最終日
Sail For Gold Regatta 2012
セール フォー ゴールド レガッタ
− ワールドカップ 第6戦 −
Edit:オリンピック特別委員会 広報
大会総括と各選手コメント
五輪前最後の大会は南西の風が15ノット吹く中、各種目のメダルレースをCエリア(陸から観戦できるエリア)とBエリア(ポートランドハーバーエリア)で行いました。日本チームは、Cエリア組は陸から、Bエリア組はコーチボートを出して海からレースを観戦しました。
大会最終日にどんでん返しがあり、トップの入れ替わりが何種目かでありました。とくに今大会はオーストラリア勢の活躍が目立ちました。また五輪本番では全種目でメダルを取ることを目標にしている英国も金色こそ少なかったものの、五輪10種目中9種目が表彰台に上がるという快挙でした。
次はいよいよ五輪本番になります。チームJAPANはコンディションをしっかり整えてチャレンジしていきます。
【総括:中村健次NC・日本代表監督】
今大会での結果は選手によって手応えの捉え方が違っていましたが、ロンドン五輪に向けて、それぞれの課題の抽出ができた大会だったと思います。5月の各クラス世界選手権(代表選考大会)が終了し、慌ただしく今大会に参加したことでペースが掴めきれず、それが結果に直結した部分もあるかもしれませんが、率直に言って、もともとの課題が克服できていなかったことやスタートの良し悪しが成績に反映していた事実、はたまた凡ミスをしたことで順位を落としてしまうケースがありました。いずれにしても本番前のこの時期に改めて問題点を明確にできたことは選手たちの気持ちの切り替えにも大きなプラスになります。
12日から始まる第1次強化合宿で取り組むべきテーマも鮮明になりました。その課題を確実にクリアすることが五輪本番の結果に直結します。他国チームは大会終了とともに母国に戻りますが、我々日本チームはこのウェーマスの海面に慣れる(ホームゲームの様に)ことで「勝利に近づける」と確信しています。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】
(補足:全クラスとも5レース以上を消化したため最悪順位が1レースカットとなります)
●470級男子(27か国 45艇)
22位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
(20)-7-13-14-10-12-4-16
原田「課題はスタートとボートスピードです。世界選手権の走りがリセットボタンを押したみたいに途切れてしまい、しっかり走れている感覚が今回はなかったので、まずその感覚を取り戻します。2、3日の乗り込みで戻せると思います。そこからボートスピードをアップウィンド、ダウンウィンドともにあげていくようにします」
吉田「スタートが悪かったので早めにラインに並ぶ、風を判断する場所を決めるなど、一連の流れを取り戻したいと考えています。大会の慌ただしい中で何度かはできていましたが、スタートが良ければ十分戦えるので、そこを確実にしたいと思います。13日に新艇が届くのでその調整をして、本番準備にしっかり取り組みます」
●470級女子(24か国 32艇)
12位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
22-6-10-7-3-19-(24)-6
近藤「大会前にバタバタしたままレースが始まり、落ち着きがありませんでした。人の出入りが多かったのがいつもと異なる点で、自分も様々な情報がほしかったので対応しましたが、その流れの中でペースがつかめませんでした。集中しようとしたけれどうまくいかなかった感じです。落ち着いて生活のリズムを作って、情報を整理してからレースをするように本番へ向けて準備をしていきます」
田畑「今回は凡ミスが多かったです。大会の4~5日前に現地入りしたのですが、艇の修理やコンテナ到着とか、意外と練習できる時間が少なく、リズムが作れないままレースに入りました。でも、レース中には新たによい点も見つかったし改善点も見えてきました。コンテナから下した新艇は日本で乗った時にすごくいいフィーリングだったので、事前合宿では本番に向けて艇の準備から、しっかり乗り込みたいと思います」
●49er級(21か国 38艇)
22位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7-12-(BFD)-3-7-12-12-20
牧野「国別順位で15-16位、少しずつですが我々も力が上がってきています。課題が明確になってきたので、効率よく練習を組んでひとつでも多く克服していきたいと思っています。強風でも戦えるようになってきたので、ボートハンドリングと2艇を使ってのスピードアップで、合宿は基本、基本、また基本の練習に明け暮れると思います」
高橋「細かいところで他国チームにやられてしまっています。僅かな差なのですがその積み上げで上位に届かない。そこをなんとしてもつめていきたいです。今回は上位陣が五輪代表以外の英国選手も含めて勢揃いした大会で、世界選手権よりも上位選手が多い中で手応えのあるレースができました。本番でいいレースできるように28日までここで頑張って乗り込みます」
●レーザーラジアル級(38か国 70艇)
46位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15-20-(24)-24-19
土居「6レースしかできなかったので、物足りない大会でした。スタートから1上マークまではトップ10で走れることができたので、合宿ではダウンウィンドの走りを磨くことに集中して練習します」
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日2レース 1グループ)
16位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13-26-(31)-15-13-21-17
富澤「ウェーマスの風が少し理解できた気がします。今回は迷わず思い切ってよいと思うサイドへ行ってみたので失敗もありましたが、まさにこのコースだという手応えもありました。合宿では更にコースの取り方を追求していきたいと思います。RS:X級は本番で全艇チャーター(支給艇)なので、受け取ってから短い時間で自分のものにしなければなりません。自分は道具をもらって合わせていくのは、どちらかというと得意なほうです。本番は道具の勝負ではなく、ウィンドサーフィン力の戦いだと思っています」
●RS:X級女子(28か国 43艇 本日2レース 1グループ)
21位 須長由季(ミキハウス)
(29)-19-27-19-5-21-11
須長「4月にフランスのイエールでスタートが改善され、5月には日本にトレーニングパートナーをよんでスピードアップや基本動作に取り組みました。今回ウェーマスではその成果を出したかったのですが、5月後半に腰を痛めてほとんど海に出られない状態が続き、久々のレースで初日はあせってしまいました。3日目くらいから大きくコースもとれるようになり、プレーニングコンディションのスタートも克服できてきたので、さあこれからと思ったら吹きすぎでレースができなかったのが残念でした。これから本番へ向けては、合宿の中で毎日1時間は基本動作の反復練習を入れて課題を克服、他国の選手がでてきたらコース練習でとくにスタートを強化していきたいと思っています」
●参考
【世界セーリング連盟5月末発表の世界ランキング】
470級男子:原田・吉田組 13位
470級女子:近藤・田畑組 1位
49er級:牧野・高橋組 22位
レーザーラジアル級:土居 133位
RS:X級男子:富澤 30位
RS:X級女子:須長 30位
【帯同の国立スポーツ科学センター(JISS)マルチ・サポート事業チームの活動内容】
(1)風調査
5艇のインフレータブルボートで今大会のレース海面(五輪セーリング競技会場)ウェーマス沖海面の風データを収集し、レーストラッキングデータとともに解析。期間中は毎朝、海面の風傾向や前日の解析結果などを選手へフィードバックし、選手はその日のレース戦略を立てる情報として活用しました。
(2)コンディショニング
毎朝、選手の心拍数、体重、体温、主観的疲労度などをチェックし、その日のコンディションを選手やコーチにフィードバック。選手は毎日の体調を把握しレース中のコンディショニング管理を行いました。
(3)栄養管理
期間中2名の管理栄養士により日本チーム全選手の栄養管理を行いました。五輪本番に向けて増量・減量を行っている選手には特別メニューで対応、万全の体調管理を行いました。
(4)大会情報提供
情報管理アプリ「Handbook」に、レース公示、帆走指示書、スケジュール等の大会公示、チーム連絡事項などを随時掲載し、チーム間の円滑なコミュニケーションをはかりました。
▲接触で傷付いたボードを修復する富澤選手 ▲練習中しながら同じ湾内にある合宿地、キャッスルコーブに移動する須永選手
▲レーザーラジアル級表彰式風景。優勝はGBRアリソン・ヤング選手▲470級男子表彰式。ベルチャー/ページ選手(AUS)によるシャンパンファイト
▲ラジアル女子でイギリスのアリソン・ヤングが初優勝。地元の大歓声を浴びました。▲Notheではイギリスの旗が数多くなびいていました。本番はここが観客席です
▲日本の470チームもNotheから観戦しました ▲英国の旗が数多くなびいていました。本番はここが観客席です
▲ケアルームもあります▲スタークラスとユニオンジャック
▲マルチサポートハウスでは毎夕、選手が食事をとります
5日目
弩強風のためレースおこなえず
チームJAPAN、大会を終え第1次強化合宿へ
▲40ノットオーバーの海、無理と分かっていても、待つしかないつらい1日でした▲午後になっても風は弱まる気配はありません6月8日 大会 第5日目
昨夜から吹き荒れた西風はピークで40ノット(秒速20m)を超え、今日も16時まで吹き続けました。12時予定のスタートは、朝一番に2時間延期され14時にずれこみ、12時の気象情報でスタート順を決めるという段取りで、選手・運営ともに陸上待機の体制に入りました。12時の予報では16時頃には風が落ちるということで、スタート順をスター級(風が強すぎる場合は通常実施せず)、フィン、RS:X女子、男子、レーザー、ラジアル、470男子、女子ということで各級16時までスタンバイとなりました。しかし、15時半になっても、まだ30ノットを超えるガストが入るため、無念にも、後日延期のAP旗+A旗(補足: 「本日のレースはおこなわない」を意味する2枚旗http://jsaf-osc.jp/pg28.html)が掲揚され、フリートレースは終了。大会は明日トップ10によるメダルレースのみとなりました。
残念ながら日本チームはメダルレースに進出することができず、大会を終えることになりました。期間中継続していたマルチサポート事業の「風情報収集チーム」は海陸両面の調査を明日もおこないます。
1日中、待ちぼうけとなってしまった選手には終わった実感がありません。セーリングは自然条件に左右される競技ゆえにこれもしかたがないのですが、決勝ラウンド最終日に当地でも珍しい「大荒れ」に遭遇したのは不運でした。
日本代表チームは3日間の間を取り、12日(水)から五輪ハーバーの向かいにあるキャッスルコーブセーリングクラブ(CCSC)にて10日間の第1次強化合宿をおこないます。選手たちは問題点の修正、本番に向けての細かい乗り方、チューニング等に集中します。この合宿には原田・吉田組と最後まで五輪代表を争った松永鉄也・今村公彦組(スリーボンド)が470級のセーリングパートナーとして参加します。またレーザーラジアル級代表土居愛実の練習パートナーを帯同している飯島洋一コーチ(北京五輪代表)がつとめます。
今大会の総括、選手の五輪へ向けての意気込みは明日あらためて報告させていただきます。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】
(補足:全クラスとも5レース以上を消化したため最悪順位が1レースカットとなります)
●470級男子(27か国 45艇 本日2レース 決勝グループ)
22位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
(20)-7-13-14-10-12-4-16
●470級女子(24か国 32艇 本日2レース 1グループ)
12位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
22-6-10-7-3-19-(24)-6
●49er級(21か国 38艇 本日1レース 決勝グループ)
22位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7-12-(BFD)-3-7-12-12-20
●レーザーラジアル級(38か国 70艇 本日2レース 2グループ予選)
46位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15-20-(24)-24-19
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日2レース 1グループ)
16位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13-26-(31)-15-13-21-17
●RS:X級女子(28か国 43艇 本日2レース 1グループ)
21位 須長由季(ミキハウス)
(29)-19-27-19-5-21-11
▲2階のテラス。選手たちも居場所がなくて大賑わいです▲待ち時間は携帯でゲームをして暇つぶし。土居VS関は1勝2敗の対戦成績でした
▲風待ち中-1▲風待ち中-2
▲大会側スタッフ相談中 ▲風待ち中。ベンは近くにいたスタッフの子供とヨットゲーム。真剣です
▲大会期間中Weymouth近郊で聞けるSFOラジオ。結果やインタビューなど大会情報が聴取できます▲セーリングセンター全景
▲4日目終了時の須永選手(中央)、富澤選手(右)。陽気です
4日目
強風&波悪しの4日目
踏ん張る チームJAPAN
▲スタートが良く、4位をとった原田・吉田組6月7日 大会 第4日目
朝から雨でしたが、予報よりも風はやや弱めで、470級男女は2レースを通常どおりEエリアで行いました。他の種目もゴールドフリートはBエリアで1レースを順番に行い、パラリンピック種目は中止となりました。ラジアル級女子はゴールドフリートのみD海面で2レースを行いましたが、土居のシルバーフリートは風強まったうえに波が悪すぎてレースができませんでした。
エリアをBに移して、RS:X級の2レース目を試みましたが、40ノットオーバー(20m)のガスト(強い風)が入り、女子は救助続出の修羅場となってしまいました。
夕刻から嵐はさらにひどくなり、明日の午前中まで影響がある見込みです。明日の最初のスタートは12時を予定していますが、どのクラスも12時で、また状況を見てどのクラスからレースをするのか、あらためて指示が出るもようです。このやり方は、落ち着かないです。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】(順位は現時点の暫定です。成績表で確認願います)
(補足:全クラスとも5レース以上を消化したため最悪順位が1レースカットとなります)
●470級男子(27か国 45艇 本日2レース 決勝グループ)
22位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
(20)-7-13-14-10-12-4-16
1番上がりました。いいスタートができれば、いい流れに沿って展開ができるので、十分上位で戦える感じがあります。今日はセッティングを少し変え、昨日までの反省点を生かし、良い方向へ改善できたと思います。
●470級女子(24か国 32艇 本日2レース 1グループ)
12位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
22-6-10-7-3-19-(24)-6
5番ダウンです。走りもレース展開もよくできていましたが、マークを見逃してオーバーセールしてしまいました。避けられるミスをなくせばトップで走れる力があります。課題としているダウンウインドも修正ができてきました。風向と違ううねりに合わせた走らせ方を習得しつつあります。
「Eエリアは波が悪くて、ランニング(風下航)で一度、沈(転覆)しそうになったのですが、それは持ちこたえたのですけど、次のアップウィンド(風上航)で田畑が波で飛ばされてしまい、沈をしてしまいました。とにかく、波が悪いです。しっかりハンドリングをします。シングルを走れていたので・・・」(近藤)
●49er級(21か国 38艇 本日1レース 決勝グループ)
22位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7-12-(BFD)-3-7-12-12-20
レベルの高い戦いの中だと少しの差が決定的な差になってしまいます。あと、もう一息なのですが・・・・。午後から大会の気象担当者が風は弱まり49erゴールドは2レースをすると情報を出したため、16時頃まで風待ちとなりました。実際にはフィン級が終わった時に風は限界、強まるのみとなり、結局今日は1レースだけで終わりました。
「自分達の走りはよくなってきていますが、トップとの差はまだまだあります。レースで気づくこともたくさんあるので、もっと成長できるようにがんばります」(牧野)
●レーザーラジアル級(38か国 70艇 本日2レース 2グループ予選)
46位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15-20-(24)-24-19
ラジアル女子はゴールドフリートが2レースを行いましたが、後から予定されていたシルバーフリートは強風が吹き荒れて状況が悪くなり、ノーレースとなりました。
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日2レース 1グループ)
16位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13-26-(31)-15-13-21-17
49er級、RS:X級女子の後にスタートしたレースと、フィンの後にスタートした後半レースで合計2レースを行いましたが、2レース目は富澤がタイムリミット内の最終フィニッシュ艇となるサバイバルなコンディションでした。本部艇では最大46ノットを記録したとのことで、これでは走るのが精一杯な状態でした。通算順位は前日から1番上がりました。
「途中でレースが中止になっているのかと思うほど、みんなトラブっていました。僕もフィニッシュできたかわからなかったです。(実際には順位がついていました)」(富澤)
●RS:X級女子(28か国 43艇 本日2レース 1グループ)
21位 須長由季(ミキハウス)
(29)-19-27-19-5-21-11
49erの後にスタートして、ポートランドハーバー内で1レースを行いました。一度陸へ戻り、2レース目を風待ちしましたが、結局、レースはできず、1レースのみとなりました。順位は前日から2番上がってきました。
「スタートして左へ伸ばし、1上は6番。でも、フリー(風下航)でオーバーランして、6艇に抜かれてしまい、その後、1艇抜きました。風が振れていたのですけど、雨で前が見えなくてマークを見落としてしまいました」(須長)
▲下マーク回航後の近藤・田畑組。トラピーズが少しだけ長いかも▲富澤
▲フィニッシュのスラロームに入る須長▲寒いです! 毛布のようなひざ掛けで囲んで
▲味噌汁にJISSスタッフが作ったランチパックのおにぎりを食べる高橋選手▲強風でのレース後、テントでお湯をわかし、スープやお茶漬けを食べます
3日目
予選ラウンド終了
調整進む チームJAPAN
▲ゴールドフリートに残った牧野・高橋組6月6日 大会 第3日目
南から15ノット前後でスタートした1日でした。途中、雨が降ったエリアもありましたが、風は徐々に強まり、最後のラジアル級レースは南西20ノットに達しました。
予選最終日であったため、ボーダーにいた470級男子の原田・吉田組は1点が重要な戦いとなりましたが、ぎりぎりの23位でゴールドフリート(決勝ラウンド上位グループ)に残りました。49erは出艇数の半分ではなく、ゴールドフリートは常に25艇と決まっているため、牧野・高橋組も20位でゴールドに残りました。RS:X級は男女とも順位を上げました。
(補足:参加艇数が多いときは予選ラウンドではグループに分けて戦い、その通算順位で決勝ラウンドの進出フリートが決められます。最上位フリートをゴールドフリートと呼びます。今回は470級男子、49er級、レーザーラジアル級がそれに当たります)
明日から決勝グループでの戦いになりますが、予報では午後から30ノットを超える風と出ており、スタート時刻を10時(JST:18時)に早めて行います。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】(順位は現時点の暫定です。成績表で確認願います)
(補足:全クラスとも5レース以上を消化したため最悪順位が1レースカットとなります)
●470級男子(27か国 45艇 本日2レース 2グループ予選)
23位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
(20)-7-13-14-10-12
最初は205°(風上マークの方向。ほぼ南南西)で設定、3ラップのレース。スタートラインから風上マークを見た延長上にポートランド半島があり、その影響を受けて左右に分かれ、軸が2つあるような場所でのレースでした。風が左へ変化してからは比較的安定しているものの、ポートランドを超えてくる風は強弱があってバウンドするようになっていました。コースは短く周回が多かったので、昨日同様、スタートが肝心でした。
「いつもは、2分前とか早めにラインに付いて、しっかりラインの距離を見るのですが、今回は左右のどちらから出るかを決められず、ラインに付くのが遅れています。そこから出遅れ、最初のタック(方向転換)が打ちたいところで打てずと悪循環に陥っています」(吉田)
●470級女子(24か国 32艇 本日2レース 1グループ)
7位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
(22)-6-10-7-3-19
「1レース目は良かったのですけど、2レース目はまずスタートが悪かったです。それでも1上はシングルで回っていたのに、2上は真ん中でうまく走れず、両側からいかれてしまいました。まるで、藻がひっかかっているような感じでした」(近藤)
「ガッコーンと順位が落ちた後に、ひょっとしてとセンター(艇中央部にある横流れ防止板:上下に動かせる)をあげて見ましたが、藻だったかもしれません。もう周囲の艇に行かれてしまった後だったからわからないです。もっと早く気が付けばよかった」(田畑)
●49er級(21か国 38艇 本日3レース 2グループ予選)
20位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7-12-(BFD)-3-7-12-12
前よりも船が速くなったので、レースが安定するようになってきました。レースの中で良かったこと悪かったことが選手も含めて明確にすることができているので、世界選手権の時よりも進歩しています。今日は外防波堤内でのレースで、雲の影響で強弱があり、戦い方が難しく、コーチボートから見ていても正直、わからなかったです。
「今までよりはだいぶマシになりました。ゴールドフリートの常連になってきました。明日から上位相手に思い切りやります」(牧野)
●レーザーラジアル級(38か国 70艇 本日2レース 2グループ予選)
46位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15-20-(24)-24-19
1レース目は12位で回ったのですが、集団の中で潮とポジションに反して内側に入ってしまい順位を落としてしまいました。第2レースは吹き上がった風の中で潮を考えたコースを引いて大きく順位を上げました。
土居の課題は見えています。学ぶ姿勢と前に向かう強い気持は健在です。
「潮がある時のダウンウインドのコースがわかってきました。でも、スピードが足りないのでもっと練習が必要です」(土居)
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日1レース 1グループ)
17位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13-26-(31)-15-13
防波堤外のDエリアでのレースでした。このコースで南西からの風だと、コースは左1本(歴然と左海面が有利)でした。タック2回で上マークへ行く感じがトップコースでした。
「昨日よりも乗っているフィーリングが良くなり、今日は戦える気分で走れました。でもスタートが悪くて、行くべき方向へ行き遅れてしまいました。2レース目はスタートした後にメディアボートの引き波が影響して走れずに遅れてしまいました。慎重に運行してほしいですね」(富澤)
●RS:X級女子(28か国 43艇)
21位 須長由季(ミキハウス)
(29)-19-27-19-5-21
しっかり周りを見て小さくまとまらず、伸び伸びレースをするようにアドバイスをしました。そのせいなのか1レース目はシングルフィニッシュ。とてもよい走りができました。2レース目はスタートラインに入るのが遅くなり、出遅れて順位は中位になってしまいましたが、今までのようなレース展開ではなく、コースを大きく見ることができていたと思います。6番アップの21位に上昇しました。
「1本目は左へ突っ込んで良かったのですけど、2本目はだめでした。スタートを失敗して左に突っ込んで・・・いつもの私ならその後でちょこまかしてしまうのですが、今日は耐えて、耐えて、耐えながら左で盛り返し、ダウンウインドでも順位を上げることができました」(須長)
▲小松コーチも熱いサポート。原田もゴールドに残った。▲走りはOK。藻がかかっていたんだろう! きっと。
▲毎日、学ぶことが多い土居はダウンウィンドを克服したい。▲上マーク回航の富澤
▲富沢2上回航▲須長5位で2上回航
▲今日はいいフィーリングで走った富澤
2日目
470級女子 近藤・田畑組 8位にジャンプアップ
他クラスは順位下げる
▲ニュージーランドと競り合う近藤・田畑組6月5日 大会 第2日目
朝から雨が降ったりやんだりでしたが、南東の風が12ノット前後吹く中でのレースでした。待ち時間が少なく、スケジュールどおりにレースができました。この南東風は外防波堤内のRS:X級海面や海岸に近い49er級海面ではポートランド半島の山の影響で強弱やベンドが起きますが、沖の470級やラジアル級は波も大きく安定した海からの風でのレースとなりました。
今日は1日中土砂降りで、陸(14°前後)に戻ってきた選手は寒さで震えていましたが、温かいスープを飲んで、ほっとしていました。
470級とラジアル級の選手達はかなりタイトなスケジュールをこなしてウェーマスに入らねばならず、本来の自分たちを取り戻すのに苦労している様子が見えます。
今日はラジアルの土居がところどころに光る走りを見せだし、落ち着いて今の自分と向き合うことができました。迷路に陥ったかのような原田に対して、中村代表監督は「できていないことを明確にして、それを解決しながら、抜け出せばよい。このままではゴールドフリートに残れないとか順位にこだわる必要はなく、冷静に自分らを取り戻すべきだ。まずは、スタートでしょう」と説明していました。
49er級のふたりは元気一杯です。世界選手権よりも上位選手が多い中で、果敢なスタートを挑み「ぶつかり稽古」のごとく毎日向上しています。
明日の予選最終日は天気が回復するものの、2日後は大嵐の予報です。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】
●470級男子(27か国 45艇 本日2レース 2グループ予選)
27位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
20-7-13-14
この大会では五輪本番よりもレースエリアが増えており、それぞれの海面がサイズダウンし、マーク間の距離が短く、ラップ数が増えています。そうなるとスタートが非常に重要になります。今日の日本チームはスタートが悪いと最初のマークで順位が悪く、追い上げる展開になりました。選手はスピードがないと考えがちですが、今日のコンディションでは風速よりも波が悪かったこともあり、セールの深さやツイスト、マストのセッティングを少し変えることで走りが変わってくるかもしれません。
「自分の走りができていなくて・・・明日は1個ずつ、できていないことを解決して、スタートをまず、ガッツリ出るようにします」(原田)
●470級女子(24か国 32艇 本日2レース 1グループ)
8位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
22-6-10-7
2レース目に素晴らしいスタートをしましたが、全体のリーダーになろうとして内々で展開してしまい、しっかり自分たちの風で走れなかった点がもったいないところでした。行きたいサイドのグループのリーダーになることを第一に考えることがいいのではないでしょうか。そうすれば、おのずとよい順位になると思います。
「5番以内で戦えていません。無難な順位になってしまっていて・・・真ん中で両方のグループをケアできるところにいた時、右をケアしようとして、失敗でした。左中心にいたはずなのに、両方をケアしようとしたみたいで、欲張ってしまいました」(田畑)
●49er級(21か国 38艇 本日3レース 2グループ予選)
18位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7-12-BFD〈20〉-3
今日は彼ららしい攻めのレースができていたのでよかったと思います。実戦で細かいことを考えるようなレースになってきたので、更なる進歩に期待します。
「今日の最初のレースはリコールして戻って、12位まで追い上げました。2レース目はブラックで失格しましたがフィニッシュは5番か6番目。3レース目は1上でトップかと思いましたが、2位で競り合いながら3位でフィニッシュ。風域が上がったところでもレースができるようになってきました。今日は相手と戦った充実感がありました」(牧野)
●レーザーラジアル級(38か国 70艇 本日2レース 2グループ予選)
43位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15-20-24
スタートで失敗してもうまく風に合わせて2レースとも1上マークをトップグループで回りました。しかし、周回を重ねるごとに少しずつ順位を下げてしまいます。課題はダウンウインドとボディアクションです。
「抜かれまくりのフリー(風下航)を何とかしたいです」(土居)
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日1レース 1グループ)
19位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13-26-31
2レース共に、走りに焦りが見られ、自分のコースが取れていませんでした。スタート、下り、スラロームがよい走りを見せていただけに、1上までのコース取りが悔やまれます。
「今日は風が見えていませんでした。我慢ができなくて早めにタックを返し(方向転換)すぎていたと思います」(富澤)
●RS:X級女子(28か国 43艇)
27位 須長由季(ミキハウス)
29-19-27-19
近くばかりに目がいってしまい、ブロー(よい風の吹き)への入り方などを考えて走ることができなくて、コースの組み立てがうまくできませんでした。2レース目の前に風の入り方、優先順位を再度確認したことで、少し順位を上げることができたと思います。
「レースがうまく組み立てられません。難しく考えすぎているようです。ダガーとプレーニングが混ざったコンディションで、切り替えモードがうまく合っていなかったようです」(須長)
▲スタートが課題の原田・吉田組 ▲土砂降りの雨の中、トップ目でマークにアプローチする牧野・高橋組
▲1上マークを8位で回った土居▲写真1富沢下マーク回航
▲写真2須長ファーストスラロームマーク
1日目
初日 冬のような寒さの中 チームJAPAN発進
▲49erのスタート。埋もれかけながらも、1線に食いつこうと必死の牧野・高橋組6月4日 大会第1日目
風に翻弄された1日でした。定刻11時のスタートで470級男子、49er級イエロー、RS:X級男子が北風の中で1レースを行いましたが、朝吹いていた10ノット前後の風は次第に弱まり、他のクラスはレースができないまま、一度陸へ上がりました。15時頃から南西に回った風の中、順番に回答旗(スタート延期旗)がおりて、6ノットの中で続きのレースが行われました。気温10℃、選手もコーチも寒さで震えていました。
初日、よい滑り出しを見せたのはウインドRS:X級の富澤(9位)と49er級の牧野・高橋組(13位)です。470勢も2レース目はシングルフィニッシュしました。
世界選手権が終了してから日本へ戻り、とんぼ帰りで欧州へ戻ってきた遠征ということもあり、落ち着かないままスタートしてしまったところもありますが、気にせず毎日少しずつ修正していきます。
明日は天気が崩れ始める予報ですが、逆に風は15ノット前後で期待できそうです。とにかく、この寒さを克服しなければなりません。落ち着いてスタートすることが鍵になります。
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●成績:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/results/index12.html
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
【種目別 レポート&成績】
●470級男子(27か国 45艇 本日2レース 2グループ予選)
26位 原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
20-7
470級のレース海面(E海面)は北風になると高さ50mの丘から吹いてくる風の影響で、シフト&強弱が激しく、風も弱く5ノット前後の1レース目でした。原田・吉田組は最初のレグでシフトの反対側に居たため終始先行艇を追いかける苦しい展開でした。
2レース目は南西9ノットのウェーマスでよく吹く南西の風で、スタートこそ遅れ気味でしたが、全体の流れに乗った落ち着いたレース展開を見せ第1マーク8位から一つ順位を上げ7位フィニッシュ。
「1レース目は悪いサイドから切り返す機会があったのに、行けませんでした。しっかりと風が見えていなかったので、我慢するところと勝負するところで、歯車が合いませんでした。2レース目は少し落ちつきました」(原田)
●470級女子(24か国 32艇 本日2レース 1グループ)
12位 近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
22-6
1レース目のスタートが結果的に不利サイド(スタート前に風が左にシフト、近藤組は本部船〈右〉側からのスタート)から出たために、こちらも男子同様に先行艇を追いかける展開となってしまいました。2レース目は下1スタート(スタートライン外側マーク付近からトップスタート)を決めトップグループでレースを支配し6位フィニッシュでした。明日からの挽回に期待です。
「1レース目はスタートが悪くて、挽回できなかったのですが、2レース目はそこを修正するときめて、下1のよいスタートができました。明日からも、立て直していきます」(近藤)
●49er級(21か国 38艇 本日3レース 2グループ予選)
13位 牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
11-5-7
今日の成績の数字だけを見ると安定していましたが、実際に展開を見ているとハラハラドキドキでした。一度、陸へ戻ってから、夕方遅くに2レースとなり、長い1日でした。
「トップグループと比べると走り負けていると思います。2レース目のスタートはよかったので、いろいろと発見があって楽しかったです」(牧野)
●レーザーラジアル級(38か国 70艇 本日2レース 2グループ予選)
37位 土居愛実(慶應義塾大学)
20-15
2レース目、風下マークで順位を上げて7位で回航したのですが、2回目のクローズホールド(風上航)で順位を落としてしまいました。1艇、2艇に抜かれてもがむしゃらに集団について行って10位以内をキープしてほしかったのですが、集団と離れて順位を落としてしまいました。その他にもいろいろな場面でもったいないミスが多かった1日でした。
「7番で走っていた時に、右に行ききれなくて、抜かれてしまいました。リフト(風が風位方向に触れて、艇がさらに風上方向に走れるようになる)が入ってしまって、タック(方向転換)できなかったけど、ここで行くべきだったかもしれません。シングルキープと思って頑張っていたのに悔しいです」(土居)
●RS:X級男子(39か国 58艇 本日1レース 1グループ)
9位 富澤 慎(関東自動車工業)
11-13
2レース共に思うようなレース展開ができず、内側、内側へと入ってしまいましたが、下り(風下航)で挽回することができ、順位を上げることができました。
「トップ10に入るのが厳しくて、なかなかシングルでフィニッシュできませんでした。プランどおりのレースができていないので、何とかします」(富澤)
●RS:X級女子(28か国 43艇)
22位 須長由季(ミキハウス)
29-19
2レース目の2上では、しっかりとしたコースが取れて順位を上げることができました。
久しぶりのレースだったので思うような動きができなかったようです。明日からに期待です。
「2レースともパンピングがきつくて、ランニング(追い風での風下航)の時に心拍計を見たら、180に上がっていました。140を超えることは珍しいので、きつかったです」(須長)
▲オーストラリアはこのスタートでもオールクリア。原田は横並びにはなっているものの、ラインにまだ遠い▲スタートが肝心と、ミスを修正しながらペースを取りもどしている近藤・田畑組の上マーク回航
▲上マーク回航。弱い風なので、スピードを殺さないようにバランスがたいへんです▲うまく内側に入ってルームをもらった土居
▲富澤フィニッシュへ▲須長スタート30秒前
▲下マークで7位まで順位を上げた土居
SFG2012
ロンドン五輪 前哨戦
日本代表チーム 英国・ウェーマス 参戦
6月4日開幕
ロンドン五輪開幕まで55日。セーリング日本代表チーム(6種目・9名)は先月24日の記者会見を終え、急ぎ足で欧州に戻り、4日から始まる五輪に向けて最後の強化国際大会「スカンディア・セール・フォー・ゴールド・レガッタ」に参戦します。
開催地の英国・ウェーマスはご存じのとおり五輪セーリング競技大会会場です。ISAF(国際セーリング連盟)のワールドカップ第6戦を兼ねる本大会は文字通り本番レース前哨戦として各国五輪代表の実力を計る上でも重要な「試合」となります。大会本部の発表では59か国、523艇、723選手の参加規模となっています。
日本代表チームはジェットラグ(時差:JST-8時間)も解け、それぞれのペースでレースへの準備を順調に進めています。風は前半中風、後半は吹き上がる予報が出ています。
【中村健次 日本代表監督コメント】
「我々は風調査・潮流調査などウェーマスについての多くの情報を集めることができている。選手たちは地元(ホームポート)でレースをする感覚で、のびのびとレースをしてほしい。成績はおのずと付いてくるだろう」
●開催地:英国・ウェーマス
●大会日程:
6月1日~3日 受付、計測
6月4日~6日 予選ラウンド 6レース予定(49erは9レース)
6月7日~8日 決勝ラウンド 4レース予定 (49erは6レース)
6月9日 メダルレース(上位10艇のみ)
●大会公式HP:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●帆走指示書:Skandia Sail for Gold Regatta 2012 NOR
●オリ特・ロンドン五輪情報ページ:http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/
●出場 日本五輪代表チーム選手:
○470級男子(29か国 47艇)
原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)
○470級女子(23か国 32艇)
近藤 愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)
○49er級(22か国 42艇)
牧野幸雄・高橋賢次組(関東自動車工業)
○レーザーラジアル級(40か国 72艇)
土居愛実(慶應義塾大学)
○RS:X級男子(39か国 60艇)
富澤 慎(関東自動車工業)
○RS:X級女子(29か国 45艇)
須長由季(ミキハウス)
●帯同オリンピック特別委員会スタッフ:
○山田敏雄
○中村健次(ナショナルコーチ・日本代表監督)
○飯島洋一(アシスタントナショナルコーチ)
○小松一憲 ○佐々木共之 ○斉藤愛子 ○関 一人 ○宮野幹弘
○西田(潮流調査)
●帯同 国立スポーツ科学センター(JISS)マルチ・サポート事業スタッフ:
○居石真理絵(コンディショニングサポート)
○松岡けい(マネジメント)
○近藤衣美(栄養サポート)
○藤原 昌(IT担当、風調査、海上パフォーマンス評価)
○萩原正大(風調査、リザルト分析、海上パフォーマンス評価)
○江口典秀(トレーナー)
○鹿取正信(風調査・解析)
○岡本治朗(気象)
○武田哲子(栄養サポート:筑波大学)
○黒岩周一郎(風調査・解析)
○布野泰志(風調査・解析)