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Day5



SAIL FOR GOLD 2013

セーリング EURO CUP (英国大会)
トヨタ自動車東日本セーリングチーム 49er級
牧野・高橋組 参戦レポート


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Report &Photo:トヨタ自動車東日本セーリングチーム
49er級担当コーチ 石川裕也





強風下のメダルレース マーク際の混戦処理に苦戦
総合7位で大会を終える


1306_eurocup2013-13.JPG(大会5日目・6月13日)
大会最終日、上位10艇による決勝メダルレースに進出した牧野・高橋組は正念場の日を迎えました。
メダルレースは当初3レースが予定されていましたが、前日からの強風が収まらず、朝から西南西・35knotの強風が吹いていたため、時間ぎりぎりまで風が収まるのを待ち、20~24knotのコンディションで2レースの実施となりました。

通常の49er級のレースは、1レースあたり40分のコース設定でしたが、本日のメダルレースは外防波堤内の所要想定10分のショートコースで行われました。
風上、風下のマークを2周のコースでしたが、1つのレグで3分も掛からない超短距離のため、混戦の中あっという間に展開が進んでいき、(風が強かったこともあり)とにかくミスなく走り切れるかどうかが勝敗を分けるレースとなりました。

1位と10点差という僅差につけ優勝の可能性を残していた牧野・高橋組でしたが、両レースとも良いスタートを切るものの、混戦のマーク際で他艇に対する戦術ミスをおかしてしまい、1レース目は7位。望みをつないだ2レース目では、第1風下マークで痛恨の沈をしてしまいました。49erでは「沈」は復帰に時間がかかるため、そのフリートのスピード故に「最下位に落ちる」ことを意味します。メダルレースの得点は通常の2倍ですからこの2レースで14点・20点の34点を食らい、総合順位を想定外の7位まで落とす結果となってしまいました。

「強風域でのマーク際の混戦時対応」は、牧野組の大きな課題としているのですが、今日はその条件が重なり、「残念ながら…」を改めて実感する悔しい一日となりました。
しかし本人たちも上位を狙って攻めた結果なので、謙虚に「これも現状の実力」と受け止め、このハイレベルなレースの中でこそ体験できた事実と悔しさを必ず今後にいかしていきたいと考えています。

また、今回の大会では艇のチューニングを大幅に変更してトライしましたが、それをまだ検証・突き詰める必要はあるものの、これまでよりも良くなった「手応え」をつかんだことはチームにとって大きな収穫でした。

チームはこれからドイツに移動し、6月22~26日のキールで開催されるユーロカップ第4戦に備えます。
今大会の内容をしっかり評価・分析し、一日一日を大切に目標に向けて取り組んでいきたいと思います。

【最終総合成績】(大会 11レース+メダルレース2レース)
総合順位:7位/20艇 3-2-6-10-9-3-1-(13)-9-5-6-7-10

●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671

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Day4



4日目 荒天 レース中止
明日最終日・メダルレースシリーズに勝利をめざす

(大会4日目・6月12日)
SFG大会も終盤。午前中は大して風は強くなかったものの、我が49er級のレーススタート予定時刻の14時になると、天気予報どおり徐々に雨風ともに激しくなってきました。
とりあえず出艇準備をしてレース海面へ向かったのですが、レースができるコンディションではなく、すぐに陸上へ戻り、結局本日のレースは中止となりました。連戦の疲れを癒す貴重な休息日です。

明日は大会最終日。上位10チームによるメダルレース(メダルシリーズ)になります。牧野・高橋組は現在1位と10点差、2位とは4点差の4位につけています。
メダルレースは3レースが予定されていますので、展開次第では優勝も十分に狙える位置にいます。

明日も強風予報ですが、今日よりは弱くなるようです。
二人のモチベーションは十分です。さらに上位を目指して思い切り戦ってくれるものと期待しています。

【成績】(4日目 終了時点)
総合順位:4位/20艇 3-2-6-10-9-3-1-(13)-9-5-6

●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671

Day3



強風のなか 首位に僅差の総合4位に踏ん張る


1306_eurocup2013-10.JPG(大会3日目・6月11日)
気温14℃。雨が降るなか、20knot前後の強風コンディションで4レースが行われました。

今大会、牧野・高橋組は前回の遠征で得たヒントを基に、艇のチューニングを大幅に変更して臨んでいます。
それが昨日までは良い方向に働き、成績にも繋がっていましたが、今日は強風ということで、なかなか思うような走りができず、艇のスピードに課題の残る悔しい一日となりました。
しかし、レース毎に徐々に良い方向に改善し、第8レースでは(13)のカットレースになりましたが、その後を9-5-6とまとめ、総合順位では順位を2つ下げたものの、1位まで9点の僅差の4位に踏ん張っています。首位はアイルランド、2位英国、3位はオーストラリアの各艇です。

予選は明日(12日)で最終日となり、明後日は予選終了時点でのTOP10による決勝レースとなります。

明日の天候は更に悪化し、雨風ともに強くなる予報ですが、4レースが予定されています。

強風域は牧野組の課題とする風域ですが、改善すべき点は明確になっていますので、自分たちの納得のいく走りができるかチャレンジしていきます。

【成績】(3日目 11レース終了時点)
総合順位:4位/20艇 3-2-6-10-9-3-1-(13)-9-5-6

●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671

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Day2



4レース目 完璧なレース展開でトップフィニッシュ!
10-9-3-1で総合2位をキープ


1306_eurocup2013-04.jpg大会2日目。8~12knotの安定した中風コンディションで4レースが実施されました。
1、2レース目はスタートとコース選択のミスが重なり、いまひとつの順位でしたが、3レース目にはそれをしっかりと修正して3位。続く最終4レース目は、文句なしのほぼ完璧なレース展開を見せ、快心のトップフィニッシュを飾りました。
昨日に引き続き総合2位をキープしています。

明日は今日よりも少し風が強いコンディションで4レースが予定されています。
今日の走りが再びできるように明日もがんばります。

《4レース目》10knot 風向:135°
混戦の中からのスタートで失敗し、出遅れるもリカバリーと艇のスピードがよく、第1マークを5位で回航。しかし、次の風下へのレグで風の変化に対し逆のコース選択をしてしまい、10位まで順位を落とし、挽回できないままフィニッシュ。

《5レース目》8knot 135°
スタートラインの中央からのスタートを試みますが、またも混戦の中に入ってしまい、出遅れのスタート。第1マークを6位で回航するも、前のレース同様風下レグでのコース選択で、集団に対し風の強いエリアに行くのが遅れ、順位を下げ9位フィニッシュ。

《6レース目》8knot 135°
よいスタートを決め、トップ集団の中でレースを組み立て、第1マークを5位で回航。
次の風下レグでは前の2レースの反省点を生かし、3位まで順位を上げ、フィニッシュ。

《7レース目》10knot 135°
またも見事にスタートが決まり、第1マークを5位で回航。次の風下レグでは3位。第2マークでは風を見極めたほぼ完璧なコース取りで1位まで上がり、その後もさらに差を広げダントツのトップフィニッシュ。

【成績】2日目 7レース終了時点
総合順位:2位/20艇 3-2-6-10-9-3-1

●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671

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Day1



初日 強豪チーム相手に3-2-6 
総合2位の好発進


1306_eurocup2013-01.JPG大会初日、朝は陸からの20knotオーバーの強風が吹いていましたが、1レース目スタート時刻の11時には12knotまで落ち、その後も徐々に弱まり、予定されていた4レースは実施できず、軽中風コンディションの中、3レースのみの実施となりました。

徐々に風の傾向が変化していく不安定なコンディションだったため、どのチームも苦戦していましたが、牧野・高橋組は3レースを3-2-6と安定した成績を収め、総合順位2位で初日を発進しました。

今日は他チームよりも「風の変化を見極めたコース選択」と、「良いスピードを引き出すこと」ができたことが好成績につながり、また強豪チームを相手にそれができたことは本人たちにとっても大きな自信となったようです。

明日も軽風で4レースが予定されています。
今日できたことが明日以降も再現できるか、チャレンジしていきたいと思います。

《1レース目》8~12knot
第1マークへ行く途中で風向が大きく右に変化し、ほぼワンサイドの展開となりましたが、
牧野組はその変化を予測してレースが組み立てられていたので、トップ集団の中5位で第1マークを回航。その後は持ち前のスピードで、マーク回航毎に順位を上げ、3位でフィニッシュ。よい滑り出しです。

《2レース目》6~9knot
よいスタートを決め、トップ集団の中でレースを組み立てて第1マークを5位で回航。
次の風下レグで順位を1つ下げましたが、第2マークでは他チームよりもよいスピードを引き出せたことと、風の強いエリアに先にいくことに成功し、順位を上げてトップ回航。その後1艇に抜かれてしまいましたが、落ち着いて2位でフィニッシュ。

《3レース目》4~7knot
混戦の中からのスタートとなってしまい、苦しい展開となりましたが、7位で第1マークを回航。第2マークまでに1つ順位を上げるも、第1マークで開いた差を挽回しきれず6位でフィニッシュ。


【成績】(3レース終了時点)
総合順位:2位/20艇 3-2-6

●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671
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SFG2013



6月9日~13日、2012年ロンドン五輪セーリング競技開催地の英国・ウェーマスにてセーリング ユーロカップ大会が開催されます。

トヨタ自動車東日本49erチーム 牧野幸雄・高橋賢次組は今年度2回目のヨーロッパ遠征です。今遠征では、今回のユーロカップ(英国大会、ドイツ大会)、ヨーロッパ選手権の順に3レガッタへ出場する予定です。

遠征初戦となる今大会は今年から始まったヨーロッパサーキット・「ユーロリーグ」(ガルダ、メデンブリック、ウェ-マス、キール)の第3戦です。
大会は世界選手権やワールドカップ大会よりもグレードの低い大会として位置づけられ、49er級のエントリーは20艇と他の大会と比べると少ないのですが、強豪国の地元英国や
オーストラリアからはトップ選手が出場してきていますので、艇数は少ないながらも、レベルの高いレースが予想されます。また逆に艇数が少ないことで、トップ選手との比較・検証をするうえでも諸々を詳細に分析できる絶好の機会ととらえており、まずは自分たちの実力を出し切り、次につながるレースにしたいと考えています。

●大会日程(全19レース)
6月8日 艇計測
  9日 4レース
 10日 4レース
 11日 4レース
 12日 4レース
 13日 3レース
●大会公式サイト:http://www.sailforgold.co.uk/eventsites/default_s.asp?eventid=155671

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●2011.12.18:2011パースワールドチャンピオンシップ後半戦 大会レポート
●2011.12.12:2011パースワールドチャンピオンシップ前半戦 大会レポート
●2011.11.14:第1回東日本大震災被災地支援セーリングクリニックレポート
●2011.10.23:江ノ島オリンピックウィーク22011大会 レポート
●2011.9.11:和歌山インターナショナルレガッタ大会 レポート
●2011.8.13:2011年 セーリング プレ五輪大会 レポート
●2011.7.17:Open Europeans Helsinki 2011(ヨーロッパ選手権2011)レポート
●2011.6.12:Sail for Gold 2011レポート
●2011.5.30:デルタロイドレガッタ2011レポート
●2011.4.30:第43回フランスオリンピックウィーク
●2011.1.11:2011年度 JSAFナショナルチーム選考レースレポート
●2010.12.11:2010アジアビーチゲームズ レースレポート
●2010.11.22:パースインターナショナルレガッタ2010 レースレポート
●2010.11.21:第16回アジア競技大会 レースレポート
●2010.10.25:JSAF和歌山インターナショナルレガッタ レースレポート
●2010.9.8:2010 レーザー級世界選手権 レースレポート
●2010.9.6:2010 RS:X級世界選手権 レースレポート
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●2010.7.12:RS:X級2010ヨーロッパ選手権大会 レースレポート
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●2010.5.31:ISAFワールドカップ第5戦 デルタロイドレガッタ レースレポート
●2010.5.18:エキスパート・オリンピック・ガルダレガッタ レースレポート
●2010.5.7:レーザー級 NT合同強化合宿レポート
●2010.5.1:ISAFワールドカップ第4戦 第42回イエールオリンピックウイーク
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