2013年度 第1回東日本水域別練習会(シングルハンド)
兼 2013年4.7世界選手権代表選手派遣前合同合宿
Report &Photo:飯島 洋一(オリンピック強化委員会・東日本水域担当ナショナルコーチ)
●開催日:2013年6月22日(土)~6月23日(日)
●開催地:神奈川県藤沢市江ノ島ヨットハーバー
●主 催:JSAFオリンピック強化委員会
●協 力:レーザークラス協会、神奈川ユースヨットクラブ、レーザー江ノ島フリート
●参加選手:
村上 義龍・鄭 愛梨・藤本 拳・遠藤 紅葉・岸 祐花・小屋 英美里・辻 翔太・杉浦 涼斗・
佐藤 春菜・中島 成興・児玉 洋輝・玉山 裕登・大久保 涼・安藤 夏海・吉田 慎一郎・
山本 丘晃・仲 美南・遠藤 樹理 (18名)
●指導スタッフ:
飯島 洋一・斉藤 愛子・佐々木 共之・高橋 昌威
6月22日、23日、神奈川県藤沢市の江ノ島ヨットハーバーにて2013年度東日本水域別練習会(湘南シングルハンド)①が開催されました。
この合宿は当該水域での次世代セーラーのセーリング活動普及(発掘・育成・強化)を促進するとともに、地域と連盟(JSAF)との交流を促し連携を強化することを第1の目的としていますが、今回は来月開催される4.7ユース世界選手権(7月6~13日・ハンガリー)日本代表選手の派遣前合同合宿も兼ねた練習会としました。
参加選手は来年8月唐津で4.7クラスのユース世界選手権が行われるため、全員が4.7クラスとなったのは驚きでした。また、水域別でも東日本水域だけでなく岐阜、愛知地区からも参加希望がありました。
今回、選手たちは世界選手権代表選手らと走ることによって自分との違いを感じるよい機会となったと思います。水域別練習会は、選手の予定や都合に合わせて自身の水域に限らず参加をすることが可能です。自身の水域にとらわれず、都合が合えばどんどん他水域の練習会、合宿に参加して欲しいと思います。
開催日が梅雨時期ということで風が吹くか心配でしたが、午前中あまりない風も午後には5~7mと吹き上がり、絶好のセーリング日和となり選手は存分にセーリングを楽しむことができたと思います。佐々木コーチの陸上レクチャーから夜の斉藤コーチの気象の話まで、朝から晩まで充実した練習会となりました。
練習内容としてはサークリング、ショートコース、スピード練習、トラペゾイドコース、と世界選手権を想定した練習を多く行ないました。その他、新しい試みとして『おもしろレース』と題して「立ち上がってセーリング」、「タックの時はマストの前を通る」、「ダウンウインドではバックでセーリング」をする等様々な『おもしろ』ルールを設けたショートレースを行いました。
このレース前、選手たちは「そんなことできる訳ない」と思っていたようでしたが、実際は幾度となく“沈”を繰り返すうちに皆できるようになり、全員がフィニッシュラインを横切りました。
「できっこない」と思うことも実際行動に移してやってみるとできたりします。多くの場合、「できないと思う」心が「できなく」します。「世界選手権で優勝なんてできない」と思う心が「優勝できなくする」のです。さらには「オリンピックなんて行けないよ」と思う心が「オリンピックに行けなくする」のではないでしょうか?要は「強い気持ち」を持って「チャレンジ」することが大切です。
今回参加の選手から「オリンピックなんて行けないよ」と思う気持ちを捨て、オリンピックに出るためにしっかり実行に移す選手が出てくることを期待します。
合宿に参加した選手たちの意欲・向上心にエールを送りたいと思います。まさに次の日本のセーリング界は「君たちにかかっている」のです。
最後になりましたが、開催に尽力いただいたレーザークラス協会、レーザー江ノ島フリート、神奈川ユースヨットクラブ、江ノ島ジュニアヨットクラブの皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。
▲午後には風にも恵まれ絶好のコンデションでした。
▲来年のワールドを目指したくさんの4.7セーラーが集まりました。
▲江ノ島をバックにハイクアウト。神戸より参加の鄭 愛梨選手。