AP旗降下。各選手最後の勝負を向かえます。風は弱く6~7knot、マークセットは30°。1回のゼネリコの後、2回目のシークエンスでスタートは切られました。土居、原田はお互いを意識するかのように本部戦よりから並んでスタート。最初のいいタイミングで原田は右海面に展開します。一方、土居は最初のタックのタイミングを原田奪われ、右に出て行くのが遅れ他国の選手の間に入ってしまい2度、3度と逃げのタック。スタート時、左から入っていた風は右にシフトし、上マークは原田10番台後半、土居は集団の中に埋もれ下位での回航となりました。ここから原田は2回目のクローズホールドで順位を上げ15位でフィニッシュをしました。土居は2回目のクローズではるか彼方を行く原田が目に入るのか、いつものようなコース取りに冴えがなく順位を下げてしまいます。土居のフィニッシュは46位。原田は最終レースを残し、ついに土居を逆転しました。フィニッシュ後、コーチボートを見るなりガッツポーズの原田。片や、涙を流す土居。この光景と点差を見る限り、最終レースの結果は目に見えているようでした。
 しかし、続いて行われた第2レース。スタートライン下寄りから素晴らしいスタートを切った原田、本部戦付近の混戦より逃げのタックを打つ土居。上マークは20番台で土居が先行。続いて7~8艇、後ろに原田。コーチボートから見ている私たちも「ハラハラ、ドキドキ」公平の立場からどちらを応援する訳にもいかず、胃の痛い思いをするレース観戦となりました。最終選考会のしかも最終レースでデットヒートを繰り広げる2人を見て、目頭が熱くなりレースを冷静には見ていられません。
土居は原田に先行したことから落ち着きを取り戻したのか、本来の風の読みを取り戻し、17位でフィニッシュ。総合52位・313点。原田はダウンウインドで順位をキープすることができず順位を下げて35位でフィニッシュ。総合53位・318点。この瞬間、五輪代表は土居愛実選手に内定しました。

今日ほど気持ちだとか気合で戦うというといったことを感じたことはありませんでした。それほど今日の彼女達のセーリングは「オリンピックに出る!!」という気持ちが前に出ていました。また、11レース終了後の土居の姿からは想像もできないほどの気持ちの切り替え、精神力の強さを感じたレースでした。
破れはしたものの原田選手は3度目の正直で初のゴールドフリート。最終レース最後の最後まで代表を目指し戦った事を誇りに思い、胸を張って帰国して欲しいと思います。

最後になりましたが、チーム一丸となり4名の選手をゴールドフリートに進出させるTEAM JAPAN快進撃の陣頭指揮を担った佐々木コーチ、ISAF研修中の英国より駆けつけてくれた橋本氏、6選手の世話役をつとめた榮樂コーチ、遠征の段取り等準備調整担当の斉藤コーチに感謝します。加えて、日本より声援をいただいた皆様、オリンピック特別委員会、日本レーザークラス協会にも感謝します。ありがとうございました。


大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/

ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 52位:20-39-14-26-(40)-24-34-45-48-(52)-46-17
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 53位:(49)-26-22-39-38-22-44-(46)-37-40-15-35
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 62位:13-(48)-33-27-44-41-61-(61)-52-50-11-60
多田 桃子*(日吉染業)
 64位:28-(39)-31-27-22-31-58-35-59-60-(61)-61
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 70位:28-(46)-(36)-35-35-35-14-27-11-23-13-2
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 85位:48-34-44-50-(51)-39-(BFD)-47-4-8-14-17
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-31.jpg▲第11レースベストリザルト11位の長谷川
1205_radial_w-32.jpg▲かつてないほどの好成績のTEAM JAPAN!!! 頑張りました
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式


艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

5日目




田 土居に肉迫
まだまだ分からない五輪代表選考会
残り1日 勝利の女神は誰に微笑むのか


1205_radial_w-25.jpg▲鏡のようなレースエリア5月18日 大会5日目
 今日は出艇したものの風が無くなりAP・H旗が掲揚されハーバーに一度着艇しました。13:00まで陸上で待機したところ50°方向から5~7ノットの風が入り2レースが行われ
ました。今日も右に左にシフトするボルテンハーゲンの海です。しかも、風の割にコース
は長く上マークまで1.3km、上マークまで何度かシフトが入ります。このシフトにうまく
合わせるかどうかが勝負の鍵となりました。
スタートで出遅れた土居は昨日までのような落ち着いた走りをすることができず、48-52で前日から4番後退しました。反対に前日470級五輪代表の座を獲得した原田龍之介の妹・原田小夜子が弱い風の中37-40を収め、62位から56位にジャンプアップし、53位となった土居との点差を詰めました。原田は上マークをそれなりの上位で回航しているのですが、最後まで順位をキープできません。もったいないことです。
「2回目のクローズホールドで最後、左が入った~。もう少し行っておけば~」(原田)
前日の彼女は少しぐらい抜かれてきても落ち込んだ顔をしていません。ここまで来てセーリンを目一杯、楽しんでいるかのようです。
多田は6番落ちの61位です。

明日は泣いても笑っても最終日です。ここまで来たら技術うんぬんではなく、あとは
気持ちです。
誰よりも「五輪に出たい!! 出るぞ!」
そう、強く思った選手に風が来る気がします。


大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/

ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 53位:20-39-14-26-(40)-24-34-45-48-(52)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 56位:(49)-26-22-39-38-22-44-(46)-37-40
多田 桃子*(日吉染業)
 61位:28-(39)-31-27-22-31-58-35-59-(60)
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 66位:13-(48)-33-27-44-41-61-(61)-52-50
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 76位:28-(46)-(36)-35-35-35-14-27-11-23
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 93位:48-34-44-50-(51)-39-(BFD)-47-4-8
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-26.jpg▲午前中は風がなく風待ちになりました
1205_radial_w-27.jpg▲今日は歯車が狂った土居
1205_radial_w-28.jpg▲レースが楽しそうな原田
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式


艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

4日目



世界のレベルの高さまざまざ
続く日本チームの内なる戦い


1205_radial_w-21.jpg▲ゴールドフリートではなかなか前を走らせてもらえない。原田、土居5月18日 大会4日目
 今日は昨日一昨日より風は弱くなり、10~14ノットのコンディションで行われました。
風向は150~130°、長めの周期で右、左と風が入ってくるのが特徴でした。また今日も風の割にコースは長く、スタートから上マークまで1.8kmで、一度よい風を掴んだだけでは前を走れません。次の風、次の風を予測してコース選択しなければ上位を走ることはできません。

 ゴールドフリートになるとさすがにスタートやクローズ(風上航)、ダウンウインド、マーク回航各所でスペースが無くなり楽には前を走らせてもらえません。土居が34−(45)、多田が(58)−35となり、両選手共にそれぞれカットレースと双方1点差の順位をとり、前日とほとんど点差は変わらずに4日目を終えました。二人の同世代ライバル対決は明日も続きます。多田は一見、マイペースでのんびりしているように見えますが、内に秘めたる闘志を持ち淡々と物ごとをこなしてレースをしています。
五輪選考は想像を絶するプレッシャーに気持ちが潰されそうになります。そのプレッシャーから解き放たれ、早く楽になりたいからといって勝ち急いで賭けに出て失敗すると取り返しのつかないことになります。プレッシャーがどんなに辛くても丁寧に、丁寧にレースをこなしていき、少しずつ点差を広げ(詰める)なければなりません。まだまだ、彼女達の眠れない日々は続きます。

レースを見ていてとくに混戦時なのですが「日本人選手はおとなしすぎる」印象があります。スタートのポジション取り、マーク際での駆け引き、ダウンウインドでのセーリングなど随所で海外の選手は42条違反(走法違反)ギリギリの動きをしてセーリングをしてきます。もっとアグレッシブに使えるものすべてを使うつもりで船をコントロールすることが必要です。

大会は残り2日4レース。明日の天気予報はほぼ同じ風向で少し風が弱まる予報です。「明日は明日の風が吹く」と言うように今日良くなかった選手は気持ちを切り替え、アグレッシブにレースをして欲しいと思います。


大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/

ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 49位:20-39-14-26-40-24-34-(45)
多田 桃子*(日吉染業)
 55位:28-39-31-27-22-31-(58)-35
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 62位:(49)-26-22-39-38-22-44-46
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 67位:13-(48)-33-27-44-41-61-61
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 77位:28-(39)-36-35-35-35-14-27
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 107位:48-34-44-50-51-39-(BDF)-47
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-22.jpg▲真剣な表情で艤装をする土居
1205_radial_w-23.jpg▲多田のマーク回航。今大会はアウディがスポンサーです
1205_radial_w-24.jpg▲スタート時にビデオ撮影する日本チームコーチ陣
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式


艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

3日目




チームジャパン 女性は強し 気迫のセーリング
ゴールドフリートに4選手進出
冨部 松苗 日本代表の夢ついえる


1205_radial_w-15.jpg▲着艇はマーク回航以上の大混雑!!!!1205_radial_w-16.jpg▲今日はあまりよくなかった長谷川。前半戦の貯金でゴールドへ!5月17日 大会3日目
 昨日と同じ、天気予報通り西の風14~20ノットのコンデション。今日もスタートから上マークまでは2Km(1マイル超)と非常に長いコースで2レースが行われました。

予選最終日ということから各選手とも少し緊張した面持ちでしたが、「気持ちで負けない!少々のことで落ち込んだりしない。元気のない顔は運気が逃げるからしない」ということを選手達と約束して海に送り出しました。
 いまどき気合、根性とか気迫などといった言葉は古いと思われるかもしれませんが、今日の彼女達のレースはまさにそれそのもののようなセーリングでした。
1レース目は各選手ともあまりパッとせず、「もしかするとみんなシルバーフリートになってしまうのでは?」といった空気が流れました。しかし、続く2レース目はその流れを断ち切るような、見ているこちらも気迫が伝わるようなレース展開を見せてくれました。  
イエローグループの土居は良いスタートをしたものの沈をしてしまい上マークを30位以降と出遅れました。その後、順位を上げ24位でフィニッシュ。ゴールドフリート入りを決めました。
ブルーグループでは原田が22位でフィニッシュ。リーチングのレグで途中25位まで順位を落としましたが、最後の短いクローズホールドのレグで抜かれた分をすべて取り返し、順位を上げ22位でフィニッシュ。最後まで諦めない、いいセーリングを見せてくれました。 
強風の中、ご声援をいただいている皆様が期待するようなシングルフィニッシュはできませんでしたが、目標のゴールドフリートを目指して皆、頑張りました。
3日間の予選を終えて、土居、多田、原田、長谷川の4選手がゴールドフリートに残り、五輪選考は上記の4選手で争われることになりました。ゴールドフリートは2005年ブラジルワールド以来です。しかも4名の選手はもちろん初めてです。
冨部、松苗両選手は五輪への道は閉ざされてしまいました。彼女たちは昨年末からめざましく上達し、世界選手権の代表を勝ち取りました。彼女達の頑張りは見事なものでした。夢は破れましたが、ふたりのひたむきさに心からの拍手を送ります。

明日からは決勝。ドラマはまだまだ続きます。


大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/

ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 51位:20-39-14-26-(40)-24
多田 桃子*(日吉染業)
 58位:28-(39)-31-27-22-31
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 64位:(49)-26-22-39-38-22
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 65位:13-(48)-33-27-44-41
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 73位:28-(39)-36-35-35-35   
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 92位:48-34-44-50-(51)-39
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-17.jpg▲愛実には負けない!!! スタートで飛び出した多田
1205_radial_w-18.jpg▲「ゴールドフリート残ったぞー!!!!」レース後、叫ぶ土居!!!1205_radial_w-19.jpg▲ダントツを走るサリ・ムルタラ '09、'10ワールドチャンプ。後続艇との差なんと2分40秒!!!
1205_radial_w-20.jpg▲タ妹も頑張る!!! 最後まで諦めない原田
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式


艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

2日目




日本チーム 上り調子
2日目 ゴールドフリート圏内に4選手


1205_radial_w-11.jpg▲落ち着いてスタートをする土居5月16日 大会2日目
 天気予報通り西の風14~20ノットのコンデション。スタートから上マークまでは2Km(1マイル超)と非常に長いコースで2レースが行われました。
これぞまさにレーザーワールド!! あまり広くないボルテンハーゲンの湾内をフルに使ってレースが行われます。風は強くなっても右から左からと入ってきており、体力をフルに使いながら頭も使わなくてはならないタフなコンデションです。こんな中でもトップ集団は確実にスタートを切りシフトに合わせて上マークを回航しダウンウインドで順位を上げていきます。

日本チームは昨日の課題のスタートを修正し、良いスタートをする選手が多くなりました。良いスタートでシフトにしっかりあわせれば20番台でレースを展開できます。土居は落ち着いて2レースともスタートを決め14-26、長谷川も無難にスタートをして33−27。

今日の時点でゴールドフリート圏内に4名の選手が残っています。日本選手の今までの世界選手権では少し吹くとスピードについていけずフリートの下位が定位置といった印象でしたが、今大会はトップ集団にはスピードではかなわないかもしれませんが、その次の集団に食らいついています。
いいスタートをすれば絶対に上位で上マークに現れ、毎レースごと誰かが上位でレースを展開しています。日本チーム上り調子です。

明日は予選最終日。第1関門です。彼女達の頑張りが形に現れますように。 そして、皆揃ってゴールドフリート入りができますように。

大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/

ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 40位:20−39−14−26    
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 55位:13-48−33−27   
多田 桃子*(日吉染業)
 62位:28−39−31−27   
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 76位:28−39−36−35   
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 63位:49−26−22−39   
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 95位:48−34−44−50
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-12.jpg▲並んで回航する多田、冨部
1205_radial_w-13.jpg▲今ひとつ調子の上がらない松苗。明日はスタートをしっかり決めて欲しい
1205_radial_w-14.jpg▲出来たばかりのハーバー内のアパート。各国選手ここにワールドレートの金額で宿泊しています男子の最終日は韓国チームが遊びに来ました
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式


艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

1日目




土居 日本選手のトップ 62位発進
中位にダンゴ状態のチームジャパン


1205_radial_w-06.jpg▲スタート時、良いサイドは船が集まります1205_radial_w-07.jpg▲落ち着いてスタートを決めた土居5月15日 大会初日
 ついにレーザーラジアルワールドが始まりました。
初日は男子のワールドと同じく13:00にスタート予定でした。そして、男子の時と同じくボルテンハーゲンの海は右から左からと風が入り選手たちを悩ませます。そんな中、第1レースはライン中央付近より長谷川がジャストスタート!フリートのトップ集団に食らいつきます。そのまま落ち着いて走り13位でフィニッシュしました。このレースの長谷川の走りはダウンウインドでの体、メインシート共によく動いており、トップの選手に引けをとらない素晴らしい走りでした。実際に遠くのコーチボートからダウンウインドを走る彼女を見つけるのに時間がかかりました。トップ選手と同じようなボートコントロールができていたということでしょう。 
「いいスタートをしたら周りがよく見えて、いいコースが引けました。でも2レース目で叩いてしまい、貯金を使い果たしました」(長谷川)

 続いて行われた2レース目は前線の影響か西寄りに風は変化しました。この風向になると上マークはかなり岸に近づき難しい風をさらに難しくします。ブルーフリートだった土居は良いスタートを切り、良いポジションを走っていました。しかし、上マーク手前で右に左にと中途半端なコースを引いてしまい右にコースをとった集団に前に行かれてしまいました。
初日を見た感想としては「やはり、日本選手はスタートが悪い」ということがあげられます。大会前にあれだけ勉強したスタート練習。やってきたことを一度整理して、明日のレースに臨んで欲しいと思います。

各選手とも今日の成績に納得がいかない顔をしていますが、落ち込んだりしているような選手はいません。明日2日目は今日の悪かった点を改善し前を走るという気持ちを持ち続ければ、今日以上の素晴らしいレースが見られるような気がします。


ナショナルチーム選手&一般参加選手成績(133艇53か国・本日2レース(暫定))
土居 愛実(慶應義塾大学)
 62位:20-39    
長谷川 哲子*(豊田自動織機)
 63位:13-48   
多田 桃子*(日吉染業)
 69位:28−39   
冨部 柚三子*(日本女子大学)
 72位:28-39   
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
 76位:49-26   
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
 83位:48-34
(*は一般参加選手)

1205_radial_w-08.jpg▲1レース目で素晴らしい走りを見せた長谷川
1205_radial_w-09.jpg▲本部船ギリギリを攻めてフィニッシュラインを走り抜ける原田このガッツが一番大切!!!!!
1205_radial_w-10.jpg▲淡々とレースをこなす多田
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式

大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/
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出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

プレビュー



2012年レーザーラジアルワールド 15日開幕
準備万端の日本女子6選手


1205_radial_w-02.jpg▲プラクティスレース1205_radial_w-03.jpg▲最終調整の日本チーム2012年レーザーラジアル級世界選手権が5月12日(レース15日開始)~20日の日程で、レーザー級世界選手権に引き続いて同じドイツ・ボルテンハーゲンにて開催されます。
レーザーラジアル級の五輪出場国枠はすでに昨年の世界選手権(12月・パース)にて獲得していますが、この大会にはロンドン五輪日本代表選手の選考が懸けられています。日本最上位の選手が日本代表選手の座を獲得することになります。
ここボルテンハーゲンはドイツのビーチリゾートです。新しいハーバーでこれから色々なイベントが行われるであろう、売り出し中の場所なのでしょう。レースエリアを囲む丘には菜の花畑が広がった、ほのぼのとした場所です。
こののんびりとした街に51か国、135艇の女子ラジアルセイラーが集まりました。
 11日はチャーター艇の引渡し、12、13日は受付、計測が行われました。日本チームは大きな問題もなく船を受け取り、計測をクリアしました。14日は休養する選手、プラクティスレースに出場する選手がおり、各自のペースで大会に臨みます。日本チームは他国に比べ比較的長期間現地に滞在していたこともあり、大会が近づくにつれペースを落とし大会に備えました。
参加6選手とも五輪最終選考会は初めてです。彼女らは直前に行われた男子のスタンダード世界選手権中も現地に滞在していました。彼女らはそこで最終選考の(夢を叶えることの)厳しさ、難しさを目の当たりにしました。そして厳しい戦いに向け心技体の準備が整いました。
明日から4年間にわたり蓄えた力を発揮する素晴らしいレースが始まります。

皆様の熱い声援をよろしくお願いします。

1205_radial_w-04.jpg▲出艇前のミーティング
1205_radial_w-05.jpg▲オープニングセレモニーでの日本チーム
開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式

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艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)

Radial WC



2012年レーザーラジアルワールド 15日からレース
日本代表選手の座を目指して6選手出場


2012年レーザーラジアル級世界選手権が5月12日(レース15日開始)~20日の日程で、レーザー級世界選手権に引き続いて同じドイツ・ボルテンハーゲンにて開催されます。
レーザーラジアル級の五輪出場国枠はすでに昨年の世界選手権(12月・パース)にて獲得していますが、この大会にはロンドン五輪日本代表選手の選考が懸けられています。出場する選手は今年2月の2012年NT選考会を勝ち抜いた3選手と惜しくもNT入りを逸した選考会4位から6位の3選手(一般参加)計6名です。
ナショナルチーム3選手の実力はNT1位の土居愛実(慶應大学1年)が1歩抜けていると思われましたが、4月下旬のワールドカップ第4戦を見る限りは拮抗しています。NT外の3選手の実力も侮れません。選考会は特別な緊張とプレッシャーを選手に与えます。そしてボルテンハーゲンは様々な風が吹きます。いずれにしても強い気持を持って、ミス少なく長丁場を安定して戦えた日本最上位の選手が栄えある日本代表選手の座を獲得することになります。


開催地:ドイツ・ボルテンハーゲン(時差:日本時間-7時間)
会 期:
5月12日~13日/受付・計測 
5月14日/プラクティスレース・開会式
5月15日~17日/レース 予選シリーズ(6レース予定)
5月18日~20日/レース 決勝シリーズ(6レース予定)
5月20日/表彰式

大会公式HPhttp://www.laserworldchampionship.com/
艇種説明&動画:http://jsaf-osc.jp/cn08/pg04-04.html

出場ナショナルチーム選手:
ナショナルチーム選手
土居 愛実(慶應義塾大学1年)
原田 小夜子(鹿屋体育大学職員)
松苗 幸希(室蘭市体育協会)
一般参加選手
冨部 柚三子(日本女子大学)
長谷川 哲子(豊田自動織機)
多田 桃子(日吉染業)

帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
佐々木共之(ジュニア・ユース育成強化委員会委員長)
飯島 洋一(アシスタントナショナルコーチ)


1205_radial_w-01.jpg▲先月行われたフランスオリンピックウィーク大会より

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