Day4
セーリングEURO CUP (ドイツ大会)
Kieler Woche 2013(キールウイーク2013)
EUROSAF Champions Sailing Cup
トヨタ自動車東日本セーリングチーム 49er級
牧野幸雄・高橋賢次組 参戦レポート
Report &Photo:トヨタ自動車東日本セーリングチーム
49er級担当コーチ 石川裕也
総合11位で大会を終える
風の変化に対応する「コース選択」に課題
(6月25日;第4日目)
決勝2日目は10knot前後の中風コンディションで4レースが実施されました。
牧野・高橋組は今大会陸からの変化の大きい風に対応したコース選択ができず苦戦するレースが続いていましたが、他チームも同様に順位を崩していたため、今日の展開しだいでは上位進出も十分にあり得る期待を持って決勝2日目を迎えました。
昨日までの反省から「風の変化を良く見て広い視野でコース選択をすること」を意識し、今日こそはと、集中してレースに臨みましたが、10-23-16-12とそれを簡単には修正することができず、総合順位も上げることがかなわず、前日と変わらない11位で本大会を終えました。残念ながら、明日最終日の上位8艇による決勝ステージ(3レース予定)には進めませんでした。
ヨットレースは、大きく「スタート」、「コース」、「スピード」の要素がかみ合ってこそ、
上位を走ることができますが、その時の風の傾向やマーク設定などによりそれぞれの重要度の割合が変わってきます。今大会はその中でも「コース」が大きな割合を占め、牧野・高橋組にとって『不規則な変化の多い風でのコース選択に課題を残す』大会となりました。
しかし、内容について詳細に見ると、マーク回航時の混戦の中での対応など、これまで課題としてきた他の要素については進歩を感じる面もありましたので、次に向けて着実にレベルアップを図れるように、内容も重視して取り組んでいきたいと思います。
次は7月2日からデンマークにて開催されるヨーロッパ選手権に出場します。
世界選手権と同等レベルのグレードの高い大会で、我々TMEJチーム遠征最後の大会でもあります。
大会まで時間は短いのですが、できるかぎり精度を高めて臨みたいと思っています。
●大会最終成績(4日間・全16レース)
総合順位:11位/50艇
11-3-3-10-5-(18)-11-2-11-17-17-3-10-(23)-16-12
●大会公式サイト:http://www.kieler-woche.de/english/sailing/index.php
●レース公示:http://www.kieler-woche.de/segeln/ausschreibungen/KiWo_NOR_web.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
決勝シリーズ初日 最終レースで奮起の3位フィニッシュ
上位と僅差の総合11位
(6月24日;第3日目)
本日から予選シリーズ上位25艇による決勝シリーズが始まりました。
時折雨がぱらつく不安定な10knot前後の中風コンディションで4レースが実施され、
雨雲の影響で、前日までとはまた違った変化の多い風傾向でのレースとなりました。
牧野・高橋組はスタートが良く、第1マークは上位で回航しますが、途中の一時的な風の変化による順位変動に惑わされて、大きな風の変化の流れを外したコース取りとなってしまい、結果的にも順位を落としていく展開が多く、苦戦の一日となりました。
上位25艇グループはさすがに前日までのフリートとは実力が違います。3レースを11-17-17で後位を余儀なくされましたが、ようやく4レース目には冷静さを取り戻し、風の変化を的確に捉えたコース取りで、奮起の3位でフィニッシュしました。
総合順位では前日から3番落ちの11位で決勝1日目を終えました。
11位とはいえ4位までは10点差の僅差です。明日の頑張り次第で上位進出のチャンスは
大いにあり得ます。
今日の最終レースのように広い視野で思い切りよく戦ってもらいたいと思います。
●大会成績(3日目12レース終了時点)
総合順位:11位/50艇
11‐3‐3‐10‐5‐(18)‐11‐2‐11‐17‐17‐3
●大会公式サイト:http://www.kieler-woche.de/english/sailing/index.php
●レース公示:http://www.kieler-woche.de/segeln/ausschreibungen/KiWo_NOR_web.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
予選シリーズ 総合8位通過 決勝シリーズへ
(6月23日;第2日目)
予選シリーズ最終日は、強風予報が覆り10~18knotの中風コンディションで4レースが実施されました。
昨日同様に、風の変化を見極めたコース選択が重要な割合を占めるレース展開となりました。牧野・高橋組はレース中の順位の変動も大きく、判断の難しい状況が多くありましたが、3レースを5-18-11とこなし、最後の4レース目は風の変化にうまくかみ合ったコース取りを見せ、2位フィニッシュ。明日に繋がる良いレースを見せてくれました。
総合順位では昨日に続き8位で予選シリーズ(オープニングシリーズ)を通過、明日からは上位25艇グループによる決勝シリーズとなります。首位はオーストリア、2位ドイツ、3位にクロアチアがつけています。決勝シリーズでは戦う相手のレベルが違ってきます。集中を切らさず、大局観を持って1レース1レースを大事に戦ってほしいと思っています。
明日も今日と同様のコンディションの予報で、4レースが予定されています。
●大会成績(2日目8レース終了時点)
総合順位:8位/50艇
11‐3‐3‐10‐5‐(18)‐11‐2
●大会公式サイト:http://www.kieler-woche.de/english/sailing/index.php
●レース公示:http://www.kieler-woche.de/segeln/ausschreibungen/KiWo_NOR_web.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
大会初日 11-3-3-9の走り
総合8位発進
(6月22日:第1日目)
ユーロカップ第4戦キール大会初日の49er級は、6~16knotの陸からの軽~中風コンディションで4レースが実施されました。
今大会は、参加全51艇を2グループに分けて予選シリーズ2日間、決勝シリーズ3日間で行われます。
今日は、TV中継用に陸のすぐ近くにレース海面が設けられ、通常よりも短いコースの長さで行われました。そのため、陸の影響で風向・風速ともに変化が大きく、風を見極めたコース選択とスタートが重要なレースとなりました。
牧野・高橋組はスタートでうまく出ることができず、とくに1レース目と4レース目は、混戦の中からのスタートに失敗し、大きく出遅れてしまったことで、その後の展開も苦しく、必死の挽回も及ばず11位と9位という結果に終わりました。
しかし、風の変化の傾向を捉えたコース選択等、その他の要素については大きなミスはなくできており、2レース目、3レース目は、3-3の上位でフィニッシュ。初日を総合順位8位で終えました。タラレバは禁物ですが、まだまだ上位へ行ける手応えを掴んでいます。
明日は、強風で4レースが予定されています。牧野・高橋組の真価が問われます。
●大会成績(初日4レース終了時点)
総合順位:8位/51艇
11‐3‐3‐9
●大会公式サイト:http://www.kieler-woche.de/english/sailing/index.php
●レース公示:http://www.kieler-woche.de/segeln/ausschreibungen/KiWo_NOR_web.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
KW2013
最大のテーマは「強風域の走りの改善」
明日から大会始まる
(6月21日;大会前日)
6月22~26日、ドイツ・キールにてセーリング ユーロカップ大会第4戦が開催されます。
●大会公式サイト:http://www.kieler-woche.de/english/sailing/index.php
●レース公示:http://www.kieler-woche.de/segeln/ausschreibungen/KiWo_NOR_web.pdf
歴史と伝統を誇るセーリング・キールウイークは五輪競技種目、インターナショナルクラス、外洋艇クラスで構成されています。
我々、トヨタ自動車東日本セーリングチーム49er級 牧野幸雄・高橋賢次組は10日前に行われたユーロカップ第3戦(英国・ウェーマス大会)に続き、大会に出場します。
(ちなみに470級男子にはアビームコンサルティングチームの土居・今村組が出場します)
当地キールはバルト海に面したドイツ北部の都市です。
49er級はこの大会の後、当地から北へ270km離れたデンマークでヨーロッパ選手権が開催されることもあり、先日の第3戦よりも多い48艇が、調整をかねて出場してきています。
今回、牧野・高橋組のテーマは、前大会で苦汁をなめた強風域での走りを「どこまで改善が図れるか」です。
事前練習ではあいにく軽風が続き、思うような調整ができませんでしたが、レース期間中は、中風から強風の予報となっていますので、トライする上で良い評価の場となりそうです。
チームは遠征に来て20日が経ちますが、疲れを見せず元気に取り組んでいます。
二人は英国大会での悔しさが強くあり、なんとかして課題を克服しようとモチベーションも上がっていますので、今大会で、よいパフォーマンスを発揮できるようにチャレンジしてきたいと考えています。
●大会日程(5日間・全19レース)
6月21日 大会受付・計測
22日 4レース
23日 4レース
24日 4レース
25日 4レース
26日 ファイナルステージ3レース
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)