Day6
49er 2013 EUROPEAN CHAMPIONSHIP
セーリング49er級 2013年ヨーロッパ選手権
トヨタ自動車東日本セーリングチーム 49er級
牧野幸雄・高橋賢次組 参戦レポート
Report &Photo:トヨタ自動車東日本セーリングチーム
49er級担当コーチ 石川裕也
総合24位 40日間の欧州遠征を終える
課題改善に手応えあった3大会参戦
(7月7日・6日目 大会最終日)
本日は大会最終日ということで、TV中継用に陸の目の前にレース海面が設けられ、1レースあたり15分の短い距離コースで、1レースのみ行われました。
牧野・高橋組の得意の軽風域(5knot・270°)であったものの、スタート後、有利サイドの風に乗遅れ、そのロスを挽回できないまま11位フィニッシュ。
総合順位では前日の18位から22位となり、今大会を終えました。
優勝はニュージーランドのバーリング組、2位は英国のフレチャー組、3位はフランスのオートリ組でした。
牧野組にとって今回大会一番の反省点は「決勝2日目の4レースをすべて崩してしまった」ことです。(27)-12-25-17。ゴールドフリートの「ハイレベルな混戦の中でのレースの組み立て方」について整理し、見直す必要があることを実感する4レースでした。
しかし、今回の遠征ではスピードの向上を目的にこれまでとは違ったチューニングでトライし、(まだまだ精度を上げていく必要はあるものの)狙い通り改善傾向にあることが遠征3大会を通して確認でき、今後に繋がる良い機会となったと考えています。
世界のトップへ行くには他の要素も含めて多くの課題がありますが、今回の貴重な経験をしっかりと検証し今後の強化に繋げ、ひとつひとつ克服していきたいと思います。
6月2日から約40日間にわたり英国・ドイツ・デンマークを転戦したTMEJチームのヨーロッパ遠征はひとまず終わり、11日に帰国します。
ご声援いただきましたことに御礼申し上げます。
●大会成績(第5日目・第15レース終了時点)
総合順位:22位/91艇
(32・BFD)-10-4-16-5-5-19-8-(27)-12-25-17 6-3-4-11
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day5
6-3-4で走るも1点差で最上位フリートに復活できず
(7月6日・大会5日目)
決勝3日目の本日からは、ゴールドフリートがさらに2グループに分けられ、上位16艇までと17位以下艇のフリート(Repecharge Fleet・敗者復活戦フリート)に分かれてのレースとなりました。
牧野幸雄・高橋賢次組は前日の終了時点で25位だったため、この17位以下のフリート(全17艇)でのレースとなりました。
昨日までの上位陣は抜けたものの、5~10Knotの得意の軽風域で3レースが実施され、6-3-4と上位でまとめ7番UPの18位まで総合順位を上げました。
【13レース】
5Knot 35°(陸風)
(1上)10‐(1下)6‐(2上)8‐(フィニッシュ)6
【14レース】
8Knot 175°(海風)
7-6-6-3
【15レース】
10Knot 175°
4-4-4-4
実は本日の結果で、我々Repecharge Fleet の1位になれば、もう一度16位までのフリートに上がれるチャンス(敗者復活)があったのですが、惜しくもあと1点及ばす、残念ながらそのチャンスは得られませんでした。
明日は大会最終日。今日と同じフリートで2レースが予定されています。
●大会成績(第5日目・第15レース終了時点)
総合順位:18位/91艇
(32・BFD)-10-4-16-5-5-19-8-(27)-12-25-17-6-3-4
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
展開に迷いか? 修正きかず順位落とす
ゴールドフリートのTOP16チーム枠に入れず
決勝2日目は、中風コンディションで4レース実施されました。
(7月5日:4日目)
決勝2日目は昨日が軽風のため2レースしかできなかったため、予定が変更され、中風コンディションで4レースが実施されました。
牧野・高橋組は前日の終了時点までは上位とも僅差の16位につけていましたが、今日の4レースを上位でまとめることができず、総合順位では24位まで落とす結果となりました。
昨日と同様、変化の大きい難しい風でしたが、「スタート後の展開を考慮したスタート位置の選択」と「上位で走っている時の優先順位の判断」が、最後まで修正しきれず、悔しい一日となってしまいました。
明日からはゴールドフリートがさらに2グループに分けられ、上位16位艇までと17位以下艇のフリートに分かれてのレースとなります。
残念ながら牧野組はTop16には進出できませんでした。
[第9~12レース]
12knot 270°
(詳報略)
今日の課題を少しでも克服できるように、明日以降も上位を目指して頑張ります。
●大会成績(第4日目・第12レース終了時点)
総合順位:24位/91艇
(32・BFD)-10-4-16-5-5-19-8-(27)-12-25-17
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
軽風 決勝シリーズ始まる
上位陣苦戦のなか 25位から9番UPの16位に上昇
(7月4日:第3日)
大会3日目・決勝シリーズ初日は予報どおり軽風となりましたが、風向が安定せず、2レースのみの実施となりました。
今日は陸からの軽風で、陸に近いエリアにレース海面が設けられたこともあり、風向・風速の変化が大きく、ゴールドフリート31艇の中で2レース合計得点を一桁台でフィニッシュできたのは英国のフレチャー組と同じくエバンス組の2艇のみと、前日までの上位陣も苦戦する非常に難しいレース内容の1日となりました。
牧野・高橋組は風下レグで順位を落とす惜しい場面が多くあったものの、他チームに対しては比較的良いレース展開で、総合順位を前日から9番UPの16位まで上げてきました。
[第7レース] 5knot 250°
ライン中央から出遅れスタート。タック後リフトを受け、ロスを挽回。ブローとシフトの流れに合ったコース選択で1上をトップ集団近くの14番回航。次のマークを15-16と走り、その後の逆サイドの艇団が中盤の風で大ゲインしたあおりを受け3番ダウンの19位フィニッシュ。
[第8レース] 4knot 250°
大混戦のスタートライン、10°有利なアウター寄り10番手スタート。30秒後逃げタック。コース中央のリフトブローをうまくつなぎ1上3位。その後もブローをつかみ1下、2下を2位で回航。後続艇をカバーした走りを見せていたが、残りレグ1/5でラルにつかまり、逆サイド後方のブローに乗った集団が息を吹き返し、悔しい8位フィニッシュ。
明日は中風コンディションで、3レースが予定されています。
通算総合7位艇までは10点差の僅差の接戦となっています。上位へ食い込むには明日が勝負の1日となりそうです。落ち着いた堅実な走りを見せてくれることを期待しています。
●大会成績(第3日目・第8レース終了時点)
総合順位:16位/91艇
32(BFD)-10-4-16-5-5-19-8
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
2日目 奮起の4-16-5-5
総合25位にジャンプアップ
決勝ゴールドフリート入り
(7月3日:第2日)
予選最終日となった大会2日目は朝から昨日とは違ったSE系の安定した15knot前後の沖方向からの風に恵まれ、予定通り4レースが行われました。
牧野・高橋組は昨日リコールによるカットレースを作ってしまったため、明日からのゴールドフリートに進出するには、もはや大きなミスは許されない状況で本日の予選最終日に臨みました。
初日の結果は悪かったものの、スピード、コース選択の判断などの内容については、現実力の中では決して調子は悪くない状態でしたので、上位進出を狙うには先ず「しっかりスタートをすること」を、今日のテーマとしました。
選手本人たちもそれを十分理解しレースに臨み、2レース目こそ混戦の中で若干出遅れのスタートとなったものの、他の3レースについては抜群のスタートを見せ、上位でフィニッシュし、決勝ゴールドフリートに進出することができました。まさに奮起一番の2日目でした。
[第3レース]
14knot 135°
アウターから10番手の好スタート。1上を2番回航。1下でロンドン五輪銀メダルチームのニュージーランド艇にスピードで競り負け順位落とす。デンマークに続いて4位フィニッシュ。
[第4レース] 12knot 135°
大混戦のスタートライン、逃げタックで3/4艇身遅れのスタート。1上19位。フィニッシュ近くでのジャイブがもう少し早ければさらに4艇は抜けたが、挽回の16位フィニッシュ。
[第5レース] 14knot 130°
中央からジャストスタート。1上5位。2下6位に落ちるが、早めのジャイブが奏功して5位フィニッシュ。
[第6レース] 12knot 130°
混戦のなか、よいスタート。4-5と進み5位。
明日からは上位30チームのゴールドフリートでの決勝シリーズとなります。
軽風コンディション予報で3レースです。
決勝シリーズでは戦う相手のレベルが違ってきますが、さらにレベルアップを図るには、ここからが本当の勝負です。
チームの意気は上々です。集中して1レース1レース大事に戦ってもらいたいと思います。
●大会成績(第2日目・第6レース終了時点)
総合順位:25位/91艇
32(BFD)-10-4-16-5-5
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
大会初日 1レース目に痛恨のBFD
(7月2日:第1日)
今回の大会は予選シリーズ2日間、決勝シリーズ4日間の日程で構成されており、参加91艇を3フリートに分けて各シリーズを行います。
予選シリーズ初日の本日は朝から予報どおり7knot前後の陸風が吹いていましたが、なかなか風向が安定せず、当初のスタート予定時刻よりも4時間遅れの進行となり、予定されていたレース数はこなせず、2レースのみの実施となりました。
[第1レース] 5knot 230°
牧野幸雄・高橋賢次組はブラックフラッグ掲揚のなか、ライン中央下寄りからスタートしましたが、1/4艇身のリコールでBFD(失格)を食らってしまいました。戦い方のタブーともいうべき『シリーズ序盤に捨てレースを作る』という手痛い失敗をしてしまいました。スタートの失敗以外は良いレース展開で、各マークを6-9-4で通過し、3位でフィニッシュできただけに、スタート時のわずかなタイミングのズレに悔いの残るレースとなりました。
[第2レース]
6knot 250°
前のレースの失敗もあって少し抑え気味のスタート(3/4艇身遅れ)となり、第1上マークを15位で回航します。その後も、集団の中で苦しい位置での我慢のレース展開となりましたが、有利な右海面を使ったコース選択が良く、第1下マークで11位、第2上マークで10位まで順位を上げ、そのままフィニッシュしました。
予選は明日が最終日です。牧野組がまずは決勝ゴールドフリートに残るためには、明日が試練の日となります。
大会初日は1レース目に気負いのスタート失敗もありましたが、それ以外は今日のような内容のレース展開ができれば、まだまだ上位進出のチャンスはあります。
明日、しっかり戦ってきます。
●大会成績(第1日目・2レース終了時点)
総合順位:68位/91艇
32(BFD)-10
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
2013EC
世界選手権規模 91艇の大フリート
ハイレベルの戦いにチャレンジ
(7月1日:大会前日)
明日から7日まで、デンマーク・オーフス(AARHUS)にて「49er級ヨーロッパ選手権」が開催されます。
●大会公式サイト:http://49er.org/event/2013-europeans/
●レース公示:http://49er.org/wp-content/uploads/2013/06/Notice-of-Race-Final_49er_NoR_22_05_20131.pdf
トヨタ自動車東日本セーリングチーム49er級 牧野幸雄・高橋賢次組は今季ヨーロッパ遠征の仕上げとして先日のユーロカップ(ドイツ大会)に続いて参戦します。
今大会はヨーロッパ最大規模のレースで、最もグレードの高い大会の1つです。
そのためもあって、大会へは各国から91艇の多くのチームが出場しています。
また、昨年のロンドン五輪へ出場した上位陣も勢揃いしており、まさに世界選手権と同等のハイレベルなレースとなりそうです。(ちなみに今年のワールドは9月下旬にフランス・マルセーユにて開催されます)
明日から6日間、全19レースが予定されています。
牧野組はベストを尽くし、現状どこまで自分たちの実力が通用するのか、果敢にチャレンジしていきたいと考えています。
●レース日程(3フリートに分けて予選・決勝)
7月2日 予選3レース
3日 予選4レース
4日 決勝3レース
5日 決勝3レース
6日 決勝3レース
7日 ファイナル3レース
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)