Day5
2013 RS:X European Championships
2013年RS:X級ヨーロッパ選手権
(フランス・ブレスト)
Report &Photo:宮野 幹弘
(JSAFオリピック強化委員会ウインドサーフィン担当コーチ)
ゴールドフリート 富澤 18位 須長 24位
シルバーフリート 倉持 71位 小嶺 29位
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲女子ゴールドフリートスタート(7月7日:大会最終日)
今日は最終日、晴天です。
9時からメダルレースが男女ともに3レース行われ上位の順位が決まったのち、ゴールドフリート、シルバーフリートのレースが行われました。
風速4~6ノット・風向50°で女子シルバーフリート・小嶺がスタート。好スタートを切りシフティーなコンディションのなかしっかり風に合わせ1位で回航。フリーでは他を引き離し断トツの1位フニッシュを果たしました。フリーでのパンピングを練習してきたことがよい結果を生むことができました。
引き続き、須長のスタート。スタボーを伸ばしましたが、右集団が気になってしまったのか突然タック、今度は右海面へ、これではよい順位が取れるわけもなく1上を15位で回航、その順位のまま最終レグへ。このフリーで4人を抜きましたがほぼ定位置の11位のフィニッシュ。左に伸ばした艇団が1上1,2で回航していただけにもったいないことをしました。今大会、須長はこのような若干の振れに他艇との位置関係を気にしてしまい、戦いでの優先順位を忘れてしまったことが多く見られました。昨日はそればうまくできたのですが・・・今日また同じミスをしてしまいました。スタートの出方がよかっただけに、次大会までにこの課題を直すことが急務です。
男子ゴールドフリート・富澤は1上を20番台で回航する展開でしたが、2上で10番後半まで上がり、最後のフリーで風が上がり始め一気に10位までジャンプアップしてフィニッシュしました。富澤は今大会1上までのコース取りに悩み、上位で回航することができませんでしたがフリーの2上で順位を上げることができ予選、決勝共に安定した成績を取ることができました。1上の順位を上げることにより、メダルレースへの出場も現実になると思います。次の大会に向けてこの点の重点練習が求められます。
【大会最終成績】
●男 子(78艇)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)ゴールドフリート
18-10-19-10-6-16-17-17-11-17-18-10 18位
倉持 大也(関東学院大学)シルバーフリート
39-35-35-34-33-34-36-23-24 71位
●女 子(43艇)
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)シルバーフリート
29-31-27-32-26-33-2-11-2-1 29位
須長 由季(ミキハウス)ゴールドフリート
24-9-28-23-20-23-24-26-19-19-18-14 24位
▲シルバーフリート小嶺トップ回航
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
DAY4
富澤 3番UPの18位
須長 進化の走りを見せる
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲男子スタート
▲女子スタート(7月7日:大会4日目)
今日もまたブレストは朝からの晴天ということで長い1日が始まります。
決勝ヒート2日目。風はガスティーながらも3~5ノットは入っていましたが、風向が安定せず回答旗が掲揚されました。
その後次第に風が安定しレースが行われました。
ゴールドフリート女子・須長とは風待ちの間、課題の優先順位について話し合いをしてレースに挑みます。
今大会は好調のスタートを決め、今日の3レースを19-19-18と走り、前日よりひとつUPの24位となりました。今日は昨日よりもしっかりしたレース内容のレースができたと思います。特に2レース目の下マーク回航後のポートからスタボーへのタック、第3レース目の最終マークへのフリーのコース取りは今までのような迷いが見られず、しっかりと周りを見て判断した結果です。
男子ゴールドフリート・富澤は3レースともにアンダープレーニングではあったが、今まで苦手としていたことが嘘だったような走りができました。11-17-18で順位を3番あげました。1レース目の11位もそうなのですが、2レース目にはスタート後ファーストタックを若干ではあるが早めに返したため、ブローにかむことができず20番後半で上マークを回航しましたが、その後2上へ行く際に多くの上位選手がダガーを出して上っている中、プレーニングで止まることなく2上では7人を抜き、17位フィニッシュ。このレースでは2013年世界チャンピオンの英国ニック・デンプシーも同時間に下マークを回航しましたが、富澤のプレーニングスピードについていくことができませんでした。
シルバーフリートの女子・小嶺は本日1、3レース目共にスタートもよく2位、3位でフィニッシュすることができました。とくに3レース目では2上を3位で回航、フリーでしっかり風をつかみ、止まることなく下マークへ。上位2名の選手との差を最終下マークで縮め、さらに最終レグで1名を抜き2位でフィニッシュしました。
見ている私もエキサイトするほどよいレースでした。
シルバーフリート男子・倉持は果敢にスタートを攻めるが、出遅れてしまい、スピードを伸ばすことができず定位置で4日目を終えました。戦い方にも少々難があります。風の傾向をよく見て、そして考えて、スピードを生かしたレース展開が必要です。
今日、須長はしっかり周りを見ることができ自信を持ってコースを引けました。富澤はアンダープレーニングコンディションでの走りにさらに磨きがかかりましたが、若干の問題点も見つかりました。次回の大会までに改善をしてさらに上位を目指して欲しいと思います。残念ながら今回メダルレースに出場することはできませんでした。明日の最終日にひとつでも順位をあげられるよう期待しています。
【大会成績】(4日目・ゴールドフリート11R、シルバーフリート女子9R、男子8R終了時点)
●男 子(78艇)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)ゴールドフリート
18-10-19-10-6-16-17-17-11-17-18 18位
倉持 大也(関東学院大学)シルバーフリート
39-35-35-34-33-34-36-23 73位
●女 子(43艇)
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)シルバーフリート
29-31-27-32-26-33-2-11-2 32位
須長 由季(ミキハウス)ゴールドフリート
24-9-28-23-20-23-24-26-19-19-18 24位
▲小嶺最終マークの攻防
▲ブレストにもシーシェパード
▲ゴールドフリートスタート
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
富澤 須長ともに苦戦続く
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲富澤レーススタート
▲須長最終マーク回航(7月5日:大会3日目)
ゆっくり休養を取ったレイデイ明けの今日はブレストに来てから初めての朝からの晴天。
しかし、風が弱い予報が出ています。
今日から始まる決勝ヒートにはゴールドフリートへ男子:富澤、女子:須長が進み、シルバーフリートは男子:倉持、女子:小嶺はシルバーフリートです。
コールドフリートからレースが始まる予定でしたがレース海面は2~3ノットで既定の風速に達しないため回答旗が掲揚されました。ここから長い1日が始まりました。長時間のウェイティングの末、17:00になっても風は入らずシルバーフリートは本日キャンセルになりました。ゴールドフリートは引き続き18:00までウェイティングが続きます。17:50終了まであと10分、誰もがレースはキャンセルだと思っていたとき急に風向が変わりはじめ、18:23に回答旗が降下。19:13に風向10~20°、風速10~13ノットのなか、男子がスタートしました。
富澤は好スタートをしましたが、スピードに気を取られすぎていたせいか、風に合わせてコースを引くことができず、20番後半で上マークを回航、何とかフリーで17番まで上がりフィニッシュしました。次のレースまでの間、大きな視野でレース海面を見るように、もっと自分に自信を持ってレースをするようにアドバイスしました。引き続きレースがスタート。しかし、懸命に戦っているのがよくわかりましたがうまくかみ合わず、順位を上げることができず、17位フィニッシュ。
女子・須長にはスタート前に左から入ってくる風をうまく使うこと、潮の入り方などを説明したのちレースがスタートしました。しかし、レースでの優先順位(ブローなのか、シフトなのか、相手艇との位置関係なのか、潮なのかなど)の決め方がうまくいかず、定位置の23位でフィニッシュ。2レース目もレース前にバテンが折れてスタートに遅れてしまい、遅れを挽回できないまま25位でフィニッシュしました。
本日のレース終了時間はなんと21:00。
明日のレース、富澤は『大きな視野でレースを見ること、スピードばかりにとらわれないこと』です。須長は相手艇の関係も重要ですが『優先順の決め方』です。
【大会成績】(3日目・ゴールドフリート8レース、シルバーフリート6レース終了時点)
●男 子(78艇)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)ゴールドフリート
18-10-19-10-6-16-17-17 21位
倉持 大也(関東学院大学)シルバーフリート
39-35-35-34-33-34 74位
●女 子(43艇)
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)シルバーフリート
29-31-27-32-26-33 32位
須長 由季(ミキハウス)ゴールドフリート
24-9-28-23-20-23-24-26 23位
▲富澤下マーク回航
▲お昼ご飯作り
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
スピードの引き出しに苦戦の2日目
順位下げる
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲富澤スタート
▲倉持スタート
▲小嶺スタート(7月3日:大会2日目)
朝から小雨まじり。しかし昨日よりも風は弱く、予報も午後からは風が落ち晴れる予報が出ていました。
今日は女子組からのスタートで、男子組はブルーグループが倉持、グリーングループが富澤。
女子組は風向が安定せず、定刻より10分遅れて風向295~315°風速4~12ノットでおこなわれました。
ガスティーでシフティーな難しいレース。このようなコンディションでは上りでも下りでも『スピードを継続できるように風を見ながら走ること』が肝心です。
須長は3レースともによいスタートを切り、1上をシングル後半から10番前半で回航しますが、
フリーに入るとうまくプレーニングでつなぐことができず、ボードが止まってしまい後続艇に
抜かれることが多く昨日と変わらない順位でレースを終了しました。レースが終了するたびにフリーでのジャイブのタイミングが遅いこととその後の走り出しが遅いことなどをアドバイスしたことで、少しずつは改善が図られましたが、順位に結びつきませんでした。消化した6レースを振り返ると以前よりもスタートがよくなっているのはたしかなので、それをさらに生かせるよう後半のレースに頑張ってもらいたいと思います。
小嶺は3レースともに果敢にスタートから攻めますが、スタートの出だしが他の選手に比べ遅いため
スピードについていくことができず、はじめのプランとは違う方向にタックをし、さらにスピードが出ないことで、角度も取れず、前を走っている選手と同じブローで走ることができず、順位を上げることができませんでした。
男子のレースはいくぶん風が落ち、『どのようにしてブローからブローへプレーニングを維持させていくか』が、ポイントでした。
倉持は昨日とは違い果敢にスタートを攻めていきますが、トップスピードでラインを切ることができず、
他の選手において行かれてしまい、その後はすべてが遅れ、思うように走ることができませんでした。
世界との実力差を思い知る経験をしています。よい学びの場です。めげずに頑張ってほしいと思います。
富澤は3レースともに好スタートを切り1上をシングルで回航しました。
とくに2レース目に関しては1位で回航しましたが、フリーでいつものようなスピードが出ないことで深く下ることができず、プレーニングを維持することができなかったことで順位を落としてしまいました。
富澤にとっては苦手としていたアンダープレーニングのコンディションでしたが、練習の成果の表れでブラジルの世界選手権以降このコンディションが得意となっていただけに、今日のフリーでの走りが悔やまれました。
2日間6レースが終了しましたが、今大会のコースが初めて上マークがゲートになっていることで、フリーでの左右の広がりが今まで以上に大きくなり、ガスティーなコンディションになればなるほどゲートマークの回航する「側」によってそれが順位に大きく影響しています。この上マークのゲートについては、今後合宿でも練習をしていく必要があると思っています。
明日はリザーブデイのためオフです。倉持はあまりのショックにオフ返上で練習するとのことでした。
海外男子組ではオランダの若手・キラン選手が今日の3レースともにシングルを取り順位を上げてきています。またフランス、イタリアの若手選手たちもシングルに入る活躍を見せています。リオに向けて各国の若手世代の強化が加速している現実を目の当たりにしています。
【大会成績】(2日目・6レース終了時点)
●男 子(78艇)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
18-10-19-10-6-16 22位
倉持 大也(関東学院大学)
39-35-35-34-33-34 74位
●女 子(43艇)
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
29-31-27-32-26-33 32位
須長 由季(ミキハウス)
24-9-28-23-20-23 23位
▲倉持下マーク回航
▲小嶺スタート
▲倉持やる気満々
▲富澤スタート
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
初日 富澤 グループ15位 須永 21位 発進
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲第一レース3分前
▲第1レース富澤ポートスタート(7月2日:大会初日)
大会初日を迎えました。
天気は小雨交じりの曇り空、当地に来てから朝からすっきりと晴れていたことはありません。
今日も午後から雨とともに、風が入ってくる予報になっています。
男子組は風が安定せず、定刻より10分ほど遅れて風向210度風速14ノットで始まりました。
ブルーグループ富澤はポートスタートで右海面を使いレースを進めましたが、左海面の岸に沿って入ってくる風をうまくつかんだ選手たちが上位を独占しました。富澤は2上で挽回はしたものの大幅に順位を上げることはできず18位フィニッシュ。2レース目は好スタートして左海面をうまく使い10位。3レース目はトップスピードでスタートを切れず、この失敗が最後まで響き順位を上げることができませんでした。初日総合15位の発進です。スタートの位置がとてもよかっただけに、悔やまれます。
一方のグリーングループ倉持は今日の3レースともに初めてのスタンダードクラスで緊張したのか、ガチガチなレース展開、角度ばかりを気にしてしまいボードスピードを出せていないなど、いつものような思いきりの良いレース展開を見ることができませんでした。初日38位です。
引き続き女子のレースが1グループで14:05にスタートしました。須長は目の覚めるようなロケットスタートを果たし誰よりも先に左海面奥へ突っ込みましたが、タックをした瞬間セイルが離れてしまいまさかの「沈」。得意のフリーと2上で何とか挽回するものの、思うような順位を取ることができませんでした。2レース目はスピードもよくうまくコースを引きことができ、9位フィニッシュ。3レース目はスタートをミス、その後のコース取りも風の振れに合わすことができず、フリーで挽回しようとしましたがそれも叶わず28位に沈みました。初日21位です。
小嶺は3レース目コース取りがよく10番台後半で上マークを回航するも、フリーと2上で周囲にのまれてしまったのか、スピードをうまく出すことができず、さらに10番ほど順位を落としてしまいました。
小嶺、倉持のふたりは思い切ったレース展開ができませんでした。明日は先輩選手たちに胸を借りるつもりで思いっきりの良いレースをしてほしいと思います。
富澤、須長はともにスタート、スピードは悪くありませんでしたが、コースが単調だっただけに一つのミスが大きく響くレース展開になってしまいました。ミスをできる限り少なくすることが上位への鍵です。
海外選手では世界選手権優勝者の英国ニック・デンプシーが1-2-1と安定した速さを見せています。
女子はポーランド・マジャ選手が3レースとも1位と断トツの速さです。
【大会成績】(初日3レース終了時)
●男 子(78艇)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
18-10-19 ブルーグループ 15位/39艇
倉持 大也(関東学院大学)
39-35-35 グリーングループ 38位/39艇
●女 子(43艇)
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
29-31-27 29位
須長 由季(ミキハウス)
24-9-28 21位
▲須長下マーク回航
▲頑張れ小嶺
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
RS:X EC
JSAFナショナルチーム 今季初のヨーロッパ遠征
若手がベテランにどう立ち向かうか注目
●レース日程:2013年7月2日~7日 (予備日:4日)
●開催地 :フランス・ブレスト
●参加国数・艇数:
○男子:27か国 77艇
○女子:23か国 42艇
●JSAF出場選手:
○男子:
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(関東学院大学)
○女子:
小嶺 恵美(ジェイウィルパートナーズ)
須長 由季(ミキハウス)
●JSAF帯同コーチ:
宮野 幹弘(45rpmスタジオ株式会社)
●大会公式サイト:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/
●レース公示:http://europeanwindsurfingchampionships2013.rsxclass.com/index.php/notice-board/notice-of-race/171-notice-of-race-europeans
▲大会会場
▲計測準備(7月2日:大会前日)
JSAF ウインドサーフィンRS:X級ナショナルチームの本年度初のヨーロッパ遠征です。
チームは日本からJALにてフランス・パリに入り、そこからトヨタサポートカーをお借りしてパリから西へ600㎞に位置する大会開催地ブレスト(Brest)に到着しました。当地は、バルセロナ五輪・リヒナー級男子、アテネ五輪・ミストラル級女子と2つの金メダルをフランスにもたらした選手の出身地でもあり、フランスウインドサーフィン界では有名な場所です。
ブレストは潮が強く干満の差が大きいことでも知られています。
大潮の時は干満の差が6m以上になります。ハーバーの桟橋が朝出艇するときは平らなのですが、練習後戻ってくると、とてもきつい坂になっているほどです。
また、ブレストは「クレープ」でも有名で、ハーバーの中でも地元のご婦人達がクレープを作って売っています。
今大会には、女子はロンドン五輪日本代表選手の須長由季、2013年ナショナルチームの小嶺恵美、そして男子はロンドン五輪日本代表選手:富澤 慎、大学生で2013年ナショナルチーム入りしたISAFユースワールド3年連続出場の倉持大也が参戦します。
今年はイスラエル、ポーランドなど多くの国からISAFユースワールドやRS:Xユースワールドで上位に入っている選手たちが一般選手として出場します。さらに、今まで参加選手が少なかったロシア、ノルウェイ、ポルトガルなどからも多数の選手が出場しています。文字通りNEW SCHOOLの参加が多く、2008年から始まったRS:X級で初めての若返り・世代交代の大会となったと言ってよいかもしれません。
もちろんその一方、ロンドン五輪銀メダリストや2013年世界選手権優勝者をはじめ多くのベテラン選手たちも参加しています。いずれにしても男女120艇スケールの大規模大会の様相です。
今大会は倉持はじめ若い世代の選手たちが、ベテランの選手にどう立ち向かっていくのか注目です。学ぶことのほうが多いいかもしれませんが、全力で走ってほしいと願っています。
2013年世界選手権11位の日本のエース富澤も現地に来てから道具のトラブルなどもありましたが、何とかうまく調整ができ、レースに臨みます。
▲帆走指示書確認
▲クレープを焼くおばさん達
▲練習レース女子スタート
▲練習レース女子スタート
▲トヨタカーとコーチボード
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)