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最終日



2013 RS:X World Windsurfing Championships

2013年RS:X級世界選手権


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Report &Photo:宮野幹弘(オリ特・JOCトップアスリート担当コーチ)
Edit:オリンピック特別委員会 広報



大会終わる
富澤 ゴールドフリート1位 総合11位 アジア勢トップ
女子は課題残す


1303_2013RSXWC-26.jpg▲最終日富澤2位でフィニッシュ1303_2013RSXWC-27.jpg▲須長フィニッシュ最終日前夜は雷が鳴り大雨が降り一時停電になるなどすごい夜でしたが、大会最終日は嘘のような晴天となりました。
予報通り風はありません。メダルレース以外は14:00からのスタートになるので、最終レースに備え選手たちは少し身体を休めることができました。
海面は風は入っているのですが、中々風向が安定しません。定刻より1時間ほど遅れて、男子ゴールドフリートが風向100°風速8~10ノットでスタート。富澤は真ん中下よりからスタートし、風に合わせてタックをして右海面へ、うまく山沿いに沿って入ってくる風をつかみ1上3位で回航。その後2上で2位まで上がり、最終第11レースを英国艇に続く2位でフィニッシュしました。結果、ゴールドフリート1位、総合11位(国順位9位)。このレースは今までになくスピード角度ともに良く、本人が「上りで抜くのは久しぶりです」と言うくらい、素晴らしい走りでした。富澤の気迫は健在です。
板庇はスタートもよくなり、上りも良くなってきましたが、フリーで順位を落とし、シルバー18位でフィニッシュしました。総合53位でした。

女子は小嶺は左海面、須長と大西は右を使う展開に。大西は右からの風をうまく使いシングルで回航するも、2上で抜かれ、16位フィニッシュ。小嶺と須長は風をうまく拾うことができず、それぞれ23、21位と定位置で最終レースをフィニッシュしました。総合では須長22位、小嶺23位、そして大西は29位。3選手ともにフリートの50%以内を確保できませんでした。もうひと頑張りが必要です。

 男子優勝はどの風域でも安定した走りを見せた英国ニック・デンプシー、2位は、ロンドン五輪金メダリスト、オランダのドリアン、3位はギリシャのバイロンでした。
 女子優勝はイスラエルのリーが圧勝しました。

 今大会、日本チームは大会1週間前に入り、時差調整をしながらトレーニングをしてきました。
 富澤は苦手としていた風域でシングルを走れたこと、アジアで1番であったことが収穫でした。
今後のアジア大会や五輪への期待度が高まります。

 日本の男女RS:Xフリートは若手が育ってきています。
 3月24日から和歌山NTCで開催されるナショナルチーム選考会で2013年ナショナルチームが決まり、その後和歌山NTCをベースに国内合宿数回行い、9月に行われるISAFテストイベントに臨みます。


【日本代表選手総合成績:最終総合成績】
○男子・65艇
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)Gold Fleet
11位 4-3-16-15-8-(21)-4-18‐7‐7-2
板庇 雄馬(立命館大学)Silver Fleet
53位 24-23-24-27‐(29)-23-20-27-17-15-18

○女子・41艇
須長 由季(ミキハウス)
22位 27-22- (35)-23-23-20-17-17‐15‐21-21
大西 富士子(2012NT)
29位 21-34-27-(DNC)-33-28-28-29‐26‐23-22
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
23位 19-16-20-27-29-29-35-(36)‐10‐15-16

1303_2013RSXWC-28.jpg▲大西フィニッシュ1303_2013RSXWC-29.jpg▲小嶺フィニッシュ
1303_2013RSXWC-30.jpg▲男子優勝イギリスニック・デンプシー1303_2013RSXWC-31.jpg▲最終日テレビの取材

4日目


猛追かなわず 富澤 メダルレース進出逸す


1303_2013RSXWC-21.jpg▲富澤7位でフィニッシュ
決勝2日目を迎えました。今大会はレーデイがなく、選手たちは疲れがピークに来ている様子です。
富澤にとっては、今日のレース次第でメダルレースに出場できるのかが決まる大一番です。
 風向80°風速6~8ノットの中、定刻通りに女子、男子ゴールド、シルバーの順でスタートしました。

女子は、須長、小嶺共に好スタート、須長はスタボーを少し伸ばしその後右へ展開します。小嶺はスタート後即タックをして同じく右海面へ、大西は下スタートし左海面へ。このスタート後の展開がレースの順位を決めました。小嶺10位、須長15位、大西は得意な風ではあったが、コースを誤ってしまい26位でフィニッシュ。
2レース目は右へ風が振れ、上マークが90°に変更。風も若干ではあるが8~10ノットにあがりました。
3名ともに好スタート、須長は左から入ってくる風をうまく使い上マークをシングルで回航するも、フリーで後続艇につかまり大きく順位を落としてしまいました。須長、小嶺、大西ともにわずかではあるが、今日のレースで総合順位をあげました。女子はメダルレースを待たずにイスラエルのリー選手が優勝を決めました。

男子9レース目、富澤は好スタート。その後のパンピングに伸びがなく心配しましたが、うまいセイルトリムでしっかりと風をつかみ、7位フィニッシュ。中国、ポルトガル、スペインの選手がこのレースで順位を落としたためポイントが縮まり、次のレース結果次第でメダルレースへの進出が成るかどうかの大事な局面となりました。
フリーの走り方とパンピングの走りが良くなかったので、再度バテンのテンションを確認し第2レースへ。
右海面を使おうと決めていた富澤は、スタート失敗するも即タックして右海面へ、その後風に合わせタックをして上マークへ。その後左海面を使った選手たちが伸び始め上マーク付近で混戦状態となりましたがなんとか11位で回航し、フリーでプレーニングをする後続艇に向かれてしまいましたが2上で風が落ちていく中左海面の風をうまく使い2上を7位で回航。次のフリーでも風を読みプレーニングで下マークへ向かい、先行艇に追いつきましたが抜くまでは至らず、そのまま7位でフィニッシュ。争っていた中国、ポルトガル、スペインは1下まで順位が悪かったのですが、2上でスペインが順位を上げ、8位でフィニッシュしました。
富澤の猛反撃も実らずスペイン選手を総合で上回ることができず、残念無念の総合で11位。1番足らずでメダルレース進出を逸してしまいました。明日の最終レースではこの順位をキープして、彼にとってのワールド歴代最高位を取ってほしいものです。
板庇は、スタートには苦戦していますが、ボードスピード、フリーの走らせ方なども分かり始めています。良い経験をしています。

明日最終日は今日以上に微風の予報です。チームジャパンが順位を上げるチャンスです。最後まで集中力を絶やさず、走りぬいてほしいと思います。

【日本代表選手総合成績:第4日目終了時】
○男子・65艇
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)Gold Fleet
11位 4-3-16-15-8-(21)-4-18‐7‐7
板庇 雄馬(立命館大学)Silver Fleet
19位(総合52位) 24-23-24-27‐(29)-23-20-27

○女子・41艇
須長 由季(ミキハウス)
22位 27-22-(35)-23-23-20-17-17‐15‐21
大西 富士子(2012NT)
30位 21-34-27-(DNC)-33-28-28-29‐26‐23
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
24位 19-16-20-27-29-29-35-(36)‐10‐15

1303_2013RSXWC-22.jpg▲シルバーフリートスタート1303_2013RSXWC-23.jpg▲第9レース男子下マーク
1303_2013RSXWC-24.jpg▲第9レース女子スタート1303_2013RSXWC-25.jpg▲セッティングスペース

3日目


3日目 富澤 13位にUP 明日が正念場
須長 吹きの中 3番UPの23位に上昇


1303_2013RSXWC-18.JPG▲富澤最終ジャイブマーク3日目は20ノット近い強風が予想されていましたが、実際にはそこまでは吹き上がらず、3レースがおこなわれました。
風向75°、風速13ノットの中、男子ゴールド、シルバー、女子の順でスタートしました。
ゴールドフリートの富澤はスタート前に15ノットを想定したセッティングで良いスタートをきりましたが、途中から風が落ちてしまい、苦戦しました(捨てレースとなる21位)。セッティングを変えてのぞんだ続く2レース目はスタートから右へ伸ばし、トップグループで戦って4位フィニッシュ。快心のレースを見せました。3レース目は右へシフトした風に合わせてマークを打ちかえてスタートしました。プレーニングでのスピード競争となりましたが、富澤は10番台前半で食いついていたものの、マーク廻航でミスして18位に落ちてしまいました。残念なりです。それでも、ゴールドフリートの中で前日の14位から順位を13位へとあげることができました。「明日、自分が得意とする10ノット以下のレースで残る3レースをのりきり、トップ10のメダルレースへとつなげたいです。今までの世界選手権は自分の走る場所が決まっている感じでしたが、今回は5位以内の上位もとれるレースがでてきたので、手ごたえがあります」(富澤)と、充実ぶりを見せています。
シルバーフリートの板庇は1レースごとに走りがよくなり、RS:X級に慣れてきました。初めての世界選手権で世界の壁にぶちあたり、まずはシルバーフリートの中でトップを走れるように技術的なことを覚えています。落ち込んでいた昨日までとは異なり「レースがまた楽しくなりました。大会が終わるまでに必ずシングルでフィニッシュしたいと思っています」(板庇)と、彼なりに目標を設定しています。
女子は吹きの3レースでしたが、須長が順位をあげてきました。「吹きだとスピードはいいのですが、それでもトップの人達とは差があります。10番台から抜けられず、悔しいです。1上の順位をもう少しあげないといけないです」(須長)。3番UPの23位です。
強風で苦戦を強いられた小嶺は果敢にポートスタートから右海面狙いでいいレースをしましたが、1上でがんばっても、徐々に遅れてしまう展開でした。6番落ちの27位です。「残り2レースはポートスタートを狙う艇が増えてしまい、スタートラインでスターボード集団をどうかわそうかと悩んでいる間にポート艇がどんどん割り込んできて、行き場所がなくなり、思うようにいきませんでした。1レース目みたいにスタートから前に出られないとレースらしくなりません」(小嶺)。
大西も吹きで頑張って走るものの、スピード差があり、少しずつ遅れていく展開となりました。

男子は五輪チャンピオンのドリエン(オランダ)、ニック(イギリス)、ピエトロ(ポーランド)の順で、オールラウンドに強い印象を見せています。富澤いわく「彼らはスピードが一段上で速いです」。女子はリー(イスラエル)が3レースとも1位をとり、強風での強さを見せました。2位にショウ(イギリス)、3位が同じイスラエルのダビドビッチです。

 明日は富澤がトップ10に残るかどうかの正念場です。また、10ノット前後なら他の日本選手も順位をあげるチャンスなので、3レースをしっかり戦ってほしいと思います。

【日本代表選手総合成績:第3日目終了時】
○男子・65艇
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)Gold Fleet
13位 4-3-16-15-8-(21)-4-18
板庇 雄馬(立命館大学)Silver Fleet
19位(総合52位) 24-23-24-27‐(29)-23-20-27

○女子・41艇
須長 由季(ミキハウス)
23位 27-22-(35)-23-23-20-17-17
大西 富士子(2012NT)
32位 21-34-27-(DNC)-33-28-28-29
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
27位 19-16-20-27-29-29-35-(36)

1303_2013RSXWC-19.JPG▲板庇2上へ1303_2013RSXWC-20.JPG▲女子スタート

2日目


2日目 富澤 14位に後退 板庇は勝手違いに悩み 低迷
女子は調子いま一つ


1303_2013RSXWC-15.jpg▲小嶺最終ジャイブマーク2日目は朝から微風の晴天でした。しかし、予報では13から15ノットとのことで、やはりレース予定時間が近づくにつれ風が入り始めました。
風向110° 風速8から10ノットのコンディションの中、正午過ぎに女子がスタートしました。
昨日スタートがうまく切れずに悩んでいた小嶺は今日の3レース共によいスタートだったのですが、初めての世界選手権ということもあり、思うようなコースが引けずじまいでした。プレーニングコンディション下、次第にスピードで差をつけられてしまい、総合順位を上げることが叶いませんでした。ただ、スタートラインに早めに入り、しっかりと自分の位置をキープしスタートが出来ていました。ボードコントロールも以前より良くなっています。あとは、周りにのまれることなく自分のコースが引けるようになれば、もう少し順位を上げることができると思います。
須長は小嶺とは逆で、スタートの出遅れをなんとかスピードで挽回するも、スタートのミスを取り戻すには至りませんでした。須長はプレーニング時のスピードは健在ですが、ラインに入るのが遅いため、自分の位置をキープすることができません。うまくスタートすることができれば、確実に順位は上がるはずです。
大西は1レース目の途中で道具が壊れてしまい、その修理のため2レース目は棄権、気を取り直した3レース目でしたが、スタート、コース共にうまくいかず思うようなレース展開にはなりませんでした。得意の風域だっただけに、道具のトラブルに見舞われたことは不運でした。
男子は二人ともブルーグループでスタートしました。富澤は8から10ノットとプレーニングが、センターを出すのか出さないのか悩んでいましたが、スタート前に出していくことを決め1レース目をスタート。好スタートを切り、コースも良かったのですが、途中からプレーニングで走り始めてしまうことが裏目に出て、順位を16位と落としてしまいました。同じコースをセンターを出して走っていた選手がシングルに入っただけにとても悔やまれるレースとなってしまいました。2レース目はコース取りに悩み15位。3レース目はスタート・スピード共によく若干コース取りでミスをしたものの、得意のフリーで挽回をし、最後のスラーロームレグで前艇がジャイブミスでセイルに引っかかってしまうトラブルをうまくすり抜けシングルの8位でフィニッシュを果たしました。一方の板庇は振るいません。悩んでばかりの連続、テクノ293のようにはうまく乗りこなすことができないままです。セッティング、乗り方など色々と話をしていますが、慣れるまでに少し時間がかかっているようです。
本人もレース中いろいろなことを試しています。2レース目は10番後半まで順位を上げ期待を持たせましたが2上で定位置に戻ってしまいました。
これから全員でミーティングをして明日に備えます。今日で予選フリートが終了した結果、男子・富澤はゴールドフリート、板庇はシルバーフリートで決勝シリーズに臨みます。
明日は風がさらに上がり15ノットオーバーのレースが予想されています。事前練習では強風下での練習を1週間ほど行ってきたので、その成果を発揮できるように頑張ってほしいと思います。

【日本代表選手総合成績:第2日目終了時】
○男子・65艇
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
14位 4-3-(16)-15-8
板庇 雄馬(立命館大学)
50位 24-23-24-27-(29)

○女子・41艇
須長 由季(ミキハウス)
26位 27-22-(35)-23-23
大西 富士子(2012NT)
32位 21-34-27-(DNC)-34
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
21位 19-16-20-27-(30)

1303_2013RSXWC-16.jpg▲富澤最終ジャイブマークでびっくり1303_2013RSXWC-17.jpg▲第3レーススタート

1日目


男子 富澤 初日4-3で総合6位発進
女子は小嶺 18位発進 須長・大西ともに出遅れ


1303_2013RSXWC-12.jpg▲富澤3位でフィニッシュ今日からレースがスタートします。
当地に来てはじめての雨模様の天気。
レース海面は予報のとおり風もなく風向も定まらないため11:00に回答旗が掲揚され、しばしウェイティング。その後風が若干上がり風向も安定、13:30に回答旗が降下しました。
男子はオレンジ(富澤)、ブルー(板庇)の2グループ。女子は1グループです。
風向170~180° 風速5~8ノットで13:40に男子オレンジグループがスタート。富澤は好スタートを切り、前日のプラクティスレース同様にしっかり風の中を走り、5位で1上を回航。途中フリーで不安なところもありましたが1つ順位を上げて4位でフィニッシュしました。順調な滑り出しです。
その後スタートしたブルーグループ板庇は、初めての世界選手権で緊張したのかコース、艇速ともに伸びずグループ後半でフィニッシュしました。
続く2レース目。富澤はリコールかと思うばかりの良いスタート決めて、1レース同様に上り下りともにしっかり風を見ながらブローの中を走ることができ、3位でフィニッシュしました。
富澤にとっては得意な風ということもありましたが、セッティング、艇速とても良いフィーリングで走ることができました。初日総合6位発進です。
明日は15ノットオーバーのレースが予想されていますが、今日の調子をキープしてさらに上位を目指して欲しいと思います。
一方の女子は3選手とも思うような位置からスタートができず、コースもうまく引くことができませんでした。その中でも世界選手権初出場の小嶺が気合の19位でフィニッシュしました。第2レースも同じ展開でしたが、小嶺がなんとか踏ん張り16位でフィニッシュ。須長、大西はともに中盤に沈みました。明日は現役NTの意地を見せてもらいたいと思います。
海外選手では男子イスラエル五輪代表のズバリ選手と金メダリストのドリアン選手が、良い走りを見せ、フランスの新生ピエール選手もめざましい走りをしていました。
女子では、フランス五輪代表のピコンが2レースともに1位でフィニッシュして総合で1位。フランスユニバーシアード代表選手も総合2位と現時点ではフランスが1、2位を独占しています。明日必至のプレーニングコンディションを得意とするイスラエルのリー、ウクライナのオルガがどこまで順位を上げてくるのか注目です。

【日本代表選手総合成績:第1日目終了時】
○男子・65艇
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
6位 4-3
板庇 雄馬(立命館大学)
49位 24-23

○女子・41艇
須長 由季(ミキハウス)
25位 27-22
大西 富士子(2012NT)
28位 21-34
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
18位 19-16

1303_2013RSXWC-13.jpg▲富澤スタート3分前1303_2013RSXWC-14.jpg▲女子スタート

RS:X WC-2


いよいよ開幕へ
順調な仕上がりを見せる5選手


1303_2013RSXWC-06.jpg▲大西選手上マーク回航1303_2013RSXWC-07.jpg▲富沢選手今日はレース前日。計測終了後、プラクティスレースが行われました。
各自、登録・計測を問題なく済ませ、定刻通りに風向180から200 風速6~8ノットで男子・オレンジフリートがスタートしました。富澤は無難なスタートから風があるところをしっかり走り、1上を6位で回航、そのまま各国の選手と一緒に着岸しました。その5分後に女子がスタート。3人とも真ん中からスタートし、中盤で1上を回航し男子同様に着岸しました。男女とも順調な仕上がりを見せています。
プラクティスレース終了後、コーチミーティング、開会式が行われ、RS:X協会の新しいカルロス会長、アンダース副会長が挨拶しました。2016年までこの体制の下クラス協会は動き始めます。
今回、私は開会式を終えてあらためて、五輪正式艇種としてRS:X級が復活、そしてこの世界選手権に参戦することができたことをとても嬉しく思いました。この場をお借りして五輪艇種への復活にご尽力いただいたJSAF河野会長、大谷さん、JSAF国際委員会堤さん、戸張さんをはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げる次第です。

この世界選手権には日本から初めて参加する選手が2名います。ひとりは、男子:板庇雄馬です。彼は2012年学生チャンピオンとなり、ウインドサーフィンWAVEパフォーマンスのプロ選手としても活動しています。もうひとりは、女子:小嶺恵美です。彼女は、2010年から国体を3連覇し、国体級では国内では敵なしの選手です。2011年ユニバーシアードでも2位に入っています。
この次世代2選手が現NT選手3名とともにリオ五輪日本代表の座を目指し挑戦します。ふたりの走りが世界にどこまで通用するのか楽しみです。


【大会を前にした選手コメント】
富澤 慎:「過去最高順位14位を上回るようなレースをしていきたい」
板庇 雄馬:「初のRS:X世界選手権出場なので、いろいろなことを吸収し、自分の持てる力を精一杯発揮したい」
須長 由季:「メダルレースに残れるように頑張っていきたい」
大西 富士子:「冷静にレースを頑張ります」
小嶺 恵美:「今の実力を出し切れるように頑張ります」

1303_2013RSXWC-08.jpg▲計測風景1303_2013RSXWC-09.jpg▲計測風景
1303_2013RSXWC-10.jpg▲計測風景1303_2013RSXWC-11.jpg▲新会長(左)旧会長(右)

RS:X WC-1



開催地:ブラジル・ブジオス
会期:2013年3月2日〜6日(時差:日本時間-12時間)
公式web:http://worldwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/intro.jsp?competition_id=WC2013_001&sub_competition_id=WC2013_002
参考web:http://www.rsxclass.com/
エントリー:男子:65艇・28か国、女子41艇・20か国
日本代表選手:
男子
富澤 慎 (トヨタ自動車東日本) :2012NT・ロンドン五輪日本代表
板庇 雄馬(立命館大学)
女子
須長 由季(ミキハウス):2012NT・ロンドン五輪日本代表
大西 富士子:2012NT
小嶺 恵美(大垣共立銀行)
帯同コーチスタッフ:

宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)JOCトップアスリート担当コーチ
斎藤 愛子 JOC専任情報科学スタッフ


2013年ウインドサーフィンRS:X級世界選手権 
3月1日 開幕
JSAF日本代表男女5選手出場


1303_2013RSXWC-01.jpg▲ブジオス海岸日本チームはドバイ経由32時間をかけ、ブラジルのブジオスに到着しました。
ここブジオスはリオ・デ・ジャネイロから北東へ約200km、車で2時間ほどのところにあるビーチリゾートです。南米の観光地としても人気が高く、夏は多くの観光客で賑わいます。観光地のため物価は高いような気もしますが、日本よりは安い印象です。当地の最大の魅力は美しいビーチです。
心配していた治安も、さほどの問題はなさそうな穏やかな街で、夜間でも安心して歩けます。とは言うものの、安全確保については慎重を期し、帰国するまで油断は禁物であることをチーム内に徹底しています。
主要言語はポルトガル語です。英語を話せる人はほとんどいません。ホテルのスタッフ、ビーチスタッフも同様です。ジェスチャーなどを交え話しますが、今は翻訳ソフトが充実しているので携帯電話の翻訳ソフトや、会話の本を使いながら会話をしています。そのため、話が伝わるのに通常の2倍の時間がかかります。こうして何をするにも時間がかかり大変ですが、地元の人たちは優しく私たちを迎えてくれています。 

 さて、今回のワールドでは上記のとおり現役選手と次世代の選手男女合わせて5名が6日間のレースを戦います。全員、RS:X級が五輪種目にカムバックして世界選手権で戦えることを喜んでいます。お陰様で体調も良く、大会での活躍が期待できます。
ロンドン五輪男子金メダルストのドリアン(オランダ)女子金メダリストのマリナ(スペイン)などの強豪選手たちは2週間前より当地にて調整を行っています。
リオ五輪を目指す日本選手が世界の強豪を相手にどのように戦うか、注目のワールド開幕です。

1303_2013RSXWC-02.jpg▲海上練習1303_2013RSXWC-03.jpg▲ホテルのスタッフと国旗づくり
1303_2013RSXWC-04.jpg▲出艇前1303_2013RSXWC-05.jpg▲大会クラブハウス

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